liverpoolfc.comより。

 

若いフットボーラーの独特な生活では、競技の最高レベルに出場するところからまさにその翌日に試験を受けるまで、彼らのことを目にすることができます。

 

例えば、リアン・ブリュースターは、2017年にUEFAのU17欧州選手権でイングランド代表の決勝進出に貢献する最中にあって、クロアチア滞在中にGSCEsを受験したスカッドの1人でした。

 

大会期間中にヤングライオンズの教育が二の次とされないようにすることは、当時のフットボール協会の教育マネージャーだったケイトリン・ホーキンスの責任でした。

 

数ヵ月後、優勝を果たしたU17ワールドカップの期間中、ブリュースターと彼のチームメイトたちがインドで毎日少なくとも2時間の学習をしっかり行えるようホーキンスが手配していました。

 

彼女は1月にFAを離れ、アンドリュー・ポールスランドの下で選手ケア・チームの一員として、LFCアカデミーで新たに設けられたアカデミー教育マネージャーの役割を引き受けました。

 

「とてもエキサイティングな環境に戻ってこれましたね。」とスカウサーのホーキンスは語ります。

 

「選手の成長を観るのが大好きなんです-子供から一人前の男性になっていく過程ですね。」

 

ケイトリンの仕事はカークビーの3つのエリアをカバーしています。U9からU16レベルにおいては、彼女や選手たちや学校、両親と協力して、勉学とフットボールの適切なバランスを見つけ出す仕事を行っています。

 

次に、ホーキンスは16~18歳の年齢層を促進および管理して、プレミア・リーグのエリート・プレイヤー・パフォーマンス・プランに沿って、A-levelsやBTECsおよび実習生の選択肢を提供しています。

 

ホーキンスはまた、U23チームの選手やアカデミー卒業生たちも同様にさらなる教育の機会を提供することを模索しています。

 

「教育というのは、時間や精神的な集中力を用いて、新たな分野を探求する機会を提供するものです。個々の選手にあった選択肢を私たちは見つけることができます。」

 

「私は自分の役割は、選手の現役キャリアを通じて、そして現役を終えた後にも、彼らがさらに成長できるそうした機会を用意し奨励する上でとても大切だと考えています。」

 

生徒たちに関しては、ホーキンスは次のように述べています。

 

「アカデミーの教育は、フットボールのスケジュールと連携して行われるもので、誰もが同じことを同時に行えるとは限りません。」

 

「生徒は集団としてではなく個人として扱うことがとても大切だと思いますね。」

 

「選手たちは、異なるフットボールの旅を経験するだけでなく、異なる勉学の旅も経験するということですね。」

 

ケイトリンはLFCに所属する前、クラブのパートナー・スクールでリードリンクとして、LFCアカデミーと共に5年間働いていました。

 

トレント・アレキサンダー=アーノルドは、レインヒル高校で定期的に対応していた生徒の1人に過ぎませんでした。

 

彼女の見解では、プロのフットボーラーになるという夢を追求することは、学問的にも人間としても成長しながら、そうした年代に直面するには厳しい課題です。

 

「それにはスペシャルな子が必要ですね。」と彼女は強調します。

 

「勉学の価値ですとか、集中力を維持することが優れた学習者になることは、トレントによく表れていますね。」

 

彼女の役割を要約すると、ホーキンスは“人としてを第一とし、選手としては第二とする”という気風を強化することに献身的なカークビーの優秀なスタッフの一員となることを誇りに思っています。

 

彼女はこう締めくくってくれました。

 

「私たちは時々、彼らがどんなに若いのかを忘れてしまいます。彼らは子供ですし、子供は学ぶものです。このアカデミーの環境において、彼らは人生の様々な側面で花開くことができるんです-何もフットボールだけではありませんよ。」

 

まず、ご紹介した記事の中にGSCEsというものがありますが、これはおそらく元記事の誤記で正しくはGCSEs(一般中等教育修了試験)だと思われます。
その他にもA-levels(一般教育修了上級レベル認定)やBTECs(商業技術教育委員会の認定)といったイギリスの教育制度に関わる用語がいくつか出てきていますが、私も詳しい訳ではないのでここではそれぞれの説明は割愛します。
興味のある方はググってみていただけばある程度は分かるんじゃないかと思います。

 

当たり前ですがアカデミーに所属している選手たちは学校に通いながらリヴァプールのアカデミーで活動しています。
才能のある選手であればあるほど、フットボールに時間を割かれて、普通の学校生活は送れなくなる傾向になる訳で、違う形で教育に関する部分のフォローが必要になってくるのでしょう。

 

ブリュースターや他のU17代表選手がU17欧州選手権の開催期間中に開催国のクロアチアで義務教育修了試験のGCSEsを受けていたというのはそれを物語る良い例だと言えます...が、国際大会をやりながら重要な試験を受けるっていうのもなかなか大変ですね。

 

リヴァプールは以前から(他のクラブも同じはずですが)アカデミーの選手たちの教育面でのサポートをしっかり行っていることは伺えていたのですが、組織の再編の類を行って教育マネージャーというポジションを新設し、FAからケイトリン・ホーキンスをヘッドハント(?)してきたのかなと想像しています。

 

この記事のタイトル“person first, player second”を私は“人としてを第一とし、選手としては第二とする”と訳しましたが、フットボーラーとしての成功より先に人間形成を第一として考えている節はアカデミーの様々な記事を見てきて感じていたことだったので、とてもしっくりくる気風だと感じました。
もちろん、アカデミーから良い選手を上に上げてチームを強くすることも重要なミッションなのでしょうが、リヴァプールのアカデミーは必ずしもそれを最優先事項とは考えていないような気がしていて、アカデミーのあり方としては正しいとも思っています(異論はあるとは思いますが)

 

なお、ご紹介した記事に出てきたアンドリュー・ポールスランドという人物はアカデミー事業運営の責任者ですが、彼のことはBehind the Badgeシリーズでも取り上げられているので、近日中にご紹介できればと思います。

 

 

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