わ~ん、失敗した!

なにを勘違いしたのか、まだ、10分以上、訳さなきゃいけない分が残っていたのを忘れてまして・・・10-1、10-2とアップしてしまい、分割の配分が狂ってしまったので、10話は、4分割になります。

 

・・・っていうか、そろそろ、4分割になりそうな分量になってきたかもしれません。

 

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 10-3】

 

~マンヨンダン 庭先~

大量の繕い物を、ボクスンからまわしてもらったガラムが、← さすが、ジェイの侍女、捕り物だけじゃなく、縫物も得意なのね。

 マンヨンダンに到着。

 

キツツキちゃん(礼判アガシ)が来てます。

アガシ「どうして、約束を守ってくれなかったんですか? あなたのほうから、この縁談を断ってくれると約束しましたよね! お坊ちゃま!」

 

マンヨンダンに入ろうとしたその時、門の外にも聞こえるその声に、先客がいるのに気づいたガラム。

さっと身を隠しました。

 

アガシ「私の言ったこと、冗談だと思ってます?」

ミョンジン「すみませんでした、お嬢さん、それがですね・・・」

アガシ「まさか、私のことを好きになったとか?」

 

んなわけないじゃん!

さすがに、呆れて、ハッと小さく笑ってしまうガラム。

 

ミョンジン「違いますよ! そんなことありません! あなたに気持ちを捧げるほど、あなたのことなんてよく知らないですし・・」

鬼のような形相のアガシを見て、黙るミョンジン。

 

ミョンジン「つまりですね、あなたが、美しくないと言ったわけじゃなくて・・・」

アガシ「あなたが、私のことを好きでないのなら」

 

口の動きだけで「キツツキ!」と、ミョンジンにエールを送るガラム。

こないだみたいに、言ってやれって感じですね。

 

アガシ「私の未来を、軽い冗談かなにかだと思ってるんですか?もう、私は、あなたと結婚したくないと言ったじゃありませんか!?」

ミョンジンには、こういうキツイ人、合いそうな気もするけど、私は、ガラム推しなんで・・(笑)

 

アガシ「私たちの縁談の噂が、広まるんじゃないかって、私がどれほど恐ろしく思ってるか、ご存じですか?」

 

ミョンジン「わかりました、両親にはできるだけ早く伝えます・・・」

アガシ「約束しましたからね。私は、そのつもりで帰りますから」

 

興奮しまくってるアガシが、振り返った途端、長衣が落ちてしまう。

拾おうとした時、ミョンジンの手が触れると、

この世の終わりのような悲壮な声をあげて、大げさに叫ぶアガシ。

 

アガシ「どうして、死体を触った汚い手で、私の手に触れたりするんですか! ああ、いや!! こんなの、嫌!! ほんとに嫌!!」

そういうと、プリプリ怒りながら、門を出ていきました。

 

しゅん・・と、うつむいてしまうミョンジン。

 

ミョンジン、汚くないのに・・・

ミョンジン、汚くないよね・・・

 

腹が立ったガラムが、わざと、キツツキちゃんの足をひっかけて、派手に転ばせ、大慌てで隠れるいたずらを・・。

 

侍女が、「お嬢様、大丈夫ですか?」と助け起こすと、ガラムが道を曲がったところがちらっと見え、「なんなの、あの失礼な奴!! (侍女に)ちょっと、顔見なかったの? なんで見てないのよ! 顔も見ずに、一体、なにしてたのよ!!」と当たり散らす礼判アガシ。

 

アガシ「あの人の不運が、私にうつったんだわ、あ~~、どうすればいいの? こんな汚れた服をきるなんて、どういうことよ!!」

侍女に、長衣を押し付けると、猛然と歩き始める。

 

そ~~~っと、角から出てきたガラム。

ガラム「はん、やっといなくなった・・」

 

さて、今度はミョンジンです。

地面にしゃがみ、棒でグルグル。。。

落ち込みまくってるミョンジンを見て、隣に腰を下ろすガラム。

 

ガラム「ここにくる途中で、キツツキとすれ違いましたよ。もしかして、先生様のところに来ていたんですか?」

ため息をつきながら、頷くミョンジン。

 

ガラム「次に会った時には、鼻をぺちゃんこにしてやるって言ってませんでした?言おうとしてたこと、全部言ってやったんですか?」

ミョンジン「・・言えなかった、一言も・・・」

あ~と目を閉じるガラム。

 

ガラム「どうしてですか? なんで? ねぇ どうしてできなかったんですか?」

 

ミョンジン「女性という者は、か弱い生き物だ。彼女がどんなに私にキツイことを言っても、私よりは、か弱い存在だというのに、どうして、私から、彼女の気持ちを傷つけるようなことができようか・・」

 

呆れるガラム。

ガラム「だから、あのキツツキに、そんなになるまで、つつかせたんですか? 彼女の鼻をへしおって、謙虚にしてやらなきゃダメなのに! あのキツツキのどこがか弱いんですか? まったく、か弱くなんてないのに!! いいですか、私がみたところでは、先生様のほうがよっぽど、よっぽど、か弱いですよ!!」

 

ガラムも、キツツキに負けず劣らず、カンコンカンコンカンコン!!(笑)

 

足を投げ出し、子供のように、座り込むミョンジン。

 

ミョンジン「そうだよ、ミョンジンは弱いんだ・・・キツツキから執拗につつかれた後、身もだえもできない、弱弱しい蝉の幼虫みたいだ」

棒で、地面をいじいじ。。。

 

イライラして、頭を抱えるガラム。

ガラム「ああ、ちょっと、そんなことやめてくださいよ!」

 

情けなくて、涙がでてきたミョンジンに、「泣いたりしないでくださいよ、ね?」と叱咤するガラム。

 

それでも、ため息をつくばかりのミョンジンをみて、

こっちがため息つきたいよ・・と膝を抱えるガラム。

 

 話は変わり・・・

 

~王の間~

 

ファンが王に会いに来ました。

 

次の座を、ジェイに狙われている内官長です(笑)

内官長って、こんな鶯色の官服、着てたっけ?

 

内官長「チョナ~~~、世子邸下がお見えになりました」

よく笑いださなかったな(笑)

私は、大笑いしたけどね(笑)

 

王「入るがよい」

 

昨晩の出来事を報告するファン。

 

王「つまり、あやつらは、東宮殿の内官をつけ狙い、これらの帳簿を手に入れたということか?」

ファン「あまりにも、傲慢ではないでしょうか。スモモの木事件の後、直ちに、全国の一族を利用し、カムソンまで言及したのです。また、東宮殿の内官のあとをつけ、帳簿を盗んだばかりか、左議政まで追い出そうとしました。父上、この件、ただ、見過ごすことはできません。」

 

そんな話をしているところに、「右相大監がお見えになりました」の声が・・。

 

中に入れる王。

 

ウォンボ「チョナ、快適な夜をお過ごしになりましたかな? チョハも、チョナのご様子を伺いに来られたのですか? ああ、チョハは、左議政の屋敷にて、随分ご活躍だったと伺いました。その件をご報告にいらしたのですか?」

いけしゃあしゃあ、と、よく回る口です。

 

ファン「すぐにも、朝礼が開かれる時間だというのに、(わざわざ)チョナに会いに来たのは、深刻な間違いを犯したからに違いない」

ウォンボ「それはどのようなことでしょうか。あまりにも、私の忠誠心を軽んじておられるようだ。間違いとはどのような? 入手した証拠は、王家を呪う、スモモの木放火事件に関するものでした。彼の動きを、ただ静観していればよかったのですかな?」


この人は、プランB(代案)も用意するって言ってたけど、それだけじゃなく、まず、つけ入る隙を与えないのよ。

右議政を敵認定するなら、まず、チョ・ウォンボ攻略しなきゃ。。

ウォンボ「チョナ、雑貨店の前を通りかかった際、運搬人が荷物を見つけたのに気づいたのです。開いてみると、それらの帳簿が入っており、そのうちの一つは、たまたま、正面にあった店のものでした。そこで、私は中に入り、店の主人に訊ねたのです。」

ちゃんと用意してきたストーリーを展開し始めるウォンボ。

もう、このあたりで、王の顔にも、ファンの顔にも、よう言うわ・・の表情が浮かんでいるものの、この親子は揃って、残念ながら、今の時点では丸腰なのよ

ウォンボ「主人によりますと、宮殿から来た何者かが、その帳簿を受けだしていったと。そこで、私は重要そうに見えたために、それらに目を通す他はありませんでした。」

ファン「宮殿のどの部署の人間だったのか、聞こうとは思われなかったのか?」

ウォンボ「もしや、東宮殿の誰かだったのですか? おお、これはまた・・・知らなかったものでして・・・、ですが、もし、知っていたとしても、あの状況で、世子のところに持っていくべきでしたでしょうか? それとも、チョナのもとに駆け付け、これについて、ご報告すべきでしたかな?」

ファン「その軽率な行動が、無実な左議政の家族を無駄に疑われることにつながったとは考えぬのか?」



ウォンボ「もし、左議政が無実であれば、義禁府が、法に基づき、明らかにしたことでしょう。チョハこそ、なぜ、かのように、王命に従った役人の義務を邪魔をされたのですか?左相の息子、兵曹正郎ハン・ソンオンが、チョハの友人だったために、彼らを守ったのですか?もし、そうなら、それは由々しき問題ではありませんか? チョハは、国の政治において、公私の区別を付けることができないと、世間に明らかにしたのです」

ファン「右相!! 左議政と正郎は無実であったのだ(怒)」


ファンにきつく言われても、ふん、と、痛くもかゆくもないウォンボ。



ファン「父上、右議政がしたことは、説明もなく、一国の宰相を貶めようとしたのです。中傷したかどで、調査すべきで・・」

ウォンボ「チョナ! チョナはなぜ、カムソンをされたのですか?天の怒りにより、スモモの木に雷が落ちたために、それをするように、ご決断されたのではありませんか? しかし、もしも、それが、何者かの悪意による、王家を呪う所業だったとしたら、ただちに犯人を捕まえ、チョナの無実を証明すべきです。それこそが、臣下としての務めだと思っております。忠誠心よりしたことでございます。チョナ、どうか、私の嘆願をお聞き届けくださいませ」


はい、勝負ありましたね。

小さく息を吐く王。

 

王「・・・この件に関しては、右相は正しい行いをした。右相は、忠誠心より、これを行ったのだ。世子には、政治に介入することはできない。そなたの分をわきまえよ


ファンは視線を落とすことしかできません。

伏せた顔で、ほくそえむ右議政。


この人を失脚させるには、相応の準備と覚悟と知恵がいりますね。

 

慢心により、自滅してくれたら、楽ですけど。

ウォンボ「そしてまた、スモモの木放火事件は、天の所業ではございませんでした。どうか、カムソンを中止してくださいませ」

ファンの敗北感+腸が煮えくり返る思い・・・と、

内心、憤懣やるかたない王。


李家ファイティン!!


 

~宮殿 広場~
官僚たちの登庁時間です。

右議政「これは、左相ではありませんか?」
その声に足を止める左議政。


右議政「昨晩の騒動については、理解いただけますよね? 国のために働くとは、時にそういうこともあるじゃないですか」

左議政「一国の宰相に罪を着せようとすることが、国のために働くということになりますかな?右相には、“忠誠”と“貪欲”の区別がつかないのですか? 王になにか、苦痛なことが起きた際、甘んじて自らが恥をかくべきであり、王が恥をかかされた時には、自分の命を危険にさらし、忠実な僕として献身的でなければならない。チョナがカムソンをされているときでさえ、忠誠を尽くすどころか、王室の憂慮を利用したのだ!」

いやいや~と、手を振って、いなす右議政。


右議政「なにをそのように、怖い顔でおっしゃるのですか? どうして、私が、あなたを疑ったりできますか? ですが、この国の宰相として、国法を破ることはできないのです。義禁府であれ、王命であれ、すべては手続き的な問題ですよ。あ、それに、あなたは何が起きても、心配なさることはありません。ご子息は、兵曹正郎として重要な役職につかれていて、そして、チョハの友人でもあるのですからな。ああ、ただ、あなたはとても安泰だと感じられるべきだと申しているだけですよ。うらやましいことです。」



うわ~~、老獪な“狐と狸”じゃなくて、もっと、こう、異質なもの同士のぶつかり合いって感じがします。
 

 

~宮殿 東屋~

ソンオン「10年前の、承政院日記のことでございますか?」

※承政院日記:王命出納、行政事務等を毎日記録した実在している日記。現在、翻訳作業中。完訳まで、あと40年くらいかかる見込みらしいです。うろ覚えなんですけど、『太陽抱月』にも出てきませんでしたっけ?

時間あったら、見返してみます。

ファン「10年前、碧川で何があったのかを知りたいのだ。」


後ろに控えていたジェイが、ファンに訊ねる。
ジェイ「承政院日記については、ご記憶されてはいないのですか?」

ファンが一度でも目を通しているかの確認でもあるよね。

ファン「承政院(で管理している)日記は、そう簡単に、目にできるものではないのだ。見たこともないものを、どうやって、覚えればいいのだ?

ジェイ「・・・・・」

ファン「(ソンオンに)なにか方法はあるか?」

そういわれても、ソンオンにも、ぱっと名案は思い浮かびません。

ファン「承政院のオ注書とは親しくはないのか?」
※注書・・承政院における、日記を管理する官職

ファン「彼の父は、ソンジュのチョ一族の屋敷に昇進しようとする役人が来ていることを報告し、そして、解雇されたのだ。国境付近をさまよったあと、ついに亡くなってしまった。(息子である)彼も、長い間、ソンジュのチョ一族に恨みをいただいているに違いない。10年前、碧川で起きたことを調査したいと彼に伝えれば、私の言いたいことが理解できるはずだ

ソンオン「わかりました、チョハ。オ注書に会ってみましょう」

そして・・・

すぐに、オ注書を訊ねてきたソンオン。
ジェイは、敷地の外から、その様子を見ているのね。

日誌らしいものを渡されるソンオン。


慶煕11年 承政院 上

 

宮殿に戻ってきたソンオンとジェイ。
物陰で、日記をジェイに渡すソンオン。

ソンオン「オ注書は、明日は夜勤だ。その前に、返さなければならない、とチョハに伝えよ」
ジェイ「はい、ナウリ」

この言い方、悪いことが起きるフラグかと思ってドキドキしちゃったよ。

~正殿~

朝礼ですよね。。。

話題は当然、昨晩の左議政の騒動の件です。


領議政「チョナ、左議政の無実が証明されましたので、改めて、宮殿のスモモの木を燃やした者を見つけなければなりません。」

兵判「国巫は、死ぬ前に、宋家について言及しておりました。宋一族の幽霊に言及し、王家と我が国を侮辱するのは、碧川の盗賊だけです。」

左議政「チョナ、もし、10年前の、碧川の盗賊の残党がいるならば、そやつらを完全に根絶できなかった右議政に、責任を取らせるべきではありませんか」

ん?ここで、右相を名指しするって、得策?

吏判(ウォノ)「左議政、なぜ、そのようなことをおっしゃるのですか? 右相大監は王命を実行し、命をかけて、裏切者を罰したのです。これは、功臣の地位を与えられたチョナに対する冒とくですよ。ああ、全く・・・」

大袈裟にかばいだてるウォノ。

え? 誰も反論しないの?


 

 

もしかして、ここでもまた、詰めが甘いシリーズ?

 

ここで、切ります。
 

★『青春ウォルダム(月譚)』10-3 雑感★

 

ファンは、書物を覚える能力だけじゃなく、人間関係というか、その係累とか、よく知ってるなぁ、と感心させられますね。


時折、無策だのなんだのと、失礼なことを言ってますけど(笑)、基本は、賢い人だと思ってますよ。

 

誰にその仕事をさせたらいいのか、ってことも含め、ちゃんと俯瞰で見てるんだな、ってことが、後々、わかります。


というか、このドラマだけじゃなくても、「後々わかる」っていうのは、多々ありますけどね。

私なんて、まんまとやられてばっかりですわ~~~(笑)

 

2段構えの構造なのかと思っていたけど、わりとシンプルな敵対関係でいくのかな。

 

 

★『青春ウォルダム(月譚)』10-4に続く★