【しもつかれ】


初午は、2月の最初の午の日。旧暦で1年のうち最初の午の日も初午には違いないが、通常は稲荷社の祭の日である2月の初午をいう。初午祭に初午詣する参詣者が訪れ、これを雑節の一つとすることがある。(ウキペディアより)


農家ではお正月を前に大根、人参、ごぼうなどを土に埋めて保存してお正月を迎える準備として冬の食料を確保してました。

栃木県、特に県北地区では自宅や自宅近辺に氏神様としてお稲荷様を祀っている家庭が多く、初午祭には藁苞にしもつかれをいれて鳥居にしめ縄と共に、また赤飯、お神酒、塩、米、焼いた鰯または煮干しをお供えして五穀豊穣を祈願しました。




そろそろ土も温かく(陽の気が増えてくる)ので土の中の大根、人参、を消費するのも目的の一つと教わりました。

鬼おろしで大根、人参をおろし、節分の残りの大豆の皮をむいたものと新巻鮭の残りの頭そしてお稲荷様にお供えするので油揚げ、これらを各家庭の秘伝のレシピでコトコト煮込んだものが【しもつかれ】です。


薬膳効能

大根  辛味、甘味、涼性

    煮込む事で平性になります。

    消化を助ける。痰を切り咳を止める


人参  甘味、平性

    血を養う。目の乾燥、霞目、視力低下の  

    改善


炒大豆 甘味、平性

    胃腸や筋肉を強くする。疲れをとる。浮

    腫黄疸の改善など


鮭   甘味、温性(秋鮭)

    浮腫の改善。消化不良吐き気の改善など


油揚げ 甘味、平性

    コレステロールの低下、抗がん、動脈硬

    化予防など


酒粕  甘味、辛味、温性

    お腹を温める。消化を助ける。リウマチ

    痛を緩和する。など


ここからは先日【のあのあ】に掲載されたレシピです。


しもつかれの材料を使い【しもつかれお粥】を作りました。

我が家では酒粕を入れない【しもつかれ】ですが、お粥のトッピングとして酒粕で粉チーズ風味を作りふりかけていただきます。


お家で作ったしもつかれをご飯やお粥に乗せて食べても美味しいですよね。

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酒粕     50g

米粉                 50g

きな粉              30g

                      6g

オリーブオイル  7g

全てボウルまたはフードプロセッサーでサラサラに混ぜてからフライパンで乾煎りする

全体に熱をしっかり入れます。


米       1

大根      3cm  5mmの角切り

人参      1.5cm  すり下ろし

大根おろし   大根8cm

炒り大豆    大さじ2 皮をとる

油揚げ     細切りにしてカラカラに乾煎りすら

鮭の切り身   焼いておく

昆布出汁    950cc


大根おろしは熱が入ると臭いが出るので必ず水洗いしてザルにあげておきます。

しもつかれを作る時は洗いません。





鍋に米、炒り大豆、角切り大根を入れて強火で沸騰するまで、沸騰したら弱火で40





洗って水気を切った大根おろし、焼いた鮭を入れて更に15分弱火で煮込む



カリカリにした油揚げと酒粕チーズ風をトッピングして召し上がれ!