今日は車の"立ち姿"についてです
"立ち姿"は主に人間で使う言葉になると思いますが車の場合は「姿勢」だったり「雰囲気」と言う意味で私は使っております
たまにシンプルでも格好良い車が居たりノーマルでも何故か雰囲気のある車って居ますよね?
今回はそういう感性(次元)のお話です
この車の立ち姿ですが実は結構重要?と言うか個人的にはかなり意識して見ているポイントになります
基本的に人間は規則的なモノを美しいと捉える傾向にあります
言葉にするとシンメトリーとアシンメトリーでしょうか
「シンメトリー」整列性や様式美を想起して美しいと解釈 無機質とも言われます
対になるのは「アシンメトリー」で非対称=バランスが取れてないと解釈 変化的や動的とも
※人間はこちらのアシンメトリーに入るそうです(確かに100%左右対照の人間と考えると寧ろ怖いですよね)
ちなみに人間は無意識のうちにシンメトリーを美しいと解釈するそうです
そして同じく無意識にそれを求める性質もあるそうです
これは所謂"本能"という部分の話になるかと思います
...要は「車もバランスが取れていれば格好良い」という持論です(笑)
実際の所は完全なシンメトリーというのは物理的に不可能です
でもそれをわかっていて諦めるのと限りなく調整してシンメトリーに近付けるのとはでは"質が異なる"というのが今回のテーマです
そしてその感性を磨いていくと"変化に気付けるようになる"というのが事の本質です
例を挙げると止まっている車で1輪だけタイヤエア圧が下がるスローパンクチャーしていたとします
スローパンクチャーはゆっくりとエアが抜けて行くので本来なかなか気付けないトラブルですがエアが抜ける=確実に左右差は生まれているので事前に"察知する事は可能"です
外装でもエアロの取り付け等を毎回チェックしていれば歪みや緩みの変化に気付く可能性が高まります
これは走行中GTウイングが飛んで行ったり脱落したりするリスクをかなり減らす事が出来ます
と言うかエアロパーツで左右非対称になっていればこれはもう大事です(笑)
普通はなかなか気付けない部分でも日頃から立ち姿を意識していれば「あれ?」となって異変に気付く感性が付くという事です
※どちらも実話です
左右対照という点ではアライメントにも通ずる話になります
外見で左右違うというのはもうかなりズレた次元の話にはなりますがドライブで気付けなくても見た目で気付ければ無駄な時間を消費せずに済みます
トーやキャンバーは左右違うとかなり見た目も違和感が出ます
そして何より挙動が気持ち悪くなるので運転していて楽しいモノではありません
例を挙げていくつか書いてみましたが...
ぶっちゃけサーキットをかなり走っている人は普通じゃないか?という感想を持つかと思います
それは今までの経験で"何をチェックするのが重要か"を理解し気付く事が出来ている=無意識の領域になりもはや当たり前になっているからです
これについてはサーキット始めたばかりの初心者~中級者(今回は敢えてこう表現させて頂きます)さんの方が経験よりも聞いた知識で行動する事が多いのでリスクとなる場合が多いかと感じます
要は言われた内容(例えばパット残量や油脂類交換等※勿論これも重要です)の確認に精一杯で外見の異変等根本的な変化に気付けない事が多いという見解です
目視点検というのは実は1番重要で最後の砦でもあります
どんなにオイル等の内部(油脂類)メンテナンスしてもボンネットが開いていたり屋根に工具が載ったままで走ってしまえば全てを台無しにしかねません
※油脂類漏れチェックも大切です!
ネットに情報も多く出回ってユーザーレベルも向上してきました
そんな今だからこそ改めて基本に戻って今一度安全とは何か?を再度考え楽しくサーキット遊びを続けて行ければと私も思っております
色々と思う事もあり今回はこんな内容となりました
それでは