富士スピードウェイと言えば本コースのロングストレートが有名ですがこのサーキットにはショートコースなる別の小さいサーキットもあります

今日はそのショートコースについて紹介してみます



日本人初ル・マン24時間耐久レース制覇者、関谷正徳氏監修のもと設計されたショートサーキットは、なんと18通りものコースレイアウトが可能。充分なコース幅やセーフティーゾーンを備え、街乗り車両・チューニングカー・カートからミドルフォーミュラまで走行できる本格サーキットで、テクニカルな走行を体感してください。


富士スピードウェイ原文↑

という事で要は良いサーキットという事です(笑)


コースレイアウト


かなり小さいコースに見えますが実際かなり小さく(笑)1周3~40秒台のコースになります
小さいので勿論コーナー数も少なければ最高速もそこまで出ないのですが立地の影響から高低差はかなり大きくなっています

特にホームストレートからの3連続コーナーは急な下り坂からの進入なので鬼門のセクターでチャレンジングなレイアウトです

最終からホームストレートにかけての下り坂
裏ストレートに対してかなり急勾配なのがわかると思います

よく危ないと言われているのは主にこの高低差とセーフティーゾーンの少なさに起因しています
アウト側のセーフティーゾーンはそれなりに確保されている印象ですがイン側に関してはほぼ「無」です
基本的には安全な部類のコースではありますがイン巻き方向の挙動には特に注意が必要なコースです
4コーナー立ち上がりからは登り坂で回り込んでいる為見通しが悪く思っている以上に難しいセクターです
そして最終コーナーはかなりタイトでありながら縁石がとても大きいです
たまに最終コーナーで横転している車が居るのはこの縁石に引っ掛けてしまう為です


サーキット紹介なのに危ない点ばかり目立っておりますが良い所は沢山あります

~良い所~
・テストコースとして適している
短いコースながら色々なパターンのコーナー(コースレイアウトも複数)があるので車のテストに向いています
アップダウンにより加重の抜けやすい所もありサスセッティングの確認にも向いています

・車を問わずタイムが近い
筑波や日光のように車種問わず近いタイムが出ます
速い車は32秒台(GTRやRX7等)で33秒台は軽量4駆やFF勢となり34秒台は多くの車のターゲットタイムになります

・コース攻略難易度が高い
単調なコースにも見えますが複合コーナーと高低差によってかなりコース攻略が難しいです
基本に習ってアウトインアウトで走れば良いという訳でも無くミニサーキットにしては加重移動が激しい所もあるので奥深いコースになっています

・基本的に空いている
これは土日も含まれますが基本的に3~4台しか走っていません
過去最高に多くても6台(コースイン台数上限は15台)でした
かなり穴場スポットではありますが逆にそれを見越してグループで練習に来る場合もあるそうです
空いているとちょっとしたムチャも出来るので練習に向いているサーキットです


~悪い所~
・ブレーキの負荷が大きい
これは主にヘビー級の車に言える事ですがトップクラスでブレーキにキツいサーキットです
速度に対してクーリングの時間が短いので冷えるタイミングが少ないです
テスト走行でもブレーキメンテナンスは確実な状態で走ることを推奨します

・計測システムがイマイチ
サーキットからレンタル出来るポンダーがどうも最近は不定期だそうです
走行会では以前同様紙ベースでラップ表を出力して貰えますがライセンス走行の場合はアプリで確認というシステムになっています
アプリも慣れるまでは分かり難い&そもそもスマホが対応していないと使えないので万人受けするシステムでない事は確かです
逆にポンダーを積んだ車全てのタイムを見る事も出来るのでそこはプラスポイントかも知れません(笑)
※コース改修後磁気計測器使用不可になったと言われていましたがP-Lapは使えました

・PIT設備がほぼ無い
ピットはあくまでも日除けや簡易作業用のスペース的な感じです
電源も無ければエアーもピットにはありません
多少不便なのは否めませんが無料で使えるスペースですので諦めましょう
※エアーは1箇所にあります(エアゲージ付)


良い所もあればマイナスポイントも勿論ありますが基本的にコストパフォーマンスの良い優れたサーキットだと私は思います
一部のコアはドライバーには人気のあるサーキットですが(笑)なかなか賑わっていないので紹介含めて記事にしてみました


車載
GT-R 


MR2 NA


それでは