BMW R18 FirstEdition ついに試乗しました。
で、感想を一言
めちゃくちゃ
乗りやすい!
こんなにでかくて、車重は340㎏超?
ふーん、そうなの?
いや、これはもう、
スクーターでしょう?
しかも
怒涛のトルク付きの!
とにかく、とっつきにくいところは皆無。
見た目によらず、お気軽バイクです。
しかし
アクセル一捻りで異次元の加速力。
左折程度での感想ですが、コーナーリングはやや粘りがあり、思ったよりは曲がらないものの、安定感はあり。一定の弧を描いてつるーっと曲がる感じ。
峠で試してみたい。
フロントタイヤはハーレーダイナやソフテイル系の19インチモデルより幅広でロープロファイルタイヤ履いてるので、コーナーリングパフォーマンスは高そうです。
慣れてきたら、プレーキングから一気の、体重移動で前輪にうまく仕事させながらビタッとしたコーナーリングを決めてくれそうな予感。
また、最近のBMWの中で、かつてのフラットツインの味も感じさせてくれます。
アイドリングでブリッピングすると、強力な磁石に引っ張られる様に左にグラリ。
おお〜これこれ!
いい味出してるねー!
R18はそういう味付けがされているとのこと。
でもハンドリングへの影響はほとんどない様です。
さて、
試乗させていただいたのは東京府中市、甲州街道沿いの
A-BIG MOTORRADさん。
A-big Motorrad
〒183-0005 東京都府中市若松町2丁目15−1
042-366-2020
https://goo.gl/maps/8wMT8tuqEVyRGE7s5
駐車場で
ローライダーS FXDLSと並べてみました。
大体同じ位置に後輪を置き比べてみましたが、
サイズ感は大体同じくらいですね。
数値的にはホイールベースが10センチ大きいR18はもっと長〜く間延びして見えるかと思ってましたが意外。
エンジンをかけてみる。
だいぶ大人しいですね。
さて、細かくみていくと、、
まず足つき性が良い!
低くシート高(690㎜)に加えて、シート幅も足元もスリム。
ごくごく自然に両足べったり。
ポジションもハンドルがやや広目ですが、ごく自然(ローライダーS乗り的には)。
引き起こしはハーレーの現行ソフテイルよりはやや重く、旧ダイナモデルよりは軽い印象。
フラットエンジンの恩恵で重心は低いです。
エンジンをかければ、意外と大人しい。
ブリッピングで左にグラリと。
かつて乗っていたR100RSを彷彿させて懐かしい。
さてギアを入れて発進。
ちょっとアクセル捻り(というか絞る程度)回転を僅かに上げ、クラッチをじわっと繋いでも意外や意外でなかなか前に進まない。回転が落ち込みエンストしそう
ここ、ハーレーであればぐぐぐっと300㎏の車体をすかさず押し出すところだが、もう少し回転を上げてクラッチを繋ぐとスムーズに発進。
ビッグツインっぽく無い一面だが、単板クラッチのせいかな?
ただし、実際にはアイドリング(1000回転)でじわっとクラッチをつなげばエンストせず動き出すトルクがあるそうです。
少しの慣れで問題なさそう。
走り出すと凄くスムーズ。
呆れるほどの直進安定性。
歩く速さ程度でもグラつきなくバイク任せで走っていられる。
アクセル開けてもギクシャク感は皆無。
試しに50キロ、ギア5足でも全く問題なし。
左折。
やや粘るハンドリングだが違和感ゼロ。
そのままフル加速に移行。
1速、2速はあっという間。
強烈な加速力です。
車線変更でも、2500回転も回っていれば、ワープするかのような瞬時の加速を見せてくれます。
しかも、怖さが全然ない。ちょっと前傾になるポジションのおかげで、体が置いていかれのけぞるようなこともないです。
ところで、
R18 First Edition の価格はどうでしょう?
高いのか?安いのか?
車両で300万円弱です。
ハーレーだと、人気沸騰中のFXLRSローライダーSより60万円高!
この比較だとエライ高い価格ですが、
ソフテイルの人気車種、ファットボーイやブレイクアウトと比較すると10〜20万円高。
うーむ。
動力性能では、ソフテイルの114ciエンジンではノーマルでパワー70馬力台、トルクは14Nmくらいらしい。
R18はパワー90馬力のトルクが16Nm弱。
ハーレーで同等以上の動力性能を出そうとしたら、それは十分可能です。
マフラー、カム、エアクリーナを交換してEFIチューニングすれば100馬力16kg/n超え。
そこまでしなくても、マフラー交換とEFIチューニングだけでR18相当のトルク・パワーは出るでしょう。
ただし、出費は全揃えで40万円超、マフラーとチューンで20万強かな。
そう考えると、R18FirstEdition は決して高くは無い。
しかもハーレーには無いエンジンモード制御やABSも高度なインテグラルタイプの電子制御が装備。
またこのFirst Editionであればリバースギヤもついています。(正確にはリバースアシストでモーターでバックするらしいです)
これ、駐車時の気楽さが断然違います。
300㎏超の車体は、コンビニや観光地の斜めになってる駐車場で、うっかり下りに鼻先向けてと停めると一人で動かせなくなりますので、これは心強い!
ハーレーでも社外パーツでバックギアがありますが、取付工賃込みで20万円位か?
結局、同等の動力性能のハーレーソフテイルモデルと出費は同等か車種によってむしろお安くなり、快適度は明らかに上まわっています。
ただし、アフターパーツの充実度では、R18はハーレー軍団に全く勝負になりません。
幾らか用意はされてはいて、これから充実してくるでしょうが、一朝一夕にとはいかないでしょう。
まずは、サウンドを好みに合わせるマフラーの選択肢が絶望的に少ない。
BMWユーザーはマフラー交換は重要ではないかもしれませんが、ハーレーなどのクルーザーモデルはこれが肝です。
クルーザーたりうるか、デカくてバカ高いスクーターとなってハーレー軍団の前で撃沈するか。
BMWもちょっと譲歩する時かもしれません。
アフターパーツ市場に参入してくる各社のマフラーやエアクリーナー等を選択したユーザーが困らないよう、燃調をディーラーが調整できるようにする、等。
現在のBMWの製品品質ポリシー的には有り得ないでしょうが、このままでは、どうでしょうか?
あるいは、ノーマルのままで、外装パーツのカスタマイズだけで満足するユーザー層を想定してる?
確かに女性とかはあまり爆音系マフラー付けてない感じしますね。
足つき性、取り回しの良さから、R18の狙いはそこかなあ?
「ジェントル」なユーザー層?
試乗を終えて愛機FXDLSで帰途につく。
試乗したコースを愛機でトレース。
東八道路に出たところでムチを入れる。
(俺)オラ〜ッ お前の実力見せてみろ!
アクセルオープン!
(FXDLS)あいよ!
(俺)・・・
R18に負けてんぞ
音うるせえだけで
前に進まねえじゃねえかっ!
(FXDLS)前からこんなもんだって
またひとつ、愛機が旧世代になっていく。。
ま、新しいマシンに無い魅力があるからいいけどね。
思い起こせば、
選ばれた人だけがお目にかかれたシークレットイベントでR18First Edition に出会ってから8ヶ月。
ようやく乗れた!感慨ひとしお。。。生きててよかった。