言葉ってすごい
コトバは
人を傷つけたり
人の命も救ったりする
15年前
私はある日突然
大きな病気になり
絶望の淵に立たされていた
生きていくのが辛くて
ある夜
当時2歳の娘の手を引いて
駅のホームにいた
電車は出発したばかり
ふたりホームのベンチに座り
うなだれて泣き続けた
死を決断しきれずに
娘を連れて
家路に着いた
死ぬことができないなら
なんとしても生きなければ
次の日から本を読みあさり
良いということはなんでも試し
助かる術を探し続けた
そしてやっと出逢えた
催眠療法のヒプノセラピーの先生に
言われたコトバ
「つらかったね
でも、もう 大丈夫」
そのひとことで
私はどれだけ救われただろう
そうなんです
つらかったんです
私は
先生の前で
オイオイ泣いた
1回12000円の治療に
すべてを懸けて
2年後
私を取り戻した
あれから15年
私は生きている
ソウルメイトにも出会えたし
息子も生まれた
もし今
まほうのつえがあったら
15年前の私に
こう伝えてあげたい
15年後のあなたは
仕事もしていて
書も書いて
元気に生きているよと
寝たきりだった私が
出逢いと
言葉によって救われた私が
こんどは
コトバで人を助けていく
決して
有名な書家ではないけれど
だれかが
私の言葉で救われる
そう信じて
今日も書き続ける
過去は変えられないけど
現在と未来は
変えられる