これは、2/4で~す 。
ハピネス 해피니스
【Episode 12】2/4
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~マンション 地階~
ヒョンギョン「本当に出てきて大丈夫なの?」
キャッチャーミットをかぶり、ゴム手袋で手をカバーしたスミンと一緒に、インドアゴルフ練習場から出て、地下駐車場階に降りて来たヒョンギョン。
スミン「大丈夫だ。ニュースでも、外の世界は、みんな大丈夫だって言ってるんだぞ。501号室に残った刑事さん以外、みんなだ」
あ、ニュース、見れるようになったんだね。
テレビだけかな? それとも、ネット自体つながったってこと?
ヒョンギョン「それでもまだだよ。 もし、私たちまでもが出ていったら・・・」
スミン「でも、ここにいるよりはいいだろ。出ていけば、とにかく助かるんだ・・・」
その時、ドンドンドンドン、と外から出入り口を叩く音が聞こえ・・・
ヒョンギョン「え?誰?」
様子を見に行こうとするヒョンギョンを止めるスミン。
ヒョンギョン「放してよ」
セボムが帽子を取り去り、顔をよく見せる。
ヒョンギョン「あ、501号室さんだ! 501号室の奥さんだ!」
見慣れない軍服姿だもんね。
慌てて駆け寄るヒョンギョン。
鍵を開けて~という身振りに応え、鍵を外すヒョンギョンとセボム。
ヒョンギョン「大丈夫ですか? 二人ともどこか怪我したんですか?」
スミン「マンションに戻れって言われたんですか?」
外に出て行ったはずのセボムが戻ってきたことで、二人とも、聞きたいことだらけ。
セボム「ちょっと待って、二人とも。イヒョンはどこ? 彼は無事?」
最重要事項です。
ヒョンギョン&スミン「「・・・・・・・・・それが・・・・」」
言葉に詰まる二人。
セボム「生きてるの?」
切羽詰まった様子で、詰問するセボム。
そして、ここで、「一日前(하루 전)」
そう、セボム達がまさに脱出を試みていた最中の・・・昨日の話に戻ります。
~屋上~
とうとう狂人病の発作を起こし、アンドリューの首元に噛みつき、血を吸ってしまったイヒョン。
倒れたアンドリューの生死は不明です。
銃で撃たれたことにより、母体の傷を治癒しようとするウィルスが活性化したために、発症が早まったのかな。。。
それとも、ウチャンの変異ウィルスが強力だったのか・・・
今となっては、なんとも言えません。
口元を血だけにしたまま、振り返ると、少し離れたところに、下の階からエレベーターで昇ってきたヨンオクの姿が・・・。
口に残っていた血を吐き出すと、だんだん、正気に戻って来たイヒョン。
ショックで動けずにいるヨンオクの姿が目に入っていないのか、そのまま、普通に階段室を降りていきます。
持っていたバッドで、イヒョンを襲いたい気分を堪えるヨンオク。
血だまりの中、横たわったままのアンドリューに近づいていくと・・・・アンドリューが手に銃を持ったままなのに気づきます。
慌てて駆け寄り、銃を奪おうとするヨンオク。
なかなか手から離れず、悪戦苦闘していると、急に、アンドリューが手を押える。
生きてた!
~エレベーター内~
ソユンに少しだけ遅れて、地下のジムを出て、エレベーターに乗ったヒョンギョン。
エレベーターの中の血だまり(セギュの血ですね)を見て、怖くてたまらない。
ドアが開き、つい、5階で降りると、まるで、幽霊のように、呆然と501号室に向かうイヒョンを目撃する。
~501号室 リビング~
疲れ切って、ソファに座り込むイヒョン。
とうとう、人の血を吸ってしまった。。。。
言いようのないショックを受け、そのまま、横になるイヒョン。
そんなイヒョンの目に入ってきたのは、高校時代の2人のポートレート。
疲れ切って、目を閉じたところで、誰かの陰が・・・。
「ヒョナ~、起きて、 私たち、また、会わなきゃ・・・」というセボムの声と、微笑みながら、自分を覗き込むセボムの姿が見える。
幻聴・幻覚?
イヒョン「セボマ?」
心配そうにのぞき込んでいたのは、ヒョンギョンでした。
ヒョンギョン「ご主人、大丈夫ですか?血が・・・すごくたくさんついてますけど・・・」
ちらりと自分の服を確認し、「大丈夫です」と擦れた声で、呟くイヒョン。
イヒョン「少し、うとうとしてました」
「はい・・・」と答えたものの、この姿で、大丈夫って言われても・・・と、オロオロするヒョンギョン。
そのまま、目を閉じてしまうイヒョン。
~601号室 ジュヒョンの部屋~
ゴルフクラブで、一度ならずも二度までも、サンヒに渾身の力で殴られたのに、まだ死んでないジュヒョン。 ← すみません。言い方が間違ってました。
しぶとく生還してきたジュヒョン。
静かにゆっくりと顔だけをあげる。
一方のサンヒ&ヘソンのバカップルは、そんなことにも気づかず、書き写したパスワードの解読中です。
サンヒ「ホントに間違いないのよね?」
ヘソン「お前も、こう見えるって言ったじゃないか」
サンヒ「10回間違えたら、おしまいだって言ったわよね!」
その隙に、床に落ちた“Next”を飲み続けるジュヒョン。
ジュヒョン、たしか前に言ってたよね。
どうせ、助からないなら、「狂人病」になって、無敵になるって。
その時、玄関チャイムがなり、ドアを何度もたたく音が聞こえる。
サンヒ「まったく・・・・」
仕方なく、「どなたですか?」と玄関に向かう。
ヘソン「誰がきたんだ?」
ドアを開けると、ムンヒが立っている。
ムンヒ「助けてもらえませんか? お医者の先生に見ていただきたいんです」
セギュの首元にはナイフが突き刺さったままになってます。
アンドリューも言ってたように、抜いちゃだめだよ。。。
ムンヒ「うちの主人が刺されたんです。意識はあるんですけど、出血がひどいんです」
そんな騒ぎの中、リビングでは、自力で立ち上がったジュヒョン。
サンヒ「オ・ジュヒョンさんは、本当に、ここにはいないんです」
ムンヒ「お願いします・・、今までのことは謝ります。本当です。お願いします」
ドアの隙間から、壁にもたれている血だらけのセギュの様子を見るヘソン。
サンヒ「だから、医者はここにはいないって言いましたよね。ちょっと、オッパも何か言ってよ」
ヘソン「我々はただ、ここにいただけなんですよ」
それに構わず、部屋の中に向けて、身体を乗り出して、「先生~~」と叫ぶムンヒ。
必死で阻止し、ドアをしめるサンヒたち。
外では、「戸を開けて~」と叫びまくってるムンヒ。
「まったく、なんで、あの男はいつもいつも・・・」と言いかけたところに、キッチンのほうから、大声をあげながら襲ってきたジュヒョンに、腕を噛まれるヘソン。
もう、部屋の外も、中も、大騒ぎです。
その隙に、PCに開こうとしたサンヒにも襲い掛かっていくジュヒョン。
~601号室の玄関前~
ムンヒ「私たちの残り全員が死ぬまで、生きのこれると思ってるの?あんたの部屋に火をつけてやる!」
叫び続けているムンヒ。
その時、突然、ドアが開き、突き飛ばされるムンヒ。
必死の形相で、部屋から飛び出してきたサンヒと、腕にケガしたらしいヘソンが悲鳴をあげながら逃げ出していく。
再び、戸が開くと、口の周りに、血がべっとりとついたジュヒョンが出てきて、叫びながら、二人を追いかけていく。
602号室に逃げ込もうとするサンヒとヘソン。
タッチの差で、ジュヒョンが来る前に、扉が閉まり、中に逃げ込む二人。
悔しそうに、叫ぶジュヒョン。
そこへ、601号室の前から追ってきて、「お医者様・・・」と声をかけるムンヒ。
“NEXT”を飲んだからと言って、すぐに、狂人病を発症するわけがないのに・・・。
なにをどう思い込んでるのかわからないけれど、すっかり狂人病感染者さながらの行動を取るジュヒョンが、ムンヒのほうに向きなおる。
~501号室~
眠っていたイヒョンが、はっと、目を覚ます。
そして、眠る前と同じように、写真の中のセボムを見て、「あんにょん」と小さく声をかけるイヒョン。
これ、寝室とリビングの二手に分かれて、眠るようになってからの習慣だったんじゃないかな。。。
スミン「なぁ、お前も見ただろ。彼(イヒョン)は、腕と足を撃たれたのに、もう出血が止まってる」
ヒョンギョン「良かったじゃないの。それのどこが問題なのよ!」
ナ兄妹、イヒョンのことが心配で、ずっと、ここで様子を見ていたようです。
話し声に、顔を横に向けるイヒョン。
スミン「この人の血の匂いを嗅いでも、うんざりするだけで、全然、欲しくないんだ。 (彼は)感染してるぞ」
感染者同士は、噛みつきあったりしないという情報は、伝わってるようです。
ヒョンギョン「だったら、私の血は? まさか、私の血だったら欲しいっていうわけ?」
スミン「俺の話を聞いてたか? 話を変えるなよ。彼が感染してるって言ってるんだよ」
ヒョンギョン「あ~、今、違うって言わなかったじゃん。妹の血が欲しいの?まったく、なんて、兄貴よ!」
興奮して、いつもの兄妹ケンカのノリが戻ってきたヒョンギョン。
なんか、安心した(笑)。。。
イヒョンが起き上がったのに気づくスミン。
ヒョンギョン「あ・・・大丈夫ですか? ・・・ねぇ、水、とってきてよ」
スミン「あ、ああ」
偽アンドリューに撃たれた腕と太腿に、新しく包帯が巻かれてるね。
あ、あと、顔の血もキレイになってる。
寝てる間に、ヒョンギョンがケアしてくれたのかな。
イヒョン「で、お二人はここで何を?」
ヒョンギョン「あの・・・刑事さんの出血がとてもひどくて、私ではどうしようもできなかったんです。」
ちらっと、スミンの出で立ち(キャッチャーミットにゴム手袋)に目をやるイヒョン。
ヒョンギョン「もし、万が一、兄が発症した時に備えて、身につけさせました」
水をもってくるスミン。
イヒョン「あなたは、喉が渇かないんですか?」
スミンに訊ねるイヒョン。
スミン「最近は、そうひどくないです。家族に糖尿病患者がいたときのほうが、喉が渇いたように感じたくらいです」
噛まれた日数からしても、本当だったら、スミンはとっくに、発症していていいはず。。。ということは、みんな気づいてますよね(笑)
水を一口飲むと、立ち上がるイヒョン。
イヒョン「セボムはどこですか?」
ヒョンギョン「・・・え? ああ、マンションにはいらっしゃらないですよ。もう一人の刑事さんと、お子さんも一緒にです」
それを聞いて、安堵するイヒョン。
スミン「彼らは、出ていったんじゃないんですか? ニュースでは、外ではみんな元気だって言ってますよ。封鎖された場所以外、戒厳令は解除されてます。(ここのマンションの)ゲートは開いたりとか、しないんですか?」
イヒョン「外がどうなっているのか、私にもわからないんです」
そう言うと、玄関に向かうイヒョン。
ヒョンギョンが慌てて、「動いちゃだめですよ、刑事さん、二か所も撃たれたんですよ」
振り返るイヒョン。
イヒョン「私は、アンドリューを噛んだんです」
え?と驚いて、ちょっとだけ、後ろに下がるヒョンギョン。
スミンは、やっぱり・・・って感じでしょうね。
イヒョン「感染した殺人者は、もっと危険です。もし、彼が生きているなら、捕まえないと・・・」
そう言うと、足を庇い、ふらつきながら、歩き出すイヒョン。
ヒョンギョン「オッパ、支えてあげて」
そう言われても、すぐに、手を出せないスミン。 ← さすがに、気持ちはわかる。
ふと立ち止まり、血まみれのシャツを見るイヒョン。
さすがにこのまま、っていうわけにはいきません。
ビジュアル担当ですから。。。(笑)
~屋上~
ヒョンギョン、スミンに続いて、着替えたイヒョンが屋上に出てくる。
野球のバットと、血だまりだけが残されている。
警戒しながら、近づくイヒョン。
バットを拾い上げ、なぜ、ここにバットが・・・と、考えるイヒョン。
そのまま、バットを手に持ち、「下に降りながら、彼を探しましょう、これ以上、被害者が出る前に・・」とヒョンギョンたちに声をかける。
~601号室 ジュヒョンの部屋~
手鏡で、傷の具合を見ているジュヒョン。
テレビが受信できるようになってる。
リビングのテレビから、ようやく外の情報が入ってくる。
ニュース「中央医務司令部の迅速な判断に基づき、感染を最小限に抑える封鎖を実施した結果、狂人病はまもなく予防できるようになる模様です。内部の情報筋によると、テスト中のワクチンは、感染拡大を防ぐ上で有意義なデータを示しています。結果が有効であった場合、それらの開発・認証の許可を政府に求めることとなります・・・」
寝室では、セギュが横になっている。
ムンヒの求めに応じて、応急処置したのかな?
薬か、白湯か、薬か・・・とにかく、スプーンで飲ませようとしているムンヒ。
ムンヒ「力をつけるために、身体に入れなきゃ・・・」
ニュース「感染者は、引き続き、治療法が確立されるまで、隔離されることになるでしょう。現在、封鎖されている地区の自宅及びマンションは、今しばらく、そのままになるとのことです。また、地方の・・・・」
テレビを消し、更に“Next”を飲もうと、ピルケースに手を伸ばすジュヒョン。
チャイムが鳴り、ドアがドンドンドンと叩く音が聞こえる。
出てみると、イヒョン、ヒョンギョン、スミンの3人が立っている。
ジュヒョン「・・・誰かと思えば。勇敢な刑事さんじゃないですか。」
具合が悪そうなイヒョンを見て、「あんたも電源管理室でケガでもしたんですか?」と訊ねるジュヒョン。
イヒョン「誰かケガ人がいるんですか?」
アンドリューを匿っているのか、って疑ってるのよね。
中を刺しながら、「二階の清掃業の夫婦ですよ、アンドリューがダンナさんを刺して、私が人道的見地から彼を治療したんです」と説明するジュヒョン。
イヒョン「アンドリューと、棟代表の姿が見えないんです。どこにいるかご存じですか?」
ジュヒョン「外に出て行ったんじゃないんですか・・・」
そう言うと、少しだけ外に出て、廊下を覗くジュヒョン。
ジュヒョン「奥さんはどこです?」
それには答えず、「アンドリューは危険です。決して、彼を中に入れないように・・・」と警告するイヒョン。
イヒョン「もし、出来るなら、あなた方3人に厳罰が下るのをこの目で確かめるのが、私の希望ですけどね」
ジュヒョン「うちの御近所の602号室・・・サンヒがあの弁護士とくっついて、ほら、見てくださいよ、これ、あの女がやったんですよ」
ゴルフクラブで付けられた傷を見せるジュヒョン。
ジュヒョン「まずは、あいつらを捕まえるべきだろ?!」
興奮して、猛抗議するジュヒョン。
ヒョンギョン「私たち、今、602号室に寄ってきたばかりですよ」
スミン「弁護士さんは、あなたに噛まれたって、傷跡を見せてきました」
すっかり、チョン・イヒョン刑事のアシスタントになってる、ナ兄妹。( ´∀` )
ジュヒョン「ええ、私がやりましたよ。私は感染してますからね。でも、そんなのは、私一人だけじゃないはずだ。ただ、誰かを噛んだからって、誰が私を捕まえられるんですか?」
なんという理屈だ。。
イヒョン「オ・ジュヒョンさん。あなたは、感染なんかしてませんよ」
ジュヒョンの耳元で囁くイヒョン。
イヒョン「私には、わかるんですよ。あなたを噛みたいという衝動をかろうじて抑えてるんですから・・・」
くぅ~、バンパイアみたいで、ゾクゾクする~! ← シク限定(笑)
ジュヒョン「だが、私もピルを飲んだんだ。薬を飲んだんだぞ!」
興奮気味に訴えるジュヒョン。
イヒョン「薬を服用しても、即、感染するわけではありません。かなり、後になって症状が出る人もいれば、病気にならない人もいるんです」
ジュヒョン、そろそろ、何をしたって、イヒョンには敵わないんだって気づいたほうがいいと思うけど。。。
そういうと、部屋の中に入っていくイヒョン。
ムンヒが話をきいていたらしく、「あ、どうも」と頭を下げる。
イヒョン「ご主人はどこですか?」
ムンヒ「こちらです」
ぐったりしているセギュ。
ムンヒ「かなり、酷そうなんです。どうにかできませんか?」
ジュヒョン「そりゃ、ナイフが刺さったままなんだから、当然、悪化していきますよ」
セギュ「ヨボ~、「俺なら平気だ。すぐによくなるさ。だから、俺の視線から出ていけと、この男に言え!」
これはこれで、たいした精神力かもね。
ジュヒョン「ちょっと、あんた、ここは私の家だぞ!」
血だらけのセギュを見て、イヒョンの顔つきが変わってくる。。。
衝動を押さえられず、呼吸が荒くなるイヒョン。
ぐっと堪えると、ジュヒョンの肩を掴み、リビングに引き離す。
イヒョン「(小声で)あの人は、あと、どのくらい持つ?」
ジュヒョン「ナイフを引き抜いた時点で、即死だよ。もし、そうでなくても、あと、2日くらいかな・・・」
イヒョン「彼を連れ出す方法を見つけ出す。それまで、様子をみていてくれ」
ジュヒョン私は、鎮痛剤と寝室まで、与えたんだぞ。これ以上、何ができるって言うんだよ!」
ジュヒョンが、何もないのに、そんな親切心を見せるはずがありません。
ぐっと、ソファに押し付けると、バットを振り下ろすイヒョン。
うわ~っと、よけるジュヒョン。
イヒョン「あんた、あの夫婦のこと、自分が、喉が渇いたときのために、ここに置いたのか?」
さすがのイヒョンも、顔つきが変わります。
当然、否定するジュヒョン。
ジュヒョン「話にならない。なんで、私にこんなことを・・・」
まさか、いくらなんでも、それはないでしょう・・・と私でも言いたいところです。
でも、違うんですね。
イヒョンの言うとおりなんですね。
イヒョン「あんたが、あれを盗んだのか? あれを飲めば、感染すると思ったのか? 」
テーブルの上には、数粒残った“Next”が・・・。
開きなおるジュヒョン。
ジュヒョン「ああ、そうだよ。 彼らは俺の食事になるはずだったんだ。それがなんだよ? 俺だって、自分が(このままじゃ)死ぬと思ったから、薬を飲んだんだ!」
狂人病ウィルスの、傷の治癒力・回復力がすごいことに目をつけたんでしょう。
寝室のドアの隙間から、ムンヒがのぞいてる。。。
イヒョン「あの人たちの面倒をみてやってくれ。もし、また、もう一度でも騒ぎを起こせば、地下に監禁してやるからな」
そう言うと、バットを片手に部屋を出ていくイヒョン。
ジュヒョン「おい、何の権利があって俺を閉じ込めるんだよ。あんた、裁判官かなにかなのか?」
興奮しながら、追いかけてくジュヒョン。
そっと、リビングに出て来たムンヒ。
話を聞いていたのか、まっすぐ、“NEXT”のピルケースに手を伸ばす。
ムンヒ「ヨボ・・・これを飲んで。これを飲めば、傷がすぐに治るんだよ」
その意味と、代償の大きさがわかってないわけじゃないよね?
それでも、おとなしく薬を飲みこむセギュ。
ムンヒ「どう? 飲み込んだ? あんたは、私のこと、愛してるよね? もし、感染しても、私のことは噛まないよね?」
これって、噛むっていうフラグ?
~302号室~
ドアの前で、チャイムを鳴らすイヒョン、ヒョンギョン、スミンの三人。
うわ、久しぶりのハクジェ。
見た感じは元気そうだけど、一体、中はどうなってんの?
ハクジェ「おお・・・」
イヒョン「ハラボジ(おじいさん)、大丈夫ですか?」
ハクジェ「ああ、当然、大丈夫なわけないだろう。しかし、あんたも、大丈夫そうには見えないが・・・」
イヒョン「ハルモニ(おばあさん)はどうですか?」
ハクジェ「ああ、うちらはここで問題なしだよ。それより、うちの息子のこと、よろしく頼むよ」
それとなく、入室を拒むハクジェ。
え・・・まだ、戻ってないんですか?と、意外そうに訊ねるイヒョン。
ハクジェ「へ?ちょっと待ってくれ。あいつは、2階にいるんじゃないのか?」
イヒョン「彼は、外に出たいと言ってたんですが・・・」
ハクジェ「ああ、もし、アイツを見かけたら、家に戻ってこいと伝えてくれないか。我々は大丈夫だからって・・。それが家族ってもんなんだよ。あんたも、しんどい時は家に帰るだろ?」
その言葉に、ぐっときちゃうスミン。
イヒョン「わかりました。あ、もし、アンドリューが・・・」
と言っても、今は、ゴーグルもマスクもしてない、と思い当たったイヒョン。
イヒョン「見知らぬ男性を見賭けても、決して、ドアを開けないでください。本当に危険なんです」
ハクジェ「・・・・ああ。でも、そんな人が内に来るとは思えんが・・・。うちには、わしと婆さんがいるだけなのに・・・」
ヒョンギョン「あの・・ハラボジ、食料は十分ありますか?もっと、なにか食料を持ってきましょうか?」
ああ・・・・と、少し困ったように、恥ずかしそうに頷くハクジェ。
302号室を引き上げて来たイヒョンたち。
スミン「お前、なんで、食べ物をやるなんて引き受けたんだ? 俺たちの分だって、十分、ないのに・・・」
ヒョンギョン「配給された食べ物をシェアするのよ。どうして、そう、自分勝手なのよ」
その時、エレベーターが上に向かって1階付近で上昇中なのに、気づいたたイヒョン。
すぐさま、ボタンを押すと、ちょうど3階で停止する。
バットを構えるイヒョン。
ドアが開くと、中には、ボロボロな状態のヨンオクが一人で乗っている。
イヒョンを遠巻きに睨みつけながら、エレベーターからおりてきたヨンオク。
ヨンオク「あなた方二人、近寄らないで。この人、感染してますよ」
イヒョンを指さすヨンオク。
ヨンオク「アンドリューさんを噛むこの人を見たんです」
気まずそうなスミン。
スミン「私も感染してるんです・・・」
バシ、っと、兄を叩くヒョンギョン。
イヒョン「争うのはよしませんか。アンドリューはまだ、この建物内にいる可能性が高いんです」
笑い出すヨンオク。
ヨンオク「アンドリューは死にましたよ」
~回想~
銃を取ろうとしたヨンオクの腕を掴んだアンドリュー。
銃口を向けられたヨンオクが、バットで、アンドリュー」の頭を何度も殴打する。
(回想終わり)
あああ・・・と自分の頭を叩く様子は、かなり精神的に、来ちゃってる感じのヨンオク。
ヨンオク「外に出て、封鎖の担当者と話がしたかったんですよ。でも、マンションの前にも、感染者がたくさんいたんです。でも、今、殺人者は排除できたので、私たちはただ、待ってればいいんです」
急に、話がぽ~んと飛ぶ。
そう思い込もうとしてるような口調です。
イヒョン「それで、アンドリューさんの遺体はどこなんですか?棟代表が遺体を動かしたんですか?」
ヨンオクのペースに巻き込まれず、冷静に対応するイヒョン。
ヨンオク「屋上ですよ。あなたが、噛み殺したんでしょうが!」
喋ってるうちに、どんどん興奮してくるヨンオク。
さっき、自分が殴り殺したって言ったじゃん。
イヒョン「屋上には誰もいませんでした」
はは・・・と不気味に笑うヨンオク。
ヨンオク「私を騙そうとしてるんでしょう。私がそんなバカだと思います? とんでもない!」
絶叫するヨンオクの声に、恐怖で飛び上がるヒョンギョン。
ヨンオク「私はね、完璧に健康だよ。アンタみたいな感染者なんかじゃないんだ」
そういうと、再び、エレベーターに乗り込むヨンオク。
イヒョン「今、一人でいるのは危険ですよ、棟代表ニム」
憎々し気に睨んだままのヨンオクを乗せて、エレベーターの扉は閉まる。
スミン「あのおばさん・・・ヤバイな。 ほっといてもいいんでしょうか?」
イヒョン「ご家族が亡くなったんです。あの人には、ただ、憎む誰かが必要なんですよ」
理解を示すイヒョン。
ヒョンギョン「ああ、胸がドキドキする・・・」
~屋上~
屋上に戻ってきたヨンオク。
イヒョンの言ったとおり、アンドリューの姿がなく、周囲を見回しながら、動揺する。
恐怖で、慌てて、中に入り、12階に戻ってくる。
念のため、1201号室の前を覗き、何もないことを確認する。
警戒しながらも、「あの警官野郎がアンドリューの死体をかくして、私に嘘を言ったんだ」とかなりの被害妄想。
ヨンオク「もし、これ以上、私をバカにするようなら、殺してやる」
自宅の1202号室に向かうヨンオク。
★『ハピネス』12話2/4 雑感★
ええっと、これで、ほぼ、半分ほど終わりました。
残り半分なんですけど、まだ、それぞれ、血まみれな感じですね。
このあたりから、どう再生していくか・・・に切り替えていただいたほうが、一応、ここまで、細かく見て来た私としては、気持ちよく終焉を迎えられるんですけど。。
もしかして、あれはどうなった? これはどうなったの? ま、出てきてないけど、たぶん、うまくいったんでしょう、というパターンになりそうな気もします。
ええ、そういうドラマ、多いんです。
さすが、ジュヒョン&ヨンオクは、それぞれ、勢い衰えず。
なみなみならぬ、生命力の強さには、狂人病ウィルスも真っ青です。
実際、二人とも感染してないし・・・。
好き勝手に動いているようでいて、ちゃんと、日々、傾向と対策を怠らず、危うきことは口は出すが、人にやらせ手はださない。
感染対策バッチリの賜物でしょう。
私利私欲へと、走りに走って、原型をとどめないモンスターになってしまったって感じでしょうか。
確かに、ダンナさんが亡くなってから、ヨンオクは、少しずつ、壊れていってる感は否めない(でも、現実には壊れてなくて、受け止めきれてないだけ・・・)ので、イヒョンの、ヨンオク評は、概ね正しいんでしょう。
すっかり、刑事のアシスタントが身についた感のあるナ兄妹。
こんなラストになって、活躍の出番がくるとは・・・。
チーム현、いい感じです。
身内コンビだからこそ、意味があるのかもしれませんね。
でもね、なんでもかんでも、「やっぱり家族が一番」ってことになってしまうのは、ちょっとど~かなぁ~。
アンドリューって、まさか、あれで終わりってことはないよね?
謎は解けても、連続殺人鬼の心理は理解できないと思いますが、だからと言って、「サイコパス」だから、なんでもあり・・・はないよね?
すみません。
答え合わせを、手ぐすね引いて、待ち構えてるみたいになってますね。
(⌒▽⌒)