思えば、このあたりから、私は徐々に、ジェハンに肩入れしていったのかもしれません。

ひと泣きごとに、なぜか、かっこよく見えてきて・・・

 

でもね、私だけかな?

ジェハンの面構えの変化。。。

制作陣もねらってきてると思うんですけどねぇ。

 

彼が泣けば、私も泣く!

彼が怒れば、私も怒る!

彼が焦れば、私も焦る!

 

これぞ『韓ドラマジック』(笑)

 

ああ、韓ドラマジックって言葉自体、久しぶりに書くかも。

すでに、アジアンのアクターに関しては、相当のつわものじゃない限り、韓国だけじゃなく、タイも華流も『マジック』必要ない体質になってしまった気がします。

 

ちなみに、私の第一号は・・ジソピ(ソ・ジソプ)でした(笑)

TBSの深夜の『バリでの出来事』・・あれ2004年だったんだ。。。20年。。ふた昔。。。

 

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#5-1 #5-2 #5-3 #5-4

 

【Episode 5-5】


 

~ルームサロン 外~

前科5犯の元窃盗犯の支配人から話を聞いたヘヨンとスヒョンが、表に出てきたところです。

 

 

ヘヨン「なにか変ですね。たとえ、状況が変わっても、人の本質はそう変わるものじゃありません。あの人の言うことが正しければ、オ・ギョンテは、とても慎重で、正確を期す人物のようです。そんな人が、郵便受けに指紋を残していくなんて考えられません

スヒョン「もっと詳しく調べてみたいの?」

ヘヨン「紹介だけしていただければ、あとは、自分で調べてみます」

スヒョン「・・・・・・」

ああ、この視線、怖いわぁ。

 

ヘヨン「私だって、警察大学を卒業した警察官ですよ。自分の面倒くらい、自分で見られますって。こんな小さなことまで、毎回毎回、手伝ってもらう必要ありません」

スヒョン「少しは成長したか、と思ったけど、どうやら、程遠かったみたいね」

スヒョンは、なぜ、"大盗事件"に関心を持つのか、との問いに対し、20年も無実の罪で服役させられていたかもしれないギョンテに寄り添う発言をしたヘヨンを見直したんじゃないのかなぁ・・。

 

ヘヨン「・・・?」

当然、ヘヨンは、そんなスヒョンの思惑など気づいてません。

 

スヒョン「あんたのことを手伝っていると思ってたの? 私はね、私にとっても調べる必要があると思ったから、あんたをここに連れてきたのよ」

 

ヘヨン「それって、どういう・・」

スヒョン「私は、秘密を抱えてる人間とは仕事できないの。"大盗事件"・・・あんたが興味をもった本当の理由はなんなの?」

 

ヘヨン「い、一体・・なにを・・」

お前は、信用に足らない奴だ、と言われてるくらいのことはわかってます。

 

スヒョン「なんで、よく知りもしない事件に関心を持ったの?」

ヘヨン「・・・・・・・」

 

その時、スヒョンの携帯に着信が。。

 

ケチョルから、緊急の呼び戻しです。

ケチョル「こっちは、とんでもないことになってるぞ!!」

 

~ソウル中央警察~

シン・ヨジン誘拐事件発生。

強力班はてんやわんやです。

 

慌てて、戻ってきたスヒョンとヘヨン。

 

スヒョン「一体、どういうこと?」

ケチョル「誘拐事件だ。完全にいかれた野郎だぜ。このご時世、誘拐犯を捕まえたら、自動的に昇進するからな、あっちの刑事ども全員、目の色変えてやがる

その言葉、あなたにそっくりお返ししますよ(笑)

 

スヒョン「被害者は?」

至って、冷静なスヒョン。

ケチョル「大学教授。彼女の父親は、ヤンウン建設のCEOだとよ。来年は、比例代表選に立候補するかもしれない大物だ。ところで、容疑者が誰か知ってるか?

 

「全員、会議室へ急げ!!」

その声に振り返ると、会議室に、局長のボムジュ以下、アン・チスも部屋に入っていくのが見えます。

 

ケチョル、肝心の容疑者の名を告げられないまま、

みんなして、捜査会議へと流れ込んでいきました。

ケチョル「ああ、タイミング悪いな。人生これすなわちタイミングだ」

ケチョル語録?(笑)

 

アン・チスが会議の進行担当です。

被害者 シン・ヨジン(37) ムングァン大学の教授として勤務。

11月1日午後9時ころ誘拐された。

両親は外出中。

帰宅後、誘拐に気づき、通報。

 

アン・チス「この事件は、今後、ソウル中央警察にて、担当する。防犯カメラに、大きなバッグを持ちだす不審な人物が映っていた。この人物は、シン・ヨジンの部屋の鏡にのこされた痕跡により、特定されている。家に残された指紋並びに、CCTVに映っていた顔・・・容疑者の氏名は、オ・ギョンテ。年齢58歳。1995年に、複数の強盗"大盗事件"により逮捕され、収監されており、3日前に釈放されたばかりだった。」

 

ヘヨン「・・・!!」

衝撃を受けるヘヨン。

自分の不用意なアドバイスで、誤認逮捕された確率の高いギョンテが、新たな犯罪を自らの意志で意図的に起こしているのです。

事態は、想定していたよりも、悪くなっている気がします。

 

アン・チス「オ・ギョンテは、事前に用意した車両を使用し・・」

 

監視センターが、車種とナンバーから、該当車両を追跡。

 

アン・チス「キョンジン高速道を使い、京畿道イチュンまで走行。」

そこで、逃走車両は乗り捨てられていた。

 

アン・チス「その後の居場所は特定に至っていない。被害者のカードと電話は使用された形跡なし。携帯電話は電源が切られており、GPSによる居場所探知は不可能。」

 

ボムジュ「オ・ギョンテについてはどうだ?」

(テレビで会見するような局長クラスが、捜査会議に参加するのか・・という疑問は一旦、置いておくとしましょうか。百歩ゆずって、大物実業家が絡む事件ということで・・)

アン・チス「はい。彼は、外界に出ていなかったので、携帯電話、クレジットカード、ならびに、住所も所持していません。容疑者の発見がなにより緊急を要します。」

 

ボムジュ「一度、ゴミになったら、ずっとゴミのまま、ということだな」

出たよ、この人の、どこか他人事発言&したり顔での(弱者への)マウント取り。

ユンジョン事件の時の捜査会議と、一ミリも変わってないじゃん。プンプン

 

ボムジュ「盗みの罪で刑務所に入り、出所後、すぐにまた、同じことを繰り返す。・・・ということなら、もう何も聞く必要はないな。」

ボムジュが立ち上がると、一斉に立ち上がる課員たち。

 

ボムジュ「どうせ、金が目当てだったんだろうが、(入ってみれば)現金はなく、代わりに、家人を攫っていったってところだな」

 

ヘヨン「それは、少しおかしいです」

今まで、ずっと、おかしい、おかしい・・と顔にでていたヘヨンがとうとう、口を開きました。

 

え?と、ヘヨンを見る刑事たち。

 

正直、この状況では、ボムジュに盾ついたようにしか思えない感じです。

 

一同、し~~ん!

強力班の刑事たちを見ると、あからさまに顔を背けてます。

あのバカ、こんな時になに言い出した?関わり合いになるのもごめんだ、って感じですね。

 

ヘヨン「オ・ギョンテは今まで、一度たりとも、人に手を出したことはありません。これまで窃盗しか起こしたことがないんです。犯行の手口も変えてます。指紋を残し、CCTVにも姿をとらえられている。オ・ギョンテらしくありません。オ・ギョンテには、この犯行を行う別の動機があるはずです。

 

いち早く、アン・チスを見るスヒョン。

アン・チスの無言の指示は、こいつを黙らせろ・・です。

 

ボムジュ「脅迫電話がかかってくる頃だろう」

不愉快きわまりなくとも、ヘヨンにかまわず、話をすすめようとするボムジュ。

 

ヘヨン「ですから、私が言いたいのは・・」

発言の途中で、ヘヨンの足の甲を、靴のかかとで思いっきり踏みつけ、黙らせるスヒョン。

 

ボムジュ「じゃ、準備にかかれ。奴が一緒に働いていた全員に話を聞け。友人、刑務所の同房者もだ。 誘拐のゴールデンタイムは、概ね24時間以内だぞ」

 

あまりの痛みに、声も出せないヘヨン。

 

ボムジュ「ソウル全域を探せ。そして、オ・ギョンテを見つけるんだ!」

全員「わかりました」

 

会議室を出ていくボムジュ。

ヘヨン「きょ・・局長」

 

アン・チス「奴の車が置き去りにされていた地点から開始し、出来る限りすべての監視カメラを調べるんだ!これは、車載カメラも含めてだぞ! この署の警察官全員に、この事件へ動員するよう要請する。以上!!」

全員「了解しました」

 

ヘヨン「ちょっと、ちょっと待ってください」

さきほど、スヒョンが止めたにも関わらず、まだ、声をあげようとするヘヨン。

 

ヘヨンの言葉に耳を傾けるものはなく、一斉に会議室を出ていくのみ。

 

ヘヨン「ちょっと待ってください!」

 

近づいてきたアン・チスが、思いっきり、ヘヨンの頬を殴り飛ばします。

 

テーブルに屈服するように、倒れ込んだヘヨン。

すごい物音に、一旦部屋を出ていたケチョルが慌てて戻ってきました。

 

アン・チス「"京畿南部連続殺人事件"を解決したからといって、こんな振舞いが許されると思ってるのか? 一体、お前は何を、そんな思い上がっている?」

 

ヘヨン「そうでした。警察組織にいる人間と、まともにやり取りをするのがどんなに難しいことなのか、忘れてましたよ」

警察嫌いのパケヨンにも、火がつきそうです。

 

それを聞いたスヒョンがヘヨンのむこうずねを思いっきり蹴とばし、

ヘヨン撃沈。

ここまでして、守ってくれるスヒョンに感謝しなさいね。

 

アン・チスに向かい、「申し訳ありません。あとは私がよく言ってきかせます」と謝罪するスヒョン。

 

足の甲に続き、向う脛(弁慶の泣き所)・・と、急所を立て続けにやられたヘヨン。

 

アン・チス「チャ・スヒョン。(強力班の)応援として捜査に参加を命じる。チョン・ホンギ、お前は現場に出ろ」

ホンギ「はい」

アン・チス「キム・ケチョル。ここで、サポートに回れ」

ケチョル「はい」

 

痛みに顔を歪めているヘヨンには、「消えろ!」と一言。

 

結局、会議室には、スヒョンだけが残りました。

 

ヘヨン「くっそ~~~」

 

スヒョン「さぞや、いい気分でしょうね」

振り返るヘヨン。

スヒョン「あんたは、他の警官とケンカするために、警官になったの?」

ヘヨン「説教なんてやめてください。俺は、あんたたちの誰とも、一緒に働きたくなんかないんだ! スキルもないくせに、プライドだけは高くて、そんなんだから、犯人だって捕まえられないじゃないですか!

 

損することも多い難儀な性格だけど、こういう火の玉小僧みたいなところ、嫌いじゃないけどね。

 

 

ヘヨン「この事件は、単純な誘拐なんかじゃありません。オ・ギョンテはいつだって、最新の注意を払うタイプの窃盗犯です。それなのに、鏡に指紋を残し、CCTVに姿を晒している。この背後には、もっと深い動機があって、誘拐は、彼にとってもっとも意味のある重要なものなんです。だから、被害者の命は、今、非常に危険なんですよ!

 

こうやって聞いてみれば、ヘヨンはヘヨンなりに、その立場から、緊急性を要することを伝えようとしていたのだということがわかります。

でも、問題の本質はそこじゃない。

 

スヒョン「そう、だから、あんたは正しくて、被害者の命が危険にさらされていると言うわけね。だったら、その被害者を殺すのは、あんた自身よ!!

顔を歪めながら、指さすスヒョン。

 

スヒョン「(そこまでわかってるなら)あんたは、彼らを説得するために、もっと努力すべきだったのよ! あんたが今後もこんなやり方を続けるなら、誰も、あんたの言うことに耳を傾けるものはいない。そして、毎回、誰かが死ぬのよ

ヘヨン「・・・・・」

反論できません。

 

スヒョン「自分が思う通りにすればいいわ」

 

部屋を出ていこうとして、立ち止まるスヒョン。

スヒョン「あんたが、どうして、それほどまでに警察を憎むのか、私は知らないけど、痛みに耐えられないなら、犯人を捕まえることもできないし、警察を罵る権利もないってこと、考えてみなさい」

 

スヒョンが、真剣に叱ってくれてることが理解できたのなら、いいんだけど。。

眉間に皺を寄せたまま、一人立ち尽くすヘヨン。

 

~消防署 前~

刑事「ここと、あちらのCCTVについてご存じですか? 記録を取られていますか?」

街中の、監視カメラについても、一つ一つ確認していく刑事たち。

 

~シン家のリビング~

そう言えば、2015年当時の、韓国の固定電話ってデジタル回線化されてたのかな?

 

自宅の電話に、装置が取り付けられ、いつ、脅迫電話がかかってきてもいいようにセッティングされている。

 

自宅に入ってきたスヒョン。

ヨジンの自室を見回ると、鑑識が鏡の指紋等の検出を行っている。

もう指紋採取はとっくに終わってるかと思ってたけど、追加採取?

 

~刑務所~

単独で、刑務所を訪れたヘヨン。

 

刑務官に、ギョンテの様子を聞きにきたようです。

刑務官「オ・ギョンテ? 何度か脱走を試みたようですが、失敗に終わってます。その後はすっかりおとなしくなりましたよ。所内で、電子機器の技術を身につけたようですが、周囲とはあまり話をしなかったですね。」

ヘヨン「彼は出所直後に、ある人を誘拐しているんです。オ・ギョンテがなぜ、そんなことをしたのか、知る必要があるんです」

なんとか糸口を探そうとするヘヨン。

 

刑務官「さぁ・・どうでしょうか。彼は、ほとんどトラブルを起こしませんでしたからね。いつも一人でした。そう言えば、よく発作を起こしてましたね。なので、他の囚人たちも距離を置いて、相手にしてなかったです。」

ヘヨン「発作ですか?」

 

食事の時、列に並んでいる際、厨房で火の手があがるのを見て、

半狂乱になって叫び出すギョンテ。

完全に、ヨジンと同じく、PTSDでしょう。

 

ヘヨン「刑務所の中でなにがあったんですか? 彼の逮捕報告書には、火災に関するものは何もありませんでしたけど・・」

刑務官「娘さんが亡くなったんですよ。焼死だったそうです。」

 

ヘヨン「・・・?」

 

~冷凍庫の中~

 

気を失っていたヨジンが目をさます。

ロープで縛られ、素足にされた状態で、周囲を見回し、閉じ込められているのに気づく。

 

ヨジン「誰かいませんか? 誰かいませんか?」

パニックを起こしかけてます。

 

少し離れたところに、カバンの上に置かれた携帯電話が目に入る。・・・。

 

足で手繰り寄せ、なんとか手に取ろうとするも、極寒で指先がかじかんでうまくいかず、

更に、パニックを起こすヨジン。

 

バス事故の時の、助け出された際の記憶が蘇り、

恐怖に震えるだけのヨジン。

 

~ヨジンのバスルーム~

 

鏡の裏のキャビネットをあけたスヒャン。

そこに置かれた、たくさんの薬の容器に着目する。

 

早速、父親のシン・ドンフンに事情を訊ねるスヒョン。

スヒョン「これらは、抗うつ剤ですよね。お嬢さんには、持病がおありなんですか?」

シン・ドンフン(ヨジンの父」「PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。あの子は、若いころ、大事故に遭ったんです」

※Post Traumatic Stress Disorder Syndrome

 

スヒョン「事故?」

シン・ドンフン「ハニャン大橋の事故をご記憶でしょう?」

ええ、と頷くヘヨン。

ドンフン「娘は、あの橋にいたんです」

 

~車内~

ネットで、関連記事を検索するヘヨン。

 

ハニャン大橋崩落の記事を読みながら、「あの日、一体、なにが起きたんだ?」と呟いていると、そこに、11:22のアラームが鳴る。

急いで、無線機を準備するヘヨン。

 

過去

 

~警察署前~

 

ギョンテが出てくるのを外で待っているジェハン。

 

捕縛され手錠を付けられたギョンテ。

 

が、ジェハンに気づくと、

血相変えて、ジェハンに挑みかかる。

 

ギョンテ「おまえのせいだ!!」

体当たりしながら、叫ぶギョンテ。

 

ギョンテ「お前のせいだ、この野郎!! 俺のウンジが・・・、お前が俺を逮捕なんかしなければ・・・俺があの子の隣にいたら、絶対、助けてやれたのに!! 全部、お前のせいだ!!」

 

何人もの護送官たちに引っ立てられるように、移送車に乗せられるギョンテ。

 

ギョンテに掴まれたところを、無意識に触りながら、涙をこらえるジェハン。

 

~ジェハンの車内~

ウンジがくれたカセットテープを掛けてみるジェハン。

 

 

 

떠나야 할 그 사람

この調べがなんとも・・・

 

流れ出した途端に、涙があふれだすジェハン。

 

離れなければならないあの人

離れなければならないあの人 忘れられないあなた
言いたいことも言えず 別れて
傷ついたこの胸  私一人 たった一人
 

隠せない 隠せない 隠すことなんてできない
赤い太陽 変わらず熱く燃えて
青い空には白い雲も流れているのに
 

見送るべき私の心  忘れるべき私の心
結ばれないあの人の涙だけが溢れて
傷ついたこの胸  私一人 たった一人


赤い太陽 変わらず熱く燃えて
青い空には白い雲も流
れているのに
見送るべき私の心  忘れるべき私の心
結ばれないあの人の涙だけが溢れて

(歌詞は、びびのなんちゃって訳です。)

 

 

現在

 

~ヘヨンの車内~

23:23を待っているヘヨン。

 

電源がオンになると同時に、

語り掛ける。

ヘヨン「刑事さん、私です、パク・ヘヨンです。」

 

過去

 

テープを聞きながら、泣いてるジェハン、それどころじゃありません。

それでも、無線機には気づきました。

 

ここから、現在と過去の交信が開始されます。

 

ヘヨン「刑事さん、聞こえてますか? 一体、なにが起きたんですか?」

答えたくても、涙で、とても、喋ることができないジェハン。

 

ジェハンの返答を待ちきれないヘヨン。

 

ヘヨン「"大盗事件"によって、過去が変わってしまいました。オ・ギョンテは本当に有罪なんですか?」

 

なんとか、無線機を手に取るジェハン。

 

この時の、必死に、涙をこらえるジェハンに、私の涙腺、決壊。

 

ジェハン「警衛ニム・・・」

それだけ言うのが精いっぱいです。

 

ああ、通じた、とばかりに、話を続けるヘヨン。

ヘヨン「オ・ギョンテが、ある人物を誘拐したんです。その人を殺すつもりです」

 

こっちが必死なのをなんとか伝えようとする。

ヘヨン「あの日、一体、何が起きたんですか?」

すでに、ウンジをあんな悲惨な形で失い、事態は最悪を通り越しているのです。

ジェハンの精神は、崩壊しかけてます。

 

ジェハン「・・・私たちが間違ってたんです。いえ・・・いえ・・・俺が・・全て私が間違っていたんです。全て・・・俺のせいで、メチャクチャなことになりました。こんな無線・・・始めるべきじゃなかったんです

ああ、ここは、いつ見ても、ダメだ~~~!!えーん

 

ヘヨン「な、なにを言ってるんですか?」

 

ジェハン「・・・・・・・」

もう言葉にならないジェハン。

 

 

涙と『떠나야 할 그 사람』ともに、5話はここで終わりです。

 

 

★『シグナル』EP.5-5 雑感★

 

泥棒一人捕まえたくらいで、人類の平和は崩れたりしませんよ。

そんな認識でいた、数日前の自分を、ジェハンはどれほど呪ったでしょう。


証拠が出た以上、ギョンテを連行せざるを得なかった刑事としてのジェハン。

他の誰に逮捕されるよりも、自分の手で・・・なるべくウンジが傷つかないようにタイミングを見て・・・と考えたのでは、とみるほうが自然ですよね。

 

でも、全ては、見事に、崩れ落ちました。

取り返しがつかない・・・とは、こういうことを言うんですね。

 

以前も書きましたが、きっとウンジにとって、ジェハンは(ウンジ自身が自覚してたかどうかわからないけど)、憧れのお兄ちゃんであり、初恋の人だったよね。ショボーン

 

「おじさんのこと、本当のおじさんだと思ってる」

あれは、自分たちは身内同然だ、という意味と、おじさんだと思おうとしているという二重の想いがあるように思っています。

十分、初恋を経験してもいい年ごろです。

もちろん、ドラマ中、それに言及した箇所はありませんし、なんでもかんでも、色恋に結びつけるのもどうか、とは思いますが、振り返った時、ああ、あの時、自分は恋をしていたんだな、と気づくことで、女の子は大人になることもあります。

だからこそ、未来が断たれてしまったウンジのことが、我が事のように悲しくて仕方がない。

 

『行かざるを得ないあの人』(INKII)

 

 韓国版『シグナル』を全編通じて支える哀愁ただよう数々のOSTの中の一曲です。

これを、ダビングした彼女の想い。

彼女が選んだ他の、ラインナップも見てみたい。

女子高生にとっては、少し背伸びをした昔の曲だったのかな。


この曲を一人、車の中で聞くジェハンの心情もまた、辛すぎます。

背負った十字架の重みに、つぶされそうで、見ていられないのです。

 

 

★『シグナル』EP.6-1に続く★