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青春ウォルダム(月譚)  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 14-2】

 

~ファンの部屋~

床についたファンを、顔や手を拭いたりしながら、つきっきりで、看病をするジェイ。

 

眠っているファンの顔を、じっと眺めている。

 

夜更け、ふと目を覚ましたファンが、机に伏して眠っているジェイに手を伸ばそうとする。

気配で目を覚ますジェイ。

ジェイ「チョハ・・・つい、眠ってしまっていたみたいです。・・・大丈夫ですか?」

ファンの額に手を当てるジェイ。

ジェイ「よかったです。熱は下がりました。水を変えてまいります」

 

立ち上がったジェイに、「ジェイや・・」と声をかけるファン。

こんなふうに、直接、呼びかけたのは、初めてだよね。

 

立ち止まり、一瞬、固まるジェイ。

 

振り返ったジェイが布団の上に起き上がろうとするファンを支えると、「私が、どれほど、東でそなたを待ったか、わかるか?」と問いかけるファン。

 

ジェイ「私は、チョハがどこにいらっしゃっても、探し出せると思っていました。」

ファン「だから、私も、どこでそなたを待てばよいか、わかっていたのだ」

 

あの時、東の方向に、ファンの姿が見えた時を思いだし、たまらなくなるジェイ。

 

ファン「そなたは? どこかケガをしていないか?」

ジェイ「ありません。」

ほっとしたように頷くファン。

 

お互い、こうして、再び、会えただけで、感無量。。。

 

~ソンオンの部屋~

一人、考え込んでいるソンオン。

 

~回想~

ジェイ「チョハ!!」

ファンを見つけるなり、猛然と走りだし、あろうことか、抱き着いたコ・スンドル。。

 

ソンオン「男だというのに、どうして・・・。いくら、チョハのことが心配だったからと言って・・・」

 

それだけ、心のどこかで、なにかが引っかかる光景だったってことよ。

 

 

~隠し部屋~

ファンには、ケガをしてないと答えましたが、してたんです。

そんなにすぐ治るわけありません。

自分で手当をするジェイ。

 

ファン「ジェイや・・・」

 

ささやくように、自分の名前を呼んだファンのことを思い出し、思わず、笑顔になっちゃうジェイ。

ジェイ「私の名前、呼んでくれた・・・」

 

思い出すだけで、気恥ずかしくて、幸せで・・・

「私の名前、呼んでくれた💕」

布団、ひっかぶるジェイ。

 

 

~領議政邸~

 

お決まりのごとく、本日も、ミョンジンと、箒を手にしたオモニの攻防です。

今日は一体、なんでしょう(笑)

 

ミョンジンとしては、思い当たる節もなく、ただ追いかけられて、庭中を逃げ回ってるみたいです。

遠巻きに見ている使用人たち。

オモニ、これだけ、走り回れるなんて、結構、身軽!!(笑)

 

先祖伝来の甕をもちあげ、落とす真似をしながら、オモニから箒を取り上げたいミョンジン。

甕を地面に下ろした途端、お尻を叩かれたミョンジンが前につんのめり、甕、大破!(笑)

ん~~、汁っ気がないところを見ると、中身はなんだったんだろう? 

ミョンジン「ハルモニのハルモニの・・代々、受けつがれてきたんですよね。あ~、なんてことだ」

現代劇だけど、当然、この甕たちが代々守られていった先の『不屈の嫁』とか、『家門の栄光』とかの名家モノも好きなんで、ついつい、笑ってしまう。。。


オモニ「そなたのせいで、全てが台無しになった!! しかも、浮気しているそうだな、女遊びまで、手を出しているとは・・」

ああ、とうとう、今日の本題ね。

 

ミョンジン「え? 浮気?」

オモニ「礼判のお嬢様に、結婚をあきらめてくれと、頼んできた女がいたらしいな! お前を慕っていると言っていたそうではないか!」

ミョンジン「え? 私を慕っているですって?」

なんのことやらです。

 

オモニ、情けなくて、あきれ果ててます。

 

ミョンジン「本当に、私を慕っている人が?」

もう、完全に、調子に乗ってます(笑)

 

オモニ「よくも、しらぬふりなどしおって!その女が嘘をついてるとでも? 誰かが背後にいるから、それほど自信たっぷりだったに違いない。このバカ息子が!

 

ガツンと、オモニに、箒で叩かれ、

崩れ落ちるミョンジン。

 

~雑貨店~

先日、キツツキアガシと遭遇した店に、立ち寄るガラム。

ガラム「ちょっと前に、礼判様のお嬢様に、腕飾りを売りましたよね?」

店主「それがどうかしたんですか? なんで、そんなことを聞くのかね? まさか、中古品だとでも心配しているのか? あれは、完全に新品だよ」

聞かれてもいないのに、べらべら喋る店主。

かなり、疚(やま)しいんだな。🤭

 

ガラム「新しいものかどうかを聞きたいんじゃないんです。あれをどこで手に入れたのか、知りたいだけなんです」

店主「なぜだ? 出所がわかったら、通報でもするつもりか?」 

完全に、クロな発言じゃん(笑)

 

ガラム「違いますよ! 似てるのを見たことがあったんです。だから聞いただけなんで、心配しないでください」

安心したのか、行商人から買った、と話しはじめた店主。

店主「貴族の家から出たもののように見えたが、あの行商人も、別の行商人から手にいれたのかもしれないな。ああ、もう行っておくれ。客の邪魔になっちまう」

 

ガラム「(一体、どうやって、アッシの腕飾りが、こんなところにくることになったんだろう?)」

 

その様子を、遠くから見ている推奴たち。

「ミン・ジェイに会うとは思えませんね。あいつだけでも、突き出しましょうよ」

「いいから、待ってろ。交渉もせずに、彼女を引き渡すことなんてできないからな」

 

~市中 通り~

ガラムが、引き続き、考え事をしながら歩いていると、大荷物をかかえたボクスンと遭遇する。

ボクスン「あら、お弟子さん」

もっと縫物の注文を取るために、届けに行くところだというボクスンから、半分はガラムの母(実際にはガラム自身)に回すといわれ、喜ぶガラム。

 臨時収入はありがたいでしょう。

 

一緒に行った届け先は、妓房。

こっちもお願いね、と次の仕立て分も渡されるボクスン。

評判は上々で、しっかり手間賃も払ってもらっていると、外から、悲鳴のような声が聞こえてくる。

 

見ると、宮殿を追い出された碧川出身の針房の侍女が、妓生から水をぶっかけられているところでした。

 

なんとか、仕立てで身を立てようと、妓生の着物を縫っては、何度も見せにきているらしいのですが、碧川出身だというだけで、せっかく縫い上げた服を足で踏みにじられ、罵声を浴びせ続けられて、結局、追い出されていきました。

 

その姿に、衝撃を受けるボクスンとガラム。

 

侍女を追いかけて、妓房から出てきたボクスンが、仕事をまわしてあげようと、声をかける。

住んでるところを聞かれ、ナムサン村の、ガプソクの家で聞いてくれれば、居場所がわかる、と答える元侍女。

侍女「でも、どうして、こんな風に信じてくれるのですか?」

ボクスン「宮殿で働いていたのなら、王様の服とかも縫ってたに違いないからね。」

本当は、碧川出身者を助けたい一心ですが、腕を見込んでのことだ、と、本当の理由を言うことができないボクスン。

ガラムも、碧川出身者への偏見など皆無です。

 

彼女のお兄さんも、碧川出身だというだけで、10年以上商売をしていた市場から締め出され、迫害を受けているという元侍女。

ボクスン「世間は残酷だからね」

手を握りしめ、それでも精一杯、応援の気持ちを伝えるボクスン。

 

~ウォンボの部屋~

まだ、怒りが収まらない様子。

ウォンボ「3羽どころか、1羽も殺せなかった。あの二人を、世子の前で始末できると思ったのに・・・。少なくとも、あの内官だけでも始末できればよかったのだが。

相当、ジェイが目障りになってきたのね。

 

 

~東宮殿 書庫~

朝・・・眠気を振り払うように、出てきたジェイ。

大きく伸びをしていると、何者かに拉致られる。

 

~東宮殿 倉庫~

黒い布で覆われ、後ろ手に縛られ、どこかに連れてこられたジェイ。

・・・っていうか、ここ、ジェイが、新人しごきで片づけさせられた場所のような記憶があるなぁ。(笑)

 

うっすらと、布越しで見ると、相手は二人。。

 

ジェイ「お前たち何者だ? 東宮殿の内官によくも、このような真似ができるな」

さくっと、縄から手を抜き、覆面を外すジェイ。

 

すると、剣を向けられる。

 

ジェイ「何者だ? 誰の差し金だ?」

男1「うるさい! お前の命は、こちらの手にある」

男2「助かりたければ、質問に答えよ」

ジェイ「なにが知りたい?」

男1「世子に関するすべてだ」

ジェイ「?」

賊にしては、なにかがおかしい!

 

~ファンの部屋~

ファン「今、なんと申した?」

薬の器を、バンと机に置くファン。

ファン「なんだと? スンドルが連れ去られたと?」

脇腹を押さえるファン。

大声出すと、響くのよ。

 

~倉庫~

ジェイ「一体、自分たちが何をしているかわかっているのか? それとも、テガンが私を始末しろと言ったのか?」

あら、まだ、テガンを信じ切れてなかったの?(苦笑)

 

テガン?

今度は、男たちが顔を見合わせる。

男1「バカなことを言ってないで、早く、世子について知ってることを吐け」

男2「自分の命が危うくなってもいいのか?」

ジェイ「そんなことを言ってる暇などあるのか?」

そういうと、果敢に、二人の賊に歯向かっていくジェイ。

突然のジェイの反撃に、思わず、刀を振り回し、切っ先が、ジェイの頬を掠める。

あ・・・!

傷つけちゃった!!

動揺する二人の賊。

 

ジェイが一人を蹴り飛ばし、二人目の攻撃を避けている最中、相手の刀から身を守ろうと、袖元から短剣を取り出す。

あっという間に、二人を制圧したジェイが、首元に短剣をかざす。

 

ジェイが覆面を取ると、先輩の、キム内官と、チョ内官でした。

ジェイ「二人とも、何してるんですか!!(怒)」

先輩たち・・・本当の剣、使ったの?(困)

 

~東宮 庭~

残りの内官たちを従えて、まだ、傷もいえぬのに、外に出てきたファン。

 

ファン「忠誠のテストだと? なぜ、お前たちが、スンドルの忠誠心を確かめたいのだ? それは、私がすべきことだろう(怒)」

ごもっともでございます(笑)

 

尚宮「久しぶりの新人ですので、適当な時期を待っておったのでございます」

ソ内官「どうして、そのようにお怒りになられるのですか?これは、随分前から続く伝統でございます」

恒例なのね。

 

ファン「伝統なら、何をしてもいいのか? “温故知新(古きを知って新しきを知る)”という言葉があるが、なんでも従えばいいというものではないし、伝統にも必要でないものもあるかもしれぬのだ!!」

かなりムキになってますが、たぶん、いままでのファンは、この手の“新人しごき”のことなんて、一度も気にしたことすらなかったんだと思われ・・・。(笑)

 

ソ内官が、倉庫を開けると、先輩内官二人が転がり出てきました。(笑)

 

当然、ジェイも最後に出てきて、ファンに一礼。

 

いきなり泣きまねをするチョ内官(でいいんだっけ?)(笑)

「こいつ、俺たちを殺そうとしたんで、忠誠心をテストすることなんてできませんでした」

ファン「何も調べられなかったのなら、彼は合格ということではないのか? コ・スンドルを合格とする。“通”だ!

笑顔を見せるジェイ。

 

え・・・と戸惑う皆さん。

 

キム内官「ですが、チョハ、こいつ、短剣をもっておりました」

ソ内官「どうして、内官が剣を持っているのだ? なぜ、そのようなことを? 短剣を見せてみよ」

ちらっと、困ったことになりました、と、ファンのほうを見つつ、仕方なく、袖口から短剣を取り出すジェイ。

ソ内官「お前という奴は・・・」

取り上げようとすると、「そのままでいい」と止めるファン。

 

ファン「その剣は私が与えたものだ。」

え?と驚いたような顔を見せる尚宮。

 

ファン「私が、スンドルに私の護衛のために、使うように渡したのだ。書庫に参る、スンドル、ついてまいれ」

ジェイ「はい、チョハ」

ソ内官に、一礼すると、ファンの後を追うジェイ。

 

キム内官「俺たち、スンドルを殺そうとなんてしてないぞ。世子は、具合悪いのに、ここまで来たのか?」

チョ内官「なんだよ、そんな特別待遇ありなのか? ひいきは嫌いだ!」

キム内官「あ、そうだ、あいつ、変なことを言ってました。テガンが、我々を送ったのか、って、しきりに気にしてました」

ソ内官「テガンが?」

 

尚宮・・・ただ事じゃない感じで、ファンとジェイの後ろ姿を見てる。

 

コ・スンドルが、テガンを警戒しており、短剣を所持している

 

早速、尚宮が密書を隠しました。

 

~隠し部屋~

ジェイの、頬のかすり傷に気づいたファン。

粉で叩こうとすると、身構えるジェイ。

ファン「面をあげよ。」

ポンポンと粉をつけ、

「ほかにケガしたところはないか?」と気づかうファン。

 

ジェイ「いいえ、ありません」

ファン「そなたがまた、ケガをするのではないか、と、私がどれほど心配したか、わかるか?」

湧き上がる笑みをこらえようと、必死に唇に力を入れるジェイ。

 

ファン「なにを笑っておる?」

ジェイ「・・・その・・ただ・・どうしてでしょ?」

ファン「・・・・・」

ジェイ「私のことを心配してくださったのが、気分良かったからかもしれません」

 

ファン「そなたを・・・手放さなければならないようだな。そなたの婚約者、ソンオンの元に行くのだ」

うわ~お、とうとう、言い出したか。。。

 

ジェイ「・・・・・・」

 

 

~左議政邸~

外出から戻ったソンオンが、庭先に、女性が乗る輿が置いてあるのに気づく。

 

そう、婚姻の日、まさに、この位置に置いてあった、ジェイを迎えにいくはずの輿を剣でぶったぎったのよ。。

 

その記憶が蘇り、呆然とするソンオン。

 

楽しそうな声のする方を凝視すると、アガシの後ろ姿が見える。

 

ソンオン「(まさか、ジェイが・・? ジェイなのか? ミン・ジェイ・・・)」

ほら、こんなにも待ち焦がれてるじゃん。えーんえーんえーん

これだけで、軽くごはん3杯くらい泣ける。← たぶん、この比喩は、かなり間違ってる。。


ソンオンオモニ「ああ、戻ってきたようだ。チャンジュより、そなたの従妹が参ったのだ」

母の言葉に、目に見えて、がっかりするソンオン。

 

立ち上がるアガシ。

 

ソンオンオモニ「来るのを伝えていなかったゆえ、驚いたにちがいない。さぁ、こちらに来て座るといい。私は、ソウンの部屋を整えてくるとしよう」

声が弾んでいるオモニ。

 

この間、父、一言も口を挟まず。。。

目に見えて、失意のソンオン。

 

ここね、字幕なしの初見時、三者面談の内容もよく聞き取れてなくて、てっきり、ソンオンのお嫁さん候補だと思って、え~~っとなってしまった。

 

~ファンの部屋~

ファン「正郎は、婚約者であるそなたを待っている。正郎は、そなたが無実であることをわかっておるし、信じてもおる。だから、そなたは、自分の場所にもどるべきだ」

ジェイ「突然、どうして、そんなことをおっしゃるのですか? 私がなにか、間違ったことでもしましたか? なぜ、追い出そうとなさるのですか?」

ファン「追い出すのではない。私と一緒にいるようになって、何度、ケガを負っていることか・・。もうこれ以上、そなたを危険な目にあわすことなどできぬ」

ジェイ「・・・・(ため息)」

ファン「私から、正郎に話をし、滞在できる場所を見つけよう。本来、そなたがいるべき場所に戻るべきなのだ」

ジェイ「・・・・本当に・・・・それを望まれているのですか?」

ジェイのまっすぐな視線に、視線を逸らすファン。

ファン「正郎のもとに行けば、そなたの汚名も晴れるだろう」

ジェイ「私が離れても、本当に、チョハは大丈夫なのですか?」

ファン「・・・・・」

ジェイ「私が正郎様と婚姻を結んでも、大丈夫なのですか?」

状況ではなく、ファンの気持ちを、三連続で確かめるジェイ。

 

ファン「・・・・・そもそも、私のもとに来るべきではなかったのだ」

溜めながら、それでも、平然と見えるよう、言葉を紡ぐファン。

内心では絞り出した・・・に近いでしょうね。

全ては、あの日から始まった、と思いたいんでしょう。

でも、本当にそうなのかな?

なんだか、この宿命は、もう一段階、掘り下げられるような気もするんだけれど。。。

 

ジェイ「私は、一瞬たりとも、後悔したことはございません。もし、時が巻き戻せても、変えるつもりはございませんし、(何度でも)チョハのもとに参ります。」

ファン「・・・・・・・」

ジェイ「それは、私が女性として下せた唯一の決断であり、決して後悔したりしません」

ファン「そなたのためにこうするのだ。そして、正郎のためでもある。」

ここで、大粒の涙がジェイの目から、ポロポロとおぼれおちる。

 

ファン「こうすることが正しいことであり・・それゆえ・・」

ジェイ「本当に、私をそばにおくことを望まないのですか?」

ファン「・・・・・・・」

ジェイの問いかけに、一度も、まともに答えられないファン。

 

頬を伝う涙をぬぐうジェイ。

ジェイ「私は、正郎様の元にはまいりません。ようやく、彼らが何者であるか、真相に近づきつつあるのです。ここで、諦めることはできません。チョハのお傍で、捜査を続けます。私が危険だということは、すなわち、チョハも同じく危険だということです。チョハが危険だとわかっているのに、自分の身の安全のためだけに、お傍を離れることなどできません。私の、心を傷つけるようなことをどうしておっしゃるのですか?」

もうそれ以上、言うな・・と、またしても、視線を逸らすファン。

 

ジェイ「チョハがなんとおっしゃろうと、私はお傍を離れません。いえ、離れられません」

ファン「・・・・・・・」

またしても、黙って見つめあってしまう二人。

 

ジェイ「それに・・・私は・・・私は、正郎様のもとに戻れる状態にはありません」

ファン「正郎のもとに戻れぬ状態とはどういうことだ?」

ジェイ「私には・・・お慕いする方が、他にいるのです」

当然のごとく、ファンをまっすぐ見ながら、毅然と告げるジェイ。

・・・っていうか、ここまででも、十分、ファンにむけての告白みたいなものだけどね。

 

それでも、明らかに、動揺するファン。

ファン「それは・・・なんと・・・」

 

ジェイ「愛しているお方がいるので、正郎様のもとには行けません」

 

ファン「・・・慕っている・・・愛しているだと? 内官に変装している間に、他の男に惚れただと? な・・なんとひどい・・・」

 

ジェイ「恋愛は心でするもので、どんな服を着ているかなんて、関係ありますか?」

 

あまりのことに、目がまん丸・・・なファン。

 

双方の言い分、まったく噛み合わず、お互い、言葉もありません。

 

なにか言いたげなファンを制するように、少し、声色が変えるジェイ。

 

ジェイ「なにも私は、永遠に、チョハのお傍にいると申しているわけではございません。私とて、時が来たら、チョハのそばから離れねばならぬことは、わかっております。ですが、それは、今ではありません。私がチョハを必要なように、チョハもまだ、私が必要なのです。その時が来たら、私自身の口から、正郎様に許しを請います。ですから、どうか、私に離れよ、と仰ることは、おやめになってください。私はもう、心に決めておるのです」

 

気付け、バカ!!

 

ファン「・・・・・・・」

 

ジェイは、とっくに腹をくくってるんです。

 

この人は、ジェイを助けることに関しては、とっくに腹をくくっているけれど、自分の気持ちは後回しなのよ。

 

 

~左議政邸~

 

左議政「ソウンは、世子嬪選考に参加するためにここに参ったのだ」

ソンオン「父上・・」

左議政「彼女は、ここでは新参ゆえ、兄として、この子の面倒をみてやるのだ。ソウン、そなたも、ソンオンのことを兄だと思いなさい。」

ソウン「よろしくお願いします、お兄様」

頷くソンオン。

内心、胸をなでおろしてるよね。

 

~マンヨンダン~

 

夜更け・・・そっと、門が開き、入ってきたおは、ウォンボの護衛。

やっぱり、この人、しぶ~~い!おねがい

この人にも事情があるんだろうけど、手を汚しすぎてしまったことは否めないよね。

 

忍び足で、中を調べていく。

天井からつるされた大量のジェイのお尋ね書きや、ガラムの推刷書などを見回し、

一枚だけ、懐にいれる。

 

うわー、ヤベガス!びっくり

 

~宮殿 庭の片隅~

密書のやり取りです。

受け取ったのは、中殿付きのクォン尚宮。

 

中殿のところにやってくると、「チョ尚宮から連絡が参りました」と報告。

(この人が、ウォンボ側について、中殿側の情報を流しているように見せたのは、フェイク?)

 

やっぱり、密書のトップは中殿だったのね。

いや、ここが終わりじゃなくて、この先は、碧川一派の本体(?)に繋がっているってことですね。

スパイは、右議政サイドと、二系統あるんだろうと思っていたけれど、宮殿内での密書のやりとりは、このルートだけだったのかもしれません。

 

世子が宮殿の外で、矢で撃たれ、現在治療中

 

クォン尚宮「パジュで、撃たれたのではないでしょうか。」

パジュでの事件については、既に知ってるってことね。

中殿「オ・マンシクの遺体を丁重に弔うように伝えてくれたか?」

クォン尚宮「はい、媽媽。日当たりのよい場所に、家族とともに埋葬するように伝えました」

 

もう一枚の紙を開く中殿。

 

コ・スンドルは、テガンを警戒しており、短剣を所持している

 

クォン尚宮「気を付けるように、伝えるべきでしょうか?」

 

すこし考えながら、小さく頷く中殿。

 

 

★『青春ウォルダム(月譚)』14-2 雑感★

 

ソンオンの不憫さが、どんどん募る今日この頃。

この一途さには、胸を打たれます。

一か所でも、彼に落ち度があれば・・・と思ってしまうほど、隠し事をしているという自覚のある主人公カップルとは、バランスを欠いているって感じがしてしまいます。

 

どこで、そんなにジェイのことを好きになったのかな。

絶対、あとでわかるんだろうけど、それを想像しただけで、今から、泣ける気しかしません。

 

一方で、そんなソンオンが、“ジェイが真っ先に、ファンに抱き着いたあの場面”を思い出して、「???」ってなる場面もよかったなぁ。

後々、得心がいくヒントになるんだろうか。


更に、なんだか、今更な感じがする「忠誠心テスト」(笑)

まぁ、よくある新人ドッキリみたいなものなんだろうけど、「それは俺がやるべきことだろう」っていうファンの言い分が一番笑ったかも。

 

コ・スンドル(ジェイ)が、内官のなかで、特別待遇されてるのなんて、みんな知ってるじゃん。

世が世なら、男色の噂が経ってもおかしくないくらいの寵愛ぶりよ。

 

今回の件で、自分の気持ちよりも、ジェイの今後や、ソンオンの気持ちを考えたからこそなんだろうけど、生木を引き裂くような思いで、ジェイを手放す決心を伝えたファン。

 

だけど、本心じゃないから、押されれば揺らぐし、嘘はつけないから黙っちゃうし。。。困った主人公や。

 

 

★『青春ウォルダム(月譚)』14ー3に続く★