由良町にある鎌倉時代創建の禅寺・興国寺の代表的な祭り、天狗祭。毎年１月の成人の日に合わせて行われています。
興国寺に伝わる天狗伝説にちなみ、昭和５５年から行われている祭りで、町内だけでなく県内外からたくさんの観光客が訪れます。
今回は、本日行われた天狗祭のレポートをお届けします。
その昔、興国寺のお堂が火災で焼失してしまった時、上州赤城山から天狗が現れ、一夜にして建て直したという伝説があります。
天狗祭はこの伝説にちなんだ祭りで、地元の人々が天狗のお面をつけ、大天狗の指示のもと道具を使ってお堂を再建する様子を表した舞を披露します。
まず最初に本堂で祈祷が行われ、興国寺が発祥と言われる虚無僧の方々による尺八の献奏が行われます。
天狗たちは堂内で待機。派手な大天狗のほか、地元の若者が扮する中天狗、子供たちが扮する小天狗もいて、とても賑やかです。
その後、天狗の舞が披露されます。いつもは山門の下にある舞台で披露されるのですが、今年は雨が降っていたため本堂の中で披露されました。
大天狗の舞のあと、大工道具を手にした中天狗の舞、棒を持った小天狗の舞が披露されます。迫力ある大天狗と、中天狗たちの躍動的な舞、小天狗たちのかわいらしい舞が楽しめます。
この日は本堂を取り囲むようにたくさんの人が見物していました。カメラマンも多く訪れていました。
地元の祭りに町外から多くの人が来ていただけるのはとても嬉しいですね。
