カルチャースクールから講師の依頼を初めていただいた時、
お受けするかどうか迷って相談されることがあります。
なぜ、迷っているのか聞くと、「1講座の受講料が安いのに、50~60%取られる」というもの。
今日は、講師側から見たカルチャースクールの利用の仕方について書いてみたいと思います。
カルチャースクールは集客してもらえることがメリット
カルチャースクールの仕事を引き受ける場合の一番のメリットは
自分で集客しなくても、カルチャースクール側で募集をして申込からご案内まで全てをやってくれること。
つまり、そのカルチャースクール自体に集客力があるのかが見極めるポイントです。
集客力があるのに、人が集まらないとしたら、講座の企画に問題があります。
だから、講師は引き受けたら、集客できそうな講座を企画する必要があります。
また、カルチャースクール側から、この講座をやって欲しいと
先に、講座を指定してくる場合もあります。
TCカラーセラピスト講座をカルチャースクールで開催している講師もおります。
その場合は、講座内容を考える必要も自分で集客する必要もないので楽な仕事と言えます。
しかし、最近は講師も集客しなければならないカルチャースクールが増えています。
北海道では、224万人が読む北海道新聞があります。
北海道の人口が528万人ですから40%の人が読んでる計算です。
北海道新聞社のサイトから引用します。
“ビデオリサーチの調査(第17回全国新聞総合調査)では朝刊1部あたりの回読人数(朝刊1部を平均何人で読んでいるか)は
2.3人とされ、約224万人の道民に北海道新聞を読んでいただいていると推計されます。
これは、北海道新聞の全道版に広告を掲載すると道内全人口の40%以上にメッセージが届く計算です。”
北海道新聞社が母体の「道新文化センター(カルチャースクール)」の集客は、
北海道新聞の紙面上と、Webサイトなどで行われるので、集客力があります。
もちろん、企画内容によって差はありますが、北海道のカルチャースクールの中ではダントツです。
自分で広告をうたなくても、自分発信で集客ができなくても、ある程度の集客をしてくれるので講師としてはとてもメットが大きいです。
TCカラーセラピスト講座を道新文化センターで開催して下さっている講師もおります。
カルチャースクールはフロントエンド商品を売る場所です
フロントエンド商品とは、マーケティング用語で、新規顧客を獲得するために見込み客に最初に売る商品のことです。
つまり、私たち講師業にとってフロントエンド商品とは、体験講座、体験レッスンに当たります。
ということは、本講座などのバックエンド商品があるはずですよね?
フロントエンド商品の目的が集客なら、バックエンド商品の目的は、利益を確保することです。
例えば、スーパーの特価品、安売り商品などはフロントエンド商品になります。
スーパーで安売りの品だけ買う人は少ないですよね?
その日に必要な食材など、安売りの品と一緒にそこで購入する人が多いですから
バックエンド商品は、特価や安売り以外の商品になります。
安売りの品を出すということは、それしか買わない人ばかりだとスーパーは赤字になります。
でも、他の利益を確保できる品も一緒に買ってくれる人がいることで、トータルで利益が出るという戦略です。
だから、カルチャースクールでフロントエンドの講座を開講するのに、バックエンドの講座が用意されていないのは
戦略がまるでないビジネスということになります。
また、フロントエンドで魅力を伝えて、バックエンドの講座につなげられなければ意味がありません。
漫画の1巻が面白くなかったら2巻は買いませんよね?
でも、1巻が面白かったら、2巻が発売されるのが楽しみになり、お客様は発売日が待ち遠しく
発売日には、書店に開店時間の前から並んでまで買う人もいます。
講座もそれと同じで、カルチャースクールの講座が楽しかったら、
きっと、さらにその先も学びたくなりますから、そうなるとTCマスターカラーセラピスト講座や公式勉強会も学びたい!となります。
自分で集客できるならカルチャースクールは不要です。
けれども、自分で集客しても出会えなかった層の方が、学びに来るかもしれません。
そして、カラーを学ぶことが楽しい、〇〇先生の講座が面白い、〇〇先生のサロンに行くのが楽しみ!
と、リピーターさんができて、サロンというコミュニティができれば生徒さんが増えて行きます。
そして、イベント出店なども、これと同じ原理です。
バックエンドにつながってもらえればイベントは赤字でも良いのです。
カルチャースクールに支払うマージンは広告費と場所代
先ほどご紹介した道新文化センターは、集客するだけでなく、教室も借りることができます。
中には、会場は自分の教室であえてやりたいという講師もいます。
最近ではオンラインレッスン可能な講座もあり、カルチャースクールの講師をするメリットは、
集客の他に、立地の良い場所、整った環境の場所を提供してもらい講座を開けることです。
普段、自宅で講座を開催していると人数も少人数になりますし、立地的に通いずらい場合もあるのでそういう問題が解消できます。
しかし、バックエンドの講座を開催するとなった場合、今の環境よりも通いずらい立地になる場合もあります。
それでも通いたいと思ってもらうことが大事になります。
私も、色々な学びをしていますが、時には飛行機代をかけて東京まで行くことがありますし
札幌市内でも、どうしてもその先生から学びたいとなると、多少交通の便が悪くて遠くても通います。
でも、これがネット集客だとしたら・・・場所を見ただけで、選ばない可能性があります。
なぜなら、あなたとの信頼関係がまだできていないからです。
ただ、最近は昔より、どこのカルチャースクールも集客が厳しくなっています。
それは、個人がネットで発信できるようになったためです。
その為、ネットをあまり活用しない世代の人や、習い事のできる場所が少ない田舎などは
カルチャースクールの情報が集客に効果的です。
こうした知識がないまま、講師業を始めて、カルチャースクールから
ご依頼をいただき、何も分からずに引き受けて、利益がない・・・と、ぼやいている方をたまにお見受けします。
しかし、それは、バックエンドにつなげられる商品が無かったり、あってもそこにつなげられるだけの魅力が伝わっていなかったり、
たった1日で終わってしまうインスタントな関係しか築けていない故の問題なのです。
その場限りにならないためには、どんな工夫ができますか?
まとめ
カルチャースクールは、体験講座を行う場、あなたを知ってもらう場で、イベント出店と同じくフロント商品を売る場所です。
カルチャースクールの講座とバックエンドの講座との売上を合わせて利益が出るように検討すること。
バックエンドにつなげるためには、カルチャースクールで、また先生に会い、もっと続きを学びたいと思ってもらうこと。
私は、自分でサロンを開くようになる前は、大手スクールの企画と営業をしていました。
その後、札幌店の拠点長となって、売上だけでなく、年間億単位の事業計画も含めて任されていた経験があるので
経営、経理、人事採用などについては、会社員時代に学ぶことができました。
企画書を作ってプレゼンをしたり、売上るだけではなく、生産性を追求してプランニングしなければならなかったので、
20代だった私にはかなりのプレッシャーの中で仕事をしていました。
まだインターネットが普及していない時代、今とは違う世の中でしたが、経営の神髄やマーケティングの基本は
普遍的な部分もあるので、今となっては、良い経験です。
私にとって当たり前のことでしたので、このようなことを教える発想はありませんでした。
しかし、毎年、数件ほど、起業に関する講座の依頼がある中で、OL、サラリーマンをしている人が知らないこと、
スクール経営をしたことがない人にとっては知らないことがたくさんあることを知りました。
本業ではないので、今まで、カラーセラピストさんや講師の方に向けて、あまりビジネスについて
学ぶ場を持ちませんでしたが、昨年からコロナで時代が大きく変わって来ましたので、
今一度しっかりビジネスについても、学べる場を作って行こうと思います。
TCトレーナー、マスタートレーナーを対象にしたビジネススクールを企画しています。
詳細が決まりましたらお知らせいたします♪
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今日も、お読みいただき
ありがとうございました!!
TCカラーセラピー開発者/なかたさいこ(SAIKO先生)
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