3月が終わり4月になって、親族の子供たちの間では新しく習い事を始めたり、今まで通っていた塾をやめてまた違うタイプの塾へ通い始めたり、と色んな「変化」が見られます。今回は発達に凸凹がある親族の子達の、習い事や勉強のための塾のことなどを書こうと思います。

 

最近少し疲れて脳が散漫になっていますので、文章をまとめづらく、ただ文章レベルを自分のまあまあの状態まで上げられるまで待っていると、なかなか記事がアップできないので、読みづらくて申し訳ありませんが「文章校正などに神経が使えない時のスカイのボロがあちこちに出ている状態」とご容赦いただいて、まとまりのないままアップさせていただきます。もともとが文章下手なので、代わり映えしていないかとも思いますが・・・ネタだけ提供し、使えそうな情報やコツなどがありましたら参考にして下さればそれでいいかと割り切ります。

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親族の子達の親は、習い事を考える場合、結構同じことを考えています。

 

・定型の子達、同級生の子達があまり「しない」ような習い事にしてみよう

 

・流行っているか、有名か、人気があるかではなく、地味でも無名でも不人気でも、「子どもとの相性はどうか」に注目した場所・環境選びを優先する

 

この2つが、本当に親族の子達にとって習い事が大きな恵みとなる・・・隠れたコツというか、結果的に5年後10年後、子供たちの将来を輝かしいものにしてくれているなぁ、と感じています。

 

逆に、親族の大人達が避けたいな、と考えているのは、学校と似たような環境や状況で習い事をすることです。

 

私達の子供は、よほどの盲目的な自信家気質でない限り、自分の性格や「できない部分」を同級生と比較してしまい、気後れしたり自分の凹み部分を皆に見られることが恥ずかしかったり、子供なりのプライドをズタズタにされながら過ごしているようなこともあり、なんとなく自己肯定感が下がりがち:自己卑下したり自信なさげになるような所があり、学校の外での習い事まで・・・同級生や同じ年、または年下の子達と背比べをして、追いつけ追い越せ、というような習い事だと、気も休まらない・・・勝負好きな子でもさすがに、長年続けると「結局、自分はみんなより劣ってるんだ」と経験から悟ってしまうような、マイナス部分を学んでしまうお稽古につながることは、あえてお金を出してまでやろうとしません。

 

苦手を鍛えたい、と思う親族の親ももちろんいますが、同時期に習い事をスタートした他の親族の子達が得意や凸部分で成長を始めると、逆に焦りを感じてしまい「やっぱり、伸びやすい方で頑張った方がいいのかも。」と気持ちが揺らぐことがありましたので、先に「苦手を習い事で鍛えたい場合は、結果に期待しすぎず、苦手は苦手なので、そう大きく成果を出せなくても納得できるよう親側の心構えは大事」と親族の大人同士で話をしておくことはあります。

 

苦手部分を鍛えようとすると、親の方の気持ちの方がだんだんと苦しくなることが多いからです。習い事はできれば、楽しく、親子ともにより気軽にできる方が長く続きますし、費用を払っても習ってよかった、習わせて良かった、と思うケースがやっぱり単純に心もハッピーな感じがします。

 

習い事を決める時、親によってやり方は様々です。だいたいこんな感じです。

 

・ 子供のことを知っている親族に「この子に向きそうな習い事やハマりそうなもの」を聞いて回る(親の知識の範囲だけでは限りがあるので、斜め上ぐらいの知識でも、目から鱗な知識でももらえると助かるので)

 

・家の周囲でやっていそうな習い事や「1日体験」を、区民新聞や市民新聞、歩いて散歩中に見つけた「~教えます」の札、新聞のおまけについてくるチラシの中の宣伝などをチェックして、とりあえず「資料がほしいのですが」や「どんな風なレッスンなのか知りたい」と聞きに行く

 

・子供の習い事講座がたくさんあるような新聞系主催の、ショッピングモールや市民ホールに入っている講座をチェックする

 

・夏や冬なら、大学が主催する子供向けの1日イベントや講座に参加する(なるべく人気がなさそう、またはド田舎の所がねらい目)

 

・色んな体験やイベントをちょこちょこ渡り歩いて子供がハマりそうな分野をざっくりと探る。知育系、学習系、音楽系、スポーツ系、アート系、IT系、手芸系、オタク系など。

 

こんな感じで、実は幼稚園や小学校よりも「習い事」の方を、私達はすごく真剣に「子どもと相性がよいもの」を探っているかもしれません。学校は選択肢が本当に少ないです(公立なら行く学校は決まってしまっていて、選べるのは通級、普通級、支援級、私立かフリースクールなど枠が似た物の中での選択)が、習い事は自由に、なんでも、どんなものでも選べるのです!

 

子供は好きなことには本当に目を輝かせてくれます。それが見たくて、学校ではしおしおとしおれた花のような子が、生き生きと咲けるような場所を探して習い事先を見つけます。学校では上手くいかない人付き合い。でも一歩学校から外に出れば、同じ興味や趣味の習い事先の子達と楽しく過ごすことができる!学校では得意なことは「科目になっていない」のだけど、自分が習い事でやっていることは、資格が取れたり、社会的には一定の評価が得られている!

 

などなど、学校という枠から大きく羽ばたいて、のびのびと自分の持っているもの、自然な楽しみを味わう時間となりえるわけです。

 

家族が誰も、将棋も囲碁もチェスもできないのに、親族の子はやっていたりします。ネットにものってないような田舎の将棋場の先生の方針で将棋も囲碁もオセロも3種どんどん腕を上げ、いつの間にかトーナメントに出たり、級位を上げたりしている子もいます。

 

親も着物なんて持っていないのに、年配の先生が細々としている着物教室に通うようになり、一人だけ着付けができて免状まで取ってしまった子もいます。粋に着こなしているのに「この着物は3000円で買った掘り出し物」と言っていたり、なかなか着物の入手や柄、季節の合わせた着こなしなど詳しいです。

 

幼稚園や小学校では作品は評価されず、いつも2とか3なのに、自由創造型のちょっと風変わりなアートの先生と出会い意気投合して、作り上げる作品はどれもびっくりするぐらいにアイデアが素晴らしく、長年作ってきた作品たちがひしめく部屋がギャラリーのようになっている子もいて、中学に上がるころには「自分は人と違う個性がある」「創造力には少し自信がある」と心の成長を見せたもいます。なにより、イキイキしていて輝いています。

 

スポーツは全然ダメだ、と思っていた子が、何を思ったか壁を上るボルダリングを体験してから、スイッチが入ったように夢中になり、中学になる今では部活でもボルダリングをするほど易々と、色んな難易度を攻略していく子に代わっていったり・・・小さい頃とはまるで別人のようです。

 

外に出たいといわず、部屋でもぼーっとしていたり、外の世界に全然興味がないような子が、小さい頃に入ったお受験用の(知育系はそこしかなかったのですが)知能教室に入った所、与えられる課題にそろり、そろりと興味を示し、1年過ぎるころにはびっくりするほど「机上の学習」に慣れ親しみ、次から次へと課題をこなしていく子になっていたり。

 

親がたまたま、大きな手芸屋さんにボタンを買いに行ったときにやっていた「1日で~を作ってみよう」という手芸コーナーで出会った編み物で、何度も手芸屋さんに通うようになり、ビーズで生き物を作ったり、毛糸でバッグを作ったり、レジンでアクセサリーを作って誕生日にプレゼントしてくれたり、「手先を使って物を作り上げる」ことが楽しい、と知って小学校の家庭科クラブでちょっと人気者になり、中学でも同じような趣味のお友達ができたり、とにかく生活の中に手芸が活きています。人間関係は町内会でバザーをやった際に意気投合したおばちゃんからたまに手芸屋の「~をつくろう」コーナーでお手伝いしている小さい子まで、交流が広がっています。

 

最近、とくに都心の方の子に増えてきているのがIT系です。プログラミング、ゲーム制作などです。ゲームをするだけじゃなく、ゲームを作る側になることで、そちらの楽しみは無限大だと知ってハマり、学校や家では指示されても「興味ないことだとスルーしてしまう」傾向が強かったこの子は、必死であれをやりたい、こういうものが作りたい、という強い衝動・欲望から、そのノウハウを的確に教えてくれる大人の先生のアドバイスを良く聞く、というメリットにつながっています。

 

プログラミングは明確にコードなど、作成する上でのルールがあり、それを把握して適切に使用することで「作る物」が形になる、という想像力の点で弱い子でも、理解しやすい構造なので習い事として面白い!と感じた子は自動的にその部分が伸びるようです。そして一番いいのが、忍耐力と集中力が活かされる、または忍耐が不足していた子・飽きっぽい子でも「プログラミングが好きなら忍耐もするし集中もする」という感じでのめりこんでくれてることのようです。プログラミングの学習範囲は今現在、社会で使われているものなので広いですから、どんどん学べる・開拓できるのが魅力なようです。

 

このIT系の習い事ですが、どの子も小さい所に通っています。昔仕事でSEだった、プログラマーだった、という先生やフリーでゲーム制作は現役でやっていて、その傍ら教えている、という小さい寺子屋のような場所でやっています。大きな今風のプログラミング教室はどの子も体験で抵抗を示していたようです。プログラミングやゲーム制作という一見、コミュニケーションから遠いような習い事ですが、結局、発達に凸凹がある子の習い事は「人と人の出会い」なのだと感じる良い例でした。先生との相性がいいから「聞きたい」「もっとこの人から知りたい」「この人の言う事はわかりやすい」など、接点が生まれ、意思疎通や聞く・話すなどのスキルの成長の芽生えとなるのだと思います。

 

面白い子では太極拳をしていて、呼吸法が気持ちいいらしく、頭がスッキリすると長く通っています。あとは料理を習っている男の子もいます。子供で男の子で、教えてくれる人と相性がいい、という条件はなかなか見つからなかったようです。一般的な子供向け料理教室は女の子向けのところが多く、男の子が望むような「かわいいとかじゃない、日本の料理とか和風な料理(要するに出汁が好き)を教えてくれるところ」は、見つけるのに難航したようです。

 

それでも、探して探して探しまくり、あるイベント会場で1日体験で親子クッキングの講師をされた料理人の人が引き受けてくれて、小学校高学年から高校までずっと個人で教えてもらっているので、誰が見ても「本物の料理」ができるようになっています。私はかぶら蒸しや茶わん蒸しは作れないのですが、この子は作れるようになっています。

 

最後に塾のことです。

 

ご存知のように学校でパワーを使い果たす子も多く、また低学年や中学年時点では宿題で精一杯、という子も多いので、勉強が苦手な子はできる限り「学校の教科書の範囲ができるように」だけを考え、それ以上を求めません。勉強が嫌いになったら後々大変なので、宿題は嫌いになっても、「学ぶ」ということ自体が嫌いになってほしくないので、負担の少ない学習ゲームなどで「興味で学習を少しでもやる」という最低限のレベルをキープしていることも多いです。よって塾へ行かない子も多いです。その分、今は学習ソフトや学習ゲーム、インターネットでの学習を多用しています。(参考記事:不登校、自宅から出られない、という子供に使えるオンライン塾や学習教材などについて。(追伸あり))

 

よく記事で紹介している「がくげい」という会社の学習ソフトは、漢字が苦手な子でも漢字検定対策の「読むゲーム」ならやれたりするので、書かせるのはハードルが高くても「何度も読むゲームで戦う(1回150問ぐらいだったと思います)」のはやってくれるので、それで漢字に慣れてくる、という効果が得られたりはしています。

 

こちらががくげいの「ランドセル」です。音楽や生活、体育や図工などもあるので学校のカラーテストの前の対策に使うなど、親族の間では重宝しています。あと「昼休み」というのがあって、色んなゲームがあるのですが、これを楽しみに勉強する子もいます。

 


基本、家庭学習でも親族の方針は

「自分が好き、または得意だと思う科目をとことんやろう」

が、主題です。ここをはずしては、学習で芽を出すことができなくなります。全教科平均的にできればいい、という風に学習をすすめていければいいですが、これだと不得意も得意も「平均」に合わせようとする力が働きますので、得意は伸ばせず、不得意で足を引っ張られる、というほしくない結果に至る可能性の方が大きいと、経験上私達は感じています。

よって、勉強は「好きな科目」から始め、苦手は最小限、最も短時間で終わらせる、というのが低学年での方針です。できないまま放置すると大変と思われるかもしれませんが、「やりたくない」「嫌い」という気持ちでやらせても脳が受け付けないので結果は同じ、ということもあり得るのが発達凸凹の子のストレスと学習の因果関係かもしれません。よって、学習ゲームを使うのも「リラックスした状態で楽しむ」ことができるので、これを繰り返すことで半年、1年後には「嫌!」とはねつけるのではなく、わかる所からやる、という風に少し進歩していきます。嫌々書き取りをさせて、繰り返し書かせるのと、リラックスした状態で繰り返しゲームでした場合と比べると、後者の方が親子ともに楽であり、また定着率はやはり良いです。テスト前にがくげいをやらせるとなかなか、良い点を取れたりします。

ただ、すべては「個人差」というものがあります。抜きんでた子はどんどん、高度な教材でインターネット上で学習塾の授業を受けている子もいます。

あと、個人塾と集団塾のどちらがいいか、というのもその子の成長具合によって違います。人と比べられるとストレスや劣等感で委縮する場合、脳も委縮しているのか、学習成果はさっぱり出ない、というケースもあります。そんな状態の子を集団塾に入れても苦行で結果も悪いだけでメリットがありません。
 

それでも、家庭学習ですましていても、4年生あたりから太刀打ちできなくなってくる子も増えて行きます。特に5年生、6年生となると塾の助けが必要となってくることもありますので、1対1で教えてもらえるような個別対応の塾などを利用することもあります。

 

この時に役立つのが「一つだけでいいから得意科目だけは頑張ろう」という方針です。得意科目だけは頑張ってきているので、その科目は塾ではやりません。つまり「苦手な困っている科目1教科」だけに絞って塾で学ぶ、ということが可能になっている時期なので、塾の負担が最小限にとどまります。多数の教科を、週数回も塾に通って学ぶ、というのは負担が大きすぎてこなせないのが親族の子の特徴でもあるからです。

 

よって、得意科目にしぼって伸ばしてきたことで、不得意を高学年で一気にプロの元でやり直す・取り戻す、という一点集中型でやる子が多いと言えます。

 

塾のタイプについても、子供によって使い分けをします。

学校の得意科目の成績が安定してきた中で、不得意科目には悩む、でも得意科目が支えとなり精神的には「だいぶ自信をつけてきた」という子は、ごく少人数の集団塾に移行すると飛躍することがあります。今までやれなかった、できなかった「同じ学年の子と意見を交わす」ということや「他人の解答や自分の解答を比較する」ことが怖いのではなく、面白い、と感じるようになってきていることがあるのです。そうした時期にポン、と個別対応塾から小規模の集団塾に移動すると「楽しくて仕方ない」と、集団塾への授業参加(発言する、先生に当てられて答える、質問する、仲間と相談する)がびっくりするほど楽しくできるようになっていたりします。

 

小学校1年生で集団の中で同級生が当たり前にできていたことが、親族の子達は4年生や5年生の「塾の小集団」という場で初めてやれるようになった、自分が自信を持って授業に参加できる、学習に即した発言もできる、という体験をやっと、初めてして楽しい!と感じる子もいる、ということです。つまり、その時点まで学校での参加は思うようにできないスキルの凹みがあった、まだ成長していない凹みがあった、ということでもあります。

 

こうなると塾での親族の子の成長は著しく、学校でも「あれ?この子すごく変わった!」と言われるぐらいになり、ますます自信をつけて先生からも「最近すごいね!」と褒められて、良い状態で中学へ上がることができる、という感じになっていきます。

 

たかが塾ですが、合わなければ劣等感を刺激し、学習意欲がますます減退するようにもなりますし、規模や教え方、色んな要素がその子の「その時の能力と精神状態」にぴったり合えば、段階的に規模を小さいところから大きいところへ、また得意科目は塾でやらず苦手1教科だけに絞る、など色々工夫や対処を変えていくことで、不得意な科目のための塾なのに、その塾で不得意科目であろうと勉強することが「楽しい!」と言えるようになる、ということです。

 

ですので、習い事にしろ塾選びにしろ、「定型のお子さんの定番のやり方」をなぞると大失敗するのが、私達親族の子だろうな、というのが結局のところ、感じる違いです。発達に凸凹がある子は、その凸凹に合わせたやり方でやれば、とても成長しますし、好きなことには貪欲ならそこをうまく勉強でも活用して得意をさらに伸ばす方向に絞ればいいのですし、苦手は最小限にしていても得意科目をきっかけに自分自身の少し自信がつけば、自ずと少しずつ、とても苦手が「少し苦手」に変わった時点で手を付けるように変化する、ということでもあります。

 

逆に自分に自信がなければ、自己肯定感を下げて行けば、苦手な事はより・とてつもなく苦手、にしてしまうことも可能です。ですので、私達はその逆を行く「自信をつけて余裕を得る」方向を目指すわけです。

 

はしょってあまりまとめず書きましたが、発達に凸凹がある子の取り扱いの仕方として、限られた「親族枠」の参考例ですが、新学期から習い事や塾などを考えておられるご両親に、マッチングのコツなどが伝わるといいなと思ってアップしておきます。

 

 


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