さて、いくよ~~ん!

サクサクと・・ラストスパート? 

さぁ、どうでしょう?(笑)

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

青春越壁  청춘월담 英題:Our Blooming Youth

 (tvN 20230206-0411 全20話)

 

【Episode 20-1】

 

19話をちょっとだけ振り返ります。

 

ガプスの進言を受け、パク・ハンスの言葉を改めて思い出し、ある映像が頭の中に蘇った途端、立ち上がると、屏風の裏に隠してあった、碧川住民からの上申書を取り出すウォンボ。

 

ヨンヒ・・・?

 

連名者の名前を見たウォンボが、愕然となる。

 

ウォノ「一体、どうされたんですか?」

 

ウォンボ「あの女・・・最初からこれを計画しておったのだ」

 

ここで、やっと、やっと、ウォンボと中殿の関係性が明かされるのね!!

 

~ウォンボ邸 10年前~

「そなた、名前はなんと申す?」

「ヨニ・・と申します」

「ああ、ヨニか・・」

庭で、そんな会話を交わしている妓生のことが、気になったウォンボ。

 

早速、自分の部屋に呼び寄せる。

 

ウォンボ「お前、名前は?」

ヨンヒ(のちの中殿)「ヨニと申します」

ウォンボ「面をあげてみよ」

 

自分のほうを見たヨンヒを注意深く見たウォンボ。

 

ウォンボ「今夜、お前の運命を変えてみようとは思わぬか? さきほど、お前が、中に入ってくるのを見た時、お前ほどの器量の持ち主が、卑しい妓生のままでいるのは、もったいないと思ったのだ。」

ヨンヒ「・・・・・」

ウォンボ「今夜、この家に誰がくるか知っておるか?

 

ただ、首を横にふるヨンヒ。

 

ウォンボ「この、ソンジュ府院君のチョ・ウォンボの家に、王自らやってくるのだ」

※正一品の品階を受けた功臣

 

ウォンボの屋敷で、壁川制定の武功を受けて、出世した宴席が設けられる。

 

王の前で、舞を披露するヨンヒ。

 

事前に、ヨニに思惑を話しておくウォンボ。

 

ウォンボ「敬愛する王様をお迎えする場所で、卑しい妓生を王の目の前に出すわけにはいかぬ。それゆえ、お前を、我が一門の娘として、王に紹介する。」

 

え?とウォンボの顔を見て、驚くヨンヒ。

 

ウォンボ:これから、お前は、ソンジュのチョ一族の娘 スヨンだ

 

王の好み、ドンピシャだと見抜いたウォンボの思惑通り、王様釘付け。

恋に落ちた王様。

 

それからは、とんとん拍子で、宮殿にあがったヨンヒ。

 

「私のお腹に、王様のお子が宿りました」

 

・・・・という流れがあったわけですね。

 

ガクっと膝をおるウォンボ。

ウォンボ「よくも・・・あの雌犬め!」

 

ウォノもガプスも、ウォンボがこのまま、突然死しちゃうんじゃないかっていうくらいの興奮度に驚く。

 

 

~山中~

 

中殿がよこした、例の小瓶の液体を、手の平で受けてみるファン。

一見すると、お茶というより、無色透明の水のようにも見えて、中に、なにか丸いものが入っている。

 

ミョンジン「なんだと思われますか? 動物の卵ではありませんか?」

ガラム「・・・魚の卵みたいに見えますけど・・」

 

この暗がりで、小さな卵なのに、よく見えるなぁ。

昔の人は目がよかったのかな。

 

それを聞いたテガンが瞬間的に立ち上がると、ぱっとファンの手から、雫ごと叩き起こす。

 

ジェイ「なにをする!? もし、これが中宮からのものならば、証拠として必要になるのに・・・」

 

テガン「失礼をお許しください、チョハ。これは、モヤンヘモと呼ばれる魚の卵でございます。」

ミョンジン「モヤンヘモ?」

テガン「碧川に生息する魚です。何人かの大人たちは、その魚を、1000年生きていると言い、拝んでいました。その魚に関しては、妙な言い伝えがあるのです。一つは、その魚が人間の血を飲むこと、そして、その魚の卵を食べたものは誰でも、気が狂うというものでした」

急に、小さな頃を思い出したのかな。

 

気が狂うという言葉を聞いて、はっ、と、つながったジェイ。

ジェイ「では、彼らは、チョハに送り付けた“幽霊の書”の通り・・」

 

 

土地を彷徨い歩き、混沌とした世界に迷いながら、一人消えていくだろう

 

ガラム「なにかが起きる前に、食い止められてよかったです」

 

ソンオン「ですが、あの魚はまだ生きております。少し前に、中殿の宮殿に立ち寄った際、そこに赤い魚がいたのを見ました」

 

~中殿の部屋~

 

怒り心頭で、部屋にやってきた右相。

 

中殿「いらしたのですか?」

いつもと変わらず、優雅に出迎える中殿。

 

何も言わず、碧川の上申書を、中殿の前に放り投げるウォンボ。

 

中殿「これは何ですか? 伯父上」

ウォンボ「申せ! 碧川の民によって書かれた上申書の中に、なぜ、そなたの名前があるのだ?10年前、あの日・・お前は私を殺しに来たのか?」

 

やっと気づいたのか、と、ふっと、鼻で嗤う中殿。

 

~ヨンヒの回想 10年前の崇礼門~

夜、磔(はりつけ)にされた宋壽天が息絶えるを見ていたヨンヒ。

 

中殿「そうだ。私は、お前を殺しに行った。お前は、考えうる限りの最悪な方法で死ぬに値する。それで、王の前で、お前の命を絶ってやるつもりで出かけていったのだ」

 

真剣な顔つきになるウォンボ。

ウォンボ「だが、私は、腹に宿った宋家の子供を救いたかったお前を助けてやったではないか?」

中殿「その汚い口で、恐れおおくも大君のことを口にするでないぞ!」

負けじと言い返す中殿。

 

ウォンボ「大君が即位したのちに、碧川でなにがあったのか、暴露するつもりだったのか?」

 

中殿「お前ごときに、私を止められはしない」

 

ウォンボ「もし、王がこれらすべてのことを知ったら、大君の命はこのままというわけにはいかぬぞ」

 

中殿「では、王を欺き、卑しい妓生だった宋家の女を、ソンジュのチョ一族の娘として献上したと、王に伝えられるのか? それに、王が、10年前、お前が碧川の民にした卑劣な振舞いを知ったら、お前の命も無事ではすむまい」

 

ウォンボ「お前もまた、大君が王位に就くまでは、碧川での事件を表ざたにはできないぞ。大君は、宋家の息子として即位することはできないのだ」

中殿「・・・・・・・・」

 

敵対していても、なぜか、ある一部分、利害が合致する時があるのが、三つ巴の面白いところ。

 

ポンと、風車の形に折りたたんだ手紙を机の前に放り投げるウォンボ。

 

ウォンボ「わしは、碧川の民たちが共同で暮らしている場所を知っておる」

え・・・と動揺を見せちゃう中殿。

 

ウォンボ「松嶽山の、ネワン村・・・そいつら全員捕まえ、殺してくれる。10年前のように、あの畜生どもを黙らせて戻ってきたら、お前と宋家の息子について、どうすべきか、考えてやろう」

 

中殿「お前がそれをする前に、お前の命は終わりだ」

 

ウォンボの顔にむけて、隠し持っていた手刀をふりかざし、

襲い掛かったものの、結局、頬をかすめたにすぎない中殿。

 

あ~あ、だから、手刀じゃ、人は殺せないと、壽天も言ってたじゃん。

そして、力で叶うはずもなく。。。

 

床に倒され、押さえつけられた状態で、「クォン尚宮、クォン尚宮!」と声をかけ、助けを求める中殿。

 

ウォンボ「わしが、クォン尚宮をそのまま、放っておいたと思うか? あやつも、ここ何年も、お前にわしの言葉を運ばせていたわしを欺いておったというのに・・・」

 

部屋の外には、腹部を刺されて、倒れているクォン尚宮。

 

中殿の手から、手刀を取り上げるウォンボ。

 

ウォンボ「ネワン村について知ったのは、わしだけではないぞ。廃世子もネワン村に行ったとなれば、生かしておくわけにはいかぬ。廃世子が生きて宮殿に戻ったなら、お前と大君の命が危険にさらされるだけでなく、わし自身の命も危なくなるからの。お前も、この伯父が長い間、望んでいたことを知っておるだろう。宋家の子供であろうと構わぬ。大君こそ、この国の礎となり、王位につかねばならぬ。お前も、大妃、大王大妃とならねばならぬ。それでこそ、わしが、王の上に君臨する王となれるのだ

不敵に嗤うウォンボ。

まだまだ、中殿やミョンガンに利用価値があるうちは、殺したりはしません。

 

 

~左議政邸~

庭に出ている左相。

なんかの実を拾いあげたけど、なんの実だろう。

シンボルツリーみたいだけど。

 

その時、裏口から、兵判と、領相が現れたよ。

手には、あの風呂敷包みを持ってるじゃん。。。

おねがい

 

ようやく、整いつつあります。

 

~左議政邸 左相の部屋~

石板を取り出し、机の上に置く領相。

領相「開城府伊が、ジックンド(暗号文)に書いていたことは事実だった。」

 

ため息をつき、今度は、おもむろに机の引き出しを開ける左相。

左相「これは、中殿が、私の息子に渡したという匿名の手紙です」

 

東宮殿の内官コ・スンドルは、開城府伊の娘 ミン・ジェイである

 

左相「そして、こちらは、私の息子が右相から受け取った覚書です。右議政チョウォンボが、世子の暗殺を兵曹正郎に依頼したという確固たる証拠です。」

驚いて、その書面を読む領相。

 

 

私、ソンジュ府院君のチョ・ウォンボは、廃世子イ・ファンを殺害後、戻り次第、左相ハン・ジュンオンの復職ならびに、将来の杞憂を排除することを、兵曹正郎ハン・ソンオンに約束する。

 

ウォンボ、文字は別人格!🤭

「正郎」って、「政郎」とも書くの?

 

 

~右議政邸~

ウォンボの私設の護衛たちが庭に集められている。

 

ウォンボ「直ちに出発し、使える人間を集めてくるのだ。弓と剣が得意で、邪魔をする畜生どもを殺すことを躊躇わない者ならば、誰でもかまわぬ。卑しいやつらを全て捕獲し、切り刻め!」

 

護衛たちが一斉に出ていき、その場には、ガプスだけが残る。

ウォンボ「10年前、碧川に、わしと共に出向いた、チョ・デチョンと、チョ・ジョンソが、今は、訓練都監と宗親府にいるはずだ。私が探していると伝えてこい」

 

はい、と答え、行きかけたガプスに、「王命なく、兵を出すとなれば、あいつらも命を賭けざるをえないだろう。わしがたっぷりと補償してやると伝えるがいい」と指示するウォンボ。

 

う~ん、やっぱり、ガプスが、気になる。。

 

~中殿の部屋~

刺されたクォン尚宮が寝かされている。

クォン尚宮「媽媽・・」

中殿「しゃべるな」

医師も呼べず、ただ、泣きながら傷口を押さえるだけしかできない中殿。

クォン尚宮「媽媽、碧川の民を見捨てるわけにはまいりません。彼らを見捨ててはなりません」

 

中殿「ヒョニ(賢)が・・・ウリヒョニが・・チョ・ウォンボの手にあるのだ」

クォン尚宮「右相を止めねばなりません。あんな人のようにはならないでください。私たちは・・・故郷に戻るには、あまりにも遠くに・・・遅すぎました」

 

息絶えるクォン尚宮。

泣き崩れる中殿。

 

~ネワン村~

水汲みをして、村に戻るマンドクとボクスンと、一緒についてきたダレとモロ。

ボクスン「碧川だったら、井戸を掘るだけで、そりゃ、豊富な水が出たものだったのに」

マンドク「ああ、そうだ。だが、ネワン村の人も、ここで、10年近くも暮らしているんだ」

 

ふと、モロが、「かっこいいソンビ様だ!!」と声をあげる。

少し離れた山道をやってきたファンたち一行の姿を見つけたモロ。

 

モロ「風車の手紙を見たんだね」

 

驚き、持っていた手桶を放し、二人を掴むと、「急いで、こっちにくるんだよ!」と逃げ出すマンドクとボクスン。

 

物音が聞こえ、馬から降りるファン。

転がった二つの手桶をみて、立ち止まる。

 

大きな石の陰に隠れるマンドクたち。

モロ、口を押さえられている。

 

ファン「人がいた痕跡があるのを見ると、もう、ネワン村にほど近くまで来たのにちがいない」

ソンオン「チョハ、テガンの双子が言ったように、満月の夜を待ってはどうでしょうか?」

 

それを聞き、目を見張るボクスンとマンドク。

 

ファン「満月の夜までには、まだ、3日もある。それまで、どうやって待つつもりなのだ? 今は、1秒でも重要なのだ」

 

馬のところに戻ろうとした一行の前に、数名の男たちが剣をむけてくる。

 

ファンを守るように、テガンやソンオンが前に出る。

ソンオン「止まれ!そなたたちは、何者だ」

 

テサンが中央に姿を見せました。

 

テガンにむけて、「故郷の人間を裏切ったのか? こうして、お前が故郷の人々を危険にさらしたんだぞ」と厳しい言葉を浴びせるテサン。

 

テガン「ヒョンニム、ヒョンニムだって、自分のやり方を通そうとしてるだろ?俺だって、故郷の人々を守るために、自分のやり方でやろうとしてるんだ

 

その時、ソンオンたちに「剣をおろせ」と命じ、手を広げてみせるファン。

びっくりして、ファンの顔を見るソンオンとテガン。

ソンオン「そんなわけにはまいりません。まず、先に彼らの剣を捨てさせなければ・・」

 

ファン「命令だ。剣を捨てよ」

もともと丸腰の、ミョンジンとガラムも、え~~~って不安そう。

 

仕方なく、地面に剣を落とすソンオンやテガン。

 

すぐさま、ファンの喉元に、切っ先を向けるテサン。

 

動じないファン。

ファン「私は、そなたたちを助けるためにきたのだ。そなたたちが盗賊でないことは承知しておる。また、新しい国を興そうとした反逆者でないこともだ。」

 

 ファン「私は、朝鮮の世子だ」

この、一点の曇りもない、ゆるぎない感じ。

 

それを聞いても、緊張を緩めることなく、更に、剣を向けるテサン。

テサン「もっと正確に話すべきだろう。世子ではなく、廃世子だと。」

 

岩陰に隠れていたボクスンやマンドクが「世子?」と驚き、目を丸くする。

 

テサン「あんたは、すでに廃位されてる。そいつらを捕まえろ」

縄で縛られ、連れていかれる一同。

 

 

一行がいなくなり、「さっきのはどういう意味だ? 風車の手紙って?」と子供たちに訊ねるマンドク。

モロ・ダレ「「・・・・・・」」

ボクスン「そんなことより、あの背が高くて、かっこいい学士様が世子ってどういうことなの?」

ずっと敵だと思い描いていた人物が、実はとってもいい人だったということを、身をもって知ってしまっているという矛盾に気づいたということです。

~ネワン村~

侵入者が現れた、という、第一報の知らせが村に届きました。

 

子供は中に入れ、大人たちは、皆、農具を手に、戦闘態勢に入ります。

 

村の中央に連れてこられたファンたち。

 

皆、手には鎌やら、鋤やら、農具を手に、自分たちを狙ってます。

 

元針房の侍女「あの・・・この方は・・・」

碧川出身だからという理由だけで、宮殿を追い出された内官もいました。

内官「・・・チョハ・・」

そりゃ、驚きます。

 

ソンオン「鎌と鋤を下ろすのだ。この方は、世子チョハだ」

世子と聞いて、動揺する村人たち。

 

テサン「こいつらは侵略者だ。ネワン村の存在を知るものを生かしてはおけぬ。一人として、生きては返さぬ。朝、鶏が泣く前に、喉を掻き切る!」

 

その時、「やめてくれ~!やめるんだ!」と大声で、マンドクたちが村に戻ってくる。

 

ダレたちの姿を見て、安心したように微笑むガラム。

 

ファンを見据えるマンドク。

マンドク「彼らは、(村に)普通に入ってきただけだ。俺たちに危害を加えるために来たんじゃないことも知ってる。彼らは、自分たちの剣だって投げ捨てたんだぞ」

 

ボクスン「本当だよ。私ら、この人たちが剣を捨てるところ、見てたんだ」

モロ「僕たちを助けに来たって、山で言ってるのを聞いたよ」

 

テサン「碧川の民が、故郷に戻るためには、この男が消えなければならないんだ。この男が消えねば、碧川の民を故郷に戻すための新しい世子が位につくことができないのだ」

それを聞くと、動揺してしまう村人たち。

 

やっぱり、その考えに凝り固まってるのね。

 

 

ここで切ります。

 

★『青春越壁』20-1 雑感★

とうとう、最終回です。

 

かなり曲者のような描き方をされていたので、真のラスボスかと思いきや、実は、詰めが甘そうな中殿。

ちょっと拍子抜け。

 

本来なら、怒り狂ったウォンボに、即刻、手打ちにされるところ、← 手打ちにするというのは日本的な表現なのかな。。(苦笑)

自分が影の国王になるという野望を諦めきれないウォンボの欲深さに救われ、成敗は免れます。
 

ネアン村にたどり着いたジェイ、かなり複雑そうです。

そりゃ、この人たちのせいで、自分の家族が殺されたとあっては、平然としてはいられないでしょう。

 

首謀者と思われていた宋壽天が、実は、消極的だったというのは、ちょっとおもしろい展開・・になるはずだったのになぁ。

 

 

★『青春越壁』20-2に続く★