令和の幕開けを祝福するかのように咲いた、純白のみかんの花。
「思春期の子どもたちは、蝶になって羽ばたく前のサナギのようなものです。
はたからは、何もしていないように見えるかもしれませんが、内側ではものすごい変化が起きているんです」
というお話を、ある中学校の先生から伺ってからというもの、
(苦手な人はごめんなさい……)
平成最後の年に、初めてひとつ実らせたみかんの木は、
令和元年、さらに多くの実をつけた。
去年、脳天を貫く衝撃的なスッパサを味わわせてくれたはつものみかん。
収穫後しばらく置いておくと甘みが増す、
という去年もらったアドバイスがよりどころ。
甘くなりますように……
と拝むような気持ちで眺めつつ、10日ほど経ったみかんがコチラ
(あのスッパサが脳裏によみがえると、なかなか手が伸びず)。
次男に、そろそろいいんじゃない?
このままだと食べられなくなっちゃうかもよ?
と急かされ、思い切って皮をむく……。
見た目は、去年と同様、美味しそう……に見える……
覚悟を決めて、いざ、口の中へ……
あ、
ほのかに甘い!
酸っぱくない
ということで、
味は、令和はつものみかん、
衝撃度は、平成はつものみかん
に軍配が上がる。
あのスッパサがあればこそ、このほのかな甘みを感じとれて喜びを覚えられたのだと思うと、
人生における様々な苦難や揉めごと、悲しみ苦しみも、意味がなくはないのだなあ……と改めて。
なんてことも思わされた令和はつものみかん。
ごちそうさまでした