liverpoolfc.comより。

 

デヤン・ロヴレンは、クラブで過ごした6年間でチャンピオンズ・リーグとプレミア・リーグを優勝した後“新しいサポーター”になって後悔なくリヴァプールを去ります。

 

月曜日-このクロアチア人が2014年に移籍してきた記念日でした-に、彼がアンフィールドでの滞在を終えて、ゼニト・サンクトペテルブルクで新たなチャレンジに乗り出すことが発表されました。

 

ロヴレンは、昨シーズンも6度目となるヨーロピアン・カップ優勝を果たし、30年間待ち続けたリーグ・タイトルを勝ち取ったレッズのメンバーだという遺産を残して旅立ちます。

 

彼の移籍が月曜日に発表された直後、彼はリヴァプールでの自身のキャリアを振り返り、何故今回が別れを告げるのに適切なタイミングだったのかを説明する為、クロアチアからビデオ通話を通じて語ってくれました。

 

Q.君にとってはエモーショナルな時期だろうし、エモーショナルな数日間だったに違いないね-今はどんな気分だい?

 

「そうだね。この6年間のように、最初から最後までエモーショナルだったよ。ここ数日、特に今だね。チームと一緒にプレミア・リーグを優勝できて幸せに感じていたんだ。その一方で、永遠に憶えておかなくてはならない、たくさんの思い出を心に残して、こんなビッグクラブを去るのは悲しい気持ちにもなったよ。だけど、このクラブで成し遂げたあらゆることを誇りに思える。このクラブで何かデカいことを成し遂げることを望み、夢を持って、まだ24、5歳の子供みたいな感じでここに来たんだ。いつも自分に“何かを持ち帰って、皆を幸せにする必要がある。”って言い聞かせてきて、最後に僕たちは一丸となってやり遂げたって言えるね。僕にとってはいつだって大きな旅だったし、いつまでも心に留めておくつもりさ。」

 

Q.メルウッドでの最後の数日間はどうだった?皆にちゃんとサヨナラを言うチャンスはあった?

 

「ああ。でも、残念ながら、メルウッドの人たち、キッチンの人たちや周囲の人たちには言えなかったんだ。COVID-19が原因で、長い間お互い会えていなかったからね。でも、選手の皆やコーチング・スタッフにはサヨナラを言う機会はあったよ。悲しいものさ。でも、そこで大勢の友人を作ることができたし、リヴァプールにはもう1人サポーターができて、ソイツはクロアチア出身だよって彼らには話したよ。」

 

Q.この決断を下す上で精神的なプロセスはどんなものだった?新しいチャレンジを必要とした理由があるのは間違いないだろうけど、6年間慣れ親しんだクラブ、プレミア・リーグ・チャンピオンでありワールド・チャンピオンを去ることになるね。その中での賛否とバランスは何だったの?

 

「結局のところ、僕の人生における大きな決断だったんだ。そこの学校に通う子供たちがいるし、リヴァプールには大勢の友人ができたし、僕は2、3年ごとに他の場所に移りたいと思うタイプの選手じゃない。でも、胸襟を開いて、雑念を振り払った上で決断したんだ。辛かったさ。けれども、引退して後になって振り返って、良い決断だったと言えるようになる為には正しい決断だったと思う。僕はこのクラブの為に全力を尽くしてきたと思っているけど、もっともっと全力を尽くすことができるのかどうかは分からない。僕はいつもピッチ上で100%全力を尽くしてきた。何かミスを犯して、涙を流し、悪い時期もあったし、酷い試合もしてきたけど、そのことに後悔はない-すべては理由があって起きたんだ。今はそれがもっと良くなったね。だから、僕はすべてのことを誇りに思えるって思うんだ。」

 

Q.リヴァプールの皆、特に親友のモー・サラーから、素敵な賛辞が送られたね。彼は君をおちょくるのにたくさん時間を使ってきたけど、君のことが大好きだって言っているし、君に送ったメッセージにその想いが込められているね?

 

「ああ、見たよ。あまり感情は表に出したくないんだ。最後の試合の前にもう散々泣いたからね。僕が感情的なものを感じていたのを彼らも見ていたんだ。特に去る時にはモーも。僕の親友さ。特別なことだったけど、いつも言っているように、遠く離れていたって、大きな友情の始まりに過ぎないんだ。どんな理由があっても、いつだって僕に電話をかけることができるってことは彼も分かっている。僕はいつだって彼の為にここにいるよ。それはモーだけじゃなくて、クラブの人たち皆がそうだよ-スタッフもメディカル・スタッフもさ。僕たちは大家族のようなものだし、それがリヴァプールがとてもビッグな理由さ。僕たちはお互いを気遣っているからね。皆の幸運を祈っているし、元気でいてもらいたいね。僕たちはいつだって連絡を取り合うだろうね。」

 

Q.君たちの友情はドレッシング・ルームのシンボルやフットボールの力だったと思う?君たちは様々なバックグラウンドや様々なところからやって来て、ピッチで様々な役割を果たし、とても成長したね?

 

「ああ、100%そうだね。皆もフットボールでは何が大切なのかということが分かるんじゃないかな。それはドレッシング・ルーム内外での友情さ-フットボールをプレイして、チームメイトになるだけじゃないんだ。チームメイトという言葉だけを使うんじゃなくて、僕にとっては違うんだ-彼らは僕の友人だ。僕は彼らの背中を守る必要があるし、彼らは僕の背中を守ってくれるんだ。僕たち全員が同じ船に乗っている。皆は友情というものを理解している。特に僕とモーにとって何を意味するのか理解しているんだ。ネガティブなコメントもたくさん見ているけど、おそらく数年後には僕たち皆がこの業績を誇りに思えるさ。」

 

Q.プレミア・リーグの優勝メダルを首にかけて去る訳だね。そうした形で締めくくることは君にとってどれほど重要だった?

 

「信じられないほど誇りに思うよ。特に最後の試合前から僕がまだ抱いている感情を想像できないだろうね。リヴァプールはトロフィーを掲げた。残念ながらファンと一緒にはできなかったけどね。でも、最初の日から彼らが僕たちと一緒にいてくれたことを僕たちは内心分かっているんだ。だから、僕は永遠にこれを持っているよ。永遠にさ。リヴァプールがプレミア・リーグ優勝を果たしたそのシーズンに自分がリヴァプールでプレイしていたことを孫に誇らしげに言えるだろうね。これは絶対に忘れられないね。本当に誇りに思うよ。」

 

Q.君はユルゲン・クロップの時代全体を通してここにいて、彼の初日には既にいたね。彼がこのクラブをどう変革したかは君だけじゃなく誰もが分かるね。彼がリヴァプールの為に為したことを君が言い表すことのできる重要な要素はある?

 

「間違いないね-僕の観点から言えば、クロップなしで同じことはできなかった。僕たち全員がそれに同意できると思うよ。彼は僕たちの考え方を変えたし、僕たちの労働倫理を変えたし、多くのことを変えたんだ。フットボールのことだけじゃないね。彼はまたクラブのまわりで物事を変え、サポーターからの信頼を得た。悪い時期でさえ、ファンはいつも側にいてくれたんだ。そういうのを見るのは素晴らしいことさ。ユルゲンのサポートには感謝してもし切れないよ。彼はフットボールだけではなく、私生活の中でも僕をサポートしてくれたんだ。決して忘れることはないよ。僕にはたくさん問題があったんだけど、彼だけがその問題を知っていたんだ。彼は僕にとって、父親のような友人だった。どんな問題でも彼には話すことができたんだ。いつの日か振り返って、僕たちは一緒になって笑って、良い思い出を共有できるんだ。僕たちはきっとやるだろうね。」

 

Q.6年間で個人的なハイライトは何かな?君にとって一番意味あるものを1つ2つ選ばなくてはならないとしたら?

 

「たくさんあるね。僕たちがプレイしたすべての決勝戦はそうだと言える。負けた決勝も含めてね。大きな夢が実現したものだからね。僕たちが負けた時でさえ、涙やすべてがあったんだ。特にドルトムント戦のあの瞬間のことはサポーターの皆も絶対に忘れないと思う。バルセロナのような夜、キエフのことでさえね-負けた試合だって、僕たちが違うギアに切り替える為には大事なものだったし、次の年にはマドリードでやってやったんだ。そして、特に今シーズンに僕たちが勝ち取ったトロフィーすべて。それから山の頂点に立ったこと-プレミア・リーグのことさ。」

 

Q.キエフのことに触れたけど-君はその直後に次のシーズンに戻ってくるって予測していたね。言うのは簡単だけど、実行するのははるかに難しいことだよ。どうしてあんなに確信していたの?

 

「クラブにとって大きな何かの始まりに過ぎないと確信していたからさ。適切な監督がいて、監督の背後で働く人たち、クラブスタッフ全員、最終的には選手たちだけど、皆が適切なアプローチをしている。適切な方向に進んでいるんだ。僕たちはあの瞬間から自分たちはどんな相手も倒せるほどに強いんだって分かっていたんだ。そういう発言をすることに恐れはなかったのさ。」

 

Q.フットボーラーにとっては難しいと思うけどその夏は特にどういう対処をしたの?チャンピオンズ・リーグ決勝、そしてクロアチア代表ではワールドカップ決勝で負けてしまった-2つ大きなものを逃してしまったんだ。君にとっては、より誇りに思えるものだった?それとも失望だった?

 

「間違いなく大きな失望だったけど、僕は悪いことがあった後はいつだってもっと頑張ろうとする男だからね。誰かにそんなことできないって言われても、僕はそこにトライするんだ。それもチームのメンタリティだね-“俺たちは最初は達成しなかったが、他のヤツらが間違っていると証明する為にもう1年待つんだ。”ってね。それこそがこのクラブの素晴らしい勝者のメンタリティさ。僕はビッグクラブを去ることになるけど、これを誇りに思っているんだ。」

 

Q.過去12ヵ月から18ヵ月の経験はすべて甘美なものになった?君は悪い時も諦めることを拒否して、そして個人的にもリヴァプールと共にも昨シーズンのあらゆるトロフィーを報酬として手にしたんだ...

 

「確かにね。それがクロップがやって来たその瞬間から僕たちのモチベーションとして持ち続けたものさ。彼はこう言ったんだ。“お前たち、俺たちにも悪い時期はあるだろうが、頭を下げたりするな。上を向いて誇りに思え。だが、ピッチで全力を尽くせ。”とね。それは最初の日から僕たちにとって大切なことだったよ。これが僕たちのやり方だとサポーターも認識してくれた。パーフェクトな日なんて絶対にないけど、ピッチで全力を尽くした時には、いつか上を向くことができるんだ。」

 

Q.確かにそれは誰も君と争えないものだね-つまり君の情熱だ。君は初日から本当にそれを全力で注いでくれたね。たまたまだけどクラブと契約したのが6年前の今日だよ?

 

「信じられないね。6年間、チャンピオンズ・リーグはリヴァプールにとっては6度目のトロフィーだったし、僕は6番を着けていた。6番がたくさん並ぶには理由があるのさ。後悔することなく振り返って、前に進むには良い時だね。それが僕にとって一番大切なことだったんだ。全力を尽くしてきて、サポーターに僕がクラブの為に100%全力を尽くしたと言ってもらえるということ。それが僕にとっては何よりも意味があるね。」

 

Q.そして、君と仲間たちは、離れ離れになったとしても、今やリヴァプールの歴史書に残るんだ-30年ぶりのタイトルとチャンピオンズ・リーグ優勝メンバーとしてね。

 

「ここに来て、足跡を残すことがずっと夢だったんだ。これは僕がやって来て最初に話したことさ。試合でプレイする為だけにここに来たんじゃなくて、足跡を残して、10年、15年、20年と経っても認められる為にここにいるんだとね。その頃でもまだ皆はプレミア・リーグ優勝したこと、すべてを勝ち取ったシーズンだということを憶えてくれるだろうね。このクラブの一員だということは素晴らしいことだし、僕はこうしたすべてのことを永遠に憶えていくよ。これ以上はできないくらいだったし、これ以上何をやれば良いのか分からないくらいさ-だから、本当に誇りに思っているんだ。」

 

Q.最後にリヴァプールファンへのお別れのメッセージはある?

 

「悪い時期、最悪な日々でも最高の時期でも僕をサポートしてくれたことに心の底から感謝したい。皆は泣いている僕を見て、笑っている僕を見てきたけど、僕がピッチで全力を尽くしてきたことを知ってくれている。ピッチのまわりで僕は、リヴァプール・サポーターに対して、皆のことを僕が本当に大切に思っていることを示す為にこのクラブの最高のメンバーになろうと努めてきた。そのことに皆が満足してくれたと願っているよ。僕が言ったとおり、僕はずっとレッドだ-今やクロアチア出身の新しいサポーターができたんだ。もう一度言うけどありがとう。また会おう。」

 

 

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