今回はタイムアップへの道として主に自分がやってきた事や取り入れて良かったと思う事を書いてみます

あくまでもタイムアップという視点で上達に繋がっているかどうかはわかりません

いつもながらのノークレームノーリターンでよろしくお願い致します


※サーキット走行歴の浅い方向けの内容です





・車載カメラ


目標タイムが明確にある方やドライビングスキル向上を狙う方はまず最初に車載カメラを導入するべきです

個人的にはヘルメットやグローブと同じレベルの位置付けです


これはいつも言うワードなのですがデータロガーは「結果」を表示しているモノで車載はそこまでの「経緯」を見るモノです

自分のドライビングが確立出来てない状況では結果よりも経緯を考え学ぶ事がとても大切です


車載は"自分の癖や感覚のズレを矯正するキッカケ"や"他人と比較"する事が出来る為映像から得られるモノはかなり多いです

ライントレースからステアリングの切り方、コーナリングボトム付近での舵角量や切り遅れ等、実際に走っている時というのはなかなか正確に判断出来ません

自分ではこの辺を走っているつもりでも映像を見たら全く違った所を走っていたなんて話は良くあります(笑)

ちなみに慣れてくるとこのミスは何秒くらいのロスなのか?も分かるようになってきます

これはGTやF1レースのオンボードを見ていても自然と考えるようになりより一層レース観戦も楽しくなる事でしょう


他人と比較出来るというのもとてもプラスになる要素です

その比較相手が自分より速い人であれば"答え合わせ"が出来るようになりますし明らかに走り方が違う場合は見て"真似る"事も出来ます

真似をすると書くとマイナスなイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが真似をするにも技術が必要です

ヒントを得るという意味でも大切な取り組み姿勢の一つだと自分は考えます


車載を撮る場合は少し広角でドライバー全体と車の左右ドアくらいまで映せるモノが理想的です

ドライバーアイのカメラは迫力ある映像が撮れますが個人的には得られる情報が減ってしまう為にあまりオススメはしません

この意味が分かるようになると活用レベルがワンランク上がったと考えて良いと思います




・シミュレータ


これまでのモータースポーツ経験が少ない方にオススメします

この一番の利点はハンドルからアクセルブレーキと実車と同じ操作を必要とする点で基本的な操作からいざと言う時の対処までかなり再現度の高いトレーニングをする事が出来ます

特に有用なのはいざという時に無意識に身体が反応するようになり"生還率"がかなり上がります

これはそのままクラッシュリスクを低減させる事にも繋がります


自分の場合はゲームそのものが好きなのも勿論ありましたが(笑)悪い癖(送りステア)やカウンターステアの練習の為に導入したのもあります

そして実際に効果もあったので特に推奨したいモノのひとつになります

セッティングによってパワステの有無やABSの有無等も合わせられるので自分の車にそれなりに寄せる事も可能です 

時間を縛られる事もなくランニングコストも初期投資だけで済むので後々の効果を考えるとコストパフォーマンスに優れる練習方法だと思います

当然ではありますが所謂"ステアリングコントローラー"を使用する事が大前提になります



 

・データロガー


本来一番最初に書かれる事が多いロガーですが自分の考えではそこまで重要度は高くありません

理由としては単純にデータロガーをしっかり読むにはそれなりの知識が必要で最も有効に活用するには同じ車種で速い方の比較データが必要だからです

またロガーで取れる情報は上↑の車載カメラからもかなりの部分で読み取る事が出来ます

ある程度走りが完成してきて初めてロガーの精度が生きてくるというのが自分の考え方です


では初心者がいきなりロガーを付けるのは違うのか?と言えば答えはノーです

最初から導入出来るのであれば付けるに越したことはありません(笑)

ロガーの活用法については色々とありますのでそのうち別途記事にしてみようと思っています





上記はデバイス等の道具に頼るものですがそれとは別に走り方?についても書きます



①走る時期 タイミングを図る

これは特にターボ車に言える事ですがタイムが出る季節に絞って走行するようにしています

気温湿度気圧の条件によっては富士のストレートで10km/h近く変わりこの差は1周1秒レベルのロスに繋がります

せっかくちゃんと走れても車が遅ければタイムは出ないので意味の無い走行はしないという事です

例外があるとすればシーズンインでのドライバーの慣らしや車両データが欲しい場合は走っています


②走る走行会を選ぶ

個人的には一番重要視しているポイントです

結局タイムを出すには"クリアを取る"事が始まりであり全てです

その為多少金額が高くても台数の少ない or 同じタイム付近の方が多い走行会を選ぶようにしています

GTRのように車重のある車は特に最初の数周でタイヤがタレてしまうのでマストになります

Attackイベントでのスーパーラップはわかり易い一例になります


③雨の日は絶対走らない

賛否両論かと思いますが(笑)これはサーキット走行を始めてからずっと守ってきている自分ルールの一つです

雨の走行は自分がミスをしなくても他車による事故率が圧倒的に高いです

「避けて走れば良い」という声もありますが自分より速い車が来た場合それは不可能です

そして「スキルが上がらない」という声もわかりますがそれはセカンドカーでやるべき事であってわざわざGTRでやる必要は無いでしょう


我々は素人であってレーサーではありません

如何に車を壊さず続けて来れるか?シンプルではありますが一番大切な事だと思います





今回はタイムアップという明確な目的向けに書いてみました

数字はとてもわかり易い"結果"ではありますが個人的な考えを述べるとタイム=上手さでは無いとも思ってます

自分は何を求めているのか?まずは目標を考えその結果数字が欲しい!となった場合は是非参考にして頂けると幸いです


それでは