この色、いい色だなぁって思うんですけど、いかがでしょう。

映え映えです。
 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 12-3】

 

~大射礼(テサレ)当日~

まず、王が、的に向かって、弓矢を引くため、台に上ります。
 

緊張が走る中、次手のファンが、後ろを振り向き、

ジェイの励ましの眼差しに、

頷きます。


自分が一番力を発揮したい時に、力をくれる人だと公言しているかのようなまなざしです。

 

いちいち、キャーキャー言ってると、筋追いの長さが倍くらいになりそうなので、抑えてますが、ヒョンシクのこういうセリフ外で、ちゃんと伝わる(伝える)演技、これがないと、このドラマは、成り立ちません。

できるだけ、触れなくても、キャプチャーしたりして、取り上げるようにはしてるつもりなんですけど、抜けてますよね。

すみません!!


テガン、目撃中。

 

今日のために尽力し、待ち望んだソンオンも、嬉しそうです。

掌議も、当然、この場にたっています。



始まりました!
やっぱり、弓矢は必須鍛錬なので、王も、そこはプライドがありますね。

全的命中でした。

 

王「しばらく練習をしていなかったので、心配だったが、天の神に助けられたようだ」

右議政「ご謙遜がすぎますぞ、チョナ」

左議政「本日、このように、王世子をお迎えでき、チョナにとっても大いなる祝福であるに違いありません」

 

王から、弓を渡され、両手で受け取るファン。

本来、これは、象徴的な構図のはずだよね。

 

ファン「(私を試されたのですか? そして、あなたの息子が、あなたの試験をいかにして解決したか、ご満足だったでしょうか?)」

まだ、王の心情を掴み切れないファン。

 

自分のこと、バカじゃないって言ってたけど、無能のふりが作戦であるならば、谷に突き落とす若獅子のお父さんとして、無能なふりして、敵にわからないように、ちょっとくらいヒントあげるとかもダメなのかな(笑)

 

一礼するファン。

 

「花郎」から6年。。。

やっぱり、貫禄ついたというか、精悍になったねぇ。。

しみじみ。

すみません、すこぶる私見です。

私は今でも、サムメクチョンを愛しています!(笑)

 

右議政勢力以外、そこに集う誰もが晴れやかな顔で見守る中、当然、ウリセジャ、外しません。

決め顔も一杯! 

ドヤサ!

 

親ばかなヒント、いっときますか・・・。

 

さくさく続けます。

 

次は、写本パフォーマンスです。

写本係の数名の学生たちが、準備万端、待ち構えている中、ジェイから、1冊受け取り、中を見ていくファン。

その周囲には、移動してきた官僚や、成均館の学生たちが大勢取り囲んでます。

 

学生「本当に、チョハは、あれらの全部の本を記憶しているのか?」

学生「あそこの本だけじゃないぞ。一度、読んだ本は全て記憶していらっしゃるのだ」

学生「その噂が、本当かそうでないか、わかるだろう。(この状況で)嘘を付くことなんてできると思うか」

 

虫食いか、文字が滲んで読めなくなっているページを見つけたファン。

パタン、と、書物を伏せ、集中すると、以前、読んだ時の記憶が写真のように浮かび上がる。

躊躇いなく、文字を書き始める。

読めなかった部分を、文字の大きさもそのままに、← 芸が細かい(笑)

一気に書き上げ、ジェイに手渡す。

ジェイの手で、板に張り出されると、

それを数名体制で書き写していく学生たち。

 

こうして、知的財産がコピーされていくのね。

 

他のページも、どんどん続けていくファン。

貼りだすジェイ。

書き写す学生たち。

周囲では、感心したり、固唾をのんだりしながら、見守る学生たち。

 

隣に立つ右議政に、話しかける左議政。

左議政「どう思われるかな?」

右議政「どうとは・・どういう意味ですかな?」

左議政「世子チョハは・・・完璧な未来の王です。成均館の学生たちもそう見ているようだし、私も同じことを考えているので、右相大監のお考えを知りたいだけなのです。ご自身の力で、その地位に上ってこられたのは、たいしたものではありませんか?」

 

無言のまま、憮然としているウォンボ。

 

左議政「さ、まいろうか」

兵判「ええ」

 

苦虫をかみつぶしたように、出てきた右議政たち。

 

ウォンボ「息子は抜け道を使い、脱獄し、その父は、それを許した」

ウォノ「え? どういう意味ですか? まさか、これ全部、チョナの計画だったとおっしゃってるんですか?」

ウォンボ「王は政治をわかっている、ゆえに、世子をそうしたのだ。チョハはなにを考えておるのだ!」

なるほど、そういうことだったのか・・と、ようやく合点がいったようなウォノたち。

 

さても、忌々しいのは、ファンの幽閉を解くきっかけとなった「儒疏」を行うと決めた成均館の掌議。

ソンオンと共に、ファンと談話をしている掌議を遠目に見るウォンボ。

ウォンボ「しかし・・・成均館の掌議、あの男もチョ一族の一人ではないか・・」

それなのに、なぜ・・と咎めるようなウォンボ。

ウォノ「え・・あの男が、我が一族ですと? ああ、まったく・・、あの男の両親は誰なんですか?」

官僚「どうして、彼は世子の側についたのですか?」

 親戚の怖い(めんどくさい)おじさんたち。

 

一方、あえて、自分に声をかけた世子と話をする掌議。

掌議「この国の誰もが、ソンジュのチョ一族の権力が増大し、他より優れていると承知しております、そして、私は、そのチョ一族の一人であるのに、なぜ、チョハは、私を選ばれたのですか?」

どうしても、そこが気になって仕方がないのね。

 

ファン「“体が直立していれば、その影もまた、直立するというもの。もし、民のために最善を望んでいるのであれば、どうして、民が混沌の中に身を置いたりするでしょうか・・” それが、そなたが、試験に書いた回答であった。とても印象的であった」

掌議「どうして、それをチョハが・・?」

ファン「その回答が、そなたが何者であるかを示していた。そなたが何者であるかは、ソンジュのチョ一族に定義されるものではなく、そなたの考え、そなたの心情、そして、そなたがどう行動に移すか・・によるのだ。そなたを信頼していた故、伝言を託した。そして、私がそなたの言葉に同意していると、わかってほしかったのだ

真摯なファンの言葉は、掌議が欲しかった言葉であり、胸に響いたはず。

 

掌議「世子におっしゃっていただいたことを、今後も必ず守ってまいります、チョハ」

一礼する掌議。

ファンに心を掴まれたね。

チョ一族にもこういう人がいてよかった、よかった。

 

ファンの意図を、しっかり把握し、受け止めてくれたのだ、と、ほっとするソンオンやジェイ。

 

世子の一団が立ち去ると、ゆっくりと、ウォンボたちの前に姿を見せた掌議、気づいたはずなのに、そのまま、通り過ぎようとする。

 

ウォノ「おい、えへん・・オホン!!」

掌議の前に立ちはだかるウォノ。

ウォノ「なぜ、一族の目上の者に対し、挨拶をせぬのだ?」

 

ジロリと、余計なことを・・・と、ウォノを睨むウォンボ。

 

掌議「目上の者? 一体、誰のことを言われているのか?」

ウォノ「ああ・・、私が誰なのか知らぬのか? 私は、兵曹判書で、こちらのお方は、右相大監・・・何を笑っておる? そなたもチョ一族の人なら、どうして、我々を認識してこなかったのだ?」

 

空気を読めないウォノの暴走はいつ見ても楽しいねぇ。(笑)

ウォノだけじゃなく、ウォンボ以外も同じ態度ですが・・。

その場で、一人、苦虫を嚙み潰したようなウォンボ。

 

ウォノ「頭を下げぬか! 」

ちらりと、ウォンボを見る掌議。

掌議「(ウォンボに)ご尊父はお元気ですか?」

それを聞き、聞き捨てならないと、怒りだす他のチョ一族。

ウォノ「なぜ、そのようなことを、大監に聞くのだ? 兄上を見下すのか?」

 

それに反して、掌議の襟首をつかむウォノに、「挨拶せよ」と命じるウォンボ。

 

へ・・・?

 

ウォンボ「こ・・こちらは、(えーい、まったく・・と呟きながら)我々の祖父の従弟でいらっしゃるのだ

ウォノ「え?」

 

あはは、一発じゃ理解できないでしょ?(笑)

 

つまり、こうです。

掌議くん、ウォンボたちからしてみたら、家系図的に見て、大叔父のポジションに該当するわけですね。(笑)

従兄弟とはいえ、年の差50歳くらいあるでしょうか。

 

・・・ということは、ウォンボの高祖父様、もしくは曽祖父様の世代のご兄弟が、若い奥様相手にそれなりの御年でがんばった結果なのか・・ということになりますね。

 

途中の、イケメン掌議くんの顔(笑)

この時の、ウォンボのなんとも言い難い顔!!

 

おそるおそる手を離すウォノ。

「つまり・・・この方は・・・」

「我々の、亡き祖父の従弟様なのだ」

 

もったいぶったように、襟を払う掌議。(笑)

いたたまれないウォノ。

 

ウォンボ「お久しぶりでございます。」

掌議に頭をさげるウォンボを見て、慌てて、合わせて、頭を下げる他の3人。

 

掌議「そうですね、私も、この大射禮の式典で、あなたたちと顔を合わせることができて、大変うれしいですよ」

鷹揚に、ウォノの肩にポンと手を置き、去っていく掌議。

 

この、してやったりな顔!!(笑)

ああ、溜飲ダウン!!

 

ウォノ「あんな馬鹿げた人間がチョ一族だなんて、信じられませんよ」

 

まさか、世子に(ウォンボにとっての)恥部を利用されるとは・・・と、腸が煮えくりかえってるウォンボ。

 

この人には、次世代チョ一族の旗頭になってほしいよね。

しかし、この間の、「承政院日記」の時のオ注書のお父さんの件と言い、ウォノでさえ、知らないチョ一族の係累なのに、ファンもよく調べてること!(笑)

 

~賭場~

この人が、10年前、討伐に加わった副兵使だったパク・ハンス。

賭場に入り浸ってるという甥の証言は本当でした。

 

あれ、テガンったら、翊衛司の恰好のまま、賭場に入ってきたけど、いいのかな?

それこそ、お忍び姿でなくていいの?

 

・・・と、初見時には、フツーに思ってました。(苦笑)

 

人相を確認するだけで、立ち去るテガン。

 

酔っぱらい、道行く人を「どこ見て歩いてんだ!」と大声で怒鳴りながら、賭場から帰るハンス。

とても、莫大な遺産を相続したとは思えない風体です。

 

ハンスのあとを尾行するテガン。

 

途中で、借金返済を迫る男たちに囲まれます。

一応、借りた先は、両班姿の知人たちってところかな。

 

当然、全額、すってしまって、返す金などあるわけもなし。

遠縁のところまで行ったが、だれも金のある奴なんていなかったぞ、と文句をいう男。

ハンス、奥さんにも逃げられたそうです。

どんなに、酔いの勢いでイキがってみせても、大ぜいに詰め寄られるしかないハンス。

・・・遠くから、その様子を見ているテガン。

 

~マンヨンダン~

久しぶりに、パクソンビ姿で外出できたファンとジェイ。

 

ガラム「世子は記憶したことなら、すぐその場で書き起こせるんですよね。ものすごい噂ですよ」

ちらっとファンを見るジェイ。

 

ミョンジン「それもみな、私たちのおかげなんだぞ。あ~、チョハは知っておられるだろうか」

自分たちが、成均館に乗り込んだことを言ってます。

 

もちろん知ってます(笑)

 

ミョンジン「で、サヒョンは、世子のために何をされたのだ?」

ファン「私は、ある個人的な問題に対応せねばならなかったのだ」

ミョンジン「個人的なこと?」

苦し紛れに、穴掘りをしていた、と答えるファン。

ガラム「一ヶ月も、穴掘りをしてたんですか?」

小馬鹿にするガラムを、軽く睨むファン。

ガラム「で、うまくいったんですか?」

ファン「当然だ、今では、一山ほど、掘ることもできる」

ガラム「一山? そりゃ、上手になられましたね」

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

ガラムの言い方がツボ!

 

ファン「そなたたちがしたことは、世子はすべてご存じだ」

うんうん、と頷くジェイ。

ファン「とても感謝され、そなたたちに食事を振舞ってほしいと望まれた」

 

ミョンジン「奢り飯~~!!」

 

ガラムと二人で、大盛り上がり。

 

~マンドクとボクスンの店~

ミョンジン「まるで、改装したみたいだな」

お世辞まで飛び出す上機嫌なミョンジン。

はぁ・・どうぞ、めしあがりください、と、適当にいなすボクスン。

 

ミョンジン「いただきます、サヒョン」

ガラム「いただきます、学士様」

 

ファン、出てきた料理に固まってます。

というか、小豆粥です。

 

ジェイ「(小声で)小豆粥、お嫌いですか?」

ファン「前に食べたもののほうがよかった」

ジェイ「あ~」

ミョンジン「小豆粥、嫌いなんですか?」

ファン「小豆が好きではないのだ」

 

その時、ボクスンの声が聞こえてくる。

ボクスン「味がおいしくなかったのかしら?」

マンドク「なんで、こんなに、残っているんだ?」

ボクスン「おいしくなかったのよ」

帰った客たちのテーブルを見て、ため息をついている夫婦。

 

マンドク「だが、小豆を煮るのに、一晩中起きていなきゃならなかったし・・」

ボクスン「おかゆを作るのに、午前中かけたんだけどねぇ。こんなに残してちゃった・・・」

 

こんなの聞かされた日には・・・残せないよねぇ(笑)

 

食が進んでいないファンを見て、「小豆粥、おいしくないですか?」と訊ねるボクスン。

否定するミョンジンたち。

口に入れてみせるファン。

ジェイ「(小声で)小豆粥、好きじゃないのに・・・」

ファン「いや、おいしい。誰が、こんなにおいしいものを残したりするのだ? この粥を作るのに、何時間もかかると聞いた。本当においしい」

 

嬉しそうに、頭を下げるマンドク夫婦。

ジェイも「おいしいですよ」と後に続ける。

 

ファン「あ、先日の子供たちは、ここに食べに来たか?」

ミョンジン「私も、ずっと、それを彼らに確かめてるんですが、まだ、一度も来てないそうなんです」

ボクスン「ええ、あなた様よりお金をいただいてからというもの、ずっと待っているんですけどね、一度も来ていないんです」

顔を見合わせるジェイとファン。

 

マンドク「ちょっとお待ちください。お金をお返しいたしますんで・・」

ファン「そのままでよい」

マンドク「え?」

代わりに、ジェイが、「(先に)薬代として、彼らにはお金を渡してあるのだ。おそらく、それを使って暮らしているに違いない。お金が無くなったら、来るかもしれないので、それまで、保管しておいてほしい」と説明する。

ボクスン「あなた方は、見た目も素晴らしく、心まで尊いのですね」

マンドク「では、こちらで預からせていただき、あの子たちがなにか食べに来たら、そうすることにいたします」

 

さぁさ、皆さん、たくさん召し上がってくださいと、ファンの器に、サービスの小豆粥が山盛り、足されました。(笑)

ファン「・・・・・・」

 

~市場 通り~

マンヨンダンからの帰り道。。。

ジェイと連れ立って歩いていたファンが、ピタリと足を止めました。

一軒の店に入っていくファン。

いわゆるアクセサリーショップですね。

 

ジェイ「?」

 

濃赤の石を数珠つなぎにしたような腕飾りを取り、自分の手首に当ててみる。

ジェイの手を取り、その手首にあて、首をかしげるファン。

 

別の、もっと淡い色系のものを手に取り、また、ジェイの手首にあてる。

目を反らすジェイ。

 

ファン「これをひとつくれ」

 

お金を支払い、普通に受け取り、店を出ていくファン。

どういうこと?と不思議ながらも、店主に会釈をして、ファンのあとを追うジェイ。

 

~ファンの部屋~

買ったはいいものの・・・・じっと、腕飾りを見つめるファン。

思えば、今まで一度も自らの意志で、女子にアクセサリーなどプレゼントしたことのない20歳オーバーの男子。。。

 

~隠し部屋~

ジェイも、絶賛、考え中。

 

あんな風に、自分の手首にかざし、顔を見てから決めた、ということは、どう考えても、「私のために買ったのかな?」と思っちゃうよね。

 乙女ポーズ、二連発です。

 

~ファンの部屋~

さて、どうしたものか・・と思っているときに、テガンが入室の許可を取ってきました。

さっと、腕飾りを引き出しにしまい、

「入れ」と声をかけるファン。

 

~隠し部屋~

ジェイ「そんなわけないか・・。でも、だったら、なんで、私の手首にかざしたりしたのよ!?」

 

声に出して、文句を言ったものの、視線は、ヨンの遺書と共に受け取った腕飾りに注がれ、手にとってみるジェイ。

 

ジェイ「(一体、どうして、ヨンの髪が、突然、白髪になったりしたんだろう。いや、それ以上に、私の家族は、碧川事件にどう関係してるというのだろう? うちの家族が亡くなる前に、なにかがあったに違いないのに、どうして、私は覚えてないのだろう・・・)」

 

なぜ、男の身なりをしているのか、と父親に訊ねられた時のこと、あんなに、仲のいい家族だったのに。

許婚書に返事を書いているジェイパパ。

次々に思い出していく。

 

ジェイ「いや・・・もっと、重要なことがあったに違いないのに・・・」

目を閉じて、思い出そうとするジェイ。

 

~回想~

「わ~、雨です」と、夕立のように激しい雨の中、外から駆け込んできたガラム。

 

ガラム「アッシ、空に穴があいちゃったに違いないですよ」

言い方が可愛い。。。

 

ジェイ「皆はどこにいったのだ?」

ガラム「ご存じないんですか?近くの山で、崖崩れがあって、みんなそこに行ったんですよ」

ジェイ「崖崩れ?」

 

ジェイ「(そう、あの時は、本当に大雨だった。いや、でも、これとは関係がない)」

 

関係ないかどうかは、わからんよ。

だって、大雨のことは、はじめて出てきたし、使用人たちの目撃証言が怪しくなるじゃん。

 

世子を守らなければならない・・という父の最後の言葉。

 

ジェイ「(父上は、何を知っていたの?どうして、チョハのことを心配していたの? なぜ、私の記憶は、こんなにおかしくなってるの?それに、なにか、ほかのことも起きていたに違いない。あの日・・ヨンが台所にやってきて・・・)」

 

ヨン「姉さん・・」

ジェイ「どうかしたの? 具合でも悪い?」

額に手を当てるジェイ。

 

ジェイ「(私の手に触れただけだった・・あの日、ヨンは、大釜に触れたりしていない。つまり、毒を入れたのは、ヨンではない)」

 

台所から出ていく際、なにか言いたげに、スープをよそうジェイを見ているヨン。

 

ジェイ「(一体、スープは、いつ毒を入れられたのだろう? だれが、牡丹の花びらを残していったの?)」

 

わからない、わからない、と 首を振るジェイ。

 

父、ミン・ホソンが、伝令から包みを受け取っている。

一瞬だけ、ジェイのほうを向いたその顔・・・が靄にかかったように、はっきりしない。

 

マンヨンダンに運び込んだ遺体。

テガン「彼は、チョハが、ミン様宅に送った伝令だ」

 

ジェイ「(違う、彼じゃなかった。あの顔・・・どうか、あの顔を・・・思い出さなきゃ・・・、お願い・・・)」

 

次第に、はっきりしていく伝令の顔。

 

じゃーん!

テガンだぁ~~~!!

 

ジェイ「はっ!」

息をのむジェイ。

 

~東宮殿内~

ひたすら、ファンのもとに走るジェイ。

 

~マンヨンダン~

 

ずっと、考え事をしているミョンジンの顔を覗き込んでいるガラム。

顔の前で、いくら手をふっても、微動だにしないミョンジン。

 

ガラム「先生ニム、一体、なにを考えてるんですか?」

ミョンジン「・・・あのチョハの護衛・・チョハの命令で変装していたのに、なぜ、私のことを知らぬふりをしたのであろう? 私を忘れたのか?」

 

な・・なんと、Σ(゚Д゚)

こだわってくれて、サンキュー、ミョンジン!!

 

ミョンジン「いや、どうして、私を忘れたりできるのだ? ミョンジンほど、人に印象を残すものがいるか・・」

ガラム「それは・・・ただ、他人のふりをしたかったのかもしれませんよ(笑) 私、理解できる気がします」

 

~ファンの部屋~

控えているチーム世子。

ジェイ「チョハ、スンドルです。入ってもよろしいですか?」

切羽詰まった様子で、声をかけると、ソ内官に止められるジェイ。

ソ内官「どうかしたのか? チョハはこちらにはおられぬ」

ジェイ「え? どちらに?」

尚宮「護衛と共に、池に参られた」

ジェイ「え? なりません!!」

すぐさま、踵をかえし、走って出ていくジェイ。

 「どうしたんですかね?」

誰も答えられません。

 

~東宮 池~

月見台のところですね。

 

テガン「実際のところ、パク・ハンスのおじは、田舎の小さな家に住んでいました。富豪でもないですし、莫大な財産など残せるはずもありません。」

やはりな・・という表情のファン。

 

ファン「もし、遺産でなければ、なんらかの記録がなければならぬ。その金がどこからきたものか、調べるのだ」

テガン「はい、チョハ」

 

そこへ、息せき切って、駆け込んできたジェイ。

ジェイ「チョハ!!」

ファン「スンドリではないか?」

ジェイ「その者を信じてはなりません。信用できません」

 

ジェイの視線はテガンに向けられる。

 

テガン「・・・!?」

 

ジェイ「チョハ、この者を信じてはなりません」

 

隙をつき、テガンの剣を奪い、首元に押し付けるジェイ。

ジェイ「お前!!」

 

さすがに、このジェイの突然の狼藉には、ファンもテガンも、内心、混乱の極み。

 

ファン「何をしているか、わかっているのか!! とにかく、剣をおろせ」

できるだけ落ち着いたトーンで、声をかけようとするファン。

じりじりと回り込み、ファンを守ろうとするジェイ。

 

ファン「・・・!?」

 

ジェイ「この者には、お気を付けください。距離を置かねばなりません。追い出して下さい。彼が、開城にきた伝令でした。」

ん?と、驚きを隠せないファン。

 

テガン「おまえ、何を・・」

 

ジェイ「こいつが、うちにきた伝令なのです」

 

テガン「お前、気でも狂ったか? 私の剣を奪うなど・・」

ジェイ「黙れ!! お前が伝令だったんだ。世子の贈り物と、書かなかったという秘密の書を持ってきた者だったのです。おい、お前!! お前が私の家族を殺したのか?」

ジェイは真剣です。

 

テガン「チョハ・・・この者は(王宮内で)剣を構えています。手荒な真似をすることをお許しください」

そういうが早いか、ジェイから剣を奪い取り、仰向けに倒すテガン。

瞬殺でした。

止める声をあげる暇もなかったファン。

 

剣を突きつけられ、仰向けにされた腹を足で押さえつけられるジェイ。

テガン「殺してもよろしいですか?」

いつになく、厳しい顔のテガン。

 

そして、ここで、二段構え来ました!!

 

じっと、下から、険しい目つきのテガンを見上げていたジェイ。

 

同じ状況、とか、同じ姿勢になった時に、記憶が蘇ってくることもあります。

 

 

あいつの目だ~~~!!

 

いいところで終わるわ~~~!!(笑)

 

★『青春ウォルダム(月譚)』12-3 雑感★

自分の中では、時間経緯があわなかったり、翌日、怪我をしてる風でも、そういう描写等もなく、何度も、湧き上がっては、否定してきたテガン潜伏犯(アンダーカバー)説。

 

なにしろ、ファンとの間の信頼関係や、ジェイとのケンカ友達のようなやりとりを見るにつけ、どうも、敵対関係にあるようには見えず。

 

でも、時折、なにかテガンらしくない雰囲気を感じたり、どうも何かを秘めているような気がして、碧川系・・と言っても、中殿一派なのかな・・と的を絞ろうかと思っていたんです。

 

おおおおお、その可能性があったのか。

しかも、それなら、王宮内でも、一時的にすり替わることも可能。

テガンっぽいシルエットだったのも説明はつく。

 

ミョンジンが、あそこまでこだわった違和感、自分に気づかないふりをしたというのと、自分のことを本当に知らないというのは、雲泥の差があるってことですよね。

まったくの他人・・を感じたんでしょう。

 

もちろん、まだ、わかりませんが、もし、双子説ならば、ちょっと安直な気もするけど、いいのかな。(苦笑)
 
だってね、あの盗賊の首領って言われた人、ホン・ジェヨンって署名してたでしょ。

これは、両班の書き文字ではないとは思う。けど、ある程度、学がある人だったってことだよね。

 

“蠱國病民”のときの上申書

ホン・ジェヨン 洪 濟勇

 

宋家、誰よ、出てきてないじゃん、ボソッ。

ああ、やっと書けた(笑)
 
老僧率いる、いや、率いてるのは、それこそ、編み笠くん(宋家)なのかもしれませんが、過激な手段を厭わない碧川残党の流れもあるようなので、まだ、これから、判明することも多いでしょうね。
 
となると、テガンも宋家なのかな。
 

ああ、どうなんだろう?(苦笑)

 

なんかいろいろ、吹っ飛んだ!(笑)

 

 

ちょっと、アップがノビノビになるかもしれませ~ん。

 

★『青春ウォルダム(月譚)』13-1に続く★