マニアックな読者の皆様、お早うございます。

昨年末からの急ピッチの円安と株高も100円/$を抜けてからは14800円前後で落ち着き、達成感から俄か投資家も「日本株を買い続けて大丈夫か?」という不安が過る水準に入ってきました。

高い時は強く見え、下落時には安く見えるという直観的な投資は最終的に失敗に終わります。
為替も一旦は円高に巻き戻る可能性が高いので、今日はニュートラル、若しくは売りスタンスが正解でしょう。
ソニーなどは1900円を抜けた現状では踏み上げられるリスクも少ないので空売りが面白いと思います。


引用元Bloomberg

ドル・円は101円台後半、米景気に楽観-RSIは円反転の可能性示唆

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  5月14日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=101円台後半で推移している。4月の米国小売売上高が予想外に増加したことから景気に楽観的な見方が広がっている。

午前8時6分現在のドル・円は101円82銭で推移。前日のニューヨーク市場では、4月の小売売上高 の発表前後に102円05銭を付ける場面があったが、東京時間に付けた102円15銭を超えることはなかった。

みずほコーポレート銀行の岩田浩二バイスプレジデント(ニューヨーク在勤)は、「米小売売上高は強い結果だったが、利食いに使われた感じで、あまり動かなかった」と指摘。「やはり先日の雇用統計の発表をきっかけに、米景気に対して強気な見方に変わってきている。米国債利回りも上昇基調にあって、ドルを支えている感じ」と述べた。

米商務省が発表した4月の小売売上高 は前月比0.1%増加(季節調整済み)と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値0.3%減少に反した結果となった。米国債市場では10年債利回りが3営業日連続の上昇でほぼ7週間ぶりの高水準に達した。

円反転の可能性

相対力指数(RSI、14日間)によると、円が近く反転する可能性がある。対ドルで下落ペースが行き過ぎている可能性を示唆する30を断続的に下回っているためだ。先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は過去3カ月間で6.6%前後の下落。ドルは3.5%前後の上昇、ユーロは0.2%前後上げた。

FXコンセプツのジョン・テーラー最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、円は「ショートが好ましい」が、今後1-2カ月は夏のスローダウンのためショートは控えるべきだと述べた。

引け後雑感

予想通り、余りにも急ピッチの上昇で流石のイケイケどんどんの新規参入者も買い上がる勇気はない。
正直に言うが、15000円を抜けた後は日経ダウの上昇トレンドは間違いなく反転する。
今から口座を開設して株を購入するなど売り浴びせの美学を持つヘッジファンドにとっては格好の標的になるだけである。

為替も105円/$は射程に入ったが、105円/$になったから単純に上昇する様な水準ではなく、日経ダウはテクニカル的にも天井に近い中では、円安は逆に暴落を齎すリスクさえある。

その証拠に、国債先物価格はじりじりと値を下げて金利は上昇しつつある・・・黒田バズーカの副作用が早くも出始めて、日本売りの切っ掛けにもなり兼ねない状況である。

さて、僕はイタリア人の著名なファンドマネージャーと親交が深いが欧州の経済は、予想以上に危機的状況である事を強調していて欧州には投資できずに、取りあえず出遅れている日本株比率を昨年末から高めたが、4月中には売り越した。
詰まり、日本の株式に魅力がある訳ではなく単にリバランスで日本株に資金が流入した事を強調していた。

彼の見立てでも15000円を超えた水準では間違いなく海外投資家は売りぬいてくると言う情報を得た。

日本の一番大きなリスクは財政不安…いつ国債が暴落して円が売り浴びせられても可笑しくないほどに日本の国家債務は天文学的数字であると言い切った。
詰まり、借金を返すことは考えていなくて踏み倒すんじゃないか?というサラ金地獄並の財政状況である。

特に「黒田日銀総裁は少し頭がおかしいのか?」と聞かれた時には“He might be a drug abuser.”としか返事ができなかった。

結論としては、日本の株高は一瞬にして崩壊して円安、債券安、株安というトリプル安の確率が高まってきていると注意喚起された始末である。木を見て森を見ず・・・これ程、根拠無き投機相場は珍しいだけに大局を見失うと大怪我をするであろう。                                   naniwa335