5月1日、水俣病の患者、被害者と伊藤信太郎環境相の懇談の際、被害者の発言中、一方的に環境省職員がマイクのスイッチを切ったことが大きく報道され、昨日、伊藤環境相が現地にお詫びに行っている。

 1日の懇談で環境省職員がマイクを切った際、その場に伊藤大臣はいた。なぜその時、職員を指導しなかったのか。映像を見る限り官僚の思い上がり、不作為である。それを注意し、指導するのが伊藤大臣の立場ではなかったか。

 被害者の皆さんの気持ちを全く(かえり)みない官僚の対応に、その場で伊藤大臣は注意し自ら話を聞くべきだった。テレビからマイクを切った職員を注意するでもなく、ただ退席して行った。なんとも心ない態度で、一人の人間としても論外だと受け止めた人は多いのではないか。

 有権者に名前を書いてもらって働く場を戴くのが政治家である。どんな思いで自分の名前を書いてもらったのかという頭づくりがないことが映像からよく伝わってくる。なんとも情けない場面であった。派閥パーティーの裏金問題以上に政治家の姿勢が問われることである。

 深々と頭を下げても1日起きた心ない官僚の態度、そしてその行為に何の指導、注意もしなかった伊藤大臣、政治不信を高める大失態と受け止めた次第だ。

 政治家で必要なのは偏差値が高い人、勉強した人より「地頭」、頭の良い政治家が必要である。

 何か起きるとよく「田中角栄ありせば」と言われるが、地頭が良かったからである。

 私の言う「地頭」とは「人の心、人の思い」をしっかり受け止め、その場その場で的確な判断をする人を指すのである。

 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。

 

8日のコメント

 Yamadaさん、貴重な分析、見解、有難うございます。一にも二にも停戦を願っています。

 ひでおさん、岸田総理の果たす役割があることを期待しています。

 さくらさん、隣国とは仲良くして行くことです。

 BAHOさん、報道は真実、事実のみを教えてくれれば良いのです。評論家的報道はいりません。

 さださん、最初から敵を作らず他人(ひと)の話を聞くことが基本だと思います。

 僕の癒着性くも膜炎との熾烈な闘いさん、毎日有難うございます。励みになります。