右も左もわからないながらも、方向性は間違ってないと思うんですけど、どうでしょう?(笑)
 
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 2-2】

 

今、身体検査を受けるわけにはいかない、と身を固くしたジェイの緊張感が、ソンオンに伝わったかのように、まっすぐ、ジェイに向かってくるソンオン。

ジェイ(どうすればいいの? 私がだれなのか気づかれたら・・お願い、誰か・・・)

絶対絶命で、目を閉じ、天に祈ったその時!

ここはもう、鉄板のお約束。

ヒーロー見参!

でも、まだ、本当の意味でのヒーローじゃないんだけどね🎵


ジェイの手を取り、引き寄せるファン。

ファン「お前は、私と一緒に来い」

ジェイにしてみれば、一難去ってまた一難。。。
ファン「検査を終えた武官とともに、私の天幕を警護しろ。何人たりとも中に入れさせるな」
テガンに命じるファン。

でも、衆人環視の中、身体検査を受けるよりはましか・・・。

王自らに手を引かれ、拉致られるジェイ。



ソンオン・・・気になってるよね。

自分の目に触れさせないように、うまくファンが立ちまわってることまで、気づいてるかな?

~王世子の天幕~
天幕に入り、水を飲もうとして、「皆の前で、血まみれの姿を晒すことになった、我が身を思えば、この水に毒が入っていたとしても、驚かぬな」と、半ば自虐発言。

まず、ジェイに毒見をさせるファン。

 

躊躇いなく、水を飲み干すジェイ。

ジェイ「おいしいです」
ファン「お前が現れてから、立て続けにいろいろなことが起きているようだ。」

もちろん、まだ、ジェイに対する疑いを解いていません。
自分は何もしていない、一度だけでも話を聞いてほしい、と潔白を主張するジェイ。


テガンを呼び、ジェイを縛り上げろ、と命じるファン。

いつも無表情でファンのそばに仕えているテガンが、ジェイとのやり取りの時は、結構、感情的で、それもどこか、おかしいんだよね(笑)

テガン「お前、どなたを前にして、そんな口をきいている!!」

すぐさま土下座をし、必死に無実だと訴え続けるジェイに、ファンが一言。
ファン「軍事訓練の狩猟場で、注目を集めても、何も得るものはないぞ」

その冷徹な視線の先、天幕の隙間から、ソンオンの姿が見えている。




ファン「少しでも命を長らえたくば、おとなしく従ったほうが身のためだ」

ファンとジェイの間にだけ通じる、別の時間と空間があるような感じ。
ファンの意図を察するジェイ。


ジェイが飲んで、安全が確認された水差しの水を飲み干すファン。
結局、容疑者扱いのまま、王宮に連れていかれるジェイ。


~ガラムの家~
実家に身を寄せているガラム。

・・と言っても、兄以外、家族がいるかどうかわからないんだけど。(笑)


洗濯物を取り込みながら、「まったく、アガシったら、何を考えてるのよ!どこ行っちゃったの?」と、ジェイの身を案じ、気が気でないガラム。

ガラム「まったく、私のまぬけ!何があっても、アガシのあとをついていくべきだったのに・・・」

自分で自分の頭を叩く妹ガラムを見て、ジェイ様はそこらの女どもとは違うんだ、自分の心配をしろ、と呆れる兄チス。

ガラム「わかってるわよ!」


その時、町の人たちが、世子の行列が通ると、王宮の門へと向かって走っていくのが見える。


その時、「あれ、チスや、なんで、お前、ここにおる?お前、軍事訓練の狩猟場の護衛に選ばれたと聞いたが・・?」と知り合いに訊ねられるガラムの兄。

 

そのやり取りを聞き、ジェイに違いないと、洗濯物を放り出し、家を飛び出していくガラム。



~門の前の広場~
獲物をしとめた王世子の行列に、興奮する民たち。

ファンのケガの話や、「呪いのせいで右手が使えないのでは疑惑」は、王宮や関連内だけじゃなく、下々のものまで知ってるってことね。

閣僚たちを従えた大行列に、道の両脇で、土下座をする民の中、花束を持った少女に目を止め、

 

声をかけるファンの姿に、そのパフォーマンスを、

わざとらしいと思う者、

わざとらしいと思う者にへつらう者、

民に受け入れられる姿に安堵する者、

感情を出さず、見守っている者、

などなど様々いるなか、右手を差し出し、受け取るファン。

 

大きく立派な獲物をしとめただけでなく、すでにケガは回復し、右手が使えるということを、民にも知らしめたのね。

噂となって、駆け巡るに違いない。。。

 

右議政「我が王世子は、民心を掌握する手立てもご存じのようだ。臣下として、なんとも信頼に足ることよ」

ここは、痛烈な嫌味と共に、一歩下がった形の右議政。

 

行列に目を凝らし、ジェイの姿を必死に探すガラム。

後から追いかけてきた兄に、「アガシがどこにも見当たらないの。なにかあったんじゃないのかな。なんでいないのよ~~~」と訴える。

 

その頃、ジェイは、テガンに縄でくくられ、別ルートの山の中を歩かされてた。(笑)

 

 

~ガラムの家の庭先~

夜になり、「どうか、うちのアガシをお守りください。どこにいようと、温かい食事が取れ、少なくとも茣蓙の上で眠れますように・・お願いいたします」と天に向かって、ジェイの無事を祈るガラム。

 

~物置?~

宮殿内なのか、外か、不明ですが、とにかく、長年放置されたような埃だらけの物置のようなところに、ぶち込まれるジェイ。

正式な牢屋ではないところが救いと言えば救いです。

そもそも、この件を表沙汰にする気がないファンの特別措置です。

 

不安な思いのまま、へたりこむジェイ。

 

~領議政の執務室~

左議政らとともに、今日の、紙の上に血が滴った不思議な出来事について、合議する領議政。

不思議がる官僚の隣で、なにかを考えているかのような左議政。

この人が、また、全然読めないの~~!

ベテラン勢の一人、チョ・ソンハssi~~!!

 

~王の居室~

失礼極まりない本日の軍事訓練の報告に来たファン。

茶を振舞う中殿。

中殿「王世子が無事でなによりでございましたね」

 

ファンが肩に矢を受けたのは1年前のことのようです。

まだ、その犯人は捕まってない、裏切りものが王世子を殺そうとしているのに気づいておらんのか、と、中殿に厳しいことを言う王。

 

中殿「チョナ・・、こうして、世子がケガをすることなく、また、ご自身で、お身体に不自由さがないことを証明されたのですから、私共の目的は果たされたのではありませんか」

 

王「まだ、それでは十分とはいえぬ。以前にも、私が何度も話したであろう。王世子ウィヒョンの死について、忘れてはならぬのだ」

この人は、兄殺しをファンがやったと思ってるってこと?

 

中殿「・・チョナ・・・」

中殿の声掛けに、視線を向けない王。

現王が、ファンだけじゃなく、中殿のことも、そこまで信用しきってないのが、雰囲気的に、ひしひしと伝わります。

 

ファン「心にとめられておられること、常々思い返しておりますので、どうかご心配なさらずに・・媽媽」

 

 

時点では、この中殿の立ち位置ががっつり伯父の右議政寄りなのかどうか、心のうちが明確じゃないので、何とも言えない感じ。

心臓が弱そうなフラグも初回に立ってました。

ただし、自分が生んだ息子であるミョンガン皇子の行く末が危なくなると、母は鬼にもなるので、それもこれからなのかな。

 

とにかく、王が、あまりにもピリピリしすぎてるところを見ると、ファンを取り巻く王宮の内情はもっとえぐいのかも。。

 

~右議政の屋敷~

ははは。

こちらは、わかりやすい、権力掌握派の右議政と、取り巻きの官僚ですね。

役職わからないけど、いつもは赤い官服を着てるので、身分は高そうだよね。

右議政を「ヒョンニム」って呼んでるところを見ると、単純な部下じゃなくて、兄弟とか、親戚とか、とにかく近しい存在なのは間違いないのかな。

 

「あれは、ヒョンニムがされたんですか?」

声を潜める官僚。

さすがに、手から突然、血が滴り落ちたのを見て、不思議で仕方がない様子。

無言の右議政。

 

~王宮の庭~

自分の屋敷に戻る中殿。

途中、立ち止まり、伯父の右議政の言葉を思い出す。

 

右議政:王世子は、噂通り、障害があるに違いない。媽媽と皇孫のためなのですぞ」

 

・・・ってことは、中殿は見て見ぬふりを決め込んでいるのかな。

まさか、この人が真の首謀者とか?

 

女官長らしき人が、何をお考えですか、と声をかける。

 

中殿「特に何も。伯父上は、なにも考えることはないとおっしゃっていた・・・」

 

この、中殿付きの女官、なにか知ってそう。

使用人たちも、みんな、誰かのスパイって感じがします。

とりあえず、みんな怪しんでみる(笑)

 

~右議政の屋敷~

さきほどの続きですね。

詳細を聞きたがる官僚。

右議政「わしが、あれをやったと思うか?」

声を潜める右議政。

右議政「わしはただ、あのクソ生意気な王世子を少し悩ませてやろうと思っただけだ!」

笑いあう右議政と官僚。

やっぱり、ヒョンニムの仕業のような気がしたんだ・・・と、こちらは、小物感満載。

 

いや、どうかなぁ?(笑)

例え、指示を出していても、考えたのは別の人ね。

 

~ファンの執務室~

ご命令通り、倉庫に閉じ込めておきました、と報告するテガン。

 

回想するファン。

秘密の手紙について、切々と語ったジェイの目に嘘があったようには思えないファン。

 

ファン:自分が書いた手紙はすべて燃やし、テガンでさえ、その内容は知らぬはず。

 それって、手紙を書くことは書いたけれど、師であるミン・ホソンの元に届けることは思いとどまったっていう意味?

 

さかのぼること、20日前・・。

自ら、焼却炉で燃やしたファン。

これって、書き損じも含めてだよね?

焼け残りから、文字を読み取るとか、確かできるんじゃなかった? ← 「科捜研の女」とか見過ぎ?(笑)

 

 

ファン:私が送らなかった秘密の手紙のことをどうして、彼女は口にすることが出来たのか?

 

ジェイに会いにいくことにするファン。

 

~倉庫~
懐から、護り刀を取り出し、縄を切ろうとし、落としてしまうジェイ。

なんとか、少しだけ切り始めた矢先、

物音がして、慌てて、懐剣を股の下に隠すと、

ファンがテガンを伴って入ってくる。

 

ファン「縄をとけ」
 

テガン「もう切れてます」


当然、懐剣を持ってることまで、バレました。

そりゃ、気づかれるわな。(笑)

 

テガン「逃げるつもりだったのか?」

ジェイ「腕が痛くて、縄を切りたかったんです。逃げるつもりなら、もっと前に、そうしてました!」

あ~言えばこ~言う、のジェイに対して、むかつくテガン。

テガン「そんなことしたら、どうなると思う?俺がいるのに、どうやって、逃げ出すことができると思うんだ?」

ジェイの頭を小突きまわしていると、パクっとその指にかみつくジェイ。(笑)

 

指を押さえて、大声を上げるテガンが隙を見せると同時に、

金的!(笑)

 

テガン「・・・・・・」

 

さっと、縄をぬけるジェイ。

つまり、こうやれば逃げ出せますよ、と、実際に、モノの数秒で、やってみせたわけですね(笑)

 

ジェイ「お許しください、チョハ。誰かを傷つけるために持ち歩いていたのではありません。ただ、自分の身を守るためだけの懐剣です」

そりゃ、ジェイクラスのお嬢様が身に着けているのは、理解できるでしょう。

 

ファン「カン、お前は、外に出て、待機していろ」

 

黙って、外に出ていくテガン、腰曲がってた(笑)

はやく、腰をトントンしてね(笑)

 

テガンがいなくなり、再び、二人っきりになったファンとジェイ。

 

ファン「懐剣を持っていたとは言え、指名手配の身で、ケソンからはるばるここまでやってくるとは、女にしては大したものだな」

ジェイに近づくファン。

ファン「逃走中、お前は、10人以上の官軍の兵士を倒したと聞いた。自分の家族を裏切り、逃亡に成功した容疑者には、お似合いだな。」

 

・・・ということは、あの断崖絶壁の上から落ちたこともご存じで?

 

ジェイ「このような形で死ぬわけにはまいりません。家族の死に、正当な正義をもたらすためにも、真犯人をこの手で探しださなければなりません」

ファン「なぜ、兵曹正郎(=ソンオン)に申し出ず、私に会いに来た? そのほうがずっと安全だったと思うが・・・」

ちなみに、正郎は、判事、参判、参議の下なので、ソンオンの場合、今は青い官服クラスですが、当然、ハン家の跡取り息子なので、出世間違いなしですね。

 

ジェイ「私の存在そのものが、あの方に地獄を味合わせることになります。別の噂を追加するような真似を、どうして、この私が、あの方にお願いなどできるでしょうか。」

 辛そうなジェイ。

 

ファンは、ソンオンにジェイを引き渡すにしても、その前に、ジェイの気持ちを確かめたかったのかな。

 

ジェイが家族を惨殺した理由として、父親が実子同然に面倒を見ていた男性と恋仲になり、ソンオンとの縁談を取りやめるために、その男の指示でしでかした、という、とんでもない筋書きが、まことしやかに噂になってるのです。

ちなみにこの人。↗

薬屋に、買い付けた記録もあり、証拠も固められ、何から何まで、完全に嵌められていたジェイ。(1話)

 

ジェイ「チョハ。世子様が送られた秘密の手紙が、私の家族の死に関連するかも・・」

言いかけたジェイの口をぐっと押さえつけるファン。

 

ファン「秘密の手紙など送っていないと言ったはずだ!」

 

立ち上がり、倉庫を出ていこうとしたファンが立ち止まる。

ファン「兵曹のもとに行くべきであったな・・。あの者なら・・」

 

ジェイ「幽霊からの手紙が・・・」

ファンの言葉にかぶせるように、手紙の内容を話し始めるジェイ。

ゆっくりと振り返るファン。

ファン「今、なんと申した?」

 

ジェイ「チョハは、3年間に、幽霊から手紙を受け取られたと書かれていました」

 

ファン「お前ごときが、町できいた噂を盾に、私を脅そうとする気か」

 

ジェイ「“幽霊は、あえて、イファンに告げる。そなたはそれらの言葉に注意しなければならない。そなたは、兄を殺すことにより、王世子になった・・。”

文章をそらんじているようなジェイ。

 

ファン「私は、兄を殺してない。」

 

ジェイ「“だが、そなたは、決して王にはなれぬ”

 

ファン「この恥知らずが! 口を慎め!」

ジェイの首を掴み上げ、柱に押し付けるファン。

 

ジェイ「あなた様の書かれた手紙に、書いてあったのですよ、チョハ」

慎むどころか、あえて、続けるジェイ。

 

ジェイ「3年前、ウィヒョン王世子様が亡くなられた日に、あなたが王世子に即位された日に、はじめて王世子の王宮に入られた日に、幽霊から呪いの手紙を受け取った と書かれていました」

 

その日を思い出すかのように、不安な目をするファン。

 

~王世子の居室~

3年前 即位式の日。正装のまま、部屋に入ると、お付きの者たちも一緒にあとに続く。

ファン「一人になりたい、ついてこないでほしい」

 

顔を見合わせる内官と官女。

そういって、戸が閉められる。

すさまじい孤独感。。

 

微笑んで座っている兄ウィヒョンの幻を見るファン。

近づくと、その姿は消え失せてしまう。

 

そして、その晩、寝所におとされた一枚の、呪いの言葉が書かれた怪文書。

 

ジェイ(声):この手紙のことは、誰にも話したことがない、と書かれていました。

 

そのまま、くしゃくしゃに丸めるファン。

 

ジェイ(声):なぜなら、その手紙には、あなた様が、兄のウィヒョン殿下を殺し、そして、王世子になったと書かれてあったから。

 

ファン「私は、兄上を殺したりしていない。私ではない。兄上に、桃を渡したことなどない。

※桃を渡した・・・まだ、1・2話の段階ですが、ファンと父王のエピソードを見る限り、実在の王、英祖(ヨンジョ)の逸話がうまくブレンドされてるみたいですね。

ここでいう桃は、兄の景宗(キョンジョン)毒殺説となった、「食べ合わせが悪いとされる柿と蟹」の「柿」の代わり? 

ちなみに、イ・ファンの父王は、身分の低いムスリ(水汲み)の息子となってましたが、英祖は『トンイ』の息子で、『イ・サン』の祖父です(笑)

今後、米櫃事件に関連するようなエピソードが出てきたら、もう、ドンピシャですね。

 

 

ファン「なぜ、この私が、同じ母から生まれた我が血筋を殺さねばならないのだ? 私にとって、兄上は・・・、私などには到底、はかれぬほどの人物であり、友であり、師だったのだ。それを、なぜ、この私が、兄上の地位を欲しがったりするものか・・・。私は、王世子の地位など切望したこともない

 

涙ぐみながら、初めて、自分以外の人間に、訴えるファン。

 

 

ジェイ(声):チョハは、最初に送られてきた呪いの書は燃やしてしまわれた、と書かれていました。しかしながら、2年後、幽霊からの呪いの書は再び現れた。しかも、以前とは違う行が赤字で書かれていました。

 

有胘不探有股不踊

腕があるにも関わらず、腕を使うことができなくなるであろう

脚があるにも関わらず、歩くことができなくなるであろう

 

呪いの書の文言まで一字一句諳んじたジェイを、捕まえておく気力は残っていないファン。

 

ジェイ「チョハは、幽霊の呪いの書にあったように、矢で撃たれました」

 

ミン先生様

それ以来、私は、誰のことも信用しないことを学んだのです。そして、誰にも、本心

を語ることはなくなりました。気性も荒くなり、了見の狭い人間になってしまいました。

 

そこまで書き、腕の痛さに、筆を落としてしまうファン。

 

私の人生は、灯りのない真っ暗闇です。一人、漆黒の闇の中で過ごすうちに、内側から捩じり上げられ、自分で自分を壊してしまいそうなのです。

 

丸められた書き損じがどんどん、溜まっていく。

 

ジェイ(声):それが、私の父であり、あなた様の師でもある ミン・ソンホの助けが必要だ、と手紙に書かれた理由です。

 

ファン「言ったはずだ。私は、秘密の書など送ったりはしていないと・・」

ジェイ「私は、はっきりとこの目で見ました。ケソンで多くの事件を解決してきた私の兄、ミン・ユンジェを、秘密裡に王宮に送り込み、幽霊からの呪いの書について、調査するように依頼されたのですよね」

 

ファン「もし、ミン先生が、その手紙を受け取ったのであれば、先生がそれをそなたに見せるはずがない。いくら師とはいえ、弟子からの手紙を、娘と言えど、見せるなどということがあろうか。」

ジェイ「なぜならば、あなたが、探していた人物は、私の兄ではなかったのです」

 

<ジェイの回想>

婚礼の贈り物と一緒に入っていたファンからの手紙を、ジェイに読ませるパパ。

 

ジェイパパ「王世子様は、ユンジェを召喚されるおつもりだが、世子が本当に必要としている人間はお前だ。だが、だからと言って、婚姻を控えたお前を王世子に会わせるために王宮に送り込むことはできぬ。」

 

 

ジェイ「ケソン領で起きた多くの難事件を解決した人物は、私の兄ではありません。私でした」

 これが、世に名高い“ケソンの名探偵”の真相だったんですね。

 

愕然とするも、にわかには信じられないファン。

 

★『青春ウォルダム(月譚)』2-2 雑感★

 

ジェイとファンの大真面目なやりとりの中で、気づけば、サブキャラの魅力が立ってきてる感じがします。

ガラムはもちろん、テガンもなかなか・・・(笑)

 

とにかく、誰一人信用できない立場にいるジェイとファンが、協力体制を築くために、まずジェイは自分の持ち駒を包み隠さず晒していく必要があるんですが、どっちかというと、それをすればするほど、隠してきた心の奥底まで、丸裸にされるのはファンのような感じですね。

 

★『青春ウォルダム(月譚)』2ー3に続く★