「サーキットは楽しく走れる」

これがサーキット走るキッカケとして一番多い理由だと思います

広いコースに比較的安全な設備や環境、国家公務員の視線も気にする必要がなく(笑)車好きや走り好きの我々からすると天国です

しかし最低限の知識や勘違いをしてしまうと痛い思いをしたり最悪の場合は死ぬこともあります


今回はサーキットを走るのに絶対にハズせない所や押さえるべきポイントを書きたいと思います

比較的走り始めたばかりの方向けの内容ではありますが慣れてる人もこれを見て何か気付く所があれば嬉しいです







~サーキットは無法地帯ではない~


公道を暴走する動画を見て「サーキット行け」と言う人が居ますがサーキットにもルールがあります

サーキットは公道と違いどの車もアクセル全開で走っている為平均速度がかなり高いです

ゆっくり走る公道でもルールを間違うと事故になるのに飛ばしているサーキットでルールを間違うと...

どうなってしまうかは容易に想像が付くかと思います


サーキットには色々なルールがあります

ピットレーンの制限速度もあれば公道と同じように信号(ピット出口の信号もあれば各コーナーに注意を促す"ポスト"と呼ばれる場所)があります 

この辺りは走行会へ参加するかサーキットライセンスを保有する場合に必ず説明があります

サーキットだから何でもやって良い!と思考停止するのでは無く"ルールを守って初めて安全に走れる場所"である事をしっかり認識して下さい





・タイヤ&ホイールは命



当たり前の事ですが"確実に取り付けられていること"が重要です

面だしして取り付けているか?トルクレンチを使用して規定トルクで締めているか?スペーサーを使用している場合はしっかり取り付けられているか?強度は大丈夫か?

タイヤの取り付けだけでも多くのチェックポイントがあります


サーキット走行を長くしている人でもここは怪しポイントだと自分は思っています

タイヤは地面と唯一接地している所です

タイヤさえ良ければそれなりに走れますが逆を言うとタイヤが悪ければ滑り易いですし取れてしまえば車は走れません


取り付け後の増し締め等含めトルク管理は一番シビアにチェックして欲しいポイントです

お店で取り付けてそのままサーキットという方が大多数かとは思いますが現地で再度トルクチェックが出来るように自身でも持っていると確実です


そしてホイールを固定するのはホイールナットだけになりますので同じく重要部品になります

実績のあるメーカーの強度と信頼性のある品物(※鉄 チタン等)を使用して錆等の劣化が見られた場合は新品への交換を強く推奨します

間違ってもルックスだけで安易に選択しないよう注意してください

特にアルミナットは論外です





・ブレーキも命



当然ですがブレーキも命です

車は止まっている時が一番安全(※コース上は除く)で止まらなくても良いと考えて良いのはマグロくらいです(笑)

加速を速くすればタイムは稼げますが止まらない=それは死を意味します

大袈裟と思われるかもしれませんがスピードというのはそういうモノです


ブレーキパッド残量はあるか?ブレーキローター残量はあるか?クラックは無いか?ブレーキフルードはサーキット走行に向けて耐えれる物か?エア抜きは確実か?制動部品は何度確認してもやり過ぎはありません


車によっては根本的にキャリパー容量が不足している場合があり性能悪化の早い事もあります

その車種に長けた人やお店にアドバイスを受けるのが一番安全で確実でしょう





・安全装備



これは始めたばかりの頃は敬遠しがちなポイントだと思います

「装備だけ揃っていても...」とか「速くもないのに見た目だけで恥ずかしい...」とかそういうのは関係無くちゃんと揃えましょう

結局何かあった時にケガをするのは見てる人では無くドライブしている貴方です


ここで注意する必要があるのは安全装備にも種類があるという点です

4輪箱車は他とは異なり特に不燃素材を重視している為使用目的に合った装備を買う必要があります

違う物を買ってしまうとイザという時に大怪我に繋がる恐れもありますのでしっかり確認して買うようにしましょう


最近はハンスもかなり手頃な値段になってきました

そうは言ってもなかなか簡単に買える物ではありませんがもしサーキット走行をずっと楽しむつもりであれば先行投資と割り切って早めに揃える事を推奨します






今回は3つの点を取り上げました

サーキットを走る!と言ってもご覧の通り最低限揃えるべき物やメンテナンスがそれなりに必要です

正直この3つさえちゃんとしていればとりあえず無事に走って来れます

そして万一事故を起こした場合でもドライバーの装備が揃っていれば怪我のリスクをかなり低減する事もできます


サーキットを始めたばかりの方は揃ってタイム云々を気にする方が多いように思います

ここで言いたい事は"走りの心配をする前に無事に帰ってくる心配をしましょう"というお話です

無事に帰ってこれればまた次も走れます

車をぶつけたり潰してしまった場合は長期離脱or下手をするともう遊べなくなってしまうかもしれません

当たり前の事なのですがサーキットは楽しい所なので走り始めるとどうしてもこの感性が薄れてしまいがちです

せっかくの楽しい遊びなので是非とも長く安全に楽しんで頂ければと思います



今回は敢えて初心に返った内容としてみました

それでは