思っよりも激しいUp、Downが多くくたびれていたら、前方から3人のサイクリストがやってきた。
声を掛けてみたら、俺は驚いてしまった。爺さん婆さんたちだった。


カナダからやってきたと言ったこの爺さん、72歳だそうな。
20人程のシルバーグループで、なんと82歳の婆さんもいる。"みのもんた"でさえも「お嬢さん」とは言わない歳だ。
パースを出発してウエーブロックまでの道のりを行くという。荷物はサポートカー(トラック)が運ぶので「Easy!」と笑いながら言っていた。俺の荷物満載55Kgのチャリンコを持ち上げて「Heavy!Unbelievable!」と言ってたが、それはこっちの台詞。
お前等の方がアンビリーバボーだ!!
別れ際に「カナダに来たら遊びに来なさい」とアドレスを渡してくれた。
俺はいつ行けるかわからん。でもこの爺さん達、きっと21世紀も生きているだろう。

DenmerkのC.P.(キャラバンパーク、テント場のこと)に着いた。
ナショナル製の洗濯機があった。
二槽式の(洗濯用と脱水用の槽が別々になってる)洗濯機で、汚れた服を洗い、脱水の蓋を開けたその時だった!
蓋の裏に日本語で「脱水中は危ないので手を入れないで下さい」と書いている!


思わず大声で読み上げてしまった。
5日間、日本語を使ってなかっただけで、異常なまでに日本語に飢えていた。
何度も読みながら「そうだよ~、脱水中は危ないんだよなぁ~」と洗濯機と会話をしてしまった。
はたから見たら「アンタが危ないんだよ!」と突っ込まれそうだが。

キャンプ場の受付のオヤジがカヌーを貸してくれた。
タダだって言うんで喜んで借りた。


ここのC.P.はキレイな湖に隣接している。
風もねー、波もねー、雲もねー。
静かで良い眺め。
あー幸せだぁー。
なんて幸せなんだぁぁぁぁぁ・・・