今月のはじめ、
ある休みの前日に、
「明日、ザリガニ釣りに行こう!
すごくいい穴場を見つけた!」
とキラキラした目の次男に誘われる。
でも、翌日の休みは、こなさなければならない用事がびっしり。
とはいえ、魅力的な次男のお誘い。
……ならば、ということで、二人で朝6:30に家を出る。
到着した「穴場」は秋の風情。
で、早速「穴場」に釣り糸を垂らしてみると……
すぐさま、
こう。
どんどん釣れる
出かける前の日に次男があっという間に用意したのは、家にあった園芸用の支柱に凧糸を結わえたものと、煮干し、ミニ水槽。手際が良くてびっくり。
そして、「穴場」を訪れて、15分もしないうちに、水槽の中はこう。
60分も経つと……
ぎっしり。。。
ところで、この「ザリガニ」について、なんだかニュースになっていたような気がしたので、スマホで調べてみると、
私たちがこの「穴場」を訪れた約1週間ほど前、
ザリガニは、特定外来生物に指定 されていた。
特定外来生物に指定されたザリガニは、飼育や輸入、販売などが原則として禁止に。
違反すれば、300万円以下の罰金または3年以下の懲役。
とはいえ、池や用水路でよく見る、この「アメリカザリガニ」は規制の対象外。
もちろん、規制の対象外とはいえ、アメリカザリガニは外来種……。
ということで、
「穴場」でびっくりするほどたくさん釣れたザリガニ軍団は、飼うのは難しいからどうしようねと次男と話し、元の場所へリリースすることに。
一応、ほかの場所へ拡がる恐れがないことをできる範囲で確かめて。
リリースしながら数えると、今回2時間あまりで釣ったザリガニは40匹ほど。
あれだけ簡単にザリガニが釣れたのは、それだけお腹を空かせていたからかもしれないね……など、
さっきまでの高揚した気持ちとは打って変わって、帰る時にはなんだか切ない気持ちに。
あれから約3週間。
ザリガニたちはどうしているのかな……
ちなみに、一番強い印象を残したのは、次男が何度か粘るも、最後まで釣れなかった1匹のザリガニ。
次男が「キング」と名付けたそのザリガニは、まわりよりもひときわ大きく、王者のような風格を漂わせて次男を翻弄。
他のザリガニは、にぼしを大きなハサミでがっしりと挟むが故に、絶妙なタイミングで釣り糸を引き上げる次男によってあっという間に釣られてしまう。
でも、その「キング」だけは、小さいハサミしか使わない。立派な大きいハサミはあるのに、決してそれを使わない。
なので、釣り糸を引き上げると、にぼしが小さいハサミから自然に外れて釣り上げられない。
うーん、賢い。
これは天性のものか、学んで身につけたものか。
その手法に王者たる所以を感じて、恐れ入る。
そんなさまざまな思いを味わった、思いがけない次男との早朝「穴場」デート。