アジョシ編に続き、簡単コメントです。

皇后も皇太后も、引っくるめて、「皇帝&皇子の奥様」として、エントリーしました。

「月の恋人 婦人会の皆様」は、どなたも個性的です。


黄州院皇后ファンボ氏
誰よりも皇子らしく、ロイヤルなワンウクを育て上げ、母や妹や一族を捨てられない性格にしたご本人様です。

あ、なんか書き方が嫌みっぽいですよね。(笑)

 

最終回まで見ていくと、やはり 彼女も第一優先に見ていたのは、「情勢」だったことが、わかってきて、ちょとだけ寂しい思いになったというか。

瞬時の判断で、ウクを切り捨てたから言ってるわけではなく、そうしなかった場合、どうなっていたのか、重要なのはそこですね。

 

皇帝の女人(オ尚官)に毒を盛り、流産させたなんていう冤罪をくらい、流刑の憂き目に遇う。
罪を被せたのはユ氏。
自分の旦那(皇帝)にも見放された屈辱。
物語序盤時、約十年前の出来事と言われ、映像的にそれらのシーンが映るわけではありませんでしたが、ヨナには、相当のトラウマを与えたのは明らかですし、ウク様は、初めて人をあやめたのは11歳だったと、ヘスに告白していましたから、いろいろ根は深そうです。

しかも、解氏との政略結婚で、皇宮に戻って来ることが出来た。
隠してきた母の屈折した想いが、じわじわと子供たちにまわってしまったんでしょうか。

 

忠州院皇后ユ氏
私の価値観では、救いのない人生に思えますが、ホントのところはどうだったんでしょう。

実家の後ろ盾さえ強ければ、女性とはいえ、相応の権力が保障されていたという時代背景のようなので、それはそれで容認されていたのかもしれないですね。


自己愛のパワーが強いだけならまだしも、放射能汚染のように、周囲を蝕んでましたね。

ここまで、彼女の母性を否定し、全うさせたのは、ある意味、アッパレ。

偏りがあっても、母性は母性なんでしょうか。

 

悪役にも、どこか美学や悲哀を求めてしまうタイプなので、あまり 興味をひかれる対象ではなかったです。

 

自分の息子を皇帝にしたいという欲望は、相当強い伝染病みたいですね。
後に、ヨナがしっかり感染してました。

ヨナ(ヨンファ) のちの大穆皇后
この子は、本当は、ちょっと気が強くて、プライドが高い典型的なお姫様。

ヘスの出現で、向かうところ敵なしだった皇宮ライフの様子が狂い始めたのを直感的に悟ります。
目的も手段も間違えないだけの判断力はあったはずなのに、ワンソへの未練は捨てられないし、唇を噛み締めたり、拳を握りしめたり、美貌も人生も台なし。

無理やり求めた皇后の座への代償は大きかったですね。


子供の頃は、さぞや可愛かったはず。

「どんな女性になったか、時折、気になっていた」と、ワンソがわざわざ伝えたくらいには。

兄を追い詰めた自覚と後悔はあったことが、(ユ氏とは違い、)ちょっと救いでした。

へ氏夫人
永眠前の回想で、闊達そうな少女時代から、実は、ずっとウク様一筋であったことがわかり、女性として、本当に切なかったです。

(あんなふうに、笑顔が可愛くて好奇心一杯で、馬も乗りこなすお嬢様が幼なじみなら、ちょっとくらい年上でも、ペクアも惚れますね。)

政略結婚でも何でも、自分に出来ることがあるのなら、この不遇の皇子様を助けたい。
その一心で嫁いだものの、感謝や敬服はされても、決して、愛してはくれない夫を見つめ続けて、幾年月。
そりゃ、夫の初恋には、本人よりも先に気づいちゃうってもんです。

何でも見透かされているように思えて、心を開けなかった当時のウクが、ミョンヒのあの眼差しの想いを、最期には理解できて、あのままにならずに良かった。
この慈愛に満ちた女性の幻影が、ワンウクの末期に寄り添えたのなら・・・。


好き嫌いだけで言えば、原作ドラマの若蘭より、断然、解氏夫人の方が、好きでした。

ウヒ
ワンソが皇帝になったあと、誰がみても、寵愛を受けている「皇帝の女人」となったスですが、地位がすべてに優先される皇宮のなかで、かなり曖昧な立場になります。

スもまた 彼女自身、全く心構えもない状態。

ウヒのアドバイスは、スの身と立場を守るということに関して、実に的確です。

 

ペクアが、ウヒとの婚姻をかなりスピーディーに進めようとするのも、やはり ウヒの立場(地位)を少しでも早く確立したいから。

そのあたりも、効果的に比較されます。


皇帝(王建)暗殺失敗時に、てっきり、後百済の姫であることは、ペガに打ち明けていたものか、と思ってましたが、違ったみたいですね。

確かに、原作ドラマでも、緑蕪(りょくぶ)も身を窶してはいたけれど、もとはそれなりの身分で、反逆者一族の係累で没落した家の娘であることは、十三爺には伏せられてました。

 

ワンヨやパク・ヨンギュを利用されていることは十分承知の上で、皇帝を暗殺しようとしていた過去が、愛する人に全てを打ち明けられない葛藤となり、さらに苦しみます。


ペガは、なぜ添い遂げられない相手ばかりを好きになるんだろう。

 

自分の愛や命より、民の心に報いたかった高潔な姫君でした。

 

ソヒョンは、前半、濃いめのアイメイクで登場。

一歩間違うと悪役です。

ちょっとでも、きつい顔立ちになりすぎなので、控えめで十分かと(笑)


※スンドクは、ウンと一緒にエントリーしちゃいました。