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青春越壁 청춘월담 英題:Our Blooming Youth
(tvN 20230206-0411 全20話)
【Episode 17-3】
~書庫~
ソンオン「チョハ、これをどうお伝えしたらよいか、わかりませんが・・・以前、国巫が殺人を実行していた時、星宿庁の祈祷所を訪れていた女性がいたことをお伝えしました。ベールをかぶっていた女性のことです。」
それがなんだ・・と黙って聞いているファン。
ソンオン「今日、寺院に行った時、クォン尚宮がベールをかぶっていたのです。」
ファン「ベールをかぶったクォン尚宮が、公と大君を、血が流されたその場に連れて行ったということか・・・。公主に、なぜ、宮殿を離れたのか、問いただす必要がある」
それを聞き、胸が痛むジェイ。
~回想 16-1~
ハヨン公主「大君は、幽霊や蛇を見たなどとありえないことを言ったり、桃を大兄さまに差し上げたと言いだしている。あの子の言うこと全てが真実であろうか? 」
結局、あのときは、ファンに心配をかけたくないというハヨンの言葉に従い、報告しなかったことが、今となっては、悔やまれる。
ファン「大君にも、なにか事情がありそうだ」
ただ、桃の件は、ファンだけではなく、王室全体に関わることだけに、気が気じゃないジェイ。
ファン「大君の寝所に行かねばなるまい」
すぐに行動に移すファン。
~中殿の部屋~
痛む脇腹を押さえ、事の経緯を報告するクォン尚宮。
中殿「本当に・・・そのように、亡くなられたのか?」
悔しそうに涙を浮かべる中殿。
クォン尚宮「正郎が・・テサンの覆面をずらし、顔を見ました。正郎は、世子に会いに行きました。テサンの顔について、話したに違いありません」
脇腹から、まだ、血が流れている尚宮。
困ったことになった・・と、次の策を悩む中殿。
クォン尚宮「媽媽、ここにも、世子が来るでしょう。媽媽は事件については何も知らないのです。もし、なにか問題が起きたら、私が全て責任を負います」
涙ぐみ、クォン尚宮の手を取る中殿。
中殿「そのようなことを言ってはならぬ。生きねばなりません。生きて、故郷に戻らねば・・」
クォン尚宮「私のような卑しい女が生き残ることなど、たいして重要ではありません。媽媽こそ、ご無事で、大君媽媽を王位につけなければなりません。それでこそ、皆が故郷に戻ることができるのです。媽媽と大君を頼みにしている碧川の民たちのことをお考えになってください。彼らは、故郷に戻れる日をずっと待ちわびながら、ネアン村に隠れているのです。御心を強くお持ちください、媽媽」
中殿「あとは、私にまかせて、休みなさい。自分の部屋に戻り、手当をするのだ」
ファンたちの推理、だいぶ、近づいてきているのがわかりますね。
~ミョンガンの部屋~
医師が眠り続けているミョンガンの脈を取ってます。
ハヨン公主だけでなく、ファンとジェイも部屋にいます。
医師「大君は、深い眠りに落ちていらっしゃるだけでございます。御脈も呼吸も正常です。ご心配されることはありません」
それを聞き、一様に、ほっと一息つく。
ファン「もう下がってよい」
医師たちが部屋を出ると、すぐに、「宮殿から離れた理由はなんだ?」と、厳しめな雰囲気で、ハヨンに訊ねるファン。
ファン「大君が、国巫の尋問を隠れてのぞき見をして以来、眠れないと聞いておった。大君は、そなただけの弟ではない。私にとっても弟だ。もし、そなたが、大君のためになにかしようと決心したのなら、私とて、それについて知らねばならぬ」
頭ごなしに怒鳴りつけたりせず、ちゃんと言い聞かせるファン。
そこは、ハヨンも十分、反省していて、すべてを話そうか・・と思っていた矢先、「中殿媽媽がいらっしゃいました」と声がして、中断してしまう。
中殿「知らせを聞いたばかりだ。一体、どうして、このようなことに?」
ミョンガンの枕元に、腰を下ろす中殿。
ファン「大君は、ただ、眠っているだけです」
中殿「目を覚ますであろうな?」
ファン「当然、そうでしょう」
ハヨン「ご心配かけて、申し訳ありません、母上」
中殿「公主も無事だったようで、安心しました」
ファン「申してみよ。弟を連れて、宮殿を出た理由はなんなのだ? その者たちを捕まえるためにも、理由を知らねばならぬ」
ちらっと、中殿のほうを見るハヨン。
ファン「もし、あの場に、正郎がいなかったら、そなたと大君の身になにが起きたと思うのだ? その者は、剣でそなたを攻撃しようとしたのだぞ。そなたは、大君を殺そうとした男が、正郎の前で自殺するのも見ていたのであろう。その二人は同じ一味だったのだ。それをわかっておるのか? これは、よろしくない。これを見過ごすことはできない。父上も、公主と大君が何者かによって殺されそうになったことを知る必要がある」
立ち上がろうとするファンの腕をつかむハヨン。
ハヨン「お兄様、父上には、どうかおっしゃらないでください」
中殿「公主、世子に本当のことを言うべきです」
そういうと、中殿自ら、語り始める。
中殿「大君は、審問の現場で、国巫が死ぬのを見たあと、スモモの木が燃えるのを見たのです。それ以来、きちんと食べることも眠ることもできなくなってしまった。医師にみせても、一向によくならず、公主は、弟のことを心配するあまり・・」
ハヨン「私がとても心配していると、クォン尚宮が他の宮女に聞いたということを教えてくれたのです。」
クォン尚宮の名前が出たところで、意識して注意するジェイ。
ハヨン「私には何も打つ手はなく・・・母上、クォン尚宮はなにも間違ったことはしていません。これは、クォン尚宮ではなく、私がきめたことです。私が、母上には言わないでほしいと頼んだのです」
中殿「公主・・・」
ハヨン「お兄様、国婚を控えていらっしゃるお兄様を煩わせることはできませんでした。それで、自分でなんとかしようと思い、正郎に頼んでしまったのです。なにかせずにはいられなかったのです」
涙を浮かべて、訴えるハヨン。
ハヨン「お兄様、大君が病気になってからひと月以上、経っているのです、この子になにか悪いことが起きたら、どうやって、生きていけばいいのですか?」
ファン「そなたも、ずっと苦しんできたのだな・・」
わかってもらえて、涙ぐむハヨン。
ハヨンの頬を伝う涙をぬぐう中殿。
中殿「もう泣いてはなりません、公主。そなたには、感謝しているのです。大君のことは心配いりません。大君の兄や姉はだれですか? 公主と世子でしょう。二人ともとても、しっかりされている。私は、大君もすぐによくなると信じています」
立ち上がり、ミョンガンのそばに腰を下ろし、その手を優しくなでるファン。
そのファンに、視線を向ける中殿。
これは、李家の人間が、そんなことをしても、何も変わらないって蔑んでいるの?
二重人格か、それとも、操られていたか?って疑いたくなるくらい、中殿の情にあふれた言動が全部、お芝居とか、マジ、勘弁。
でも、こんな虫も殺せないような顔して、ハヨン公主を始末しろって、指示を出したんだよ。
ファン「大君を殺そうとした男。どのようにして、現れたのだろうか?」
ハヨン「旅をしている僧侶だと言っていました。でも、私には、それが真実かどうか、わかりません」
ファン「その者が、大君にしていたことを見ておったのか?」
首を振るハヨン。
ファン「その部屋の中で、香炉が見たりしたか?」
あ・・・中殿が反応した。
世子が、香炉のことまで把握してるのだ、と気づいたのね。
ハヨン「香炉・・・見ました。」
ファン「もしかして、その香炉には、乾いた花びらが乗っていなかったか?」
ハヨン「見たような気もします・・・」
立ったまま、控えていたジェイを見上げるファン。
ファン「他には何があった?」
ハヨン「小さな寺院でした。特に変わったものはなかったかと・・あ、その者は、お茶を飲んでいました!」
ファン「それがどんなお茶だったか、覚えておるか?」
またしても、首を振りながら、「わかりません。大君にも私も、飲ませなかったので・・・」と答えるハヨン。
中殿、ハヨンが何を知ったのか、大方把握できたし、これ以上、ファンを刺激してもよいことはない、もう、この辺でいいだろう、と見切ったみたいです。
大君の額を撫でる中殿。
~月見台~
ジェイ「チョハ、中殿付きのクォン尚宮が、僧侶のところに案内をしたという事実は、偶然でしょうか?そればかりか、彼女はベールをかぶっていました」
ファン「夜が明けたら、中殿の女官を調べることができるだろう。だが、もし、彼女が向こうの一味であれば、容易に嘘をつくであろうな。それに、女性はしばしば、ベールをかぶるものだ。」
なかなか、確たる証拠となるものが入手できず、こうして、また道が一つ断たれたと感じるジェイ。
ファン「クォン尚宮は、ケガの治療中だろう。今は放っておけ。中宮殿の尚宮である以上、(扱いには)用心せねばならない。クォン尚宮は、本房尚宮(본방상궁)として、宮殿に入ってきたのだ」
※妃や世子嬪が入宮する際、親元から一緒に連れてくる尚宮のこと
ジェイ「どういう意味ですか?」
ファン「妃の家から一緒に連れてこられたと言う意味だ。右相の家で働いていたのであろうな。しかし、右相がこの事件の背後にいると考えた場合でも、ソンジュのチョ一族に、大君や公主を殺す理由がない。それに、尚宮が、右相のところで働いていたとすれば、彼女が、宋家の女人というのはありえぬ」
ウォンボが絡んでいないとなると・・・
ジェイ「では、結局、これらすべては、碧川の民たちの仕業ということになります。もし、彼らが盗賊ではなく、白旗を掲げ、官軍を待っていたということが事実であれば、彼らは、復讐のために、王族を標的にしたに違いありません。」
どんどん、事は、根深いものになっていく感じです。
~隠し部屋~
戻ってきて、一息つくジェイ。
今日も一日、いろいろありすぎて、疲れました。
それでも、気になったのは・・・
ジェイ「(どうして、中殿媽媽は、ハヨン公主に・・・)」
中殿:公主、世子に本当のことを言うべきです。
大君は、審問の現場で、国巫が死ぬのを見たあと、スモモの木が燃えるのを見たのです。それ以来、きちんと食べることも眠ることもできなくなってしまった。医師にみせても、一向によくならなかった。公主は、弟のことを心配して・・
ジェイ「(中殿媽媽は、ハヨン公主に真実を言うように言われたが、なぜ、大君が、ウィヒョン殿下に桃を与えたことについては、言及しなかったんだろう?)」
いくら考えても、謎は深まるばかりで、頭を横に振り、着替えようとするジェイ。
ふとその時、マンヨンダンを出るときに、ガラムからメモを渡されたことを思い出す。
手紙を開くと、
アッシ
パクソンビ様は、私たちの正体をご存じです。生地を下さり、アッシの服を作るようにと言われました。
ジェイ「生地を?」
全てが解決したら、戻るべきだと言われました。
汚名を綺麗にできたら、開城に戻れますよね
それから、市場で、開城の役所で判官をしていた方に出くわしました。顔を見られてしまいました。咄嗟に、危険を察知したので、逃げきることができました。でも、アッシも、マンヨンダンに来る途中、あの方に出くわすかもしれません。どうか、お気を付けください
ジェイ「開城の役所の判官・・・? たしか・・都城軍の都事に昇進したために、漢陽に行ったんじゃなかったかな?」
~ガラムの部屋~
縫物をしながら、つい、考え事をしてしまい、
指に針を刺してしまうガラム。
ガラム「アッシの記憶が曖昧になる理由が、台所にあった、牡丹とかアヘンとかいうもののせいだとしたら、アッシのために、私が思い出さなきゃ・・・。
殺人が起きたとき、開城の屋敷で覚えていることは・・・雨がすごく降ってたってことと・・・あ~、違う違う、そういうんじゃないんだわ」
記憶をたどるガラム。
たまたま、ジェイパパの部屋の前を通りかかった時に視線を向けると、
ミン府伊がなにか、書き物をしていたのを思い出したガラム。。
書き物といっても、手紙のようなものではありませんでした。
ジェイ:令監様は、なにか、絵のようなものを描いていらした。絵だったのかな? でも、どうして、赤く塗ってたの? 蘭の花を描いているようには見えなかった・・・。なんで、いくつかの線を引いていたんだろう?あ~~~、これ、事件になにか関係あるのかな?
~テガンの部屋?~
弓の手入れをしているテガン。
どうしても、ファンに言われた、双子だったのか、という言葉の件を考えずにはいられないテガン。
ソンオンからも、たしかに、自分の顔を見た、と言われてしまった。
しかも、4時間前に、スラク山で、ソンオンに、剣を突きつけただろうって言ってた。
あんなに必死な顔で自分を問い詰めたソンオンが、冗談で言ってるとは思えない。
そこに、「双子」というキーワードが重なる。
頭から血を流し、倒れている男の子と、
それを軒下のような場所に隠れてみている自分のことが、
浮かんでくる。
テガン「・・・・・・・!」
~兵曹 ソンオンの部屋~
ソンオン「死体が消失したと言っておるのか?」
部下「寺院の内も外も、至る所を探しましたが、死体は見つかりませんでした」
~山中~
これは、テサンね。
一人で、老僧の墓を掘っている様子。
~ファンの部屋~
ソンオンからの報告を受けているファン。
目の前の香炉の蓋をあける。
中には、当然、牡丹の花びらの燃えかすが残っている。
寺院で見たものだと説明するソンオン
ソンオン「寺はもともと、ビワン署が所有しているもので、旅の僧が一晩泊るための場所だそうです。死んだ男は、あの晩、はじめてあの寺院を借りたようでした。死体を持ち出した男は、テガンの双子だと思っていいでしょう」
ファン「そうであろう」
ソンオン「それから、調べたところ、確かに、宮殿内に、旅の僧についての噂はありました。その男のことを、クォン尚宮に語った者は、2か月ほど前に、特に理由もなく、僧について話をしたようです。」
ファン「昨晩は、多くのことに対処してくれた。公主や大君を守ってくれたこと、心より感謝する。」
この人が、“心より”と言ったら、それは、“本心”なんです。
ソンオン「自分のなすべきことをしたまでです、チョハ」
~宮殿内 廊下~
ファンの部屋から出たあと、ソンオンの前に、中殿からの使いが現れる。
中殿が自分に用事とは?と不思議に思うソンオン。
~中殿の部屋~
この螺鈿細工の箱、きれい!
「韓国 螺鈿細工 アンティーク ジュエリーボックス」とかで、検索するといっぱい出てきますね(笑)
箱だけじゃなく、調度品みんなだけど。
なんて、言ってる場合じゃないよね。(苦笑)
中には、いろいろ、秘密のモノが入っていそうです。
手刀のようなものを取り出した中殿。
短剣というより、本来は、ペーパーナイフに近いものなのかな?
これって、昨日の、クォン尚宮が刺したもの?
今までやり取りした密書を手に取っていく。
世子が 鬼神の書を見た
やっぱり、この時から、関わっていたんだ。。。
中殿「世子、なぜ、あなたを身ごもることができなかったのでしょう。もし、あなたが私から生まれた子供だったら、どんなによかったことか・・・」
なんか、おっそろしいことをさらっと言っておりますが、この人、大丈夫でしょうか。
敵ながら、殺すには惜しい・・・と言いたいのかな。
~ファンの部屋~
パク・ハンスの最後の言葉を思い返しているファン。
パク・ハンス:宋家の女が、宮殿の中にいる
目を閉じたファンが、再び、目を開くと、マンヨンダンの相関図の前に立っている。
・・・脳内で、思考の旅に出てるんですね。
老僧:李家は滅び、まもなく、宋家の真の男が現れ、新しき王朝をひらくであろう。
なにかに気づいたファン。
ファン「牡丹の葉の香を焚いて、呪術をかけられると、その者の髪は、白髪になる。それが、シム・ヨンと国巫が白髪になった理由だ。」
だとしたら、次は・・・
~中殿の部屋~
中殿「世子・・・どれくらい、わかりましたか? 賢い方ですから・・まもなく、私に気づくことでしょう」
この挑戦的な表情。
ラスボスを通りこして、この人が、真のヒロインなんじゃないだろうか?
ファンはまだ、同じ土俵の上に上がってはいないけれど、一歩ずつ、終盤に向けて、歩み寄っていくこの二人の、水面下での応酬、面白い。
~ファンの部屋~
ハヨン:お茶を飲んでおりました!
大君にも私も、飲ませなかったので・・・
ファン「(その茶は、解毒剤のような効果があるに違いない、それゆえ、呪術をかけた人間は、牡丹の香りに惑わされることがないのだ。ジェイはその茶を飲んでいなかったため、匂いを嗅いだことで、記憶が薄れてしまったのだ)」
ファンの中で、だんだんと、点と点がつながりつつあります。
この間、本を胸に抱え、書庫に向かって庭を歩くジェイの姿が映り込んでます。
~隠し部屋~
降りてきたのは・・・翊衛司の制服をきているものの、おそらく、テサンだね?
ジェイの文箱を開け、中のものを物色しはじめる。
腕飾りの細工も確認している。
この飾りの部分って、例の魚なのかな?
その時、書庫に現れたのは、偶然にも、テガン!
普通に、本を探しに来たらしい。
物音がして、隠し部屋の入口を見ると、戸棚にカムフラージュされた扉を締める、翊衛司の制服を着た男の背中が見える。
振り返ったその顔をみて、驚愕するテガン。
泣きそうな顔で、ゆっくりと近寄っていくと、自分と同じ顔をした男に「そこで止まれ」と言われてしまう。
テガン「サニ・・」
テサン「何も知らないふりをしていろ。我々は、もうすぐ、故郷に戻る。そうしたら、話をしよう」
そして、このタイミングで、書庫に入ってくるジェイ。
はっと振り返るテガン。
一見、テガンに重なって、後ろのテサンには気づかないジェイ。
ジェイ「また、本を探しにきたのか・・」
そう言いかけて、隠し扉が少しだけ開いている違和感を覚え、
顔を横にずらしてみると・・・
後ろに立つテサンと目が合うジェイ。
驚きのあまり、抱えていた本を落としたまま、呆然と二人のテガンを見比べていると、テサンが、テガンとジェイを弾き飛ばし、書庫から駆け抜けていく。
テガンを気にしつつ、追いかけるジェイ。
ジェイ「捕まえよ! 誰か、捕まえて!!」
大声で叫びながら、外の門まで来たところで、派手に転んでしまうジェイ。
立ち上がった時、後ろから、テガンに腕を掴まれる。
ジェイ「放せ! あいつを捕まえないと!」
テガン「ダメだ・・」
ジェイ「放せと言ってるだろ! 一体、どうしたんだよ?」
首を横にふりながら、ジェイを放そうとしないテガン。
理屈じゃなく、身体と心が、兄を助けようとしてしまうんだろうね。
ジェイ「今すぐ、放せ!」
叫ぶジェイ。
~ファンの部屋~
考えをまとめようとしているファン。
でも、まだ、必要なパーツが手元(脳内)に足りないの。
中殿:世子の運命を記した 幽霊の書のことを忘れないでください
朋者背道友者向倒
(世子の友は、世子の背に剣を向けるであろう)
そこへ、中殿に呼ばれたソンオンがやってくる。
中殿「媽媽、兵曹正郎様がお見えになりました」
その時、中殿が手にしていたのは、
東宮殿のコ・スンドル内官は、開城府伊の娘ミン・ジェイ
と書かれた密書。
これが、この人の手元にある恐ろしさ!!
ガクガクブルブル
折り畳み、机の上に置く中殿。
この時の、微かに上がった口角。
もう、絶対、よからぬことを企んでるとしか思えない顔じゃん。。。
ソンオンになにする気よ! ← って、決まってるよね。
中殿「入りなさい」
あ~~、この穏やかな物言いに、みんな騙されるんだ。
復讐のために、心を鬼にしているうちに、本当に鬼になってしまったんだろうか。。。
部屋に入ってくるソンオン。
飛んで火に入る夏の虫・・・じゃないことを祈るしかない。
中殿「いらっしゃい、正郎。」
一礼するソンオンに、優しく微笑みかける中殿。
~書庫~
ジェイ「双子と会ってたな! お前も知ってたんだろう! お前も碧川出身なんじゃないのか!」
興奮して、テガンを叩きまくるジェイ。
その声を止めようと、ジェイの口を塞ぐテガン。
テガン「やめろ!! 頼むからやめてくれ!」
なんとか、テガンから離れるジェイ。
ジェイ「お前も、あいつらの一味に違いない。チョハに言わないと!チョハだって知るべきだ!」
テガン「黙れ!! 違う! 違うんだ!!」
そのまま、ジェイの肩をつかみ、塀に押さえつけると、今度は、ジェイの首を締めあげるテガン。
本気で絞められ、苦しそうに、テガンの手を掴むジェイ。
こんなことしたいわけじゃないのに・・・自分の矛盾を自分が一番痛感しているテガンの顔。。。
ふ~~、17話は、ここでおしまいです。
★『青春越壁』17-3 雑感★
きっと、中殿の境遇にも、同情すべきところは一杯あるんだろうし、真相がわかったら、胸が締め付けられるかもしれない。
それは、マンドク夫婦も、テサンも、クォン尚宮も、この事件に関わった碧川の人たちは、基本的には罪のない人たちだったんだろうな、と既に、想像がつくように、描かれてはいるんです。
なんの力もなく、虐げられ、家族を殺され、理不尽な目にあってきたんだろうなぁ。
10年という月日に、その善良な人々の心は疲弊しきって、修羅と化してしまったのかもしれないなぁ。
まだ、明らかになってないこともたくさんあるだろうし、もしかしたら、この人たちだって知らされていない事実があるのかもしれない。
でも・・・それでも・・・目的のために、手段を選ばず、という方向性を理解できるかどうか、私には、ちょっと自信がありません。
どう落しどころをつけるのか、最終回に期待しようと思います。
18、19、20話・・・あと3話です。