令和元年12月12日、川崎市において多数の市民の理解を得られぬまま差別のない人権尊重のまちづくり条例(以下、ヘイト条例)が何と全会一致(2名退席)で可決されました。
 
この条例はヘイトスピーチ規制法にはなかった罰則規定が設けられたもので、あくまでもこの罰則は本舗外出身者に対するヘイトスピーチが罰則の対象となるものです。
 
申し訳程度に本邦外出身者以外に対する著しい人権侵害を禁止するという付帯決議が付きましたが川崎市に問い合わせたところ付帯決議には何ら効力などはないとの回答でした。
 
 
この付帯決議はあくまで川崎市議会内の予定調和であり「遺憾ながら賛成」という歴史に残る名スピーチを残した自民党市議団が市民に「保守自民党は戦った」と詭弁を弄するために策定されたものとしか考えられません。
 
末長先生、最大会派である自民党市議団も遺憾ながらこの条例に賛成されましたね?
 
 
ここで、このヘイト条例の問題点を上げておきます。
 
1.何がヘイトスピーチかという明確な定義もなく国民の行動に罰則を適用するのは、罪刑法定主義の原則に反してはいないか?
 
2.ヘイト条例に本邦外出身者以外(主に日本国民)に対する不当な差別に関しての罰則が明記されていない、本邦外出身者以外(主に日本国民)だけが罰則を適用される条例は、憲法第14条「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない」いわゆる法の平等則反しているのではないか?
 
3.国法が罰則を規定していないのに、条例が罰則を規定するのは憲法第94条、「法律の範囲内で条例を制定することができる」反しているのではないか? 例えば国が制定をしている刑法36条にある正当防衛の定義の中に権利侵害行為が切迫していること、すなわち現在進行形で発生していることがございますが、これを地方公共団体の条例で過去に発生した権利侵害に対しての危険回避(仇討ち)も含めるという事も出来るのでしょうか?  
 
4.現在のヘイト条例の推進派によるヘイトスピーチの定義は、部落解放同盟中央本部の第二代中央執行委員であった朝田善之助氏が確立させた朝田理論と呼ばれる部落解放理論と同様と言えます。「不利益と不快を感じたら全て差別」「差別か否かは被差別者にしか分からない」つまり「差別」と感じた者に全ての決定権と主導権があるという考え方を彷彿させるものであり、現在のヘイトスピーチ条例はその決定権を本邦外出身者にのみ与えるという日本国民に対する条例による言論弾圧であり憲法21条で保障された集会、結社及び言論の自由、出版その他の一切の表現の自由反しているものではないか?
 
5.今後、川崎市内において外国人参政権などに反対をした場合にはヘイトスピーチとなるのではないか?
 

  日本弁護士連合会の意見書
 日本弁護士連合会でも、ヘイトスピーチか否かの判断は、当該表現行為の内容に着目せざるを得ず、表現内容の判断にまで踏み込んで規制対象を確定することになるから、表現に対する内容規制となる。この点、名誉棄損表現、わいせつ表現等の事例で内容規制を一定の限度で合憲とする判例が定着している一方で、学説上は、表現の内容規制が正当化されるのは、当該表現行為が違法行為を引き起こす明白かつ現在の危険を有する場合に限定される等、厳格な基準が採用されている。このような現状の下で、規制されるべきヘイトスピーチと許される表現行為との区別は必ずしも容易ではないと意見書を出されてます。
 
この様に何をもって「不当な差別」「ヘイトスピーチ」とするかが明確ではない上に、市民にも十分理解のない状況で条例を制定するとは言語道断であります。
 
日本第一党神奈川県本部は今後も引き続き川崎市民への周知活動を中心に活動をしてゆきます。

また、相模原市でも本村賢太郎市長が何を競っているのか川崎市に負けないヘイト条例を制定すると発表をしており、その中で我々が先の統一地方選挙時に明確なヘイトスピーチを行ったと断言しております。こちらの件も到底看過できる問題ではござません。
 
 
来年度には本村賢太郎市長に対し公開質問状を送りまた、公開の場での討論会を申し込む所存でございます。
 
本村市長殿、日本第一党が選挙時に批判の声を上げたのは市長の公職選挙法違反についてです。
もしかして、市長への公職選挙法違反の指摘ヘイトスピーチに該当するのでしょうか?
 

しかしながら日本第一党神奈川県本部では我々の理解、解釈する範囲におけるヘイトスピーチに抵触をする様な発言及び活動はは日本第一党神奈川県本部が行う政治活動において必要なきものと考えておりますので、結果的にいわゆるヘイトスピーチは現在まで行われておりません。そして今後も行う事はないという事を宣言いたします。
 
皆さま、来年こそ力を合わせ正しき強き日本を取り戻しましょう。
 
日本が日本であり、日本人が日本人であり続けるために、
未来を担う子供たちの目が耀き続けるために、
日本第一党は今日も明日もこれからも日本第一主義を貫いて参ります。
 

最後なりましたが、早いもので、年末のご挨拶をさせて頂く時期となりました。
党員、支持者の皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年はご指導を賜り、厚くお礼申し上げます。
 
来年は日本第一党として選挙の多き年となりますが、少しでも良き結果となりますよう、
誠心誠意努力する所存ですので、より一層のご支援を賜りますよう、
日本第一党神奈川県本部を代表しお願い申し上げます。
 
良いお年をお迎えください。
 
令和元年12月30日
 
日本第一党神奈川県本部
本部長 中村 和弘