花組、宝塚大劇場公演。

思いがけず初日になってしまった公演を観てきました。


入り口の扉も110周年の仕様に。



柚香光さん、星風まどかさん、トップコンビのサヨナラ公演。


小池修一郎先生の作・演出。

小池先生のオリジナル大作、一本物ということで、不安な気持ちいっぱいで行きましたが、なんとか大丈夫でした(^◇^;)



舞台は、ナチス・ドイツ占領下のパリということで、明るい時代ではありませんが、レビュー劇場「アルカンシェル」にて、人気ダンサーのマルセル(柚香光)と、看板歌手のカトリーヌ(星風まどか)を中心に、アルカンシェルの団員たちが力を合わせて、パリ解放に向けて立ち向かう姿を描いた作品です。


ダンサー役が柚香さん、看板スターの歌手役が星風さんという、ぴったりな配役。

アルカンシェルが宝塚歌劇団、花組と重なって見えることもあり、花組の団結力を感じる場面もあり。


レビューシーンもたくさん盛り込まれているため、柚香さん、星風さんのダンス、歌の場面も、一本物にしては多め。


フィナーレもきちんとあります。

大階段でのデュエットダンス後に、柚香さんがひとりで踊る場面もあり、最後、歌じゃなくてダンスだけで良かったと一安心しました。


最近は、トップだからといって、やたらめったら歌わせたりしがちですが、柚香さんはやはりダンスの人なので、歌無しのダンスのみ場面で終わって良かったです。


お芝居には笑える場面もあり、サヨナラ公演だからといって暗くはならないです。


柚香さんと星風さんのやり取りが笑えるんです。

カトリーヌ(星風)がマルセル(柚香)に対して、手が熱いという会話があるのですが、そこでカトリーヌが「あっちい!あちち」という感じで、いきなり空気感が変わるので、ビックリします。

ちなみに、お芝居後半に、逆バージョンもあります。

あっちい返し( ̄▽ ̄;)


柚香さんと星風さんって、息ピッタリなんですよね。お互いがお互いを感じながら踊る雰囲気に、観ているこちらも、気持ちがあったかくなります。

やっぱりトップコンビは仲がいい方が、観ていても幸せな気持ちになりますね。



永久輝さんはドイツ軍の人なので、悪役かと思いきや、めっちゃ良い人。

なんだかんだで、マルセルたちの力になってくれます。


元はと言えば、この人がジャズバージョンをやろうなんて言わなければ危ない橋を渡る必要もなかったような気がしますけど(^_^;)


ジャズ禁止と言われている中で、視察が来ない日にジャズをやろうなんて言い出すもんだから、ストーリー序盤にて、「あー、なんらかのきっかけで、これがバレてヤバいことになるんだろうな」ということは明白です。


この作品でいちばん、ノー天気なのは永久輝さんの役かも。


次期トップコンビとなる星空さんは相手役の役どころです。



聖乃さんは今回ストーリーテラーで、皆さんとは別次元にいる存在。

団員の1人で、語り部的な役にしても良かったのでは?と思ってしまいましたけども。


ストーリーを説明しながら、たまに歌って踊ってます。



→続く