本日、時間があるので2つ目のブログ記事をUPします。

 

この時期、11月ですので七五三詣で、七五三の行事をされることが多いのではないかと思います。親族の発達凸凹のある子どもにとっては、3歳、5歳の年齢とは、発達凸凹の特性が全開時の年齢であるので、行事を行いたい大人側にとっては頭の痛いことになってしまっているかもしれません。

 

こちらの田舎に住まう親族達のように、「七五三詣で」の前に準備をするケースだと、それなりに上手く無難にやれることがあります。

 

例えば親族間で、着物を貸し借りしたり、七五三の姿を見たり聞いたりして小さい子達が「自分もその年になればやるのだ」と周囲から声掛けしてもらえているような状態だと、年数をかけて見て・学ぶ機会もあり、着物を嫌がる肌や締め付けに対する感覚過敏でもなければ、

 

・環境調整(七五三の場所を遠方で設定しない。近場で慣れた場所にする)

・体調の管理(空腹、心身の調子のよい時間帯の実施など)

・習慣づけ(着る予定の着物を数か月吊り下げておく、時々はおらせる、帯結びなどの練習を親がしたり、子どもに練習に付き合ってもらうなど)

・周囲の人間、特に大人のペースをメインにしない(両親、義理の両親への配慮優先で主役の子に我慢を強いたり大人のペースに従うことを強く強いることのないよう、子どもの心身の安定重視で行動する)

 

でなんとかなったりします。

 

発達に凸凹のある子の場合、発達年齢が2歳ほど下だったりしますので、七五三の行事の際、3歳の子はまだ1歳程度、5歳の子はまだ3歳程度の社会性、社会適応スキルだという前提で動くことが、親と子の静止点きな平安を保つために必要かと思います。

 

言って聞かせてなんとかなる年齢かというと、定型のお子さんでもやや難しい、そして大人の「行事だ」という少しの興奮と、少しの「成功したい」という緊張やいつもと違う様子は、びりびりと子どもに電波のように伝わっていきますので、それらすべてが子供には「いつもと違う不安」を連れてきます。なので、「慣れている」「いつもの」というキーワードを大事にして行動することが、ベターな結果を生む鍵となります。

 

あと、細かいことで言えば

 

・家を出てから何をするか、順番にカードにでも書いてきちんと本人に説明を終わらせておく(1日にやらないといけないタスクと順番が理解できる)

 

・マメにおかき、かっぱえびせん、小型おにぎりなどを待ち時間・暇時間に与える(少しでも小腹がすくとイライラや退屈を感じる感覚が鋭くなるのでその予防をする)

 

・普段使わないけれど、本人が気に入りそうな(夢中になりすぎない)小道具(おもちゃ、スマホの簡単な継続性のないゲーム・短時間映像など)を、移動中や待機中に見せる(暇な時間に癇癪や不適切言動が出ないように気をそらす

 

・七五三の行事に要する時間をできるだけ短時間にする(発達凸凹の特性を持つ、実年齢より2歳ほど発達年齢が下の乳幼児期には特性が強い時期でもあるので、長時間の行事参加は難しい)

 

・できれば、行事の後は親のイベント的な打ち上げ・豪華な食事会の予定よりも「子供が希望する食事(マクドナルドでもファミリーレストランでも)や小イベント(本人が気に入りそうなおもちゃを一個、前もって購入しておき、行事を頑張ったご褒美+記念品としてプレゼントする)」などで1日が成功体験となるような〆をする

 

こうした最初の七五三の経験が良いものであると、次の行事がやりやすくなります。「あの時みたいに、楽しくやろうね」の合言葉家族間で通用するようになります。

 

そして、「家族間での、いい共通体験」があると、のちのち親にとってはやりやすくなります。

 

発達凸凹のある子は気分のいい・楽しい・興味を持った体験から学ぶことはあるので、良い記憶の「写真」を飾っておいたりすることはおすすめです。良い経験を「自分で頭の中で何度も思い出して再生する」ことはあまりしない・逆に「嫌なことは何度でも再生して自分を苦しめる」傾向の特性が身についている子が多いので、良い思い出をあえて思い出せるように・影響を与えるように少し補助をするだけで、その後、特に子供の持つ性質面の変化に「いい影響」を与えることがあります。

 

できれば、七五三という行事を「親側が希望するあれこれを盛り合わせた、大人主体の大きな行事」にするよりは「1歳や3歳の社会適応能力や対人スキルしかない子達でも耐えられる、楽しめる短時間でハードルの低い行事」を意識して、「行事を行う環境を調整する」というサポートで子どもが安定的に過ごすことができるようにすることをおすすめします。そうすることで結果的には、子供の癇癪や限界だ!という泣き叫びで親側が苦労しなくてすみます。ちょっとした工夫で、当日の親の心の平安につながります。

 

今週末にはお出かけになるご家庭もおありと思いましたので、この話題をUPしてみました。

 

 

 


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