昨夜夜遅く 
実習で電車に乗る娘を
ホームまで見送った

誰もいないホームで
娘と二人
誰もいないトロッコ列車の
発車を待っていた

だーれもいない長椅子で
静かな時間だけが
流れていた


ねぇお母さん
聞きたいことがあったんよ

誰かに色々言われても
落ち込んで
また立ち直ってさ

それでも 
そろばんやるんだなと
思って。

やりたいことをやるお母さんの
原動力って何?


さぁ。なんだろね。

でも
ひとつだけわかってることが
あるんよ。
 
お母さんには
日本一を育てる才能はない。

でもね
そろばんの楽しさを
伝えることだけは
誰にも負けない。

それだけで、いいじゃない?
それ以上でもないし
それ以下でもない。

そろばんって
すごい魅力があるんだから。

ちっぽけなプライドが
あのとき

それでも、やるんか?

って
聞いてきたんよ。

答えは、やる。だった。

あの人のおかげで
お母さんの今があるよ。

でなきゃ
今、お母さんが教えている場所は
現れなかった。 

なにくそって思う気持ちが
あったからね。

今、教えてる生徒さんたちが
気付くのは
きっと遠い未来。

それでもいい。

今、お母さんができることを
一生懸命伝えていくだけ。

その先は…

誰かが伝承していくよ。

楽しいって
ひとりでも言ってくれる人がいたら
やるしかないでしょ?
笑笑

お母さんは
誰も見ていない景色を見るのが
好きやけんね😊


お母さんは
やっぱりお母さんや 笑

私は
そんなに強くはなれないけど
でも
将来の夢に向かって頑張るよ。 

臨む未来ってやつ?😊


頑張りや!
一生懸命やりよったら
見えてくる世界があるよ。
応援してくれる人だって
現れる😊
あんたが信じる夢を
追うんやで。

娘は
笑顔で列車に乗り込み
手を降りながら出発していった

私は
離れていく列車に向かって
子供のように
見えなくなるまで
ホームを追いかけた

娘が大笑いしながら
ひとり
手を振っていた


小さくなる娘を見ながら
なんだか胸が熱くなった

いろんなご縁に恵まれながら
今このステージで
生かされていること


ふとした思い付きから
始まって
直感が駆け巡り

やりたいことをさせていただいている
場所

ひらめきは
やっぱりひらめきで

魂の望みは
希望の場所へ導いてくれた

応援してくれる人達が 
たくさんいる

もう
私の望みだけでは
なくなった

私の想いに賛同してくれる
たくさんの生徒さんや
親御さんたち

私はもう
ひとりじゃない


だから

やるしかないよね。

魂が望む限り

臨む未来へ向かって。