今日は大安吉日で
朝から空気がピンと張りつめた
すがすがしい朝だった

不思議と前日はぐっすり眠れて
何の不安もなかった

用意していた事務用品と 
荷物を車に積み込み
8時30分
早めに自宅を出発した

8時50分
新しい会社に到着した

まもなく
息子(以下彼と呼ぶ)さんが
到着して合流

2人で店の前に佇み

「始まるね✨」

「まさかまた25年ぶりに
一緒に働くことに
なるとはね」


今から25年前の26歳

私は
ある薬局を選んだ

当時
不動産会社の営業の会社を
退職した私が
スーパーの前にあった
たった1枚残された求人情報紙を
持って帰ったら
この薬局の求人があった

もう1件
同時に受けた整形外科の病院も
採用になり
勤務日もたまたま同じ日になった

当時付き合っていた旦那に相談したら

「そりゃ大きい整形外科に
行った方がいいやろー?😁」

と言われたけど

「でも、なんとなくこの小さい薬局が
気になるんよね😅」

結局
当日の朝まで悩んだ末

私は
薬局の方を選択する決断をして
病院を断った

それが
薬局生活の原点になった

「あなたと息子は
同じぐらいの年齢だから
一緒に盛りたてて頑張ってほしいの」

彼のお母様にそう言われて
奮起したのを
よく覚えている


当時
お父様が亡くなった彼が
引き継ぐために
勤務していた会社を退職して
帰ってくることが決まっていた

年齢も1歳しか変わらない
同世代だったし

フランクでユニークな人だったので
上司から仕事を引き継ぎながら
私たちは
一緒に必死で勉強した

わからないことばかりで
挫折を繰り返し
毎晩家に帰ると
メモ帳とにらめっこしながら
メソメソ泣いていた

今日行ったら明日は辞めよう。
今日行ったら明日は辞めよう。

来る日も来る日も
それが続いた

そんな時
彼は笑いながらよくこう言っていた

「一緒に頑張ろう。
俺も、めっちゃしんどいけどw
俺ら、ようやっとるほうよ😁」

2人でやった仕事が
上司に怒られ
一緒に謝りに行ったこともあった

その帰りに
2人でお好み焼きを食べに
店に入り
話もせずに
漫画を読みふけった思い出がある

「そんなこともあったなぁ😁」
 
思い出話に
彼は笑っていた


ずっと一緒に仕事をして
同じ時間を過ごしていたけど

お互いに
好みのタイプが違っていて

私達は別々の人に惹かれ
好きになり結婚した

今では
子供にも恵まれ
お互いに大きくなった

独身で入社して
結婚して退社し戻り
妊娠して退社し
子供が保育園に入りまた戻り
また妊娠して退社し
また保育園に入りまた戻り
誰かが辞めてはお声がかかり

いったい
この会社には何度
呼び戻ったことだろう

そして

26歳だった私達は
51歳になった



昨年の11月

「うちの会社に戻って来ない?
新しく立ち上げるから✨」
と言われたとき

とっさに行くと答えたのは
彼に信頼があったから

彼なら
お父様の後を継いで
次期立派な経営者になるだろうと
思えたし

でも
えらそうぶることもなく

いつも謙虚に
相手を上手にもてなすし

なにより
彼は
生まれついて強運な画数を
持っていたしw

人柄が大好きだから

まあ
いろんな理由で

これが
終の仕事になればいいなと 
決断した次第であります


あれから25年

私達は
いい歳をした大人になった

あの頃わからなかった体験を
たくさんして

あの頃
スピリチュアルという言葉もなくて
直感などまったくなかった私が
ふと選んだ薬局は
間違っていなかった

以後25年続くことになる
私の薬局の原点は
あの日あの場所から始まったのだから

25年前の私に言いたい

25年前の美香へ。
あんね
あんたが選んだその決断
間違ってないで!👊✨
そこで一緒に
働くことになる人と
あんた25年後
3店舗目やるよ!
🥰

25年前の私は
どう答えるだろう


「まぁ また
よろしく頼みます😏
本当に期待してるんでw」

今朝
ダウンコートを深く着こなした彼が
店舗の前で笑った

吐く息が白くて

「では、また一緒に 
頑張りましょうか😄
25年前みたいに笑」

二人で笑い合いながら
薬局へ入っていった

これから始まる未来が
輝いて見えた瞬間だった

あの頃と同じだけど
歳を重ねた2人が
メモ帳を手に
たくさんの引き継ぎを受けながら
今日は頑張った
 
でもたったひとつ
あの頃と違うのは

いろんな紆余曲折を重ねてきた私達が
何も出来なかったあの頃とは違う
たくさんの経験を積み
一緒にこの仕事に戻り
携わることになり 
ひとつの山の頂点を目指し始めたこと


今日の夕方は
1月半ばに退職した前薬局に
制服を返しに行った
 
後輩たちが
お菓子を用意してくれていて

「色々教えてくださって
ありがとうございました❗😢⤵️⤵️

名残惜しそうに悲しんでくれた



あんなに頑張った場所なのに
もうここは
自分の居場所ではないと肌で感じた

不思議と映像も景色も 
全てが色褪せて見えた

もう浄化は終わった
次の場所へ行かないといけない
自分を必要としてくれる場所へ

そう感じた

ありがとうございました…😂
この場所で 
役目を果たせましたか?
さようなら。

私は颯爽と
この場所から立ち去った



今でも時々考える

去年の11月に
めんめんちゃんと
人生が変わる場所に行ってなかったら

この話は
私の元へ
やってきていただろうか?と。

やってきていたかもしれないし 
やってきていなかったかもしれない

でも
この場所に行くと決めて行った時
私の気付きがたくさんあって
私の感覚が変わって

その2日後に
彼から連絡が入って

もしかしたら
それによって
本当はなかったかもしれない引き寄せが
あったとして

選んできた道は
直感は
やはり本物だと信じている

ここへ来て本当に良かった

今日はそう思えた冬晴れの
1日だった


これからまた頑張る未来

私のドリームマップ♥️

3年後の私も
今のように
生き生きと生きていますか?✴️