以前 2度目の大病で退院したときのこと。
検査と診察は もう毎日じゃなくてよくなって
おかげさまで家に帰ることができたのだけど
入院していたころと同じように
高額医療費精度の限度額いっぱいまで医療費はかかっていました。
入院しても 退院してからも自己負担額は変わらないので
「なんならいっそ 入院していてくれたほうが 安心なんですけど・・・」と旦那がボヤいていたほど。
退院してから 体調が悪い日はあったりするものの、特に大きなトラブルもなく
救急外来に来たのなんて この1か月で1回くらいしかないのに
(自分としては 上出来だと思っております)
「その1回に!精神を削られるんですよ!!」
と愚痴るので まあ患者本人の私にはわからない 家族の疲労とか悩みとかはあるんだろ。
がんになったら
脳梗塞で倒れたら
心筋梗塞で・・・・
と大病をすると 本人はもちろん
支えることになる周囲の人も 心身ともに、そして金銭的にもどえらく追い詰められまする。
体力も 精神力も削りに削れて
体は骨と皮だけになって 心は軸がむき出しになって
息も絶え絶え。
もう、いろんなことがやれなくなりました。
たった一つだか 二つだか
わずかに残ったもの以外は「どうでもいいもの」になってしまう。
今回ではなく、以前の大病では
仕事で得ていた人脈とか収入のほとんどが 私にとって「どうでもいいもの」になってしまった。
仕事に向けていた情熱や覚悟も 真剣な想いも、残らなかった。
ほったらかしにしていると たいていのものは腐ったり 消えたりするもんだ。
人によっては それが 「妻や夫」「家族」になることもある。
患者本人の大切なもの、どうでもいいものと
支える人にとっての大切なもの、どうでもいいものもぶつかる。
ただ、それだけのこと。
自分自身にしか情熱を注げなくなっている私のことを 旦那がどう思っているのかわからないし
もしかしたら傷ついているかもしれない
「そんな君といっしょにいることがイヤだ」と言い出すかもしれない
私の受診日には 当たり前のように会社を休んで
診察室の中にも同席して 私の体のことなのに 検査結果や治療の方針まで首を突っ込んできた
お年寄りならまだわかるけれど、私くらいの年齢で 旦那がそこまで付き添うのは私くらいだった。
連れ合いというより まるで保護者。
そこまでしてくれているのに 残念ながらこの一番近くで支えてくれている人を安心させてあげることができない。
「仲がいいのね」
「奥さんを大切にしているのね」
「それに比べてうちはね・・ 私が大病しているときくらい、やさしくできないもんだかね」
そんなことを、一人で通院している人にちょくちょく言われる。
「診察の前に おトイレ行っておいたほうがいいんじゃないの」
「ごはん食べないと 薬飲めないでしょう?何か食べる?」
心配性で口うるさい「おかん」みたいになってる旦那は うっとおしいけれど
家族を守ることが 何よりも旦那にとって大切なことらしいので 好きにさせていた。
さすが一家の大黒柱。
田舎の本家の跡取りに なるべくしてなってるんだなあと思った。
もう息子たちも大きいし、
私には守ってあげなきゃいけない家族なんていないから 自分しか残らなかったけれど
旦那はそうじゃないんだろう。
それに私が耐えられなくなったら 距離をとるなり、お別れになるのかもなあ。
お互いに 大切にしたいものを 大切にして
どうでもいいものを どうでもよくしておく
それも愛情じゃないかなあ
大病をきっかけに離婚したことを
「支えきれなくなって見捨ててしまった」
「病気もあって、夫がいるストレスに耐えられなくなった」って言う話もよく聞くけれども
大きな病気って おおげさでなく命の危機にさらされるものだから、
「人生をかけるに値するもの」がわかってしまうことがあるというだけのこと。
離婚こそしなかったものの、私は生活の糧にしていた仕事を離職して
収入やら 顔を出せる場が激減したのは自業自得にしたって
当然、あちこちにものすごい不義理やら 無責任をまき散らしました。
そのことはいまだに(数年たってるのに!)責められることはあるし
「どうでもいい」とわかってしまったとはいえ、
確かに楽しい時間を過ごしてきて、誇りに思っていた部分もあるので
正直なことを言うと いまだに割り切れずに(数年たっているのに!)気持ちの上ではチクチクする。
そこも含めて、何事も よりよく生きるために起こる最善のことだから
そこはお祝いしちゃってもいいくらいなんだよ
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