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青春越壁  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 18-2】

 

~隠し部屋~

その夜、一旦、布団に入ったものの・・・すぐに、バサッと飛び起きるジェイ。

 

行燈をもって、書庫にあがってくると、恐る恐る様子を見て回る。

昼間、あんなふうに、中に侵入されたのですから、不安になるのも、当然と言えば当然です。

 

戸締りを確認し、扉があかないように、椅子を並べて通せんぼ。

 この椅子、橋で蹴飛ばしたヤツだったら笑う!

🎯当たり!ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

ファン「怖いのか?」

急に、声が聞こえてきて、ビックリするジェイ。

 

窓際に立ち、本を読んでいるファン。

ジェイ「こ、ここで、何をされているんですか?」

ファン「見てわからぬか? 月明かりで眩いくらいだ、それゆえ、本を読んでおる」

ちらっと見ると、大きく戸が開け放たれ、確かに、月がのぞいている。

 

ファン「扉は、外からでも開くのだぞ。あんな風に椅子を置けば、誰も入ってこられぬとでも思うのか、馬鹿者め」

ジェイ「・・・・・((-_-メ))」

ファン「今夜は、私が頼もしい護衛になってやるから、中に入って休みなさい」

 

憎まれ口をたたかれながらも、ファンの心遣いが嬉しくて、すぐには立ち去りがたいジェイ。

 

ジェイ「ちょっとだけ、ここに座っていてもよろしいですか?」

ファン「眠れないのであれば、そうするがよい」

 

そういうと、すぐそばの椅子に腰をかけるジェイ。

 

ジェイ「なぜ、寝所ではなく、書庫にいらっしゃるのですか?」

ファン「目を通す必要があったからだ。内官には、書庫で夜明かしをする旨、伝えてきてある」

ジェイ「ここにある本は、全て、頭の中に入っていらっしゃるのに、なぜ、こんな時間に・・・もしかして・・これは、非常にありえないことではございますが、今日、起きた事件で不安になっているであろう私のことが心配で、ここにいらしたのですか?

ファン「・・・・・・・」

ジェイ「で、私のことを守りにきてくださったとか?」

ファン「・・・・・・・」

 

ジェイ「ええ・・・もちろん、違いますよね⤵️」

 

ファン「・・・・・中に入って、休め。もう夜もふけた」

 

月明かりの中、好きな人が、自分のことを心配し、こうして、寄り添ってくれている・・・

その姿から、目を離せず、じっと見つめてしまうジェイ。

 

ファンの視線が向けられると、素知らぬ顔で視線を外す。

ファンもまた、ジェイに視線を向けられると、再び、本に視線を移す。

 

そんな繰り返しの中で、自分も本を探し始めるジェイ。

 

この時間がいとおしくて・・・立ち去り難くて・・・

 

そのうちに、次はこの本だろうと、ファンに手渡したり、

ただ黙って、お互いの気配を感じながら、

お互い、視線を合わせることを避けているのは、今はまだ、すべてを捨てて、走り出すわけにはいかないから。。

 

(いやいや、ジェイさんの表情が、カモ~ンヌ!に見えるのは私だけだろうか・・・)

 

未だ、想いを語ることが許されない二人の、秘めやかな時間は流れていく。← ・・・って、一応、きれいにまとめてあげるよ(笑)

 


~中殿の部屋~

カンテクも、最終段階。

王と中殿が一緒にのぞみ、もう、隔てるすだれもありません。

正式な礼のあと、まるで、花嫁さんのように、クォン尚宮とチョ尚宮に両脇を介添えされながら、立ち上がるソウン。

 

一礼し、尚宮たちが下がり、ふたたび、自分たちの前に座るソウンを見て、

微笑む中殿と王。

いや、完全なる出来レースではありますが、満足そうです。

 

(ファンにしてみれば、のぞまざる世子嬪かもしれないけど)ソウンも、こうしてみれば、きれいだし・・華はあるし、いくらでも、ほかに望まれて嫁ぐこともできただろうに・・と思うと、ちょっと切ない。

 

~宮殿 庭~

 

あらら、久しぶりな、赤い官服の皆様!

右議政派と左議政派に分かれて、ちょうど、ぶつかりました。

花いちもんめ?🤭

 

右相「これはおめでたい。左相。王様が、御宅の家門の一人の、義理の父になられるとあっては、ヨンサンのハン一族の力が天にも昇るようですな」

いつものとおり、嫌味さく裂。

 

左相「そうでしょうか? 私は、我が一門から、国母が出ることを大変名誉に思っております。ですが、それがどうして、我が一族の力が高まることにつながるのでしょうか?」

またまた、わかってるくせに~~な雰囲気の右議政派。

 

ウォノ「なぜ、そのような青臭いことをおっしゃるのです? 王族の配偶者となった姻族の持つ力については、よくご存じでしょう。左相も、その力を手に入れたくて、姪御を世子嬪にしようとなさったのではないですか?」

 

領相「吏判、なぜ、そのようなバカげたことを言われるのか? 左相大監は、この国の臣下としての義務を果たしたにすぎぬ」

兵判「禁婚令に加え、世子嬪候補の選考令も出されたゆえに、一門の中の未婚の娘の情報を提出されただけです。それに、カンテクは内命婦が担当し、中宮殿で決定したことではないのですか?

途中で、うざそうに睨んでるウォンボ。

 

左相「姻族の力・・とおっしゃった。なによりも、王の忠誠を尽くすのが臣下の義務。国や民を大切にせず、姻族として得た強欲な力に酔いしれる・・・これを、あなたは権力と呼ばれているようですな、右相。」

ウォノ「左相、少し言い過ぎではないですかな」

やりこめられ、悔しさをにじませるウォノ。

 

領相「さぁさぁ、そろそろこの辺にしよう。国を挙げての祝賀会が目前に迫っておるのだからな」

左相「ええ、よきことが起こりそうですな」

 

言い返すこともできないウォノ。

 

左相「これで、真に忠実な臣下がチョナに尽くし、姻族の代わりに民を治めることになる故、姻族の力の話はなくなるでしょう」

 

そういうと、わざわざ、右議政派の間をすりぬけてゆく左相たち三人。

 

我々も行こう、と、平然としたふりをしているウォンボの目は、笑ってません。

 

先日の礼判の、チョンジュでの噂を踏まえ、この件、すでに、左議政とソウンに関する、強力なカードを手にしている感じがします。

 

~ファンの部屋~

ジェイを従え、戻ってきたファンに対して、ドラを鳴らして、祝意を表す“チーム世子”(除くジェイ)

 

「チョハ、おめでとうございます!」

「選ばれた世子嬪媽媽は、とっても賢くて、お美しい方だと聞いております」

「チョハが、このような高潔な奥様を獲得されたこと、我々、とても嬉しく思っております。」

 

「おめでとうございます、チョハ」

「おめでとうございます、チョハ」

ファンの背後で、ジェイも一緒に、一礼。

 

ファン「・・・・・・・」

 

「チョハ、結婚にむけてのご感想は?」

 

そんなこと言われても、斜め後ろに控えているジェイのことしか、頭にありません。

 

ファン「今後、このようなことはやめてもらいたい。扉を開けよ」

 

水を打ったように、しーんとなる中で、そ~っと扉を開けるソ内官。

 

黙ったまま、部屋の中にはいるファンと、本を抱えたジェイが、そのあとに続く。

 

・・・だけではなく、チョ尚宮も一緒に、部屋に入り、ファンの前で一礼する。

チョ尚宮「チョハ、今日は、世子嬪媽媽の布告式の儀式のため、教育担当として別宮(国婚まで世子嬪が暮らす居室)に参ります」

 

小さく息を整え、「やるべきことも多いが、どうか、よく面倒をみてやってほしい」と伝えるファン。

チョ尚宮「かしこまりました」

下がっていくチョ尚宮。

 

ファン「(ジェイに)ここに来て座れ」

 

書庫から持ってきた本を、ファンの前に置き、座るジェイの覇気は、0%に近いです。

書庫の晩の場面では、秘めやかに・・と書きましたが、二人とも、こんなにも駄々洩れです。

 

その様子を見て、引き出しをあけて、別宅(あんずの家)の鍵を見るファン。

 

これを渡すべき時が来ているのだ、と、頭ではわかっているものの、ジェイを手放す勇気がどうしても持てません。

そのまま、引き出しを閉じるファン。

 

ジェイ「チョハ、この香炉をマンヨンダンに持っていき、ミョンジン坊ちゃんと一緒に、あの放浪僧について調べてみようと思います」

ファン「そなたを一人で、宮殿の外に出すことはできない」

 

ジェイ「・・・・・」

香炉にかけた手を下ろすジェイ。

 

ファン「危険ゆえ、一人で動き回るな。どこであろうと、私が一緒に行くことにしよう」

 

でもさ、危険なのは、宮殿の外だけじゃなくない?!

 

ジェイ「ええ、チョハ」

 

この二人は・・・みずからの意志では、「世子嬪」のせの字も、口にはしません。

それどころか、ますます、結びつきを強めるばかりなり。

 

~別宮~

世子嬪決定後、すぐに、ソウンは別宮に、居を構えてます。

なんの因果か、ジェイが、東宮殿から追い出された時に、この別宮を整えていたんですよね。

 

左相「布告式前に、私が、別宮に入るのは慣習に反しますが、チョナより特命を下されたので、こうして伺っております。おめでとうございます、世子嬪媽媽」

座ったままではあるものの、ソウンに一礼する左相。

もう、通常であれば、姪として接することはできません。

 

表情のさえないソウン。

ソウン「チョハを騙しているようで、心が重いです」

左相「何も心配される必要などありません、媽媽、すべては、私がしたことです。恐れることはありません、媽媽。このことの全ては・・政治を正し、民の平和を守るために行われたことなのです」

ソウン「父が、我々は、民の血により、統治する家系であり、民の献身に報い、民のために少しでもよい暮らしを提供せねばならない、といつも申しておりました。」

頷く左相。

 

ソウン「耐えようと思います」

左相「我慢してくれて、感謝します。媽媽、宮殿の中では、天に弔いの祈りを捧げてはなりません。媽媽の母上の葬儀は、私がきちんと執り行います。」

ソウン「はい、伯父上、どうかお願いいたします」

 

やはり、チョンジュで流れていた噂は本当だったんですね。

 

~マンドクとボクスンの店~

 

二人が店の準備をしているとき、矢文が届きました。

いつもの呼び出しです。

 

ボクスン「私も行く!」

マンドク「そんな無茶は言うな!」

今日は引き下がりません。

ボクスン「いや、もうこれ以上、我慢できないんだよ。危険な場所に一人で送り出したあと、大釜の下で火を起こしている間、今度は、どんなケガをしたんだろうか、とか、不安なまま、亭主の帰りを待ってるなんて、もう耐えられないんだ」

マンドク「・・・・」

マンドクの手を取り、「一緒に連れて行っておくれよ」と懇願するボクスン。

ボクスン「もし、本当に危険だったら、ここに戻るから・・一緒に行くだけでいいんだよ、ね?」

小さく頷くマンドク。

 

その日かな?

子供たちだけでいるところに、ガラムが、出来上がった服を持ってやってくる。

ガラム「さぁ、これがダレのだよ」

ミョンジン「ダレのか~」

チョゴリを広げてみるミョンジン。

ガラム「で、こっちが、モロのだよ」

身体にあててみると、二人とも嬉しそうに微笑む。


チョゴリにほどこされた、タンポポの刺繍に気づいたダレ。

ダレ「これ、すごくかわいいです」

ガラム「ダレが着たら、もっと可愛いよ」

 

ミョンジン「お前の母親は、こんなに裁縫が上手かったんだな? ダレやモロに、本当にぴったりに仕立ててる」

 

モロ「あ、鶏屋のおじちゃんだ」

大家さんに、服を見せにいく二人。

大家さん「いや~、可愛い服じゃないか!」

 

それを見ながら、「生地はどうやって調達したんだ?」と訊ねるミョンジン。

「ああ、パクソンビ様が下さったんです、ウリアッシと私に・・」と言いかけて、はっと気づき、「その・・アッシというのは・」とごまかそうとするガラム。

 

ミョンジン「サヒョンが、お前と、ジェイ様に服を仕立てるように話したのか? なぜ、自分の分の服を仕立てぬのだ? そなたも、女人の服が欲しくないのか?」

固まるガラム。

ミョンジン「少し前に、お前が女人の衣服を着た時、後ろからしか見えなかったが、可愛かったぞ」

ガラム「・・先生様・・一体、なにを・・・」

もう否定する声も弱弱しいです。

し~っと、何も言うな、と、指をだすミョンジン。

ミョンジン「お前が、チャン・ガラムだということも、コ内官がミン・ジェイ様だということもわかっておる。」

 

それを聞き、泣きそうなガラム。

 

ミョンジン「それから、もう一つの秘密も教えてやろう。私は・・パクソンビが誰なのかもよく知っておる!!」

ガラム「パクソンビさまも、本当は、パクソンビ様ではないのですか?」

ミョンジン「私は、サヒョンが誰なのか知っているが、むしろ、知りたくなかった」

ガラム「先生様はたいてい、ほとんど何も知らなくたって、よく知ってるみたいに自慢するじゃありませんか、それなのに、なぜ、知りたくないと?」

ミョンジン「私が彼が何者かを知っているということを、サヒョンには知られたくないのだ。そんなことになれば、私は、鋤の使い方を知らない時でも、サヒョンに従わなければならないのだぞ!サヒョンと、そんなふうになりたくない」

じっと考えているガラム。

ミョンジン「ああ、サヒョンは、私にとって、絶対に!いつでも!永遠に! サヒョンでいてもらわねばならんのだ!」

ガラム「もしかして・・・世子チョハだなんてことは・・(ないですよね?)」

大袈裟に、ガラムの言葉を止めようとするミョンジン。

ミョンジン「知らぬふりをせよ、と申しただろ!」

ひぃ、と息を飲み、口をおさえるガラム。

 

ガラム「(小声で)本当に、世子チョハなんですか?」

ミョンジン「違う、違うぞ! お前は、知らないふりをしなきゃ! もし、知ったら、気軽にふるまったり、揶揄ったりできなくなるだろ!」

 

いままでの無礼の数々が頭をよぎるガラム。

 

急に・・「だが、前庭に立っていた女人は私のことを好きだ、と母上が申しておった」

と、話を変えるミョンジン。

ガラム「ああ、違いますよ!! 私はただ、あの女性が、先生ニムのことをひどく言ってたのが気に入らなかっただけで・・」

ミョンジン「なぜ、気に入らなかったのだ?もしや・・・お前は私のことが好きだから・・私と縁談があったあの女性が気に入らなかったのだな・・」

このしたり顔!!(笑)

 

ガラム「違います。そんなこと言ってません。そうじゃありません!!」

思い切り突き飛ばすガラム。

ガラム「違うって言ってるじゃないですか!!まったく!」

必要以上に、ムキになるガラムの反応を、まんざらでもなさそうに見ているミョンジン。

 

~山中の墓~

老僧の墓に並び、死を悼む、テサン、クォン尚宮、マンドク、ボクスンの四人。

 

~マンヨンダン~

香炉をもってきたジェイとファン。

 

ミョンジン「先生様が、碧川出身だったと?」

驚きと戸惑いが隠せないミョンジン。

ミョンジン「長く、シンドク(インド)にいらしたということは聞いていたが、碧川についての話など、今まで聞いたことがなかった・・・。」

 

~山中 隠れ家~

クォン尚宮「お前たちも、早く荷物をまとめて、ナエン村に移ったほうがいい」

 

顔を見合わせるマンドクとボクスン。

ボクスン「では、もう故郷に戻れるんですか?」

クォン尚宮「そうなるでしょう。これまで、多くのことを経験してきました。」

テサン「テガンをナエン村に連れていきます」

ちょっと迷いながらも、「そうしなさい」と答えるクォン尚宮。

 

ふと、視線を下に向けると、水鉢の中に、例の赤い魚が泳いでいるのが見える。


 

~マンヨンダン~

ファン「どのようにして、その者と知り合ったのだ?」

ミョンジン「2年ほど前、水口門(スグ)の外で、放り出された人々の遺体を個人的に回収していたところに、たまたま居合わせたのだ。で、そこの居酒屋で再会した時から、先生様と呼ぶようになった。」

 

今の話を聞く限り、特別な関りがあったとは思えず、顔を見合わせ、ため息をつくファンとジェイ。

 

(ここで、切ります)
 

★『青春越壁』18-2 雑感★

 

世子嬪、決まっちゃった。

でも、ヒョンなんて、まだ、一度も会ってないし、それどころじゃない状況です。


だからといって、ジェイをどうこうすることもできず。。

 

全部が、先送りされてる感じです。

 

18話のなかでも、ここの部分は、ドラマ的にも特に、目新しいこともなく・・・← ひどい言い様だ!

水面下では、不気味に、蠢いている感じです。

 

ああ、ミョンジンが、3人の秘密を知っていると、ガラムに打ち明けたのは良かったですけどね。

そろそろ、こっちの関係性も進んでもらわねば。

 

 

★『青春越壁』18ー3に続く★