せっかくのゴールデンウィークなので、殺伐とした話もどうかなぁ・・と躊躇う気持ちがでておりました。(笑)

4話の余韻もだいぶ薄れたかな~と思いますので、切りよく、5話からのスタートです。

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#4-1 #4-2 #4-3 #4-4

 

 

 

【Episode 5-1】

 

現在

 

~NFS 国立科学捜査研究院~

 

足早に、建物の中に、駆け込んできたスヒョン。

 

階段を駆け上がり、剖検室の扉を開ける。

 

剖検台に並べられた白骨遺体がチラ見えしてます。← 苦手な方はごめんなさい。

 

オ・ユンソ「チャ刑事さん!?」

お、(すっかりおなじみの)オ・ユンソ先生だ。← ちょこちょこ出てきますが、おなじみというほどではないかもね。(笑)

 

突然、入室してきたスヒョンに驚く・・ということは、ユンソ先生が呼んだわけじゃないんだ。

 

ユンソ「・・・この人のために来たの?」


スヒョン「男性なの?」

一切、無駄話はしないスヒョン。

 

ユンソ「ええ、性別は男性ね。身長は大体185センチ・・」

え?と、ヨンソを見るスヒョン。

 身長は合ってる。

 

ユンソ「歯の状態を見ると、死亡時、30代半ばってところね」

ますます、スヒョンの表情が緊張する。

スヒョン「どこで、発見されたの?」

ユンソ「高速13号線の丘陵帯付近で見つかったわ」

スヒョン「13号線っていうのは確かなの?」

ユンソ「でもね・・・落ち着いて聞いて。肩は無傷だったの」

スヒョン「・・・・・」

ユンソ「このご遺体の肩には、金属プレートはなかったわ」

スヒョン「・・・・・」

明らかに、失望するスヒョン。

 

ユンソ「ずっと気になってるんだけど。一体、あなたが探してるのは誰なの?刑事さんがずっと独り身なのは有名な話だから、元彼ってわけじゃなさそうだし・・・」

そんな噂話がまかり通っているのね。

 

スヒョン「お疲れ様・・・」

それだけ短く言うと、剖検室を出て行ってしまう。

ユンソ「・・・・・」

あらら・・って感じよね。

 

その場にいたもう一人の解剖医に「どうかしたんですか?」と質問されるユンソ。

ユンソ「彼女、ここに白骨遺体が運び込まれるたびに確認しにくるのよ。肩に、金属プレートが入った30代男性を探しているらしいわ」

医師「その人、誰なんですか?」

ユンソ「さぁね。確かなことはなにも知らないんだけど、本当に会いたいと願ってる人なのか・・・本当に死んでいてほしい人なのか・・・どちらかでしょうね」

 

力なく、1階のロビーへと階段を降りてくる途中で、ふと、「宿直室」のプレートが見え、

立ち止まるスヒョン。

 

過去 1995年

 

~ヨンサン署?~

まだ、"京畿南部連続殺人事件"以降、ジェハンが異動していなければ・・・です。(笑)


大型の野営リュックを背負ったスヒョンの後ろ姿です。

 

ヨンサン署(?)に配属になった様子です。

6年経っているもんね、もしかしたら、別の署かも。

 

強力班のドアを開けると、当然、注目の的。

 

進みながら、班長と思われる机を探し、その前に立つと、ひときわ大声で、敬礼するスヒョン。

スヒョン「忠誠(ちゅんそん)!!」

警察と軍隊は紙一重。。真顔

 

その場にいた刑事たちが、身振りで、ここじゃない、あっちだ、と指で示してくれる。

 

ああ、向こうですか・・と、移動。

 

そうそう、こっちが班長席ですね(笑)

決済箱が並んだ班長席に、一人の初老の刑事が座っている。

 

スヒョン「忠誠!」

ちらっと、スヒョンを見上げる、キム・ジョンソン班長。

 

うわぁ~~~、キム班長だぁ~~!!

キム班長、いい人なの!! 

そうか・・・5話は、大盗事件に入ってくるんだね。。

(登場人物で、わかっちゃうのが、2周目以降のいいところでもあり、ちょっと辛いところです。。)
 

スヒョン「報告します。チャ・スヒョン巡警 1995年9月1日付にて ソウル地域分署への配属を命じられました。その旨、ご報告いたします! 忠誠!

最後に、またまた敬礼です。

 

軽く敬礼を返すと、立ち上がるキム班長。

周囲の刑事たちが、固唾を飲んで見守ってるのが、笑える。。

 

率先し、小さく、拍手してあげるキム班長。

つられて、周囲からも拍手が沸き上がり、深く一礼するスヒョン。

 

キム班長「そうだな・・・よく来てくれた」

この困ったような八眉の笑顔。。

 

キム班長「その・・君がなぜ、ここを志願したのか、さっぱりわからんのだが、ああ、ここの連中は、そう怖いわけじゃない。」

 

そういって、強力班の刑事たちを見回すキム班長。

 

キム班長「そんなに緊張しなくてもかまわんよ。一緒にうまくやっていってくれることを期待するよ」

それだけ言うと、仕事に戻ろうとするキム班長。

正直、強力班に女性なんて・・・どう扱えばいいのかもわからない状態なんです。

 

スヒョン「は、はい」

ちょっと歯切れが悪そうなのを察して、「なにか、質問でもあるのか?」と聞いてあげるキム班長。

 

スヒョン「あ・・一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」

キム班長「ああ、もちろん」

スヒョン「しばしば、夜勤があると伺ったんですが、女性の宿直室はどこでしょうか?

それを聞いて、キム班長以下、全員、固まる強力班おとこ組。

 

その後・・・

 

宿直室に駆けこんできた刑事たち。

壁に貼ってある、グラマラスボディの美女のグラビアや、

干しっぱなしの下着やら、

とにかく、まずそうなものは片っ端からかたずけはじめる(笑)

 

なにも知らず、裸で寝てるジェハン。

 

同僚で、一番仲のいいキム・ジョンジェ(← "逮捕しちゃうぞ"の撮影時にも出てきた刑事さんです)が、足で、ジェハンを叩き起こす。

ジョンジェ「おい、起きろ! 起きろってば! さっさと片付けろ!!」

 

寝ぼけ眼のまま、もぞもぞと周囲を見回すジェハン。

完璧に、熟睡中だったって感じです。

 

ジョンジェ「ほら、起きたよな? 俺ら、この部屋を空っぽにしなきゃならないんだぞ」

ジェハン「んぁ?」

ジョンジェ「だから、部屋を空っぽにするって言ってんだよ。さっさと起きろ!」

ジェハンの脚を蹴るジョンジェ。

 

ジェハン「あ~~、そんなの無理!!」

 

~強力班~

とりあえず、上掛けふとんにくるまった状態のジェハンが、宿直室から班長のもとへ緊急嘆願(笑)

 

ジェハン「一体、これはなんの騒ぎですか? ここは、風呂屋かなにかですか・・なんで、男性と女性の部屋を分けるんですか? 彼女にあの部屋を与えたら、俺たちは一体、どこで寝るんですか? 路上で寝ろとでも?」

どう見ても、文句を言ってるのは、ジェハン一人だけっぽい(笑)

あとの人たちの、「ガタガタ言うだけ無駄なのに、めんどくせ~奴」感が半端ない(笑)

 

キム班長「3階の倉庫を、宿直室に替えてやるから、そう大騒ぎするなって」

すでに、片付け要員くらいは手配済みなんでしょう(笑)

ジェハン「倉庫? 今、倉庫っておっしゃいましたか? なんで、俺たちが、彼女に部屋を与えなきゃならないばかりか、倉庫で寝なきゃならないんですか?」

ジョンジェ「うちの班に配属された、初の女性巡警だぞ。マスコットみたいなもんだろうが」

ジェハン「ああ、なにが、マスコットだ!!」

 

キム班長「とにかく、ブツブツ言ってないで、彼女によくしてやれ。そうはいっても、女性なんだから・・・面倒みてやらなくてどうするんだよ」

ジェハン「班長は、誰よりも、よくご存じじゃないですか。俺は、丸三日間張り込みしてたんですよ。今日、やっと洗濯して、これから寝ようってところだったんです。それなのに、みんなして、俺を追い出して・・・こんなの間違ってますよ!! どうか、ご再考をお願いします」

最後は、深々と頭を下げるジェハン(笑)

 

ねぐせだらけで、布団にくるまったまま、宿直室に戻り、入口でそっと様子を窺うジェハン。

スヒョンがきれいに寝具一式をたたみなおしておりました。

しかも、ピンクの花柄(笑)← これが誰のセンスなのか、のちのちわかるのでお楽しみに!

 

後ろから、ジョンジェも面白そうにのぞき込む。

ためいきをつくジェハン。

 

ジョンジェ「そうだな、これは正しくない」

ジェハン「ああ・・だろ」

 

じゃんけんする二人。

ジェハン、敗けました。

ジョンジェ「迷うな、行ってこい!」

あはは!!

絶対、最初から、そのつもりだったんじゃないの?(笑)

 

ジョンジェに押し込まれ、部屋に、スヒョンと二人きり。← ジョンジェによって、ドアが閉められた音がしました(笑)

スヒョン「?」

ジェハン「あ~、チャ・スヒョン巡警?」

名札をじっくりと見ながら、呼びかけるジェハン。

 

スヒョン「はい」

ジェハン「君は、その制服を着る意味をわかっているのか?」

スヒョン「え?」

ジェハン「一度、その制服に袖を通したら、男であろうと女であろうと、関係ないんだ。男だとか、女だとか、気にしながら、犯人を捕まえるつもりなのかな?」

割合、穏やかな口調で、質問を続けるジェハン。

 

スヒョン「い、いえ・・私は・・」

 

ジェハン「それから、もし、一度でも、女だってことを盾に、迷惑をかけたら・・・マジで、ぶっ殺すぞ! わかったか?

途中から、口調が変わりました。(苦笑)

 

ジェハンったら・・・・!!

 

スヒョン「・・・・はい」

まさか、そんなことを言われるとは思わず、さっきまでの、「忠誠!」のノリはすっかり影を潜めて、小さく呟くスヒョン。

 

のっそりと、小上がりにあがり、「出ていけ」と告げ、「ピンク、ピンク、ピンク・・・」と呟くジェハン。

爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

あはは・・・女子グッズへの免疫がなさすぎるのはもちろんですが、自分のテリトリーを死守したい"ただの獣"です(笑)

 

隅に追いやられていた布団を引っ張り出し、横になるジェハン。

ジェハン「俺は寝るぞ」

 

出ていけ、と言われたものの、所在なさげなスヒョン。

ジェハン「おい」

スヒョン「はい」

ジェハン「電気、消せ」

スヒョン「はい」

なにしろ、はじめて入った部屋です。

キョロキョロと見回し、入口横のスイッチを切るスヒョン。

 

薄暗い部屋で、スヒョンが自分の布団をそ~っと、ジェハンが寝ている場所から離していると、「何してるんだ?」と後ろを振り向くジェハン。

 

スヒョン「はい、今、行きます」

と答えたものの、どうすればいいのか、わからない。

スヒョン「でしたら、私はどこにいけばいいんでしょうか?」

ジェハン「出ていけ」

スヒョン「あ・・はい」

 

布団から荷物から一式持って、出ていくスヒョン。

 

スヒョンにとって、前途多難な日々が幕明けた初日でした(笑)

 

現在

 

ああ、そんなこともあったなぁ~と、昔を懐かしむスヒョン。

ジェハンとのことは、たとえ、些細なことであろうと、今のスヒョンにとっては、すべてが支えなのです。

 

すぐに、深い失望を浮かべ、階段を降りていく。。。

 

~未解決捜査班~

 

ジェハンの個人調査票を見ながら、考え込んでいるヘヨン。

 

~回想~

実は、ウォンギョンの叔母さんの家を訪ねた時の続きがありました。

 

ヘヨン「あの事件の後、イ・ジェハン巡警とはお会いになりましたか?」

叔母「ええ、もちろんです。毎年、亡くなった忌日には、ウォンギョンのお墓に来てくれましたし・・・警察官も続けるつもりだと言ってくれたんです。あの方のこと、すごく心配していたんですけど、なんだか、明るくなって、健康そうになられたようにも見えました。」

 

おそらく、ヘヨンとの交信で、今は無理でも(たとえ自分の手で逮捕することができなくても)、いずれ、犯人はちゃんと捕まるんだ、という希望と未来が見えたからだよね。

 

ヘヨン「まだ、その方とは、連絡を取り合ってますか? お会いになっていらっしゃるんですか?」

期待をこめて、訊ねるヘヨン。

 

叔母「いいえ。いつ頃だったか、はっきりとはしませんけど、連絡が取れなくなって、ウォンギョンへのお参りもやめてしまったみたいです」

ヘヨン「もしかして、それって、2000年頃のことではありませんか?」

 

叔母<さぁ、どうだったでしょう。正確な年までは思い出せませんねぇ>

 

2001.2.12  職権免職の文字を見ながら、

考え込むヘヨン。

まだまだ、パーツが足りないね。

 

~ソウル中央警察~

1階で、アン・チスが来るのを待ち構えていたヘヨン。

ヘヨン「お話しがあります」

 

アン係長のあとを、追いかけながら、話し始めるヘヨン。

ヘヨン「(係長は)キム・ユンジョン事件が起きていた2000年頃、チニャン署に在籍されてました。 私は、当時、その管轄にいた強力班の刑事 イ・ジェハン刑事を探しているんです。」

イ・ジェハンの名前が出たところで、立ち止まり、振り返るアン・チス。

アン係長「・・・・・・」

ジェハンの名を出されては、無視できませんでした。

 

ヘヨン「一緒に、強力班で働いていらっしゃったんですよね?」

アン係長「どうして、イ・ジェハン刑事を探しているんだ?」

ヘヨン「・・・個人的な理由です。2000年までは、チニャン署に在籍していたのに、その後、2001年には、免職になったと記されていました。なぜ、免職になったのですか?」

さすがに、言いにくそうに、訊ねるヘヨン。

 

アン係長「警察官が免職になる基準がなにかわかるか?」

ヘヨン「精神力や判断力、責任能力などの欠如。人格障害、精神障害、債務超過、モラルの欠如」

一応、列記して答えるヘヨン。

アン係長「もう一つある。職務を遂行することができなくなった時・・・失踪だ

驚くヘヨン。

ヘヨン「失踪ですか? イ・ジェハン刑事がですか? でも、どうして・・失踪なんか・・」

混乱するヘヨン。

ヘヨン「どうやって、いなくなったんですか? 強力班の担当者は誰だったんですか? まだ、その時の調査資料は残っていますか?」

必死になって、喰らいついてくるヘヨンを見据えるアン・チス。

アン係長「強力班が捜査したわけじゃない。聴聞監査室が担当したんだ」

ヘヨン「聴聞監査室?」

 

~聴聞監査室~

当然、訪れるヘヨン。

担当官「こちらが、お求めのファイルですよ」

ヘヨン「ありがとうございます」

 

チニャン署強力課イ・ジェハン 失踪に関する調査報告書

 

早速、中を開くヘヨン。

 

2000年8月3日 キム・ユンジョン誘拐事件捜査途中、出動命令に不服・・から始まり、贈収賄関連・・などの文字が並んでます。

 

結局、

キム・ユンジョン誘拐事件の捜査中、命令に従わず、失踪。

ジェハンの車は 高速13号線に残されていた。

 

今回の5話の冒頭、スヒョンが、白骨死体が、高速13号線沿いで発見されたと聞いて、反応したのは、こういう理由があったからですね。

 

8月3日以降、彼の電話やカードは使用されていないため、位置情報を特定できず。

キム・ソンボムに、金銭の脅迫をしていたことを確認。

 

ヘヨン:誰だ? キム・ソンボムって?

 

しかも、机の中に、こんなむき出しの現金って(笑)(笑)(笑)

いや、ドラマなので、そんなわけないじゃん、と笑いごとで見てられますが、仮にも、聴聞監査の報告書なので、ヘヨンにしてみたら、シャレにならないわけです。

 

もちろん、ジェハンを信じる、信じないとは別次元の問題です。

 

最後に添付されたジェハンの個人調査票を見ながら、愕然となるヘヨン。

※ しかも、書類がどアップになるってことは、ここ読んどけ、って意味?(笑)

 

ちなみに、

兵役情報は、陸軍に入って転益時は兵長。← これはある意味順当。

アッパの職業欄には"상업/商業" つまり自営業的な意味合いかな、と。

やはりオンマは亡くなっているんですね。

身体的特徴のところに、右肩に、金属プレートを挿入した手術痕跡あり、と書かれてます。

 

~ボムジュの部屋~

 

お菓子なのか、なにかをつまんでるボムジュ。

↓なんだか、これを彷彿とさせます。(苦笑)

ワルの系譜って奴でしょうか。

 

眉間に皺を寄せるキム・ボムジュ。

 

ボムジュ「パク・ヘヨン? そいつがイ・ジェハンをつついてるだと?」

アン・チス「・・・・・」

一切、頷いたりしないのが、肯定の意だという、なかなか佇まいが渋すぎるアン・チス。

 

ボムジュ「どうやったら、気づかれるんだ?」

アン・チス「心配なさらずとも大丈夫です。イ・ジェハンの捜査資料は完璧です。15年、誰も気づいたものはおりません。ですが、ひとつだけ気になっていることがあります。パク・ヘヨンは、イ・ジェハンのことをどうやって、知ったんでしょうか。」

ボムジュ「なんだと?」

アン・チス「イ・ジェハンが失踪したのが2000年で、パク・ヘヨンは、まだ、たった10歳の子供だったはず。彼らがお互いに知り合いだったとは考えにくいです。パク・ヘヨンの家族や親しい友人に、イ・ジェハンと彼を結ぶ線がないかどうか、あたってみます」

ボムジュ「結ぶ線だと?」

めんどくさいことになった・・と、ため息をつくボムジュ。

 

ボムジュ「どういうことになろうと、奴を近くで注意深く監視しろ。なぜ、イ・ジェハンが失踪したか、など、絶対に、誰にも見つけられるわけにはいかないぞ」

アン・チス「・・・・・・」

ボムジュとは、違う思惑で、ヘヨンの背景が気になる様子です。

 

早速、署内を回り、調査を開始するアン・チス。

担当者「イ・ジェハン事件に関する証拠品は、既に、破棄されてますよ」

アン・チス「廃棄? いつ?」

担当者「それほど前じゃありません。7月27日でしたね」

記録を見ながら答える担当者。

アン・チス「・・・・・」

普通は、廃棄されたのならいいかって考えるじゃん。。

でも、そこで、終わらせないのが、アン・チスなのよ。

 

アン・チス「その日、処分業者が何時にきたのか、わかるか?」

 

今度は、CCTVを確認しようと、管制センターにやってくるアン・チス。

担当者「お探しの日のCCTVです」

もらったファイルを自席で確認し始めると・・・

 

すでに廃棄袋をいくつか荷台に乗せたトラックが、扉を開け放している。。

 

日付と時間表示が  2015/07/27 23:23 の箇所にきた時、

 

電話をしながら、ふらふらと現れた人物が、なぜか、廃棄袋を開いている。

 

アン・チス「・・・・・?」

 

慌てて、ズームアップしてみると・・・無線機にむかってなにかを話しているパク・ヘヨン。

※ #1-2のあたりですね。

 

アン・チス:どういうことだ????

 

ここで、一旦、視点は、ジェハンの足跡をたどるヘヨンに戻ります。

 

スニル精神病院

 

夜中、あの日と同じように(#1-3)、スニル精神病院の裏庭にやってきたヘヨン。

 

そこで、最初の交信だと思っていたあの時のジェハンの言葉を思い出していく・・・

 

ジェハン<キム・ユンジョン誘拐事件の容疑者ソ・ヒョンジュンです>

マンホールのグレーチングを覗き込むジェハン。

ジェハン<ですが・・・彼の親指は切り落とされています。だれかがソ・ヒョンジュンを殺害し、自殺に見せかけたんです>

 

ヘヨン:ユン・スアが最後に脅迫状を送ったのは、2000年8月3日だった。

 

ジェハン自身も、別時間軸でのヘヨンとの交信に導かれて、メモったとおりにこの場所にやってきた、という状態なので、詳細がわかっているわけではないのです。

ただし、(まだ、この交信のシステム(?)が飲み込めず)応答の芳しくないヘヨンにむけて、ジェハンは、構わず話し続けたんです。

 

ジェハン<ソ・ヒョンジュンは誘拐犯ではありません。真犯人は別にいます> 

 

ヘヨン:あの晩、イ・ジェハン刑事は逃走などしていなかった。彼は、この場所から、俺に、通信を送ってきていたんだ。

 

ようやく、ヘヨンの中で、あの時は、まるでなんのことなのかわからなかったジェハンの言葉の一つ一つが、整理されていくのです。

 

そう、あの晩とは別の日につながった交信(#2-3)の内容が、実は、ジェハンにとっては「あの晩(8月3日)の続き」であり、まさに「誰かに狙われていた」真っ最中だったんだ、ということも、今なら、繋げて考えることが出来るのです。

 

ジェハン「まだ、変えられます。」

 

ヘヨン:彼は真犯人が誰なのか知ろうとして、自分の命をかけたんだ。

 

ここで、言う真犯人は、ユンジョン誘拐事件の犯人のこともですが、・・・今、この事態に至っている現況のことも、含んでいるはずです。

だからこそ、1989年の自分を説得しろ、と言ったんでしょう。

思い返せば、始まりはそこだったから!

 

ジェハン「決して諦めないでください」

その時、銃声のような音が聞こえ、その衝撃に、びくっと身体を震わせるヘヨン。

 

 

ヘヨン:汚職も、そして、その後、行方不明になったという事実も・・・なにもかも全部、はめられたんだ。イ・ジェハン刑事は、殺されたんだ。

 

少しずつ、点と点が結ばれ、悲しい事実に直面したヘヨンでした。

 

 

ここで、切ります。

 

★『シグナル』EP.5-1 雑感★

 

監査部の報告は誤りで、既にジェハンは殺されている、という結論に至ったヘヨンの、この後の流れとしては、当然、無線機の交信を利用し、最悪の事態の回避を計るはず

しかしながら、23:23に電源が入らないことには、どうしようもなく、しかも、こちらからは時期(年代)も指定できないという“シバリだらけ”ショボーン

 

ただ、もし今、1989年の、捜索隊に参加中の新米巡警ジェハンに繋がったとしたら、ヘヨンは、ジェハンを知っているという時間軸にいることになります。

最初の、お互い知らない同士の会話ではなくなるんです。

交信を続ければ続けるほど、その後の流れが微妙に変わることで、時間軸のパターンは、出たとこ勝負に近くなるんです。

 

複雑〜 😱

 

さて、もう一つ、ここは、なんと言っても、チャ・スヒョン巡警の可愛らしさと、イ・ジェハンの無骨さのファーストコンタクトにつきます。(笑)

 

この二人のエピソードは、出会いから、順番に登場しているわけではなく、今までの、"逮捕しちゃうぞ"の広告モデルやら、外階段でのアドバイスばかりか、「あとで話そう」とだけ言い終えて失踪してしまったり、ジェハンアボジとのやり取りなどを見ても、なんだか、訳ありな感じもあって、正確に、どういう間柄なのか、わかりにくい構造になってるんですよね。

 

とりあえず、ここに来て、出会いのシーンのパーツがハマりました。

 

研修を終え、配属が決まり・・・緊張の中、着任したスヒョン。

右も左もわからない中で、ジェハンだけが、キツイことを言っているように見えます。

モラハラに近いかもしれません。(苦笑)

でも、最初から、スヒョンのことを特別扱いせず、下っ端として、扱っているんだ、とわかります。

まぁ、このコミカルさも必要ということで。。。

 

逆に、よくこれで、強力班の刑事になろうと志願したな、と思うくらい、今はただ、場違いなスヒョンですが、人の志というものは、表面に見えるものばかりじゃありません。

 

このドラマ、若かりし日のスヒョンが、回想レベルじゃなくて、がっつり登場するので、キム・ヘスssi、二役並みに別人級の演技で、魅せてくれてます。

 

ああ、楽しい。

 

逆に、ヘヨンの調査で、わかった、ジェハンの汚職やら、失踪やらの不名誉な免職の状況がわかってくるなか、アン・チスの存在感、半端ない。

こっちは、楽しくない。

でも、ドラマとしては、先の展開が待ち遠しい。

 

★『シグナル』EP.5-2に続く★