さて、さくさく参りましょう。

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春越壁  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 17-1】

 

<1年前 狩場>

結局、ファンが推察したとおり、毒矢でファンの肩を射抜いたのは、テガン2号でした。

倒れたファンのもとに、すぐさま駆けつけた本物のテガン。

ファン「追いかけろ! 絶対に捕まえるのだ! 人間の仕業だったと明らかにしろ」

息も絶え絶えな状態で、それだけ伝えると、気を失うファン。

テガン「チョハ! お気を確かに!! チョハ!!」

 

命じられた翊衛司の武士たちが、犯人を捜すも、当然、テガン2号をみても、誰もテガンだと信じて疑わず。

 

ファン:もし、二人のテガンがいるのであれば、世子を撃ったのは、彼らのうちの一人で、もう一人が私のそばについていることは可能だ。双子だったのだ

 

ファン「その通りです。彼らが双子だとすれば、十分、可能です」

 

ミョンジン「翊衛司の武官が双子だと、チョハにお伝えしたほうがよろしいかな?」

ミョンジンたら、目の前の、パクソンビが、世子だとわかっているくせに、そんなことを言ってます。

 

~杏子(あんず)の木の家~

家の修繕を急がせているテガン。

「旦那様、これはどちらに置きますか?」と、大鍋を二人がかりで運ぶ使用人たち。

テガン「台所においてきてくれ。気を付けて運んでくれ」

 

扉の障子紙を貼り替えている職人に、こまかく指示を出すテガン。

 

テガン「もう夜も遅い、急ぐのだ!」

 

 

~山道~

怪しげな黒装束の男に尾行されている中、立ち止まった輿。

クォン尚宮が輿を下ろすように命じ、扉が開けられると、中からハヨンが出てくる。

 

 

ここからは、歩きになる、と告げるクォン尚宮。

 

小川を渡らねばならないようです。

 

尾行していた黒装束の男は、ソンオンでした。

 

山の中にしては、割と立派な石段を登った先のお堂に到着する。

 

ミョンガンを連れて、少し緊張気味のハヨン。

 

クォン尚宮「どうぞ、中にお入りください。私は、この前で警護しております」

送り出すクォン尚宮の顔が、もう、どことなく怪しく見えてしまう。

 

千仏殿と大きく書かれた御堂に、入っていくハヨンとミョンガン。

見回すと、たくさんの御仏像が壁一面に祀られており、花びらが盛られた香炉が置かれているのも目に入る。

 

老僧「高貴なお方に、このようなところまで、出向いていただき、誠に申し訳ありません」

ハヨン「いえ、かまいません。特殊な状況のため、なんとか、ここにたどりついたのですが、どうかお許しください。もしかして、私たちのことをお聞き及びですか?」

首を横に振る老僧。

老僧「放浪の僧ではありますが、顔相を読むことができるのです。隠しきれぬほどの高貴さをお持ちでいらっしゃる。では、どうか、こちらのお坊ちゃまと、しばらくの間、二人きりにしていただきますよう・・」

有無を言わせずって感じね。

 

御堂の外に出てきてからも、中のミョンガンが心配でならないハヨン。

 

その後ろ姿を見つめている黒装束の男は・・・ソンオン?

体つきが身長が高くて、スリムで、テガンそのものなんですけど。。。 ← いや、ソンオンだってスリムだけど、ソンオンなら、もっと身を潜めてるはずだから。

黒装束の男が立っているのに気づいたクォン尚宮、お手洗いに行きたいと申し出る。

ハヨンを一人にする作戦でしょう。

本気で、殺すつもり?

 

不安ながらも、早く戻ってきてね、と了承するハヨン。

 

御堂の中では、ふとんに横になったミョンガンと、お茶を飲む老僧。

 

やはり、さきほどの黒装束は、ソンオンじゃなくて、テガン2号でした。

これで、クォン尚宮も、指示を出した中殿も、ここの老僧も、つながっている仲間だということが、はっきりしました。

 

 

~マンヨンダン~

ガラム「もし、護衛武士さんが、本当に双子だとしたら、これって、大問題なんじゃないですか? 一人は、世子チョハ側で、同じ顔をしているもう一人は、恐ろしい事件の全てに関与しているなんて・・・彼らは同じ仲間ってことはないですよね?」

ファン「それはない」

きっぱりと否定するファン。

 

ミョンジン「護衛武士は、双子だということを知っているんでしょうか?」

ファン「・・・・・」

それはまだ、なんとも言えないです。

 

ジェイ「もし、彼らが幼いころに離れ離れになっていたのなら、知らないかもしれません」

ミョンジン「それは、すぐにでも確認できるだろう。コ内官、さきほど、なにか言いたいことがあると言わなかったか?なんの話だったのだ?」

ジェイ「牡丹の花びらに関係することです」

 

~千仏殿~

今まさに、その牡丹の花びらの香が焚かれようとしているのです。

 

不安そうに見上げているミョンガン。

まだ、意識あり。

 

火をつけた老僧。

 

~マンヨンダン~

ジェイ「シム・ヨンは、自分の命が尽きるその最後の瞬間まで、自分がミン・ジェイの秘密の恋人であると信じていたはずです。

どうすれば、そんなふうに、盲目的に思い込むことが可能だと思われますか?

 

ガラム「だからですよ。私が、鬼神にでも取り憑かれない限り・・(と言ったのは・・)」

 

ジェイ「鬼神には取り憑かれていなかったが、他のものに影響されていたんだ

ガラムの言葉を奪うように、話しを始めるジェイ。

 

ジェイ「明(ミン)の時代には、アヘンと呼ばれるものがありました。いつだったか、大陸の反対側に行ったことがあるという行商人と会ったことがあります。西洋の商人たちは、唐の時代から、アヘンを持ち込んでいたと言われていて、実際、今でもそれを購入することは可能です。」

ファン「それについては聞いたことがある」

ミョンジン「私も聞いたことがある、それ(アヘン)を摂取すると、正気を失い始め、両親のことさえ、認識できなくなるそうだ」

 

ガラム「・・・(先生ニムは)使ったことあるんですか?」

ミョンジン「知る由もないが、アヘンの影響下にあると、自分が生きているのか死んでるのかも話すことができなくなるらしい」

ジェイ「もし、牡丹の花が、私が聞いたアヘンに似ているのであれば、牡丹の花の香の影響にあった間、シム・ヨンはミン・ジェイの秘密の恋人だと思わされたのかもしれません」

 

~千仏殿~

 

本堂内に、立ち込める香炉の煙。

その中で、ぼうっとした顔付きになっているミョンガン。

 

老僧「なにがそんなに、あなた様を苦しめているのですかな?」

 

~回想 3年前~

ウォンボが部屋に桃が入った箱を持ってくる。

 

ミョンガン:大伯父上様が、私に桃をもってきてくれました。それを、大兄上にあげたのです。桃を食べたあと、大兄上は・・亡くなりました。

 

すでに、夢うつつの状態にいても、泣き出すミョンガン。

 

~マンヨンダン~

ファン「迷魂術(=미혼술)についての話なのか?迷魂術を行う者がいると本で読んだことがある」

※幻術とか呪術と言われる類のもの

 

ガラム「それってなんなんですか?」

ミョンジン「人を混乱させたり、誤った考えを植えつける妄想を抱かせたりするのだ」

 

~千仏殿~

老僧「大君、決して、ウィヒョン世子に、桃をあげたりなさったことはありません」

 

ミョンガン「ええ・・、私は桃をあげたりしたことはありません」

ただ、僧に言われたとおりの内容を繰り返すミョンガン。

 

老僧「ウィヒョン世子様は、桃を食べて、亡くなったというのは、宮殿の誤った噂にすぎませぬ」

ミョンガン「ただの誤った噂です」

老僧「さぁ、これで、あなた様の忌まわしい記憶は無くなりました。もう、怖くさせる記憶は無くなるでしょう」

 

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0424-1b.pdf

ケシ属の植物のうちケシとアツミゲシは、植物体(種子以外)に麻薬成分モルヒネ morphine などのアヘンアルカロイドを含む。 八重咲きの花は、「ぼたんげし」、または「ペオニ(フラワード)ポピー」の名で園芸用に出回ることがあるので注意が必要

 

~マンヨンダン~

ミョンジン「もし、牡丹の花びらを焚きながら、迷魂術をかければ、人の精神を制御できることも可能となるのですか? で、シム・ヨンもまた、そのように、心を制御されたというのですか?」

 

シム・ヨンだけじゃなく、国巫もそうだったのかもしれない、と思うファン。

 

国巫:我は戻ってきた。我は宋、不当に殺された碧川の無実の民のために戻ってきた。幽霊となったが、我が魂は玉座に座っておる。宋家は、李家を破滅させ、この国の王となるであろう!

 

ファン「国巫もだ。 国巫も同じだったのだ。なにかに取り憑かれたかのように、宋家について予言を、天から授かったと信じているようだった」

 

ミョンジン「牡丹の花びらと、迷魂術を使い、あたかもそれが真実であるかのように、人々の心に謝った考えを植え付ける」

 

ジェイ「これは、はっきりとした証拠もない憶測です」

 

ガラム「でも、先生様の先生様は、牡丹の花びらは、人々の気持ちを落ち着けさせるためだけに使われるとおっしゃってましたよね」

ミョンジン「あの方が、シンドク(今のインド)の全てをご存じだとでも思っているのか?」

文句をいうミョンジン。

 

しきりと、お茶を飲み続けている老僧。

 

~千仏殿 表~

 

たった一人、外で控えていたハヨンに、

剣を突きつける・・・黒装束の男=テガン2号。

 

その時、その剣を払うように、ハヨンの前に飛び出てきたのは、ソンオン!!

くぅ~~~!!!

 

~回想~

実は、事前に、ソンオンと会って、話をしていたハヨン。

ハヨン「女性としての作法は心得ておりますが、こういう事態なゆえ、正郎を呼び出したこと、どうか、気分を悪くしないでください。」

ソンオン「どうぞ、おっしゃってください、公主媽媽」

ハヨン「難しいお願いを頼まねばなりません」

ソンオン「どうぞ、ご命じください」

ハヨン「今夜、大君と共に、宮殿を出なければならないのです」

ソンオン「どうして、そのような夜間に、宮殿の外に向かわれようと思われたのですか?」

ハヨン「大君は、精神的な病を患っており、医師に治療を受けていますが、我々がどれだけ手を尽くしても、一向に良くならないのです。それで、幻術で彼を治療できる宮殿の外に、あの子を連れていきたいのです」

ソンオン「媽媽、なぜ、国法で禁じられていることをなさろうとされるのですか?」

ソンオンにしてみれば、“公主様、ご乱心!”レベルよ。

 

ハヨン「正郎、どうか、なにも聞かないでください。私とて、簡単に、この結論に至ったわけではありません。これをしてでも、大君のことを回復させると心に決めたのです。

ですが、宮殿を秘密裡に離れている間に、大君に何かあったら、私にどのような対処ができるでしょうか?

ソンオン「媽媽・・」

ハヨン「お願いします。これを頼めるたった一人の方なのです、正郎。今夜、大君と私のことを守ってくれませんか?」

ソンオン「・・・・・・」

 

・・・というやり取りをしていたのですね。

 

これは、ソンオンとしても断れないですね。

断ったら、思いとどまってくれるようなハヨン公主じゃないことは承知してます。

もっと危険になります。


弟に、違法な治療を受けさせることで生じるペナルティについては、自分で責任を取ると言っていましたが、自分では負い切れないものだとは、まだ、わかってない部分もありますね。

 

ハヨンなりに、実害に関するリスクについては、誰に頼むかも含めて、一生懸命、考えた結果・・・


そして、実際、実害が!!

 

ソンオン強い!!

でも、テガン2号もなかなかの腕前。

 

狙いを、ハヨンに変えたことを、

視線で気づいたソンオン。

 

ハヨンの腕をつかんで、

 

お姫さまを後ろ手に回し、前に立つ佇まいは、ヒーローそのものです。

 

ソンオンの腕をギュってしちゃうハヨンの気持ち、まるわかり!!

 

そんな外の騒ぎを耳に入れている老僧。

老僧が飲み続けてるお茶には、忌避成分でも入ってるんかな。

 

ソンオンとテガン2号が、闘っているのを見て、息を飲むクォン尚宮。

計画に狂いが生じたのがわかったのでしょう。

 

首を絞められているソンオンの危機に、

 

払い落された剣を拾い上げ、テガン2号の背後から腕を切りつけるハヨン!!

 深手ではないかもしれませんが、確実に動きは止めました。

 

形勢逆転、再び、剣を拾い上げたソンオンが、テガン2号の首元に剣を突きつけながら、編み笠を取ると・・・その下から現れたのは、テガンの顔!!

さすがのソンオンも、衝撃のあまり、後に下がると、すかさず、土を投げて、目くらましをし、その場を逃げ出すテガン2号。

 

あとを追おうとして、はっと、ハヨン公主のほうが気になり、戻るソンオン。

「大丈夫ですか?」というソンオンの問いかけに、呆然自失だったにも関わらず、うんうんと頷いてみせるハヨン。

 

逃げるテガン2号とすれ違ったクォン尚宮。

テガン2号を逃がす時間を稼ぐために、自分の腹を短剣で突き刺す。

 

うめき声に、駆けつけるソンオンとハヨン。

ハヨン公主「クォン尚宮、大丈夫か? クォン尚宮!」

クォン尚宮「あちらの門のほうへ・・」と指をさして誘導するクォン尚宮。

向かおうとするソンオンを、「いえ、行ってはなりません。危険です」と止めるハヨン。

 

今度は、千仏殿の本堂の戸を開け放つソンオン。

布団に寝かされ、目を閉じているミョンガンの脈を確認し、

生きているとわかってから、香炉に目をやり、老僧に剣を向ける。

 

国巫の私邸での、ジェイの言葉を思い出すソンオン。

 

ジェイ:香炉でお香を焚いていますが、ここに乾いた花びらがあるのが、少し変に思えます。

 

老僧に剣を突きつけたまま、問いかけるソンオン。

ソンオン「お前はなにものだ?」

老僧「私が何者かを聞きたいだけなのか? 私は、すべてを見てきたものだ。支配者と貴族の貪欲さの犠牲になった人々の血で赤く染まった土地を見た。お前たちが見捨てた民たちの絶望と血と涙を見てきた。貴族から身分の低い奴婢まで、天の下で、尊くない命などあるだろうか?」

老僧の言葉に耳を傾けているのは、ソンオンだけではなく、外にいるハヨンも同じ。

 

老僧「それでもまだ、罪のない人々の舌を切り落とし、犯罪者に仕立て断罪し、彼らの不毛な土地さえも奪いつくしたお前たちの邪悪な罪をただ、黙って立ったまま、見ているだけでいられようか。これら聖なる手を血で流したが、人々の平穏は、御仏の道よりも重要であるがゆえ、後悔などしていない。」

ソンオン「言い訳などせず、目的を話せ。一体、大君媽媽に何をしたのだ? なぜ、公主媽媽に危害を加えようとしたのだ?」

 

老僧「目的はただ一つ。 宋家滅李!

老僧の口から、例の言葉が出たことに、息を飲むソンオン。

 

老僧「李家は滅び、まもなく、宋家の真の男が現れ、新しき王朝をひらくであろう。そうすることで、初めて、身分の格差と社会的な階層主義が消滅し・・真の理想郷が・・」

ソンオンの剣を掴み、自らの身体に突き立てる老僧。

老僧「・・・ついに・・訪れるのだ!」

 

ソンオンの脳裏に浮かんだのは・・・祈祷所の侍女の証言!

 

侍女:ある女性が、星宿庁の祈祷所を訪れてきていました。

国巫が開城の寺院から戻られるたびに、その女性が訪問してきたような気がします。

ベールをかぶっていたため、顔はよく見えませんでした。

 

自決した老僧に涙を流すクォン尚宮と、傍らに置かれた女性用の編み笠を見て、

国巫を訊ねてきていた女性の正体を結び付けるソンオン。

 

~マンヨンダン~

開城殺人事件と書かれた紙を示すミョンジン。

ミョンジン「これは、大層、危険ですよ、サヒョン。相当数の人数が彼らの一味のはずです。宮殿や義禁府に入り込み、政府高官の家族を殺害し、恐れ多くも世子に・・」

弓で撃つなど攻撃を加え・・・と、ついファンに手をむけてしまい、

すぐに、わざとらしく、弓矢を撃つ真似をして、誤魔化す正直者ミョンジン(笑)

 

ミョンジン「彼らの背後にいる者を、必ずや、見つけ出さなければなりません」

 

ここで、セオリー通り、中殿の姿が、抜かれるわけですね。

 ※まだ、明確に出来ない人物を撮しこみ、知らしめる手法。

このドラマ、多用されてますね。

 

ここからは、立ち話ではなく、着席して話しあう一同。

新しく出てきた事実を、書き取るガラム。

すっかり、書記さんです(笑)

 

ミョンジン「国巫が開城で祈祷をしていたと? なぜ、今、その話を?」

ジェイ「碧川事件の軌跡を調べていくうちに、故郷に戻ると言ったあと、碧川の人々が、開城にむけて出発していることがわかったのです。また、故郷に送っているのだと言っては、開城に様々な物資を送っているという目撃証言もありました」

ミョンジン「つまり、開城に、彼らの本拠地があると言っておられるのか?」

ジェイ「まだ、確信はもてませんが、事件の多くが、開城と碧川を同時に示しているのです。」

ファン「国巫は、碧川出身者であった」

ミョンジン「故郷を追われた人々が、開城で共同生活を送っていたのか?」

ガラム「もしそうなら、開城の人々は、碧川の人たちが一緒に暮らしている村のことについて、知らなかったんでしょうか? (もしそんなことがあったら)とっくに、噂が広まっていてもおかしくありません

 

たしかに、ガラムの言う通りです。

少なくとも、開城に住んでいた当時のガラムは、聞いたことがないということです。

 

ファン「もしかして、隠れて住んでいるのではないだろうか?」

ジェイ「だからこそ、彼らは、物資を送っているのでは? 開城の市場で必要なものを購入すれば、彼らのアジトが発見されてしまう可能性が高くなります」

ガラム「松嶽山は険しいので、谷間に村を作り、隠れて暮らすことも可能ですね」

ファン「だが、これらすべては仮説でしかない」

ジェイ「ですが、暗中模索しているときには、仮説もまた、重要です。仮説を立て、それらの多くを消去していくことで、真実にたどりつくことができるはずです」

 

ミョンジン「お~~! さすが、コ内官!! よし、では、弟子よ」

 

そのまま、ちょっと偉そうに背筋を伸ばして、なにかを待つミョンジン。

 

はぁ~と、大きくため息をつき、嫌そうに顔を伏せるガラム。

 

ミョンジン「なにをしておる。弟子よ、いいから、彼らに言ってきかせなさい」

 

ミョンジン「先生様は、今朝、今日から、これらの事件を体系的に調査するために、捜査チームを編成する必要があるとおっしゃいまして・・・で、その名前なんですけど・・・先生様が勝手に名付けたんですよ・・・“パンペッソ”です」

とても耐えられないと、恥ずかしそうに、顔を伏せてしまうガラム。

ファン「“パンペッソ”・・?」

まさか、방패쌍って、「盾組」ってこと?(笑)

たぶん違ってると思うけど、🙏💦💦

 

ジェイ「どういう意味なんですか?」

 

おもむろに立ち上がるミョンジン。

 

ミョンジン「我らは、王世子を全身で守る盾だという意味だ」

力強く、腕をクロスさせてます。

 

このポーズって、韓国で流行ってたり、一目でわかる意味あるポーズだったり、とかするの?

 

 

あまりのダサさに、ガラムと同じように、顔を伏せるジェイとファン。

 

ミョンジン「私が、代表者です」

ファン「ちょっと待て。。だれが、そなたを代表者にと申したのだ?」

ミョンジン「私ですよ。だって、ここ、マンヨンダンですから。このチームの拠点として、この貴重な場所を提供するのは、私ですよ。それなのに、どうして、代表者になったらダメなんですか? それに、我々の将来についても、一晩中考えたんです」

ガラム「なんで、そんな、ちっちゃいことを自慢してるんですか?」

ミョンジン「“ちっちゃい”だと?」

ファン「そんなことで代表者になれるのなら、我々は拠点を移してもかまわぬのだ。私が、みなのために、ここよりもよい場所を提供しよう」

立ち上がるファン。

ミョンジン「だからといって、穴掘りもできないような誰かさんを、代表者として認められますか?」

“穴掘りできない奴”って一生言われるな(笑)

 

ファン「いつの日か、私が如何に穴掘りが上手いか、見せてやる!」

ミョンジン「どっちにしろ、私が代表者ですよ。なにがあっても、代表者です。ああ、チョハにも伝えてください! 私、ミョンジンは、盾組の代表者だと」

ファン「ああ、そうか、ああ、もう好きにすればいい」

そう言うと、今度は、ガラムが立ち上がり、自分は代表者に執着しないから、末っ子でいいです、と謎のマンネ宣言。(笑)

それには異存のないジェイ。

 

ガラム「その代わり、私のことは、“黄金マンネ”と呼んでください」

なぜ、そっちのほうに話がいくのか・・・。🤭

耳を塞ぐジェイ。

 

あ~~と、嬉しそうにハイファイブするミョンジンとガラム。

やっぱり、この二人の感性は、どこか、マッチしている(笑)

 

ジェイ「では、私は 二番手の・・・」

そう立ち上がったものの、隣のファンを見て、手を下ろすジェイ。

ジェイ「私は、三番手でいいです」

 

なんだ、このやり取り。。

 

とにかく、世子に報告し、まず、翊衛司の護衛を調べようと、力むミョンジン。

 

ミョンジン「兄なのか、弟なのかはわからぬが、護衛武士の双子は、これらの事件に関与しているとなると、その者から多くのことがわかるに違いない」

 

頷くジェイ。

 

ガラムの、「盾」ポーズに、同じく盾ポーズで応えるミョンジン。

 

事が、テガンに絡むことだけに、複雑になるファン。

 

 

★『青春越壁』17-1 雑感★
 

ソンオンってば、寡黙だけど、やっぱり、やるときはやる男!!

ハヨンって、見る目あるよね(😢)

今回は、巻き込んだ形になったけど、好きな人に頼りたい気持ちはよくわかる。

実際、公主ってお姫様扱い、いや、実際、本物のお姫様だけど、母方に力がなければ、孤独で、窮屈な生活を余儀なくされてて、思うままにならないことも多いはず。

 

最初は、ちょっと気の強い、おきゃんな公主ってイメージだったけど、可愛らしさもあって、結構、好きなキャラでした。← 過去形ヤメレ!

 

 

「盾組」が定着するかどうかは置いといて・・・、このやりとりで、こんなに時間取るってどうよ(笑)

 

 

★『青春越壁』17-2に続く★