FM世田谷毎週金曜日放送の「魯紅梅の健康アラカルト」10月は、以下の順に紹介しています。最初の2回分は、リスナー様からの質問に答える形で漢方薬をご紹介致します。

 

10/7放送:「蘇子降気湯 そしこうきとう」(イスクラ 平喘顆粒)

紫蘇の種(蘇子)は重いので、(肺)気を下に降ろす作用があり、肺気逆による咳、痰に良いです。

生姜、みかんの皮、棗なども入って、体を温め、呼吸器の働きを円滑にします。麻黄(マオウ:エフェドリン成分)という生薬が入っていないので、長期間服用できるのも特徴。

気持ちを落ち着かせる働きもあり、一石二鳥ともいえます。

 

10/14放送:「麦門冬湯 ばくもんどうとう」

お米(粳米こうべい)が入っている、とても優しくて使いやすい漢方薬です。肺と胃を温め潤い、空咳によく使います。また、風邪の後の長引く空咳や、加齢のため痰が出しにくく気道にへばりつくときにも良いです。

 

10/21放送:「甘麦大棗湯 かんばくたいそうとう」

小麦が入っている、ユニークな漢方薬です。小麦は「心の穀物」といわれ、少量なら精神安定作用が良いです。金匱要略に「婦人のヒステリーで泣いたり笑ったりして神霊にでもとりつかれたようなときに良い」とされています。精神興奮が甚だしいとき、小児が泣き止まないときなどによく使います。急に涙がぽろぽろ落ちるときも頓服でお試しください。

 

10/28放送:「麻子仁丸 ましにんがん」

麻子仁、杏仁などが入っている油性下剤です。まるい丸剤タイプですが、丸を作るのに蜂蜜を使います。蜂蜜は水分吸収に役に立ち、腸を潤います。大黄(ダイオウ)が入っていますが、少量のため、腹痛を起こすことも少なく、老人や虚弱体質の人に適しています。1800年前の『傷寒論』に記載されている処方ですが、著者・張仲景は便秘患者に豚の脂を食べさせて便の出をよくするようにしました。豚の肉料理が食べれないかたは、オリーブオイルを摂るのもいいでしょう。また、にがりや乳製品などもお試しください。

 

詳細は、☆毎週金曜日、午後2:20ー2:30 FM世田谷HP https://fmsetagaya.com/

YOUTUBE「エフエム世田谷 のライブストリム」でも~お聞きいただけます。

健康に関する質問を受け付けています。834a(a→@に変換要)fmsetagaya.com

 

栗西洋医学と漢方医学の良さを取り入れる紅梅焼き芋

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