なんか、遅くなっちゃいました。。。
今日は、寒くて・・どんよりして、帰ってきてからもなんだか、全然、はかどらなかったです。
ネタバレOKの方のみ、おすすみください。
青春ウォルダム(月譚) 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 11-1】
~武闘場~
誰もいない中、一人、剣の稽古をつけているテガン。
ここで、彼が回想したのは・・・、
隠し部屋での楽しそうなジェイとファンの様子ではなく、ファンに命じられて、コ・スンドル(ジェイ)を迎えに行ったときに、ミョンジンから見せられた、例の “宋 家 滅 李” と書かれた赤い紙片。
それを思いながら、なんで、こんな厳しい顔をせねばならぬのよ?
やっぱり、テガンも、碧川事件に、なにか関連あるんじゃないか・・・って思ってしまうのよ。
~ファンの部屋~
呼び出されたカン内官は、2歳の時には、お父さんが商売を始めるからっていうことで、碧川から引っ越してきたために、碧川出身とは言え、ほとんど何も知らないんだと。。。
がっかりするファン。
~王宮 庭~
スパイたちの、お手紙交換が激しくなってますね。
世子が、東宮殿に、碧川出身者を呼び出している
世子付の尚宮が書いた手紙を受け取ったのは、中殿付きの尚宮。
・・・ってことは、尚宮組は右議政ルートってこと?
~ファンの部屋~
今度は、侍女が、呼ばれました。
ファン「だが、父親の故郷であるなら、なにか、聞いているにちがいない。」
侍女「ただ、土地が不毛だったことや、国境近くの、北部に位置していたため、とても寒く、生きていくのが大変だったと聞いたことがあるだけです」
こちらも特に収穫なし。
~マンドクとボクスンの食堂~
ボクスンが店の仕込みをしている時、またしても、赤い矢文が木に刺さる。
一度、隠してしまえば、もう躊躇いなく、木から抜き、矢を折り、処分しようとするボクスン。
振り返ると、マンドクが立っていて、息をのむ。
文を渡すように催促し、前も、お前がやったのか、と責めるマンドク。
仕方なく、渡すしかないボクスン。
いつもの指令でした。
~王城内 市中~
あたりは、すでに薄暗くなった頃、悠然と輿にのって退庁する吏判のウォノめがけて、矢文が放たれる。
ひえぇっと、怖れおののくウォノ。
そして、同じように、右議政ウォンボの屋敷にも、矢文が刺さり、
すぐさま、護衛が黒装束の男を追いかける。
矢文に書かれていた文字は
蠱國病民
※人々と国に害を及ぼす有毒昆虫
ウォンボたちは、そういう存在だ、と指摘されたようなものです。
結局、すんでのところで、護衛の追走をかわしたマンドク。
黒装束の男に振り切られてしまい、ウォンボの元に戻ると、すさまじい勢いで罵倒される護衛。
きちんと仕事をこなせないなら、病気の娘さんには死んでもらうしかないのか、とか、残虐的なことをいうウォンボ。
ほんと、いろんな人から恨みを買ってるだろうから、「闇討ちされてしまえ」レベル。
護衛が土下座して許しを乞うていると、
血相を変えたウォノが「イリオノラ~~」と叫びながら、ドンドン門をたたきまくる。
その手には、同じく、“蠱國病民”と書かれた赤い紙片。
大騒ぎしながら、入ってきたウォノのおかげで、とりあえず、追求を免れる護衛。
病気の娘さんの話の真偽はわからないけど、もしかして、この護衛さん、碧川サイドのアンダーカバーなんじゃないかな。
マンドクを取り逃がすとか、やっぱり、なにか気になる! ← 相変わらず、根拠なし。
ひと払いをしたうえで、屋敷の裏手に回るウォンボ・・・と、そのあとをくっついてくるウォノ。
追いかけながら、「兄上も、もう、世子が碧川出身の東宮殿の内官や宮女たちを召喚しているという噂はお聞き及びでしょう。それだけじゃありません。宮殿からの帰り道に、何者かが私の輿に矢を打ち、これがむずびつけられていたんです。これ・・これを見てくださいよ、蠱國病民、一体、誰がこんなことを・・・」
ギャーギャー、がなり立てるウォノめがけて、激しく何度も何度も、棒を打ち付けるウォンボ。
悲鳴を上げるウォノ。
ウォンボ「本当に、誰なのか、知らぬのか? 赤い紙片に書かれたこれらの文字に、見覚えはないのか?!」
棒で押さえつけられながら、ウォンボにもこの紙が来たのか、と驚くウォノ。
ウォンボ「“蠱國病民” 以前に、これらの文字を見たことがなかったか、とたずねておるのだ(怒)」
ウォノ「・・・“蠱國病民”・・・いえ、ありません」
震えながら、答えるウォノ。
ウォンボ「“蠱國病民” 碧川で、この文字を見たことはないのか!!(怒)」
碧川・・・と呟くだけで、まったく、覚えがなさそう。。
ウォンボ「親戚だというだけで、判書などという地位を、こんな愚かなバカに与えた自分が信じられぬ!(怒)」
あ~~~と、怒りと後悔が入り混じった大声をあげるウォンボ。
ウォンボ「私が、お前のようなバカを、碧川の郡守(クンス)にしてやったことを忘れてはおらぬよな? お前の惨めな人生を助けるためにしてやったのだぞ、この私が!!」
棒を持ち、振りかぶるウォンボ。
本気で、怒り狂ってます。
自分の計画(ミョンジンを王に据えて、自分が実質の王になる)が、自分サイドで綻ぶとしたら、ウォノ以外にありえない、とわかってるんでしょう。
ウォノ「思い出します、思い出します! 碧川の、あの盗賊たち・・・赤い紙・・・“蠱國病民”・・本当に残党が・・」
ウォンボ「こいつめ!」
ウォノ「あ~~、兄上、どうか!!」
すんでのところで、直接、棒を振り下ろすのはやめ、
ガシャンと、そのまま、放り投げるウォンボ。
壁にあたり、棒、折れました。
大きく息を吐き、もう、言葉もない・・と言った様子で、ウォノを見下ろし、放心したように立ち去るウォンボ。
ウォンボをもってしても、一族を見捨てることはできない・・・って、厄介な縛りであり、恐ろしい繋がりだと思ってしまいます。
~ファンの部屋~
碧川出身の内官や宮女を呼び出して聞いてはみたものの、結局、収穫はなし。
ジェイも、皆、重要なことなど知らないし、嘘をついているようには見えなかったと感想を述べる。
ジェイ「チョハ、この件で、なにをお知りになりたいのですか?」
ファン「・・・・・・」
答える代わりに、ランタンをもって、ついてまいれ、とジェイに命じるファン。
~宮殿内 庭や広場~
考え事をしながら歩くファンの足もとを照らしながら、一生懸命を追いかけるジェイ。
書庫に行かれるのですか?と聞いても答えないファン。
広場で、立ち止まり、月を眺めるファン。
一緒に、空を見上げるジェイ。
まだ、ジェイが月を見ている間に、先を歩き始めるファン。
月をご覧になられるのでは?
それとも、大君媽媽に会いにいかれるのですか?
思いつくままに、いろいろ訊ねても、無言で方向を変えるファン。
とにかく、ファンが躓いて転ばないように、灯りを照らし、
道に落ちてる小石をどけたりしながら、ついて歩くジェイ。
庭の大石にしがみついたジェイをみて、ようやく、ジェイの変な行動に、気を止めるファン。
ファン「・・・な、なにをしておるのだ?」
明らかに、お尻を突き出してるジェイを不審に思ってる感じ、ありあり。(笑)
ジェイ「チョハがぶつからないように、この石をどかそうとしたんですけど、動かせそうもないので、覆い被るだけにしました」
微笑んだかと思えば、
ジェイの額をコツンとはじくファン。
ジェイ「あ、痛っ!」
ファン「そんな大きな岩を私が見過ごすとでも思ったのか?」
舌打ちしながら、ついてまいれ、と先を歩くファンを、慌てて、ランタンをもって、追いかけるジェイ。
突拍子もないことを言い出したジェイがおかしくて、可愛くて、必死で笑いをこらえようとするファン。
ジェイ「私がいなかったら、あの岩に躓かれてましたよ。私の言葉にも答えないくらい、一体、何を考えていらっしゃるのですか・・・あ!・・」
と、言ってるそばから、石畳のわずかな段差に足を取られ、ぐらりと身体を反らすジェイ。
あの、オジャッキョのシーン、再び。
ぐっと、ジェイの腰を支えるファン。
すぐさま、まっすぐに立たせるや否や、手を離す感じ、かなり、意識の塊。
ファン「私がどこに行くのかだけに気を取られ、自分の行く先は見ていないのか?」
ジェイ「自分の行く先なんて、問題じゃありません。なぜ、目的地も決めず、気の向くままに、方向を変え続けるのですか? どこに行くのか、おっしゃってくだされば・・・」
・・と言いかけて、「(もしや)ただ、歩きたいだけなのですか?」とファンの意図に気づく。
(ファンの💘の意図・・とまでは言い切れないですが・・・)
ファン「・・・・・」
例のごとく、ファンの無言は「察せよ」という意味です。
ジェイ「わかりました。どうぞ、お好きにお歩きくださいませ。チョハの行くところがどこであれ、どんなに長く歩かれようと、チョハがもういい、とおっしゃり、満足されるまで、私が先導を務めます。」
少しおどけたしぐさで、ランタンを前方にかざすジェイ。
微笑み、歩き出すファン。
ファン「もっとよく照らせ」
ジェイ「はい、チョハ~」
そんな二人の楽しげな様子を、物陰で見ているのは、中殿付きの尚宮。
池に突き出すように建てられた月見台の間に立ち、月を眺めているファンとジェイ。
デートやん。
とはいえ、“粉紅泡泡(ラブラブな雰囲気)”じゃないです。
ジェイの心配そうな視線に気づいているファン。
ファン「“承政院日記”を呼んで、なにかおかしいところはなかったか?」
ジェイ「どういう意味でございますか?」
ファン「郡守であったチョ・ウォノの報告と、討伐軍を率いたチョ・ウォンボの報告・・・それは書かれていた。 だが、もっとも重要なことが抜けていると思わぬか?」
少し考えるジェイ。
ジェイ「宋家を聴取した捜査記録がありませんでした」
ジェイの言葉に、頷くファン。
ファン「凶悪な犯罪ほど、徹底的に捜査するべきなのに、捜査記録がないとは?」
“承政院日記”の一節を諳んじるファン。
ファン「首謀者は、碧川の宋一族の鍛冶屋だった。
彼を含め、約四十名の反乱者たちが、碧川の役所に押し入り、下級役人や護衛の武士たちを攻撃した。
たった40名ほどの泥棒たちで始めたというのに、右相が碧川に到着した時、彼らは、五つ以上の村を占拠し、新しい国を建てていたという。それはつまり、碧川のすべての村人が盗賊に寝返り、宋家の反逆罪に加わったということだ。そんなことが可能なのか?おかしいと思わぬか?」
ジェイ「ですが、“承政院日記”に記載されているのですから、事実でなければなりません」
ジェイがここまで言うのは、それくらい、ここが崩れたら、全てを疑わなければならなくなるっていう拠り所扱いだからだよね。
浮かぬ顔のファン。
おそらく、これが長年、官僚のすることに不信感を抱いているファンとの決定的な違いなのかも。
ファン「もし、その記載が事実であるなら・・・」
そこで、言葉をとめるファン。
ジェイ「なにかあるのですか、チョハ」
ファン「“幽霊の書”を私に送った者、そなたの家族を殺した者、私を毒矢で撃った者が、碧川出身の者でなければよいと望んでいたのだ。彼らも、また、私の民であるのだ」
ジェイ「チョハ、彼らは、チョハの民ではありません。彼らは、反逆者であり、盗賊です」
そうではないのだ、と、小さく首を横に振るファン。
ファン「そなた、“幽霊の書”に書かれていた呪いを覚えておるか?」
全ての民が 背を向けるようになり 孤独になる
そして、国をさまよいながら、狂っていくであろう
もし、私の民が、そのように私を呪うとは・・あまりにも悲しすぎやしないか?」
ジェイ「それで、これら事件の背後に、彼らはいない、と信じたいのですね? チョハが聴取を行われている間、何をお考えなのか、わかっておりませんでした。ですが、何人かの盗賊たちは、四方位事件を起こし、呪いをまき散らしたり、いままで生き延びているにちがいありません」
どちらかというと、この時点では、碧川事件の犯人とされる盗賊に厳しい意見のジェイ。
振り返ったファンの目には、涙が滲んでいる。
ファン「だが、吏判の報告と右相の発言は、偽物かもしれぬ」
いつになく、感情的になっているファンを見て、できるだけ、冷静になろうとするジェイ。
ジェイ「マンヨンダンの坊ちゃんに、牡丹の花びらの燃えがらを調べてもらっていますので、おそらく、この事件の解決の助けになるはずです」
ファン「・・・・・・」
ジェイに伝わらないもどかしさもあるだろうけれど、とにかく、今まで、これと言った方策も見つからず、右議政を増長させてばかりで、手詰まり感で焦りもあるんだよね。
~マンドクとボクスンの食堂~
店先で、立ち話をしているミョンジンとマンドク。
マンドク「お坊様は、いらっしゃるとは一言も言われぬ方ですので、来られた時に、食事をお出しするのみなのです」
ミョンジン「王城に来られた際には、いつも、滞在する場所があると聞いたことがあるのだが、どこなのか、知らないか?」
一瞬、顔色が変わるマンドク。
マンドク「どのような場所があるのですか? まったく知りませんね。以前にも、そのようなことは伺ったこともありません」
わかってみてみれば、動揺してるのが丸わかりですが、ミョンジンはつゆほども疑ってないでしょうね。
~山の上に立つ小屋~
ここが、赤い矢文が届くと、マンドクが登ってくる、灯りがついていた山の家?
家の中から出てきた老僧が、庭に置かれている水瓶に、ひょうたんの中身をあける。
少しの水とともに、ガラムが気に留めていた、変わった色の魚も、一緒に、ポチャン。
なぜか、自分の指を噛み、
水瓶に一滴、たらす老僧。
その血に吸い寄せられるように近づく魚。
今の、なんなの~~???
魚自体は、ベタ(熱帯魚)に似てる気がするけど ← こういう配色の子、いるのかな?
人間を吸血する寄生虫でも同居させてんの?
そんなこと、できるのかどうか、しらんけど。。。
~マンドクとボクスンの食堂~
ミョンジン「東南アジアのものを手に入れたので、先生に聞いてみたいことがあるのだ。どうか、先生が戻られたら、マンヨンダンまで知らせてもらいたい」
了承するマンドク。
ミョンジンの後ろ姿を見るマンドクの目が・・・怖いよ~。
~マンヨンダン~
庭で、洗濯物を干していると、ジェイと、パクソンビ(ファン)が連れ立ってやってくる。
慌てて、出迎えるガラム。
ガラム「久しぶりでしたね」
ジェイ「マンヨンダンの坊ちゃんは、中にいるのか?」
ガラム「あ~~~、いることはいるんですけど・・」
どうにも歯切れの悪いガラム。
中に入ってみると、台の上に寝転んでいるミョンジン。
ガラム「んもう、まったく・・先生様、起きてくださいよ。パクソンビ様と、コ内官がお見えです」
ミョンジン「いいところに来られた。なにかあったのではないかと、案じていたんです」
そんな恰好の、あんたが言うな、って感じです。
起き上がろうともせず、ブツブツ言ってるミョンジン。
ファン「どうかしたのか?」
ミョンジンを見下ろすファンとジェイ。
ガラムがなにか言いかけようとしたとき、先に話しはじめるミョンジン。
ミョンジン「私の心には、秘めた哀しみがあるのです。そりゃ、最高の評判も名誉もないかもしれないが、これでも、下級役人には違いないのです。ちょっと変わっているかもしれないけれど、決して欠品などではないだ。飛べ、つららよ・・、心に突き刺され!」
状況のわからない人には、まったく、意味わからん(笑)
ガラム「縁談のお相手の女性にふられまして・・・それはもう、こっぴどく残酷なほどに・・」
それだけ聞いただけで、「それで、この体たらくか・・」と呟くファン。
ガラム「ほんの数日前しか経ってませんけど、ずっと行ったり来たり・・なんです。ある時はすごくまともなのに、次は完全に腑抜けてしまって・・・って感じです。」
ファン「やれやれ・・」
ミョンジン「麗しき乙女よ。冷たく通り過ぎず、どうか、戻って、私を慰めておくれ。今年の春は、風が強すぎる。この風に流されてしまわぬかと、心配なのです。外はまだ、真夜中で、吹雪が近づいている」
詩的な表現をしたいのかもしれませんが、あきれ果てる一同。
ファン「春に吹雪だと? 混乱の極みだな」
ミョンジン「ミョンジン、つらたん・・・。・゚・(ノД・`)」
キツツキアガシのことは見かけたこともあるので、同情はするけど、見切りは早いジェイ。(笑)
さっさと、話を切り替える。
ジェイ「牡丹の花についてはどうだった?」
ガラム「あ、そうでした。先生様の先生様が実際に、シンド(現在のパキスタンになっているインダス川下流部)に行かれたことがあるんです。手がかりになるようなことを教えてくれるかもしれないので、来られるのをお待ちしているところなんです。ただ、いつ来られるのか、はっきりわからないんです」
急に、起き上がるミョンジン。
ミョンジン「お二人が気にするのは、それだけですか? ズタズタに引き裂かれたミョンジンの心が見えないんですか? なんで、そんなに冷たいことができるのか・・・。お二人にとって、つららに引き裂かれたミョンジンの心など、たいしたことないのですか?」
ファン&ジェイ「「つらら?」」
声、揃っちゃう二人。
ガラム「お坊ちゃまをふったお嬢様は、つららのように冷たかった・・ってことです」
二人にわかるよう、通訳してあげるガラム(笑)
ファン「なんという・・・」
ミョンジン「頼むから、出てってください。一人にしてください・・・」
ガラム「ああ、まったく、イライラさせる!!」
ファン「もう、その女性のことは忘れよ」
ミョンジンの肩をとんとんするファン。
ミョンジン「やめてください。サヒョンには、私の気持ちなんてわからないんだ!サヒョンは、すごくイケメンだし、きっと振られたことなんてないんでしょう?ほっといてください。」
ファン「・・・・・・・」
この間までは、振られたに近い状態だと思ってたけどね。
その時、「坊ちゃま~、いらっしゃいますかぁ~?」と、マンドクの声がする。
老僧が店に来た、と呼びにきてくれました。
ファンたちがいるのに気づき、微かに顔が強張るマンドク。
ミョンジン「なんだって! 先生様がいらしたのか?」
急いで起き上がるミョンジン。
~マンドクとボクスンの食堂~
ジェイやファンに、老僧を引き合わせるミョンジン。
ガラム「この方は、先生様の先生様なんです」
ミョンジンは、ジェイたちを、友人だと紹介する。
ミョンジン「そういえば、弟子よ、なにか、先生様に聞きたいことがあったのではないか? 先に聞いてみるがよい」
はっ・・とするガラム。
今はまずい、とジェイが目配せをする。
ガラム「あ・・え・・っと、いいえ、なんでもありません。勘違いみたいでした。どうかお気になさらずに・・。あの水筒の中には、きれいなお魚がいるんですよ、不思議でしょ?」
話を変えようとしたところ、さっとひょうたんを袖で隠すようにし、
「私に会いたがったのはなぜですかな?」と、うまく、ミョンジンに話をふる老僧。
ミョンジン「ああ、お伺いしたいことがあるのです、先生様」
ようやく本題の、香炉の話です。
牡丹の花びらの燃えカスを見せるミョンジン。
・・・っていうか、この老僧が、マンドクたちの親玉なんでしょ。。。
一番、見せちゃいけない人に見せちゃってるってことだよね?
香りをかぐ老僧。
老僧「たしかに、シンドの物のようですな。シンドでは、様々な用途のために、乾燥した花びらに、香油を加えるのです。」
とにかく、シンドの物だと確認が取れただけでも、今のところは、進展というべきか、と顔を見合わせるファンたち。
そんな中、密かに、ファンの顔を見て、どうも気になるといった老僧。
ミョンジン「では、この牡丹の花びらがどのようなことに使われるか、ご存じですか?」
老僧「これは・・・それほど特別なものではありません。気持ちを落ち着けるときに、よく使われる香草ですからな」
がっかりする一同。
その時、家の中から飛び出してきた子供と、器を運んでいたボクスンが衝突し、
地面に落ちて割れた音に注目が集まる。
ボクスン「ちょっと・・あんた、それ」
逃げようとする子供の前に、立ちふさがるマンドク。
マンドク「なんで、盗んだりするんだ?!(怒)」
ミョンジンたちのテーブルに飛び乗り、逃げる子供。
大事な香炉、ぶちまけられる。。。
ミョンジン「ああ!!!」
マンドク「つかまえてくれ」
ボクスン「泥棒!」
必死で逃げる子供。。
ここで、切りますね。
★『青春ウォルダム(月譚)』11-1 雑感★
感情的になった右議政が興味深かったです。
これまでも、目下だと思っている人間に対しては、必要以上に怒り狂ってみせることはありましたが、半分、恐怖で人を縛り付けるお得意の威嚇って感じだったのに、今日のウォンボは、これからも、ウォノをかばい続けなければならない自分が情けないっていう感じがよく出ていました。
それくらい、今回の件で初めて、自分に直接向けられた“蠱國病民”という悪意ある言葉と、自分の記憶が結びつかなかったことに対する恐れみたいなものがあったような気がします。
相手の思惑が分からなければ、手が打てないからです。
だから、あれだけ、ウォノを執拗に問い詰めた。
この人も、次から次へと起きることに対応したり、緻密に計算し、先手を打って罠をかけたり、言質を取られないように用意周到に振舞ったり、しかも、常に口止め料の小袋は用意しなきゃだし・・・(笑)と、実際、そこまで余裕綽々なはずないので。。
あ・・でも、私だって、右議政のことは、好きじゃないです。(笑)