最近の平日は、あまり時間が取れなくて、ちょこちょこと時間をつくってる感じなんですが、そういえば、昔から(子供の頃から)身体が2つも3つもあればなぁ・・と常に思っていたような気がします。

 

それが叶わず、結局、私の場合は、「ながら〇〇」→なにかをしながらなにかをする・・・という一見、効率よいように見えて、実は集中力を欠く効率の悪い方法にいきついています。

 

本当の意味での、マルチタスクな方々が羨ましい。おねがい

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#3-1

 

【Episode 3-2】

 

現在

 

~図書館~

 

過去の新聞記事を閲覧しにきたヘヨン。

※これを見ていて、26年前の新聞の原紙の閲覧かぁ~と思いながら見てました。そういう場合、日本だと、まず国立国会図書館が思い浮かびますが、警察は警察で、こういう資料まで保管してるのかな、とプチ疑問。

 

容疑者とされたまま亡くなった青年の非業の死

 

ヘヨン:記事ですら変わってる・・・

これでますます、8番目の事件が変更されたことを受け入れないわけにはいかなくなりました。

 

ふと、別の記事に目を止めたヘヨン。

顔写真付きの、龍山署 イ・ジェハンの記事です。

 

慌てて、個人調書を取りだし、顔写真を確認するヘヨン。

同じ人物でした。

 

ヘヨン:こんなことがどうして・・・?  つまり、あの交信は本物だった、と?

 

いくら考えてもわからない、この不可思議な事象を、納得などできるはずもありませんが、ここで、いつまでも立ち止まっているわけにもいかず。

 

~被害者宅~

 

手帳片手に、スヒョンが訪れているであろう被害者宅の前までやってきたヘヨン。

 

食堂のようです。

 

 

中に入ろうとした時に、言い争うような声が聞こえてきて、一瞬、立ち止まる。

 

スヒョン「ほんの少しでもいいんです」

男性「出ていってくれと言ったじゃないか!」

声を荒げる男性。

 

スヒョン「"京畿南部連続殺人事件"を、捜査しなおすことになったんです」

 

どうやら、テーブルに座り、開店の準備時間だったようで、スヒョンの言葉に呆れ果てた様子で、顔を背けると席を立ってしまう被害者のご主人でもある店主。

 

スヒョン「奥様は、あの事件で唯一・・」

 

唯一の生存者イ・ミソンさんの家は食堂を経営していたんですね。

 

主人「刑事さんに全部話したじゃないですか。暗かったし、顔どころか、なに一つ、見えてなかったんだ、と!(怒)」

キッチンスペースで、怒鳴りつける主人。

 

本当は、こんなこと、言いたくないし、言わせたくない。

やるせない瞬間です。

 

それでも、果敢に声をかけるスヒョン。

スヒョン「恐れいりますが、奥様の所持品を見せていただいてもよろしいで・・」

全てを言い終える前に、水をバシャっとかけられるスヒョン。

 

ヘヨン「!」

店の外からその様子を見ていたヘヨン。

 

スヒョンがミーティングで言っていた言葉が、実際に繰り広げられていました。

〈あんたたちの人生で飲み込まなきゃならない、ありとあらゆる侮蔑や嫌味を受け入れるんだ、と、今から覚悟しなさい!

 

長年、警察を敵視してきたヘヨンにしてみても、目の当たりにすれば、衝撃的な光景です。

 

大量の水が、スヒョンの頭から滴っている。

 

主人「あんたが言ったように、うちの家内は、あの恐ろしい事件から生き残ったよ。だがね、最終的に、なにが、あいつを本当に追いつめて殺したのか、知ってるか? あんたみたいな人間だよ。"何があったんですか? どうしてそんなことになったんですか?" あいつにとっては、思い出したくもないことなのに、なんで、そう、毎回毎回、あんたらは訊ねてくるんだ? あいつを死に追いやったのはあんたたちだ!」

 

絞り出すような主人の言葉を噛みしめるスヒョン。

 

スヒョン「申し訳ありません。また、出直してまいります。申し訳ありませんでした」

 

そう呟き、頭を下げて、店を出ていくスヒョンの様子を、先ほどから、店の中で、開店準備をしていた女性が気にしている。

 

~店の外~

出てきたスヒョンに、ハンカチを渡そうとするヘヨン。

 

受け取らず、「なにしに来たの?」と、そっけなく歩き出したスヒョンを追いかけ、さらに、ハンカチを突き出そうとする。

 

ヘヨン「いつも、こんな感じなんですか?」

結局、ハンカチは受け取ってもらえず、仕方なく、ポケットに戻すヘヨン。

 

スヒョン「なによ、私がいつもこんな扱いを受けると知って恐くなったの? うちらのチームは、他の刑事から軽蔑されたり、侮辱されたりするだけじゃない。被害者家族は、もっとすごいの。犯人を捕まえられないって、大変なことなのよ・・」

 

自分にも言い聞かせるように、呟くスヒョン。

 

その時、背後から「すみません」と声がかかる。

 

あの店にいた女性でした。

 

~喫茶店~

女性「さきほどは、父がすみませんでした。記者とか、ほかの人たちが次々と押し寄せてくるので、父はとても疲れているんです。」

女性は、被害者の娘さんでした。

さきほどの旦那さんの話からしても、事件から26年、すでに、被害者のイ・ミソンさんは亡くなられているようです。

 

スヒョン「失礼ですが、あなたのお母さまは、事件のことについて、あなたにお話をされたことは?」

 

娘「事件については、なにも聞いていません。先ほど、店で、母の所持品を見せてほしいとおっしゃってましたよね。」

 

そういうと、バッグをあけ、テーブルの上に、中から物を出し始める娘。

母親の遺品を持ってきてくれたってことですね。

 

娘「母はほとんど外出せず、ずっと家の中にいましたから、本当にあまりないんです。」

スヒョン「なにか、メモとか日記のようなものはどうでしょうか?」

娘「いいえ、これが全部です。もし、母がまだ生きていたとしても、当時、刑事さんたちに話したのが全てだったはずです。」

 

その時、積まれた本の間から、なにか挟まれているのに気づいたスヒョン。

 

娘「捜査には、最善を尽くして協力した、と言っていましたから」

 

引き出してみると、それは、娘さんがまだ、赤ちゃんの頃に写真館で写した家族三人の写真でした。

 

娘「その写真は、あの方のおかげで撮ることが出来たんだ、とも言ってました。ヒョンプン駅の線路上で助け出してくれた刑事さんのことです。」

 

無言でそっと視線を落とすスヒョン。

彼女の言う刑事が、ジェハンのことだ、とすぐに気づいたからですね。

 

娘「当時、母は私を身ごもっていました。もし、あの巡警さんが少しでも遅れていたら・・・あの時、あの場所にいてくださらなかったら、母だけでなく、私も、この世にはいませんでした。母は何度か、その方を探しに行ったんですけど、その方には会えませんでした。直接、感謝を伝えられていないんです。だから、母は、少なくとも、他の刑事さんには誠意を尽くさなければ、と言ってました。」

 

それを聞きながら、ヘヨンもまた、違う意味で、言葉を失っている。

 

カフェを出たところで、娘さんとは別れたスヒョンとヘヨン。

 

ヘヨンに対し、厳しい言葉を投げかけるスヒョン。

スヒョン「ところで、私が割り当てた分析をやらずに、あんたは何してるの? ここに来た本当の目的はなに?」

ヘヨン「それが・・・」

言いよどむヘヨン。

いくらヘヨンでも、今の話を聞いたあとで、娘さんが言っていた刑事が、イ・ジェハンだと、否定しようがありません。

でも、それをどうやって、説明すればいいんでしょう。

 

スヒョン「答えなさい。なぜ、被害者家族に会いにきたりしたの?」

 

ヘヨン「もしも・・ですけど・・・、もしも、過去と交信出来たら、どうなると思いますか?」

スヒョン「・・・・・?」

 

ヘヨン「これは、まったくもって、ナンセンスな話に聞こえるかもしれませんけど・・」

スヒョン「それで、過去からのなにかのメッセージを受け取ろうと、家族に会いにきたってわけ? そういう言い訳するの?」

 

はぁ~と大きくため息をつくヘヨン。

ヘヨン「ああ、あなたとは、どうも意思疎通できそうもないですね。だったら、もういいです。私のなすべきことをしに戻りますよ」

 

歩き始めたヘヨン。

 

スヒョン「大切な人を守ってくれるようにと、誰かに頼んでみる」

 

ヘヨン「え?」

スヒョン「もし、私が過去と交信できるのならって、あんたが聞いたんじゃない・・」

 

慌てて、スヒョンを追いかけながら、訊ねるヘヨン。

ヘヨン「それによって、全てが大混乱に陥ったらどうしますか?」

声が必死です。← ヘヨンなりに、自分の一言が事態を変えたんだ、と自覚しつつあるんですね。

 

スヒョン「なにもしなくても、後悔するでしょうね。メチャクチャになろうと、なんでもやってみたほうがいいんじゃないの?」 

どうせ、もうすでに、最悪な事態になっているのだとしたら・・・ってことでしょうか。

 

ヘヨン「・・・・・・」

常に冷静で、慎重かつ常識的な行動をするタイプだと思っていたスヒョンの言葉に、意外な一面を見たような思いのヘヨン。

 

~未解決事件捜査班~

ヘヨンが書いたホワイトボードに、新たに、現場写真が加えられている。

 

夜、一人残って、手帳を見ているスヒョン。

 

ヘヨンが図書館で見たジェハンの記事のコピーもちゃんと切り抜かれています。

 

娘さんが、今日、話していた「もし、あの巡警さんが少しでも遅れていたら・・・あの時、あの場所にいてくださらなかったら、母だけでなく、私も、この世にはいませんでした。」という言葉や、ヘヨンの「もしも、過去と交信出来たら、どうなると思いますか?」という言葉が脳裏をよぎる。

 

その視線は、バットマンの写真立てに向けられています。

 

~回想 #1-2

チニャン署に着任した2000年8月3日・・

 

ジェハン「終わらせるよ。そうしたら、また話そう」

 

スヒョン「・・・・・」

目を見開き、固まったままのスヒョン。

そう言うと、スヒョンの肩にポン、と触れて、出ていくジェハン。

 

 

スヒョン:大切な人を守ってくれるようにと、誰かに頼んでみる

かすれるような声で、心の中で呟きながら、バットマンを見つめるスヒョン。

一瞬だけ、目を細めるところ・・・たまりません。

 

スヒョンの言葉・・・、これもすごく重いですね。

 

おそらく、スヒョンは、もし、そういう機会がおとずれたとしても、直接、ジェハンと言葉が交わせるとは思っていないのかもしれません。

 

自分がなにかを望んだとしても、ジェハンが、それを理由に現場を放り出したり、自身が助かりたいあまりに悪事を見逃したり、(スヒョンに)なにかを言い訳したり、教えてくれる、とも思っていない。

 

彼は、骨の髄まで刑事だから。

 

だから、誰でもいい。

どうか、彼を守ってください、彼を助けてください、と、誰かに願わざるを得ないんですよね。

 

~ヘヨンの自室~

 

机の前に座り、じっと考えているヘヨン。

 

ジェハン<また、始まります。その時、警衛ニムは、私を説得しなければなりません。おそらく、それは、1989年でしょう。その時のイ・ジェハンに・・・>

 

今日は、みずから、カバンの中の無線機を取り出すヘヨン。

 

ジェハン<まだ、変えられます。決して諦めないでください>

 

今なら、この時の、ジェハンの気持ちが、少しわかるような気がするようになったのかもしれません。

 

時刻は、22:05

時計の脇に、無線機を置くヘヨン。

 

すでに、一つの仮説が組み立てられています。

 

ヘヨン:なぜ、こんなわけのわからないことになったのか、なんてことは理解できないけれど、この交信の力を使えば、この人たちを助けることができる。この人たちを死から救えるんだ。そして、犯人も捕まえられる。

 

手元の被害者のリストを見ながら、立ち上がると、ホワイトボードに書き込んでいくヘヨン。

 

大きく、「前」 と 「後」 と二つに線で分割する。

おお、漢字じゃん。

私たちが、短くワンワードで表せる時に、英語で書いちゃったりするのと、同じ感覚なのかな。(^^ゞ

 

変更前と変更後の事象を比較するつもりですね。

 

8番目の被害者 イ・ミソン(25)

 

9番目 ファン・ミンジュ バスの車掌

 

10番目 キム・ウォンギョン(22) 

 

そして、今度は、ジェハンとの交信後の変化を書いていくヘヨン。

 

8番目 イ・ミソン 生存

 

ヘヨン:死者は減ったが、犠牲者自体の数は同じだ。

ファン・ミンジュも、キム・ウォンギョン。

ともに、被害者は同じ人物だ。

 

だが、死亡した日にちが早まり、場所も変わっている。

 

~回想 #2-4

ヘヨン<それって、京畿南部連続殺人事件の話をしてますか?>

< この韓国で、それを知らない警察官なんているんですか? 7番目の被害者は、3号線沿いの葦原の中ですよ。8番目は、ヒョンプン駅の線路上でした。>

 

 

ヘヨン:ヒョンプン駅では、交信のせいで、殺人未遂に変わった。あのあと・・犯人に何かが起きたんだ。(9番目の)犠牲者をすぐに殺さなければならないなにかが・・。彼が(犯行に及ぶために)選ぶ場所は、大抵、山や葦原、狭い野原とかだった。誰かに見られたりすることがない、ひとけのない場所だ。

 

8番目も9番目も、もともとは、野原の小道とか、鉱泉の傍だったりしたのに、新しい場所は、スーパーマーケットの前と路地だ。比較的、しばしば人が利用したり、開かれている。彼の狩場が変わったんだ。でも・・・なぜだ?

 

考え込みながら、立ち尽くすヘヨン。

ああ、この日は、交信はなかったんだね。

 

 

~未解決事件捜査班~

翌日かどうかは不明です。

 

新たなレジュメを配るスヒョン。

 

スヒョン「1番目から9番目までの、被害者の個人情報よ」

 

ケチョル「だから言っただろ、この事件は無理だって・・」

スヒョン「いいから黙って、さっさと目を通して!」

 

前の席の、ホンギやケチョルの様子を窺うヘヨン。

 

内容を見ても、違和感は感じてなさそうです。

 

ヘヨン:(事件が)変化したことを知ってるのは俺ひとりだけだ。なんとしても見つけるんだ、先に、なぜ、彼らが殺されたのか、という理由を。また、誰かが死ぬ前に、犯人を見つけなきゃならない。

 

過去

 

~オソン署~

刑事たちを前にして、尋問されているジェハン。

 

刑事「顔についてはどうだ?」

ジェハン「帽子をかぶっておりましたので、よく見えませんでした」

刑事「どこで、奴を見失ったのかわかるか?」

ジェハン「大通りに出るまで追いかけました。だから、彼だ、と思ったんです」

刑事「質問にだけ答えろ」

ジェハン「わかりません」

刑事「しかも、顔も見ていない。何もわかってないわけだ・・」

ガッと立ち上がり、ジェハンの胸倉をつかむ刑事。

 

ジェハン「お前、警官だろ? お前は女性を助けたことで、仕事を犠牲にしただけですんだが、チャンスヒョン(キム・チャンス)はな、監獄行きなんだぞ!!お?!」

興奮して、ジェハンを責める刑事。

やめろ、やめろ、と 止めに入る他の刑事たち。

 

ジェハン「刑事さん、どうか、私の代わりに、パク・ヘヨン警衛を探していただけませんか? もし、その人を見つけ出してくだされば・・・」

刑事「馬鹿なことは言うな。いいから、無線機と警察バッジを出せばいいんだよ!」

ジェハン「ですが・・」

刑事「出せ、と言っただろ!!(怒)」

ジェハン「・・・・・・」

取りつく島なしです。

 

もちろん、オソン署の刑事たちの気持ちもわかります。

誰もが寝ずに捜査にあたっていたところ、強力班の刑事でも、担当でもないど新人の巡警のせいで、自分たちのリーダーが、誤認逮捕と容疑者を死亡させた罪を問われているのです。

まぁ、今の尺度というか、現在の日本の尺度からしてみれば、ジェハンが引き渡してからの、暴力とか、発作を見逃した点とか、チャンス自身に落ち度がないとは言えないですけどね。

 

悔しい気持ちをおさえ、無線機と身分証を渡すジェハン。

これが、即、ジェハンの処分というわけではないと思いますけどね。

 

そこからは、ジェハン自ら、パク・ヘヨン警衛探しです。

 

~警察署~

ジェハン「パク・ヘヨンって奴は誰だ! パク・ヘヨンはどこにいる?(怒)」

部屋に入るなり、大声で喚くジェハン。

 

「どうしました?」と声をかけてきた刑事に、いきなり、巴投げをかけると、「おい! お前のせいで、人が死んだんだよ! なにがしたかったんだ? お前、どうやって責任取るつもりなんだ?」と一方的に責め立てるジェハン。


慌てて、駆け寄ってきた女性刑事が、「パク・ヘヨンなら私ですけど」と、警察の身分証を見せる。

完全なる人違いでした。

 

ジェハン「パク・ヘヨン警衛って人を知ってるか?」

女性のパク・ヘヨン「いいえ」

 

自分が倒した刑事の胸元から、身分証を取り出すジェハン。

当然、関係ない人です。

謝るジェハン。

 

他の刑事にも怒鳴られ、更に注意をされそうになるところを、相手にもすみません、と謝りつつ、脱兎のごとく、逃げ出す。

このあたり、ちょっとコミカルに描かれてるんですけど、私の感覚だと、「?」という感じがあります。

あのバス停での逮捕劇は、たしかに無理からぬ部分があったかもしれませんが、そもそも、チェ・ヨンシンさんに落ち度はなかったわけですよね。

チェ・ヨンシンさんの死に対して、必要以上に責任を感じすぎるのもどうか、とは思いますが、まったく、なかったことにはできないような。。

今回の、投げ飛ばした刑事さんに対しても、そうですが、やっぱり、きちんと、過ちを認めるところは認めないと。。


 

~通り~

逃げ出したあと、なんとなく、ぶらぶらと通りを歩いているジェハン。

 

辞職になるかはまだ不明ですが、当然、しばらくは謹慎でしょうからね。

 

血が上った状態で、無意識に、(ウォンギョンが勤めている)役所にむかって歩いてきてしまったみたいです。

 

住民登録 等・抄本 と書かれた窓口にいるウォンギョンを

盗み見るジェハン。

 

このクソ大事な時に・・・まったく!(苦笑)

まぁ、22~23歳の恋する青年の気持ちはわからなくもないですが、さっきも警察署で逃げ出したり、もともとのジェハンは、全然、優等生キャラじゃなく、どちらかと言えば、お調子者で、この時もまだまだ、警察官としても、人間的にも未熟だったんだ、と強調してるような気がします。

 

外にいるジェハンに気づいたウォンギョン。

ほんと、可愛らしい。

 

気付かれた、と知り、立ち去ろうか、迷ったものの、さすがにあからさますぎて、もう一度振り返ると、席にウォンギョン、いません。

え・・と拍子抜けなジェハン。

 

ジェハン「俺なんかに会いたくないのかもな・・」

呟くジェハン。

狭い町ですからね。

もしかして、もう噂になってたりするのかな。

 

背後から現れたウォンギョンに驚き、慌てて駆け出すジェハン。

ウォンギョン「巡警ニム・・・」

まずい・・と思いながらも、声をかけられた以上、それ以上、逃げるわけにもいかず。

 

ウォンギョン「大丈夫ですか?」

ジェハン「ええ、もちろん大丈夫です。大丈夫じゃないほうがよかったですか?」

余計な一言を言ってしまう困った性格です。

 

ウォンギョン「・・・・」

ジェハン「それでは・・・」

頭を下げて、さっさと逃げ出すジェハン。

 

ウォンギョン「イ巡警ニム・・・」

 

ピタ!

立ち止まるジェハン。

 

なにかをポケットから出そうとしているようなそぶりを見せるウォンギョン。

えーんえーんえーんえーんえーん

 

思い直したように、「・・・・いいえ、なんでもありません。元気出してくださいね」と、はにかむにとどめる。

 

お互いに、頭を下げるのが精いっぱいな純情同士です。

 

役場に戻ろうとするウォンギョンを見て、慌てて、追いかけるジェハン。

 

ジェハン「あの・・・これ、テーザー銃(スタンガン)です。こうやって、スイッチを入れます。世の中はとても恐ろしいところですからね。では、失礼します」

 

ずっと渡そうと思っていたスタンガンを渡し、強引に、言いたいことだけを言って、そのまま、走り去るジェハン。

 

持たされたスタンガンをみて、

微笑むウォンギョン。

 

役所の門を出たところで、隠れて様子を窺うジェハン。

ジェハン「はぁ・・・戻ったぞ。中に入っていった・・・」

息を整えるジェハン。

 

ジェハン「なんとしても、自分の手で、犯人をつかまえてやる。男を立てて、犯人を刑務所にぶち込んで、昇進してやる! そうして、自信をもって、彼女をデートを申し込もう!」

ほんと、舞い上がりすぎ!

 

失敗しても、ただ、落ち込むだけじゃないところが、長所なのか、短所なのか・・・。

 

この時のジェハンは、まだ、私の推しとは言えませんでした(笑)

 

 

 

ここで、切ります。
 

★『シグナル』EP.3-2 雑感★

 

犯罪を追うドラマであっても、人間を描くドラマとして見ていると、ついつい、彼らの心理や、心持ちをあらわすシーンを素通りできないんですよね。

 

事件に巻き込まれたせいで、人生が狂わされた関係者それぞれの葛藤は、このドラマが力を入れて描写してる部分でもありますね。

 

気を張り続けているスヒョンの、決して他人には覚らせないけれど、ふとした拍子に込みあがってくるジェハンへの想い。

何もかもこれから、という若いジェハンとウォンギョンの淡い恋。

 

今はまだ、明らかになっていないことも多いので、どちらかと言えば、一方通行の視点が多いかな。

 

あとになって、ああ、あの時の、独白やら、視線やら、切なげな表情は、そういうことだったのかぁ~~的に気づかされることが多いと思うんです。

 

ドラマの場合は、目や耳からの情報量が多くて、記憶にも残りやすいですが、「筋追い」は文章だけでも膨大で、一方通行が度重なってくると、簡単には遡ったりできないし、わけがわからなくなるので、我慢のきかないびびが、リンクを貼ったり、途中で説明を入れてしまっています。

 

うちのブログは、もともと、日本語に訳されてないドラマを見たくて、個人的にあがいたことに端を発し、訳しながら「ああ、絶対、これ、犯人じゃん!」とか「わかった! だから、さっき、この部分を大きく映したんだね、変だと思ったぁ~~」とか「私、これ好き!! この人絶対好き!!」とか、びび自身の無責任な感想というか、独り言を駄々洩れさせるのが主目的でして、そのための台詞やら状況説明だったはずが、気づけば、なぜか、ドラマの映像1話ぶんを、「筋追い」という文章で読ませる手法になってしまったんですよね。

基本的には、小うるさい奴の隣で、一緒にドラマを見てるようなシチュエーションをイメージしていただけると、わかりやすいかな、と思います。

 

ここ3~4年くらい、ここと『裏窓』の2つのブログを行き来しているので、たまに戻ってくると、新規の方が検索等で読みに来られたり、以前、読まれていた方が戻ってこられたり、なんていうパターンも多くて、ありがたい限りでございます。

 

・・・って、全然、ドラマの雑感じゃないじゃん。。(^^ゞ

 

★『シグナル』EP.3-3に続く★