怒涛の1話のあと、真犯人が逮捕されたものの、その狡猾さの前になすすべがないという悔しさを見せながら、ソ・ヒョンジュンの死亡日時が翌日以降と確認され、時効が一日延びるというアクロバティックな進展を迎えました。

ただし、本丸である、ユンジョン事件の時効を停めることはできず。

オンマの慟哭はやまず、涙も乾かず。

解決のあとに訪れるはずの、スッキリ感が全く得られない。

『シグナル』の世界観への導入としては、とても印象的で、象徴的な事件を通過した感じです。

 

とは言うものの、ハッキリ言って、ここからが本番。

ますます、過去と現在の行き来も登場しますが、その分、全容が明らかになるまで、時間がかかるかも。。

出し惜しみを楽しむべしニヤリ

(あ、筋追いのアップのことじゃありません。(汗) キャプチャーに時間がかかってしまって・・・申し訳ない)

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#2-1

 

 

【Episode 2-2】

 

現在 

~小学校~

 

ドラマ上、どのくらい、時間が経過したのか、不明ですが、それでも、少しは落ち着いたころ・・といったところでしょうか。

 

誘拐現場となった小学校を訪れたヘヨン。

 

手には、白い菊の花が一輪。

 

あの日から、15年の月日が流れました。

被害にあわなければ、27歳になろうとしていたはずのユンジョンです。

 

ユンジョンが、最後まで一人立っていた昇降口に手向け、

R.I.P/ rest in peace

 

黙とうするヘヨン。

 

数歩歩いた後、振り返ると、そこには、微笑むユンジョンの面影が見え、

ユンジョンが、白いワンピース姿になってる!えーん

天使になったんだね。

オンマにも、この姿、見えるといいのに。。

 

ヘヨンもその笑顔をじっと見返すことで、区切りをつけようとする。

 

そのあとは・・振り返らず、小学校をあとにするヘヨン。

 

 

その後、自分の車でどこかに向かうヘヨンにかぶせるように、

テレビの討論番組がはじまります。


~テレビの討論番組~

 

有識者1「時効とは、一体、誰のためにあるのでしょうか? ソ・ヒョンジュン殺人事件は解決できましたが、同じ人間によって殺されたキム・ユンジョンさんの事件に関しては、もう永遠に未解決のままということになります。今年8月に行われた新たな法改正によれば、2000年8月1日以降の殺人については、時効は全廃されました。ですが、その日付以前の事件についてはどうなるんでしょうか?」

 

山道を進むヘヨン。

 

有識者1「2000年の8月1日以前に、殺人を犯した犯人は無罪ということですか? それ以前に被害にあわれた方々のご冥福のためにも、我々は、全ての重要犯罪に関し、遡及的速やかに捜査をする必要がありますね」

この俳優さん、どこかで。。。

ああ、思い出せない。。

 

有識者2「これは、とても、デリケートな話題です。これらの人の中には、すでに、無罪を宣言された人も含まれます。"ああ、法律が変わりましたから、今からあなたは、有罪です"と、そういうことはできませんよ」

身売り手振り、オーバーリアクションですね。

 

有識者1「それって、犯罪者の権利が、そこまで重要なんですか? 被害者やそのご家族の権利はないんですか?」

 

有識者2「たとえ、遡及的に実施されたとしても、依然として問題が残るということですよ。未解決事件ならびに、2000年以前に犯された犯罪において、証拠も目撃者もいないので、解決する可能性は極めて低いんですよ。それらの事件を解決しようとしているうちに、現在の事件を見逃すこともありえるわけです。そうなれば、さらなる未解決事件が作り出されることにもつながりかねない!」

ヒートアップしてきたね。。

 

有識者1「"未解決事件"専門の部署を作ればよいのです。」

 

 

いつしか、車を降り、山深い場所に入ってきたヘヨン。

 

1本の木の前で立ち止まる。

 

~回想~

少年院に送致されていく兄を、泣きながら見送る幼い日のヘヨン。

心配そうに振り返る兄パク・ソヌ(カン・チャニ演)。

セプク(SF9)のチャニというよりは、子役/役者のチャニくんというイメージが強くてね。

(『私の心がきこえる?』の"ドンジュ"まで遡ると、さすがに幼すぎるかもしれないけど、「花盛りの君たちへ」はミノ・・じゃなくて、テジュン(役名)の子供時代だし・・・とにかく、名だたるイケメン主役の子供時代のど真ん中)

子役といえば、それこそ、ヘヨンの子供時代の、キム・ヒョンビンくんは、『トッケビ』のトクファの子だし・・、『花遊記』のソンミの初恋の相手だし・・・もっといっぱい出てるスター子役ちゃんだよね。

 

ヘヨンの生きる原動力でもあった異父兄のパク・ソヌ。← ※フライングネタバレですが、実はお母さんの連れ子で、その後、ヘヨンが生まれたということらしいです。

ひっそりと、誰の目にも入らない奥深い山の中に眠っています。

 

パク・ソヌと墓標のようなプレートが掛けられた太い幹に、両手をつき、そのまま、背中を預け、もたれるヘヨン。

樹木葬にした、お兄ちゃんのお墓だよね。

 

有識者1「京畿道南部連続殺人事件のような、未解決殺人事件は依然として残り、我々の社会に痛みを与えています。誰かが、前に進める必要があるのです。」

 

~警察庁~

 

車で登庁してきたボムジュ。

 

「お、来たぞ」

<京畿道南部連続殺人事件の真相を明らかにせよ!>

入口に、"京畿道南部連続殺人事件"の被害者家族やその支援者たちが陣取る中、ボムジュの車にむかって、マスコミの大きな声も響き渡る。

「被害者の家族の声をどう考えているんですか?」

「警察は、未解決事件の再開を求める大量の要請を無視できませんよね? どのようにお考えですか?」

マイクを向けられるボムジュ。

 

例の討論会の影響も少なからずあったのかな。

 

各地で、市民に訴える被害者家族が通りに立つようになっている。

 

<我が子に代わり、真実を追い求めています。どうか、真実を明らかにするのを手伝ってください>

 

アナウンサー「市民は、答えを求めています。一定の期間が経過したら、人が犯した犯罪を省略することができるのでしょうか?今すぐ、誰かがその問いに答えなければなりません」

 

ちょうど、その頃・・・

 

~地下道~

大柄な男が逃げている。

 

捕まえようとしたケチョルが突き飛ばされ、壁に叩きつけられる。

その後、完全に仰向けになって倒れちゃってます。

 

ヘス様~~!

この疾走感よ。

追いかけているのは、スヒョンのチームです。

 

ひたすら、長い地下道を追いかけるスヒョン。

 

ケチョル「そこで、停まれ!! 今すぐだ」

 

あ、イ・スンシン像が見えた。。

 

地表に出てきたところで、背後から、大男にかぶさり、倒したスヒョン。

もろとも二人とも倒れ込んだところに、ケチョル到着。

起き上がった大男に対し、テキパキと足技をかけ、

ケチョルが一緒に押さえつける中、手錠をかけるスヒョン。

 

ケチョル「大丈夫か?」

頷いたスヒョンの視線の先は、大型ビジョン。

アナウンサー「時効に関するニュースです。刑法を改正する第二次法案が議会を通過しました。したがって、韓国における殺人、放火、誘拐などの重罪犯罪の刑事事件については、時効は撤廃されます」

 

同じく、市民も、病院、役所などいろいろな場所で、同じニュースを見入っている。

 

アナウンサー「最近のキム・ユンジョンさん拉致事件をみても、(科学技術が進んだ)今となっては、その事件も解決される見込みがあります。2000年以降の犯罪については、時効が撤廃されたため、未解決事件の捜査の強化されることも予想されます。」

 

このニュースを見ている中には、その手がどことなくソワソワと落ち着きがなく。。という人もいる。

 

~ユンジョンオンマの自宅~

同じニュースを見ているオンマ。

えへへ、ここ、ユンジョンオンマの家だと思い込んでました。

まだ、出てきてない人物です。

#4-2をお楽しみに。。≪追記 2024年4月21日≫

 

テレビに大写しになっているボムジュ。

 

~警察庁 ボムジュの部屋~

だるそうに、テレビを消すボムジュ。

ボムジュ「単純な奴らだ・・・。時効を撤廃することはできたとして、だからといって、即、今まで捕まえられなかった犯罪者が突然、捕まるというわけじゃないっていうのに・・・。」

靴底についた汚れをふっと、突き飛ばすボムジュ。

 

ボムジュ「違うか?」

 

問いかけた先は、アン・チス。

いちいち呼びつけられるのね。

 

アン係長「・・・・・・」

 

アン・チスの前に、ファイルを放り投げるボムジュ。

ボムジュ「ソウルに、正式に未解決事件対応班を設置することにした。お前に担当させる。お前が、あの事件を主導したんだからな、その罰はちゃんと受けなきゃだよな

ちらりと、ボムジュを見るアン・チス。

 

ファイルを手に取りながら、苦虫を噛み潰す。

 

~チニャン署強力1班~

ところ変わって・・・

ケチョル「"チニャン署強力1班 チャ・スヒョン、 この者は、2000年7月30日に発生したソ・ヒョンジュン事件の解決に大きな役割を担った。よって、そのあなたの実力を認め、未解決事件対応班の一員して、ソウルへの異動を命ず"」

 

辞令書を読み上げるケチョル。

スヒョン、階級は、警衛(日本で言う警部補)だったのね?

私、この段階では、警査なのかと思ってました。

昇進試験を受け、手柄も立て・・ってところなのかな。

(ちなみに、同じ警衛でも、ヘヨンは警察大学卒なので、スタート時から警衛です。)

ヘヨンと一緒に働いていた派出所の人も、ホンギも、まぁ、ケチョルもだけど、階級が警査(日本でいう巡査部長)なところを見ても、ジェハンが行方不明になってから、← あ、まだ、その設定、ちゃんと出てきてなかったかも。

必死に、警察組織の中で、がんばってきたんだな、ということが垣間見えます。

 

ケチョル「なんで、こんなに長ったらしいんだ? "いずれにせよ、あなたは、この職に任命されました。”  チョ刑事、新しい名刺を作ってやれ。だから、感情をコントロールしろっていつも言ってただろ。ん? 俺を見てみろよ。流れる水の如しだぞ・・・上司に疎まれないのが一番なんだからな。」

 

一切、相手にせず、無言のまま、仕事を続けているスヒョン。

 

カン刑事「まぁ、あくまでも休息のつもりだと思ってくださいよ、未解決事件捜査班でね・・・」

この時は、こんな風な扱いだったんですね。

 

チョ刑事「ん? ケチョルヒョン、ヒョンにも異動辞令が届いてますよ」

 

ケチョル「昇進か?」

 

PCを見ながら、答えるチョ刑事。

 

チョ刑事「(異動先は)未解決事件捜査班・・」

ケチョル「・・・・・・」

ひゅ~るり~~🍃

 

カン刑事「チョ刑事、名刺作ってやれ」

チョ刑事「はい・・・」

 

怒りのあまり、ファイルをデスクに叩きつけるケチョル。

 

ま、あなたは、スヒョンとともに行かないと!ニヤリ

 

ケチョル「ちくしょう、アン・チスの奴、どこ行った? サウナか??」

文句を言っても、覆りませんよ。

 

~鑑識班~

後輩鑑識員「先輩、異動辞令が出てますよ」

頷くチョン・ホンギ(イ・ユジュン演)。← 私としては、『推理の女王』でも、味方の鑑識さんとしての認知度高しです。

 

ソ・ヒョンジュンの事件で、駐車券をよみがえらせた鑑識官です。

 

シャーレを置くと、辞令書に目を通すホンギ。

 

階級は、ケチョルと同じ警査ですね。

 

ホンギ「・・・・???」

専門職の鑑識員である自分が、なぜ?と不思議がるホンギ。

 

・・・と、こんな風に、未解決事件捜査班に、メンバーが招集されていく様子が映し出されて・・・

話は、戻ってきました。

 

~ボムジュの部屋~

 

ボムジュ「これらの未解決事件というのは、警察の恥部だ。未解決事件の蓋をあけてみれば・・・その恥部が明らかになってしまう。」

アン係長「・・・・・・」

 

まさに、その恥部の中で、生きてきたかのようなこの二人。

 

ボムジュ「一度、公訴時効に関して、世間が落ち着いてくれば、自然消滅するような部署だからな、寝た子を起こすような真似はせず、静かにしてろ。ただ、話を合わせておけばいいんだ。15年前、お前が、イ・ジェハンにしたようにな

こうやって、常に、アン・チスをしばりつけるボムジュ。

 

アン係長「・・・・・・」

この人も苦しい。

でも、この人もわかっている。

罪は罪だと。

 

~拘置所~

(まだ、裁判は結審してないはず。。)

 

ユン・スアに面会にきたスヒョン。

 

スア「もうこれ以上、話すことなんてないと思いますけど・・・」

 

スヒョン「もしかして・・・こういう人が、あなたを探しにきたことある?」

小さな証明写真のような、小さな写真を衝立に押し当てるスヒョン。

 

じっと見つめるユン・スア。

 

スヒョン「身長は185センチくらいで、ネイビーブルーのシャツを着ていたはず」

スア「・・・・刑事?」

スヒョン「自分を刑事だとは名乗らなかったかもしれない・・あの日、あなたに会いにいくと言っていたのは、はっきりわかってるの」

 

あの日とは・・・2000年8月3日 イ・ジェハンが単独で、タンボン里のスーパーマーケットを回り、その後、スニル精神病院に向かい、ヘヨンと無線機で交信した日です。

 

鼻で嗤うスア。

スア「あなた、それ、正気で言ってるの? もし、その時、刑事が私のところに来たのなら、捕まってるはずでしょ。もうなにも言うことはないわ、あなたも帰ってくださいな」

立ち上がるスア。

スアが面会室を出ていくのをじっと目で追うスヒョン。

 

肩を落とすスヒョン。

このルートも断たれてしまった。。

この15年、ずっと、こんなことの繰り返し。

 

1話で、ソ・ヒョンジュンの白骨遺体が出た際、NSFで、検視官に言われた「あなたの探している人ではないわよ」という言葉からも、ジェハンのことを指していた、というのがわかります。

 

生きているのか、死んでいるのか、わからない。

2015年のイ・ジェハンはそういう状況だということです。

 

~チニャン署 強力班~

夜中、たった一人、異動にむけて、机周りを片付けているスヒョン。

バットマンの写真立てを手に取り、手書きの文字に手を触れる。。

 

いい時計を付けています。

 

写真立ての裏をかえし、中から、1枚の写真を取り出すスヒョン。

 

過去

 

ここは、チニャン署ではありません。

 

警察署の建物の前で、数人がワチャワチャしているところに、1台の車が到着。

 

「イ刑事を待ってるんです」

 

黄色いセーターを着て、ガンホルダーを付けている若き日のスヒョン。

 

ホルダーを整えてあげながら、「よし、似合ってるぞ、これでいい」と満面の笑みを浮かべてるキム刑事。

 

ジェハン「なんの騒ぎだよ、うるせぇな」

車から降りてきたのは、噂のイ・ジェハン刑事。

お、きたきた、と迎え入れられるジェハン。

 

ジェハン「おい、なにしてるんだ?」

キム刑事「おお、こっちこい」

ジェハンを呼び寄せるキム刑事。

キム刑事「こいつなら完璧ですよ」

・・・とカメラマンに話しかける。

 

ジェハン「完璧ってなにが?」

キム刑事「班長ニムがお前にやれってさ」

広報担当「この方ですね。では、撮り始めましょう」

ジェハン「撮り始めるってなにを?」

まったく、状況がわかってないジェハン、となりのスヒョンをチラ見する。

 

私服姿のスヒョンに気づき、声が一段と大きくなる。

ジェハン「おい、お前、なんの真似だ!?(💢 )」

スヒョン「・・・・・」

ジェハン「なんで、制服を着てないんだ? お前、内勤の事務だろ、こいつ・・」

怒鳴られると思い、首をすくめるスヒョン。

ジェハン「刑事のマネか?」

スヒョン「いえ、そうではなくて・・・」

自分からやりたい、なんて言うわけないじゃないですか、なんて、絶対、言えないくらいの純情な新人婦警さんだったのです(笑)

 

キム刑事「よし、これも取らなきゃな」

首にかけている身分証を取り去るキム刑事。

ジェハン「お、おい。一体、なにする気だ?」

 

同僚たちにむかって抵抗するジェハンを見てるスヒョンが可愛い。。(笑)

 

カメラマン「車に乗ってください」

ジェハン「だから、なんだって聞いてるだろ?」

いいから、乗れよ、と同僚に押し込まれるジェハン。

 

ジェハン「俺、今、ここに来たばかりだぞ」

 

その後・・・

嫌々ながらも、指示に従い、警察車両から、指を指し示すように、手を出すジェハン。

そこをパチリ。(笑)

 

助手席には、これまた、無線機をもたされた、情けない表情のスヒョン。。

 

その様子に、笑いをこらえようとして、こらえきれない同僚たち。

カメラマンが盛んにシャッターを切ってます。

 

広報担当「男性の刑事さん、もう少し、厳しめの表情を浮かべてもらえますか? チャ・スヒョンさんも、もっと目に力を入れてくださいね。女性刑事さんのように見えなければなりませんからね。さぁ、自信を持って! 無線機をしっかり持って。さぁ、続けますよ!」

 

小声で、呆れたように「刑事? なにが刑事だ・・」と呟きながら、ポーズを取るジェハン。

 

 

広報担当「はい、そうです」

 

ジェハン「(小声で)この車ですら運転できないくせに。どうやったら、刑事になんかなれんだよ」

ブツブツうるさいよ!(笑)

 

聞こえてます。

 

スヒョン「申し訳ありません。ソンベンニム(先輩)も苦痛ですよね」

スヒョンの、ジェハンへのソンベンニム呼び、泣けるキューン

 

スヒョンに非がないことはわかってるんです。

小さい声で、神妙に謝られて、さすがに、大人げないと思ったのか、黙るジェハン。(笑)

 

広報担当「ちょっと、ちょっと、ちょっと、そうじゃないですよ」

 

スヒョンのところに注意しにくるカメラマン。

 

広報担当「もっと、目に力を込めて、生き生きとしなくちゃ」

 

そんなこと言われても、さっきからジェハンに小言を言われ続け、死んだ魚のような目のスヒョン。(笑)

 

広報担当「これは、次号の警察の広報誌のためのものなんですよ。そんな、気まずそうなことじゃ困りますよ。さぁ、もう一度やってみましょうか」

威圧的な人でなくてよかったね。

それに、この人だって職務ですもん。

 

腹をくくったジェハン。

 

ジェハン「なんで、あいつら、ちゃんとしたモデルを雇わなかったんだよ? (スヒョンに)おい・・ここまで来たら、やるしかないぞ。目に力を入れるんだ。くっそ、ジョンジェの奴、あの犬野郎、どこ行った?あいつを犯罪者だと思ってにらみつけるふりをしてやろう」

 

スヒョン「こんな感じですか?」

顔に力を込めるスヒョン。

 

ジェハン「よし、そうだ!! (ジョンジェに)しんじまえ!」

一緒になって、にらみつけるジェハン。

 

ちょっとノッてきたジェハンたちに大喜びの同僚たち。

指をさされたジョンジェ(右端)だけは、どこ吹く風ですけどね。

 

広報「そうです、そうです、さすがですね! もう一回行きましょう。まさに、その感じが私が望んでいた感じですよ。そういうふうに、攻撃的な感じでお願いしますよ」

 

ノせられて、だんだん、その気になってくるジェハン。

ジェハン「こんな感じ? こういうこと?」

広報「そうです、そのまま、そのまま」

 

広報さんとジェハンのやり取りがおかしくて、たまらない同僚たち。

 

ジェハン「こういうのもいいのかな?」

広報担当「もうちょっとですね」

ジェハン「だったら、車から乗り出しみようか?」

自らアイデアを出すサービスぶり。

 

広報担当「ああ、いいですねぇ。そのまま続けて。チャさん、あなたも車から降りて!」

言われるがままに、外に出てきたスヒョン。

ジェハン「よし、その銃、俺に貸せ・・ バン!!」

ジョンジェめがけて、撃つふりをするジェハン。

 

広報担当「最高です!! さぁ、次は、どういうふうにしますか」

 

なぜか、二人揃って、決めポーズ!!

広報担当「そうです!! 完璧です!!」

広報さんの声が響き渡るゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

 

現在

 

その時の渾身の1枚がこれでした。。

 

これもまた、スヒョンにとって、かけがえのないジェハンとの思い出。

たまらない様子で、その写真を見つめるスヒョン。

 

そして、時刻は、午後11:22:24

 

ここで切ります。
 

 

★『シグナル』EP.2-2 雑感★

 

最後の場面。

壁の、月間実績現況報告の掲示板を見ると、10月。

 

ユン・スア逮捕から、2~3か月経ってるってことなのかな。

 

 

ヘヨンが、小学校を訪れるシーン。

ここのシーンの必要性は、賛否ありそうですね。

 

私は、このドラマが好きなので、ヘヨンの味方であり続けたいし、実際、当時のヘヨンは、ほぼネグレクトみたいなものだったので、彼に責任を問うのは酷だと思っているんです。

 

大人が悪い。

 

「僕が、なにもしてこなかったとでも?」

 

これまでのヘヨンの考え方のスタンスが、この言葉に集約されているように感じます。

世の中を恨んできた気持ちはわかる。これ以外にも、他にもなすべきことを抱えていることも承知してます。

でも、大人になってからのヘヨンを見ると、あれだけ頭もよくて、しかも警察官にまでなったのに、もっとなにかやりようがあったんじゃないか、と思ってしまうのです。

 

言い換えれば、今までは、「誰かのせい」にすることが出来ていた。

今後、彼は、スヒョン、引いては、ジェハンの影響を受けて、傍観の立場ではいられなくなってきます。

 

まぁ、それは、おいおいですね。

 

ええっと、後日談的な展開から、今後の道筋(未解決事件捜査班発足)というか、このドラマの大事な一本道が提示され、桃太郎の家来たちも、続々と招集されはじめてますね。

 

ケチョル「誰が猿やねん。」

ホンギ「誰が犬やねん。

ウィギョン「誰がキジやねん。」

(あ、ウィギョンはあとで出てきます)

爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

 

桃太郎は、ヘヨン、スヒョン、ジェハンの「三位一体説」といったところでしょうか(笑)

このドラマ、実は、シリアスな刑事ものというより、どこか、苦渋に満ちた泥臭いヒーローものとして見ると、しっくりくるような気がします、

 

ああ、スヒョンとジェハンのエピソードが入ってきました。

「逮捕しちゃうぞ!」

これ、大好き!

 

ここのシーンでは、どっちかっていうと、一見、スヒョンに対しても、モラハラっぽい発言で、相手にするとめんどくさい系に見えるジェハンですが、違うんです。

ちょっとだけ、フライングネタバレだとしても、声を大にしていいたい。

 

ただでさえ、若くて可愛い(けど仕事できない)スヒョンを強力班みたいな男むさい部署に配属して、マスコット的な扱いをしようとしてることがミエミエなのが、気に入らないジェハン。

無骨で、気の利いたことが言えない性格なんです。

 

刑事モノにラブ要素?と、眉を潜められる向きもあるかもしれませんが、だから先に、言ったじゃないですか?(笑)

ヒーローものに、ラブロマンスはつきものなんですてへぺろ

 

★『シグナル』EP.2-3に続く★