1週間経ってしまいました(焦)
昨晩放映の9話に取り組みたいのに、やっと8話が仕上がったところです。
 
 
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 8-1】


~宮殿内 池にかかる石橋~

思いつく限りの悪態をぶちまけたあと、ファンがいたことに気づき、足を踏み外しそうになり、のけぞったところを支えられたジェイ。

先週の、私同様、先走る制作陣がつけた、ラブラブなCGの花ですが、今週は咲いてません(笑)

 

見つめあう体制から、すぐに自ら離れ、ファンに、頭を下げるジェイですが、さっきの言葉は、もう戻せません。

 

ジェイ「ただの独り言でございます。誰かを傷つけるつもりではありませんでした。ただイライラして、池に向かって独り言を言ってただけなんです。」

ファン「ああ、池もさぞ、傷ついたであろうな」

ジェイ「池には、聞こえたりしないはずです」

ファン「・・・・!」

ジェイ「・・・・・」

仕方なく、池のほうに振り返り、「大変申し訳ありませんでした。あなたの気持ちを傷つけてしまったに違いありません。」と大声で叫び、

ちらっと後ろのファンを気にしつつ、向きなおる。

ジェイ「では、失礼いたします」

椅子を抱えて、歩き始めると、

「私は、そなたに、そんなにきつくあたったか?」と、ジェイの背中に言葉をかけるファン。

 

なに、今さら言ってんだ、こいつ・・・と、背を向けたまま、唇だけで文句を言うジェイ。

 

椅子を置くと、再び、振り返る。

ジェイ「はい、チョハ。もちろん、厳しかったと思います。でも、どうして、そうされたのかも理解できます。私を信頼し、内官として雇ってくださったおかげで、例え、ひと時であっても、逃走中の身において、安息の場を得られたことも感謝しています。誠実さも示してくださったし、長年、誰にも言うことができなかった秘密だともおっしゃっていた秘密をも共有してくださいました。なので、裏切られたと思われたお気持ち、わかります。どんなにか、傷つかれたことでしょう。」

滔々と語るジェイを見るファン。

ジェイ「シム・ヨンの遺書を読まれた時、おそらく、私が言ったことは全てうそだと思われ、私の無実を信じることができなくなった。道義的原則に違反した者を、あなたの近くに置いたことを後悔されたはずです。」

ほぼ、その通りなファンには、否定できることはなにもありません。

 

しばらく、言葉を止めるジェイ。

 

ジェイ「・・・・ですが、申し上げたいことがあります」

歩をすすめ、ファンに近寄るジェイ。

 

ジェイ「“無信不立(信無くんば立たず)” これは、孔子の言葉です。国を成立させ、治めていくためには、食糧、兵士、そして、信頼が必要だというものです」

※『論語・顔淵第十二』

ジェイ「もし、なにかを捨てなければならないとしたら、最初に捨てるべきは、兵士、そして2番目は食糧、しかし、信頼だけは、なにがあろうと手離してはならないものなのです。それが、あなたが国を守れる唯一の方法じゃないんですか!!・・・と孔子がおっしゃってました」

 

論語で、説教されるとはな・・・と、師の娘を見つめるファン。

 

ジェイ「国を守ることと、民を守ることは同じです。信頼失くして、どうやって生きていけるのでしょうか。そうではございませぬか?」

 

ファン「私に説教しようというのか? そんなことをする代わりに、少しは、言い訳でもしてみよ」

ジェイ「私の言葉など、関心がないと思ったのです。死んだ人間は、どんなことをしても語ることもできないのに、どうやって、死人に言い訳など思いつくことができましょうか? でも、聞いてくださる気があるのなら、昨晩、追い出されたあとに、一言だけ申し上げたいことがございました。不-失-棄-親() 偉大な王は、近くにいる人を失うべきではない、と。

それでは、失礼いたします」

 

さきほどよりもさらに深く、90度以上のお辞儀をするジェイ。

 

なぜか、「そなたの言う通りだ。」と認めるファン。

ファン「そなたを真実と申したのだから、そうすべきであった。開城に送った護衛武士が、そなたから聞いていた話と違うことを言ったとしても、どこにも行く宛のないそなたを追い出すべきではなかった。」と語り始めるファン。

 

なにも、そんなふうに、急に率直に言わなくても・・と、居心地が悪くなるジェイ。

 

ファン「そなたが言ったとおり、私は、とんでもない奴だ。」

 

小さく首を横に振るジェイ。

 

ファン「すまなかった」

うわ~ぉ、ファンが謝罪しましたよ。

しかも、意固地になってるわけでも、開き直ったわけでもありません。

 

じっと、見つめるジェイ。

 

ファン「それをそなたに伝えるために、マンヨンダンに行ったのだ」

 

ジェイ「・・・・・」

ちょっとはわかってた。。。(笑)

 

ファン「それで・・・この椅子をどこに運ぶつもりなのだ?」

 

ジェイ「では、東宮殿に戻ることはできますか?」

ファン「・・・・・・」

ジェイ「また、東宮殿で働くことはできますか?」

期待で、顔がほころぶジェイ。

 

本当はそうしたかったんです。

なにを置いても、まずは、ジェイを戻したいと、今、この瞬間も思ってます。

 

でも、脳裏に浮かんだのは・・・

 

ソンオン「私が、この許婚書を燃やさない限り、ミン・ジェイは私のものであり、守らねばならぬ人なのです

 

がぁ~~~~~!!

これを言われちゃ、失速だよ。

 

ファン「それは・・・妙案とは思えぬ」

ジェイ「え?!」

ちょっと間抜け面になってしまうジェイ。

 

ファン「そなたが私について言ったことを、私は(この耳で)聞いたのだぞ。とても口にできないような、実に恐ろしい言葉の数々を、そなたは言ったのだ。どうして、そのような者をそばに置いて働かせることができようか?」

 

ジェイ「でしたら、書庫を開けていただくことは・・?」

せめて、それだけでも・・と、小首をかしげます。

ここら辺は、やっぱり女子です(笑)

 

ファン「ん~ん、それもできぬ。マンヨンダンで私の悪口を言って、楽しんでおるようだな」

 

そうじゃありません・・・と首を横に振るジェイ。

 

ファン「戻りたい気持ちがあるのはやまやまだろうが、東宮殿と書庫には、近づいてはならぬ。わかったか?」

そういうと、去っていくファン。

くっそ~~って、唇をかみしめるジェイ。。(笑)

 

ジェイが椅子を蹴っ飛ばした音が聞こえ、立ち止まり、振り返るファン。

うやうやしくお辞儀をするジェイ(笑)

まったく、どっちもどっちな二人。。。

 

おそらく、ソンオンのことを抜きにしても、たしかに、今後、ジェイとファンがそれぞれ、理由をつけて、王城内(市中)に出るのは限度があるし、ジェイだけでも、マンヨンダンにいるのは得策っていうのもあるのかも。

 

 

~ハヨン公主の部屋~

 

ハヨンちゃん付きの女官は、メイクも昔風(笑)

傍で見ている侍女たちもハラハラ。。

 

女官「できました」

鏡を見て、顔をしかめるハヨン。

いまでも、こういうメイクを「おてもやんメイク」と言うのかな?(笑)

 

女官「お気に召しませんか、媽媽」

 

こんな昔風のメイクはやだ!10歳も年上に見える、と泣きそうなハヨン。

控えている侍女のメイクが、今風で可愛いと気づき、メイクさせることに。。

 

ハヨン「今日は、絶対に、朝鮮で最高に可愛い女子になるのよ!!」

 

願ったからってそうなるわけでもございません・・って呟く女官さんのちっちゃい逆襲。(笑)


この人、面白い!ゲラゲラ

 

 

~宮殿内 庭~

撃球(毬)の大会が行われるらしく、その準備に駆り出されたジェイ。

 

撃球キョック・・古くは高麗時代から盛んな伝統的な馬上競技。イギリスのポロ競技に近い。

 

内官たちの噂話で、本日の試合は、兵曹 VS 世子を護衛する翊衛司(護衛武士)の大会だとわかりました。ソンオンの腕前は知れわたっていて、密かに、それぞれに賭けをする内官も現れる。

 

~ハヨン公主の部屋~

なるほど、撃球試合のせいで、ハヨン、気合いを入れておしゃれをしていたわけだ。

 

侍女に直してもらったメイクもバッチリ決まり、上機嫌なハヨン。

ハヨン「さ、出発よ」

 

~用具室~

ファンが腕を痛める前は、世子のチームが勝つ確率が高かった、と説明する古株の内官。

「チョハってそんなに上手だったのですか?」と新米らしき内官が訊ねると、当時を知る内官が、二人の戦いは緊迫感があり、僅差だったと説明する。

 

だが、もう状況はそうではなくなった。兵曹の勝利に間違いないだろう・・という大方の見方を聞き、複雑な思いのジェイ。

 

~宮殿の庭~

猛然と、球戯場にむけて、ダッシュするハヨン公主と・・・必死で追いかけるそのお付きたち(笑)

途中、ソンオンの後ろ姿に気づき、慌てて、その後ろ姿を見ようと、方向転換するハヨン。

 

ハヨン「正郎~~、正郎~~~」

大声で追いかけるも、途中、靴がぬげてしまい、追いつくに至らず。

女官「おしゃれされたのは、正郎様のためだったのですね」

ハヨン「・・・・・」

悔しそうなハヨン。

 

~競技場~

ジェイたちが、用具をもって入ってくると、すでに、兵曹の兵士も、翊衛司の兵士もそろっていて、賑やかな雰囲気。

 

王室の観覧席に登ってきたハヨン公主。

一斉に、お辞儀をする官吏や女官たち。

 

お辞儀を返したハヨン公主の視線は、ソンオンを捜して、きょろきょろ。

なかなか見つからずにいると、ミョンガン皇子も観覧席に到着する。

この子、何歳設定なのかな?

 

そして、ソンオン登場。

観覧席にいるハヨン公主の顔が真っ先に輝き、声をかけようと位置を動くと、女官さんに「尊厳をお守りくださいませ、公主媽媽」と注意されてしまう。(笑)

ハヨン「尊厳のために、ここに立っているんでしょうが! もし、そうじゃなかったら、とっくの昔に、正郎のところに駆け寄っていったわよ! 私がどれだけ頑張って我慢してるか、見ててわからないの?」

女官「・・・・・」

 

準備をしているジェイと、ソンオンの視線が合う。

お辞儀をしているジェイに、上官が、毬門(ゴールポストみたいな網のついてる板)を向こうに動かせ、と指示してくる。

 

その姿を不思議そうに見ているソンオン。

 

ソ内官「世子邸下のお成りです」

 

居住まいをただし、お辞儀をする一同。

 

ファンも、ソンオンや、観覧席のハヨン公主やミョンガン皇子に視線を向ける。

この、優し気な感じが、やっぱり好きだぁ~!

 

そして、当然のごとく、ジェイにもね(笑)

 

声をかけたいし、傍に置きたいのに、なんでこんなことになってるんでしょうか(苦笑)

 

ジェイに声をかけるソンオン。

ソンオン「そなた、どちらを応援するのだ?」

急に、話しかけられ、驚くジェイ。

ジェイ「え?」

ソンオン「東宮殿で働いているゆえ、翊衛司を応援するのか?」

ちらっと、テガンと立ち話をしているファンを見るジェイ。

ジェイ「私は、もう、東宮の内官ではございません。」

ソンオン「東宮の内官ではないとは、どういう意味だ?」

ジェイ「チョハに追い出されました。なので、今日は、兵曹の軍を応援したいと思います。正郎様の軍に、3両かけました

3本指を見せるジェイに気を良くし、くすっと笑いながら、ソンオンが「では、その3両を9両ししてみせよう」とジョークを言っていると、

背後から、ファンが近づいてくる。

そりゃ、ソンオンとジェイが喋ってたら、気が気じゃないでしょうね。。。。

 

ファン「そのような、無駄遣いをしてもいいのか?内官の身では、そんなにたくさん払えないだろうに、兵曹軍に3両もかけるのか?」

しっかり、二人の話を聞いてたじゃん。(笑)

ジェイ「なにを気にされてるのですか? 彼らは勝ちますよ」

 

ぬわにぉ!!

 

ソンオンの口許に、抑えきれない笑みが。。。

そして、ジェイの、小馬鹿にしたような、パチパチ瞬きが追い打ちをかけ、か~~~っと頭に血が上ったファン。

 

~更衣室~

護衛武士仕様(ヨンポバージョン)に着替えたファン。

 

テガン「本当に、出場されるおつもりですか?大丈夫なんですか? チョハ・・・」

ファン「私のことは心配するな、勝てばよいのだ」

 

テガンに近づくファン。

ファン「今日は、絶対に負けるつもりがないことを、よく肝に銘じておけ!」

負けられない戦いがここにはある。。。

・・って奴ですね。

ああ、スパダリって、単・純!!

 


~東宮殿の庭~

例のごとく、スパイの密書交換です。

今日は、護衛武士が取りに来た感じ?

 

計画通りに実行せよ

 

顔を見せない護衛武士の恰好をした者が、義議府にやってきて、門衛に金を渡している。

 

袋を持った護衛武士が、中に入っていく。

 

門衛1「(今のあの者は)今日の兵曹との撃球の試合に行かなくてもいいのか?」

門衛2「こっそり抜け出してきたんだろう。あとで、飲みにいこうぜ」

門衛1「ああ」

 

ムダンのいる牢に入ってきた護衛武士の姿を見て、はっとするムダン。

正座をし、頭を下げると、そこに、懐剣と、袋が放り込まれる。

 

男「もうすぐ、尋問が行われる。神の意志を完了させよ」← この声、誰よ?

しかも、さっきの門番との比較でみても、結構、背が高い。

 

ムダン「新しい世のための死。必ずや、神の使命を全うさせてみせます」

 

白い布袋・・動いてる。。

嫌な予感しかしない。。。🐍

 

黙って立ち去る男。

 

 

~マンドクとボクスンの食堂~

ガラムが市場でぶつかった老僧と一緒に、食事をしているミョンジン。

 

ミョンジン「さぁ、召し上がってください、先生様」

手を振り、否定しながら、「この放浪者のことを、“先生様”などと、呼ぶべきではありませんよ。あまりにも馬鹿げておりますよ、お坊ちゃま」と答える老僧。

 

ミョンジン「なにをおっしゃいますか・。私の人生における重要なことを教えてくださった方です。スグムン(水口門)※の近くで、出会えなかったら、日がな一日、本ばかり読んでばかりの、死人のように生活をしていたことでしょう。」

※光熙門の別名で、都城の東の外を行き来する民のための門。死体を墓地に出すためにも使用され「屍躯門」とも言われる。現在の東大門の近く。

韓国観光公社公式サイト (visitkorea.or.kr)

 

ミョンジン「漢陽には、どのくらい、ご滞在になられるんですか?」

そんな話をしていると、マンドクがやってくる。

 

マンドク「子供たちは、元気に暮らしておりますか?」

老僧「みな、元気にしておる」

いつのまにか、ボクスンも傍にやってくる。

マンドク「ご迷惑をおかけしているのではないか、と心配しているんです。ここを離れられる時には、ぜひとも、お布施をご用意いたします」

ボクスン「最近では、あの子たちもよく食べるようになってきたでしょうから」

 

ミョンジン「また、身寄りのない子供たちの面倒を見られているのですか?」

笑って、受け流す老僧。

 

ミョンジン「では、私も、2倍のお布施をさせていただきましょう」

老僧「ありがとうございます」

 

今度は、ガラムまで現れる。

ガラム「ああ、先生様、ここにいらしたんですね。ずっと、マンヨンダンで待ってたんですよ」

 

ミョンジン「先生様、まだ、この者にお会いになっていなかったですよね。弟子なんです」

得意げなミョンジン。

ミョンジン「弟子や、こちらは、私の師だ。挨拶しなさい」

ガラム「あ・・・はい」

そういって、お辞儀をすると、老僧と目が合うガラム。

 

ガラム「え、先生様の先生様でいらしたんですか?」

手を合わせる老僧に向かって、同じく手を合わせるガラム。

 

ミョンジン「どうやって、知り合ったのだ?」

ガラム「ああ、市場の通りで出会いがしらにぶつかってしまって・・・。再び、お目に掛かれるとは思っていませんでした」

老僧「縁というものは、このように、まことに不思議なものですな・・」

ふと、老僧のひょうたんが目に入るガラム。

 

ガラム「お魚さんの具合はいかがですか?」

ミョンジン「魚?」

ガラム「ご存じないんですか? この水筒に魚を入れてらっしゃるんですよ」

不思議そうに、ひょうたんを見るミョンジン。

 

老僧「お二人は、どのようにして出会ったのですか?」

どうも、さりげなく話題を変えたみたいな気がします。

 

待ってました、とばかりに、ガラムに「弟子よ、そなたが私の弟子となった経緯を説明してさしあげろ」と指示するミョンジン。

 

はぁ、またですか・・・と思いつつ、例のごとく、若干、早口で、「死体を見ただけで、たちどころに、死因がわかると聞きまして、その噂は、朝鮮中に轟いており、私は、自分が探していたのはこの方だったと知り、探す決心をしたのです。そして、ついに、探し当てたのでございます」と、口上を並べるガラム。

にやにやと聞いている老僧。

 

ミョンジン「これが、あなたの弟子であるキム・ミョンジンが、弟子を取ることになった経緯でございます。。誇りに思われますでしょう?」

どんどん、得意げに拍車がかかります。

ミョンジンの高笑いに、みんな揃って苦笑。。。


 

★『青春ウォルダム(月譚)』8-1 雑感★
 

老僧、怪しい。

老僧なのかもわからない。

老人のふりをしてるだけなのかも。

そうであってほしい。

 

そろそろ、本腰で怪しい人に出てきてほしい。(笑)

 

真のラスボスは・・おそらく、意外な人物だと思うんだけど、なにしろ、20話なのでね。

タイドラマの12話ペースを思うと、まだまだ、先は長い気がしちゃうんですよね。

・・・って、でも、気づけば、既に8話です。

始まったばかりのような気がしてるのは、なにかの罠でしょうか。ぷぷぷ(笑)

 

 

仲直りするつもりが、なぜか、どんどん、ファンの思惑とずれていき、とうとう、撃球に出場することになってしまいました。

こういう感じ、地味に楽しい。

ハヨン公主とお付きの女官さんのやりとりとかもね。(笑)

 

 

もしかして、東宮殿に潜むスパイは、2パターンいるのかも。。。

 

★『青春ウォルダム(月譚)』8-2に続く★