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青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 13-3】

 

 

~ウォンボの部屋~

 

軍事演習の日のことを回想しているウォンボ。

 

オ・マンシクが、ウォンボの指示に従ったのか、と思ったけど、どうやら違ったのね。

 

ウォンボ「もし、あいつが碧川出身者だとしたら、私に近づいたのには、他の理由があったのか?」

 

事前に、ウォンボの前で、例の“蘇芳とミョウバン”のパフォーマンスをやってみせたオ・マンシク。

 

ウォンボ「それをすることで、どうなるというのだ?」

マンシク「祝賀の詞が血にまみれれば、それは不吉の前兆とみなされるでしょう。世子には、幽霊の呪われているという噂もございます。」

ウォンボ「なぜ、その噂を、今以上に、さらに広めたいのだ?」

マンシク「右相大監様は、ミョンガン大君媽媽の母方の大叔父様でいらっしゃいますので・・」

ウォンボ「その通り! 世子の、民からの信頼が失われるのは、私にとっても喜ばしいかぎり」

ニヤリと笑うウォンボ。

ウォンボ「で、そなた、名はなんと申す?」

マンシク「オ・マンシクでございます」

 

マンシク(壁川)が、ここで売り込み成功したってわけね!

 

後ろから、亀の方位磁石を取り出すウォンボ。

 

あ、忘れてたよ! カメちゃん!!

 

ウォンボ「世子は、バカではない。仕事を終えたら、すぐさま、身を隠さなければならぬ。万が一、そなたが捕まったとしても、私の名を出さなければ、お前に代わり、家族は守ってやろう」

頭を下げるオ・マンシク。

(回想終わり)

 

当時を思い出しながら、首をひねるウォンボ。

ウォンボ「奴は、本当に、私のために来たのか? まぁ、私のためであれ、別の理由のためであれ、どっちにしろ、どうせ死ぬ運命にあるのだ」

ははっ・・と乾いた笑いをもらすウォンボ。

ウォンボ「あの世子のせいで、今日、何人の者が死ぬことになるのか、見ものだな」

 

~山中~

あのあと、どのくらい経ったでしょう?

転げ落ちた場所で、意識は失っていないファン。

脇腹には、矢がささったままです。

抜いてはみたものの、毒矢じゃなかったのかな。

 

なんとか、さきほどの道(ジェイたちと別れた場所)まで、戻ってきたファン。

矢が突き刺さってる木が目印です。

傷を押さえつつ、二人が進んだほうへ一歩ずつ歩き出す。

矢も抜いちゃったし、動き回ったら、かえって出血するんじゃないの?

 

~草原~

オ・マンシクの亡骸が、そのままになってます。

 

~とある民家~

ファンを弓で射て、滑落させたのち、護衛たちが向かったのは、オ・マンシクの家?

赤ちゃんと3歳くらいの男の子を抱え、震えているのが、奥さんかな?

 

わざわざ、覆面をずらした護衛。

これは、顔を見られても平気って意味でしょう。

振り向きざま、思い切り、刀を振り下ろしました。

病気の娘さんのために、心を鬼にしてるんだろうか。

 

~山中~

ファン「コ・スンドル、ハン・ソンオン!」

二人の名を呼ぶファンの声が、山間に、こだましてます。

 

ファン「私の声が聞こえぬのか? 答えよ! ハン・ソンオン! コ・スンドル!」

 

脇腹を押さえながら、やってきたのは、例の断崖絶壁です。

 

残されたままの刀(ソンオンの剣)と、矢がつきささったジェイの背嚢が目に飛び込んでくる。

 

岩場に飛び散っている赤黒い血痕。

 

“お前の愚かさの結果、多くの者が殺されるであろう”

脳裏に、呪いの書の一節が浮かびながら、それでも、首を横に振り、ジェイの背嚢を胸に抱えるファン。

 

どう考えても、この状況は、二人になにかあったとしか思えず・・・。

 

たまらず、声をあげて、叫び出すファン。

この慟哭シーンも、地上とドローンで、多角的に攻めてます。

 

~領議政邸 ミョンジンの部屋~

自室に、食事が運ばれてきて、不思議がるミョンジン。

 

使用人「奥様が、坊ちゃまを部屋から出さないように、とお命じになったのです」

ミョンジン「なぜだ?」

使用人「なんでも、大切なお客様をお待ちだとか? 使用人たち全員にも、今日は早く食事を取り、外に出ないように、とおっしゃいました」

ミョンジン「重要な客? 父上は今日、休みではなかったのか?」

※朝鮮の官僚は、大体10日ごとを目途に休みを取ることになっていたようですね。

 

出るな、と言われると、余計、出たくなるのが、我らがキム・ミョンジン(笑)

 

そこに、領相自ら、門に向かっていく姿が見える。

ミョンジン「父上が自ら出向くとは、一体、誰がくるんだ?」

 

その時、背後から、タタタタ・・と足音が聞こえたと同時に、耳を引っ張られるミョンジン(笑)

 絵にかいたようなコント🤭

 

オモニ「今日は、自分の部屋にいるようにと言ったではないか!」

ミョンジン「だったら、オモニこそ、どうして外に出てるんですか?」

 

~領議政邸 表門~

領相が迎えに出ると、すでに、客人は到着済み。

恭しく出迎えた相手は、王と左相でした。

王様ったら、もしかして、馬で来たの?

しかも、内官長も一緒です。

王「そなたは外で待っておれ」

内官長「はい、チョナ」

 

左相も、王様のあとに続きます。

 

邸内に入ってきたその人の顔を見て、息をのむオモニ。

ミョンジン「どなたなんですか?」

オモニ「おひとりは、左相大監様で、もうお一方は・・・」

言いかけて、キム家の問題児と一緒だということを思い出しました。

オモニ「私が存じてるとでも? 旦那様は、何日も前から、使用人たちに告げていましたからね、重要な方なんでしょう」

誤魔化すオモニ。

当然、オモニの嘘なんてお見通しなミョンジン。

ミョンジン「王様だったりして・・?」

気軽に声に出すミョンジンを「静かに!」とぶったたくオモニ(笑)

 

オモニ「お父様の命運が、かかっているかもしれないのですよ!!」

ミョンジン「本当に、王様なんですか?」

あてずっぽうだったの?(笑)

ミョンジン「じゃ・・・本当に、あの方は・・・チョナ?」

いいから、部屋に入ってなさい!と追い立てるオモニ。

 

~領相の部屋~

秘密の三者面談です。

王「秘密裡に、そなたたちに話をせねばならないことがあって、ここにきたのだ。今日、ここで、そなたたちに伝えることは、この部屋以外、他言無用だ。できるだけ早く、世子を結婚させようと考えておる。これ以上、ソンジュのチョ一族の傲慢さを放ってはおけぬ。」

領議政「我々もそう考えております。しかし、我が一族には、選考の対象となる若い娘はおりません。どうしたらよいものかと・・・」

王「ハン・ジョンソプ・・」

単刀直入というか、いきなり、具体的な名前を出してきた王に、固まる領相。

王様、本気や。

 

王「あの者には娘がおる。監察官の推薦を求められた時、そなた(左相)は、彼の知性的な面を推薦してまいったな。だが、結果的に、あの役職には、ソンジュのチョ一族の者が就くことになった。」

左議政「ええ、チョナ。ハン・ジュンソプは、私の遠縁にあたります。人生において、誰一人傷つけたりすることのない、優しい男です」

王「王城に移ってくることなく、田舎にとどまっているため、王宮内の政治については、よく知らないだろうが、そこは、領相と左相の二人で、彼を手助けすることはできるだろう」

王の頭の中には、もう、そこまで、青写真が出来上がっているのか、と、うなる二人。

 

左議政「ですが、チョナ。いわゆる名家出身であることが、世子嬪選考の唯一の条件ではありません。名家出身であるだけでなく、高潔でなければなりません。両親揃っていることも必要ですし、生まれながらの運勢<四柱(サジュ)>が世子のものと合わなければならないのです。それらの条件を全て満たした女性のみが、世子嬪となる資格があります。」

 

つまり、いくら疑いを晴らそうとも、既に、両親のないミン・ジェイには、その資格がないということなんですね。

 

領議政「それに、もし、ハン・ジョンソプの娘が選考に入ったとして、ソンジュのチョ一族に、より賢く、より有能でなんの欠点のない女性がいるかどうか、我々には知る由もないのです。」

 

王「条件に満たされているかどうか、確認してほしいのだ」

赤い封筒を机の上に置く王。

左議政「チョナ・・・」

領議政「それはつまり・・・」

王「世子嬪は、必ず、ヨンサンのハン一族から迎えねばならぬのだ。ソンジュのチョ一族を私の姻族にすることを認めるわけにはいかぬ」

婚姻というのは名ばかりの、権力闘争ゲームです。

 

王「この中に、世子の四柱(サジュ)が入っている。ハン・ジュンソプの娘の四柱を、これに合うように変えるのだ」

うわ、そんなズルが罷り通るんだ?(苦笑)

 

領議政「ですが、チョナ。これは、国の命運がかかっている主要な国家行事ともいえるものなのです。なぜ、虚偽の手を使うことを望まれるのですか? これは、朝廷と国家を欺くことになります。左相の家族のみならず、ヨンサンのハン一族もまた、破滅させることも可能です。なぜ、左相にこのような負担をかけようとなさるのですか?」

 

領議政の考え方の根本には、保守的で原理原則に基づいた儒学者としての矜持を感じるね。

ただ、領相って、何事においても、 自ら動くタイプじゃないよね。

 

左議政「私の家族のことなど、心配にはおよびませぬ。もし、これが、チョナの御望みであれば、私は従わねばなりません」

そういうと、赤い封筒を手に取る左相。

左相「チョナ、ご命令に従います」

 

そうしたら、今度は、黄色い封筒が出てきたよ(笑)

うわ~お、それだけじゃなく、円形の割符までも!!

 

領相「チョナ、これは・・・王の印が押された<御押> 密符ではありませんか?」

※ 밀부 密符

 

兵符の時にも出てきたように、丸い木片を真ん中で割る王。

 

片割れを、左相の前に置き、もう片方を封筒と共に、領相の前に置く。

 

領相「チョナ、どうして、このようなものを私めに・・・」

王「もし、万が一、私になにかあったときのために、領相に、この密命と共に、この片割れを持っていてほしいのだ」

 

これを聞き、今度は、二人がうなりながら、顔を見合わせました。

どうやら、今までの会話に出てきた、世子嬪候補の四柱を書き換えたりなどという詐称なんかより、はるかに、まずいらしいです。

 

領相「チョナ、これをしてはなりません。これは、王様の権力の領域なのです。王様以外の他者が行使してはならない途方もない権威です。建国以来、公的に与えられたことなど、決してありません」

左相「チョナ、これに基づき、王様のご命令の合法性が問われるようなことになれば、誰があえて、王位を尊重し、我々は、国政を正すことができましょうか。」

 

王政の存続の根幹にかかわる問題だけに、顔色をかえて、注進する領相と左相。

領相「どうか我々の嘆願をお聞き入れくださいませ、チョナ」

左相も頭を下げます。

 

王「そなたたちの憂慮は理解できる。歴史には、法を破った王として、記されるだろう。それを私が怖れぬとでも思うか?

この密命(と割符の存在)が、これが私の意志であると証明するはずなのだ。万が一、私自らの手で、世子を守ってやれなくなった時には・・

 

「「チョナ!!」」

領相と左相、二人の声が揃いました。

 

左相「どうして、そんな恐ろしことを口にされるのですか?」

王「もし、その日が来たら・・・、軍を動員させる権威をそなたにあたえる。五衛を使い、必ず、世子を守るのだ」

 

王の並々ならぬ決意に、言葉を失う領相と左相。

 

王「私は、二人のことを信じておるのだ。二人だけが、世子を守ることができると信じておるのだ」

 

意を決した左相が、割符を手に取りました。

 

左相「臣下 ハン・ジュンオンは、王命に従い、必ず、世子をお守りし、朝廷と国家を強化いたします」

領相も、封筒と割符を手に取り、「私も最善を尽くし、忠実であり続けます」と誓いました。

 

これはこれで、この大人たちが命をかけて、国の行く末を想ってのことなので、無下にはできません。

 

あ~、領相、田舎でのんびり農家をやる計画、ちょっと遠ざかったみたいだね。

 

~川岸の河原~

ジェイを抱えて、岸にあがってきたソンオン。

河原に、横にさせると、「コ内官! コ内官!」と声をかけながら、身体をゆすっても反応なし。

何度目かに、激しく揺すると、プハっと、水を吐き出すジェイ。

 

あ~、よかった。

“成均館”の河原みたいになるのかと思って、ドキドキしちゃったよ。(笑)

※え? なんだっけ、それ・・とか、あら、懐かしい、と思われた方は、また、機会があれば、2010年韓国KBSのドラマ、『トキメキ☆成均館スキャンダル』(原題:성균관 스캔들)をご視聴ください。 すみません、筋追いしてないんで、誘導もできません(笑)

 

ソンオン「大丈夫か?」

ジェイ「チョハは・・・チョハはどこですか?」

 

まだ、少し、せき込むジェイを心配そうに見つめるソンオン。

 

~草原~

とりあえず、最初の草原に戻ってきたソンオンとジェイ。

ジェイ「チョハ~~、私の声が聞こえますか?チョハ~~~!!」

足を怪我したジェイ、すこし、足を引きずりながら、懸命に、ファンを探す。

 

ソンオン「ケガした足は大丈夫なのか?」

ジェイ「チョハを見つけるほうが先決です!」

草に足をとられ、よろけそうになるジェイを掴むソンオン。

 

ソンオン「私と一緒に戻ろう」

ジェイ「できません。チョハを見つけるまでは戻りません」

ソンオン「チョハは、私が必ず見つけ出す。だから、そなたは、市場まで戻っているべきだ。足を怪我しているのだぞ」

それでも、首を振るジェイ。

ジェイ「そんなことできません。チョハの安全を確認するまでは・・」

ソンオン「コ内官!! まだ、チョハのことが理解できぬのか? そう簡単に、あいつらに殺されるような方ではない」

ジェイ「だって・・刺客は大勢いたんですよ。たった一人で、彼らと闘うのは、簡単なはずありません。正郎様、チョハは殺されたりしてませんよね?」

自分の言葉に、押しつぶされそうになるジェイ。

 

ソンオン「滅多なことを言うな! 無事に決まってる」

 

ジェイ「無事でいないと・・・チョハは生きていてくださらないと・・・」

泣きべそをかきながら、心臓のあたりに手を置くジェイ。

 

 

~回想 12-1

ファン「私が窮地に陥ったら、そなたの心は壊れるのか?」


ジェイ「当然、そうです。私のせいで、チョハが窮地に陥られたら、心が壊れて、死んでしまいます」

 

くすっと笑いだすファン。

ファン「一体、どこで、“心が壊れる”なんて言葉を覚えたのだ?」

ジェイ「母猿は、赤ん坊を失った時、腸が引きちぎれるほどの悲しみのせいで、死んでしまうのです。」

ファン「そうだな。とても大切な誰かを失うことからくる哀しみは、それほどの痛みであるに違いない。」

 

誰かを思い浮かべているようなファン。

 

ファン「チョハにそのような悪いことが起きたら、私もそんなふうになってしまいます。」

 

もしかして、ここの部分、12話の筋追い時に飛ばしてた?(笑)← 確認したら、今回、お初なシーンでした。

 

ファン「ならば、私もそうだ。」
え・・と、ファンを見上げるジェイ。
ファン「だから、そなたを守るし、そなたも、私を守るのだ」

ジェイ「私たち、どちらが転んでも、物事はうまくいかないということですね」
 (回想終わり)

 

ジェイ「チョハは、危険な目になどあってはならないのです。チョハになにかあったら、生きてはいけません。」

涙をこらえながら、呟くジェイ。

 

ジェイ「(弱気になっては)だめです・・・。(ソンオンに向きなおり)正郎様。 チョハは無事に違いありません。正郎様のおっしゃるとおり、私も、チョハが生きていると確信してます。チョハは、私はチョハを守り、チョハもまた、私を守ると、約束してくださいました。私たちは、お互いのためにも、無事でいなければならないんです」

そういうと、また、大声で探し始めるジェイ。

 

 

ここから、ジェイが、少し前から、胸に秘めていた心情を、心の中で吐露し始めます。

 

ジェイ「(言いたいことがあるんです、チョハ。)」

 

~回想~

ファン:そなたが女性であることを忘れたことはない

 

ジェイ「(あの時、すごく幸せでした。あなたが、私が女性だと言うことを忘れていなかったから・・)」

 

ジェイ:いつの日か、王様になられた暁には、内官長になれませんか?

ファン:誰が申した? 誰が、そなたが内官長になれると申したのだ?誰にでも、内官長が務めるとでも思ってるのか!!

 

ジェイ「(あれは、ただの言い訳だったんです。あなたとずっと一緒にいたかったから、言い訳をしただけなんです。

絶対に無事でいなければなりません。私、チョハに言わなきゃならないことがあるんです、だから、チョハ・・・私のために生きていてくれないと・・)」

心の中で、今までのことを思い出しながら、必死で、ファンを探すジェイ。

 

躓き、転んでしまったジェイに、

「もうすぐ日が暮れる。これ以上は、もっと危険になるかもしれない」とジェイの身を案じ、戻るように促そうとするソンオン。

ジェイ「それは、チョハも危険になるってことですよね。必ず見つけ出し、一緒に戻らねばなりません」

ふと空を見上げ、雲にかくれた太陽の影を見るジェイ。

 

~回想~

ジェイ「チョハは太陽が昇るところに住んでいるんですよ、かっこよくないですか?」

ファン「そうだ。私は、日出ずる東宮の主人だ」

胸を張るファン。

 

 

ジェイ「太陽があの方角にむけて、大きく動いてます。だから、西に違いありません。ということは・・東は・・・」

急に立ち上がり、太陽を背に歩き始めるジェイ。

 

ソンオン「いったい、どうしたのだ、そちらは、降りる方角ではないぞ」

ジェイ「もし、もしも、チョハがご無事で、私たちを待っているとしたら、東にいるはずです」

ソンオン「一体、何の話をしている?」

ジェイ「日出ずる所。チョハは東にいらっしゃいます! 私にはわかります!」

いきなり自信をもって、歩き始めたジェイのあとを、よくわからないながらもついていくソンオン。

 

 

山道を滑って、転んでも、ソンオンに助け起こされながら、

必死に、「チョハ~、チョハ~」と言いながら、進み続けるジェイ。

 

とうとう、最初に、矢が突き刺さった場所に戻ってきたジェイたち。

木に矢が突き刺さっているのを見て、ここで、ねらわれたせいで自分たちと逸れたのだ、とわかり、愕然となる。

 

一方、ジェイの背嚢をかかえ、意識がもうろうとする中、剣を支えに、それでも歩き続けているファン。

 

脳裏によぎるのは、ソンオンとジェイのことばかり。

 

~回想~

ファン「もう一度、私と友になってくれぬか?」

ソンオン「チョハ・・・」

今にも、こぼれそうな涙をため、「私は、チョハの友でなかったことなど一度もありません」と答えるソンオン。

 

 

ジェイ「ついに、チョハのために役に立てるってことが、ただ、嬉しいんですよ」

ジェイ「私が、お傍におります。」

 

ファン「(もし、あの二人が死んだりしたら、私の責任だ。私の呪われた宿命のせいだ。どうか、どうか、生きていてくれ。どうか、生きて戻り、私が受けた呪いは、ただの紙切れにすぎないのだ、と証明してみせてくれ)」

実質、もう足が出ないのです。

 

その時、山をぬけて、草原に出てきたところで、前方に人影を見つけるジェイとソンオン。

 

ジェイ「チョハ~~~!」

今のは幻聴か、と、ゆっくりと振り返ったファン。

 

いち早く、駆け出すジェイ。

足のケガなんて、なんのそのです。

 

信じられない思いで呆然と立ち尽くしているファンに、駆け寄りながら、

 

そのまま抱き着くジェイ。

 

ぎゅっと、抱きしめられた時、

ファンの手から、ジェイの背嚢がぽとりと落ちる。

 

じわじわと、自分がジェイに抱きしめられている・・と気づき、

そのまま、まっすぐ、自分のほうを見ているソンオンと目が合うファン。

1歩間違えば、この3人の内、誰かが、いや、全員が命を落としていたかもしれない状況を乗り越えた今、この構図は、あまりにも残酷だ。

 

残酷だけど・・・ファンの、ソンオンへ向けた眼差しが、秀逸すぎてたまらん。

(たぶん、半分、意識が飛んでいる!)

ジェイの、すべてをかなぐり捨てたような、エゴイスティックな抱擁が・・・たまらん。

 

ようやく、ファンから離れたジェイが、ファンと見つめあう。

そして、ふと、脇腹の出血に気づく。

 

ふっと安心したように、力なく微笑むと、

手にしていた剣が、ぱさっと倒れるのと同時に、意識を失い、倒れるファン。

 

ジェイ「チョハ!!」

 

ファンを抱きかかえるジェイ。

ソンオン「チョハ!!」

ジェイ「あ~~、チョハ、申し訳ありません!! どうか、目をお開けください! だめです、チョハ・・・」

 

 

★『青春ウォルダム(月譚)』13-3 雑感★

・・・という展開に、相成りました。

 

途中、王や領相&左相たちの三者面談も挟みましたが、とにかく、ハラハラドキドキの冒険活劇の後半戦メイン。

世子・・・脱いだらすごいんです。傷が・・・。(笑)

 

いやそれよりもなによりも、ジェイがようやく、自分の気持ちを明らかにしました。← 対視聴者にむけて。。。

本人に対しては?

そりゃ、相手も状況も、トップシークレットな恋愛なので、おいそれとは口にできないでしょ。

 

どちらかと言えば、この場合、抱きしめられた側が気づかないとねぇ(笑)

 

山田ねえさん@ホタルノヒカリ、またまた、出番ですよ。(笑)

「え~、あんな風に抱きしめられて、なにも感じなかったの???」 ← ほんと、このセリフは汎用性がある!(笑)

 

 

秘めなきゃならない恋であっても、一度、失いかけると、二度と手放したくなくて、想いは募るものなのです。

 

 

★『青春ウォルダム(月譚)』14-1に続く★