マニアックな読者の皆様、お早う御座います。

2大台風の動きは鈍く停滞しているので、くれぐれも警戒して下さい。
相場も方向感なく、10月に入ってからちょっとしたニュースに一喜一憂する不安定な相場に突入…然しながら、ボックスレンジを抜ける様な雰囲気もなく嵐の前の静けさとも受け取れます。

米国債務危機の先延ばしや金融緩和縮小先延ばし観測で、ユーロが対ドルで上昇。
対円でも135円を試す様な勢いです…ユーロ圏の経済も独仏以外は決して良くないのですが、消去法で上昇と言ったところでしょう。

ドルが対ユーロで2年ぶり安値圏、米緩和長期化観測が重しに

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10月24日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ユーロ・ドル相場が約2年ぶりのドル安値圏で推移している。米量的緩和の長期化観測を背景にドルが売られやすい状況が続いており、ドルは対円でも今週付けた2週間ぶり安値付近で推移している。

午前8時5分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3797ドル前後。前日の海外市場では欧州市場序盤にユーロが売られる場面が見られたが、その後値を戻し、一時は1.3825ドルと2011年11月以来の水準までユーロ高・ドル安が進んだ。

一方、ドル・円相場は1ドル=97円台前半でもみ合う展開が続いており、同時刻現在は97円37銭前後で推移。23日に付けた9日以来のドル安値(97円16銭)は上回っているものの、ドルの上値が重い状態が続いている。

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットマーケットメイクチーム長の海崎康宏氏(ニューヨーク在勤)は、「QE(量的緩和)縮小が先送りされて、今の見方では来年第1四半期になるのではないかということで、ドルは売られやすい地合いが続いている」と説明。来週開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)は、相対的に材料にはなり得るが、「特に変更などは予想していない」と話す。

ユーロ・円相場も海外時間は1ユーロ=134円台前半から同半ば付近でのもみ合いに終始し、同時刻現在は134円35銭前後で推移している。

国内ではこの日、9月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、生鮮食品を除くコアCPI は前年同月比0.7%上昇する見通し。

上田ハーロー外貨保証金事業部の山室宏之氏は、CPIが堅調な推移であれば、「株式市場がこれを好感し、円売りへの動意とつながりそうではある」とし、「リスク選好の流れを取り戻すトリガーとなるかに注目」と指摘。ドル・円相場は「月末の5・10日という日柄的な要素から仲値までは実需の買いに支えられそうではあるが、まずは本邦経済指標とそれを受けての日経平均次第の相場展開」を予想している。

先週の米新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は前週比1万2000件減の35万件と市場予想(34万件)を上回り、前週分は36万2000件(速報値は35万8000件)に修正された。また、マークイット・エコノミクスが発表した10月の米製造業購買担当者指数(PMI)速報値では、活動の拡大ペース鈍化が示された。

ユーロ圏でもサービス業と製造業を合わせた10月の総合景気指数 (速報値)が予想に反して低下。これを手掛かりに欧州市場序盤にはユーロが一時1.3765ドルまで売られる場面が見られた。

海崎氏は、「ユーロ圏の過剰流動性が2000億ユーロを下回ったというニュースなど、ユーロにとってポジティブな材料もあったので、ユーロが引き続き上値を試す展開になっている」と説明。米国の指標が強かったり、QE縮小開始時期の前倒し観測が出てくれば、ユーロは再び下落する可能性はあるものの、来月発表の米雇用統計が「大きくぶれない限りは、ユーロは引き続きじり高が続くのではないか」とみている。



さて、本日の日経ダウもこれと言った材料もなくドルが97円台前半で推移している為に14400前後の膠着した冴えない展開が予想されます。
本来なら、大方の見方では今頃ドルは対円で105~110円予想だったのですが、まさかのデフォルト懸念で失速…日本株の重石になっています。

引け後雑感

高値止まりはやはり怖い…薄商いの中で為替が97円/$を割るのと同時に大引けに掛けて投機筋の仕掛け的な売りが加速した模様だ。
要は、個人投資家には成す術がない訳で、何度も警鐘を鳴らし続けている様に、米国の債務危機懸念が払拭されるまでは少なくても買ってはいけない。
無論、不安定な中で先物の売りは悪くはないが、踏み上げられるリスクもあるので短期決済で臨んだ方がいいだろう。

日本株は8月来の大幅反落、先物売りと円高連鎖で全業種下げ

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  10月25日(ブルームバーグ):東京株式相場は大幅反落し、TOPIXと日経平均株価は8月7日以来、およそ2カ月半ぶりの下落率を記録。中国金融情勢への不透明感が根強いところに、週末を控えた持ち高整理、保有資産ヘッジの売りが先物中心に増加。リスク回避の流れが及んだ為替も円高に振れ、株安・円高の連鎖的な動きが広がった。

東証1部33業種は全て下げ、下落率上位は情報・通信やパルプ・紙、陸運、鉄鋼、電気・ガス、化学、銀行など。TOPIX の終値は前日比25.07ポイント(2.1%)安の1178.28、日経平均株価 は398円22銭(2.7%)安の1万4088円19銭と、ともにきょうの安値で引けた。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・インベストメントマネジャーは、決算発表後にキヤノンやJFEホールディングス株が下げたことも「市場参加者のセンチメントにネガティブに働いた」と指摘。これまでのところ、決算内容は総じて期待を上回るほど良くない印象で、「PER(株価収益率)が切り上がる相場展開にはなりにくい」と見ている。

この日の日本株は午後に下げが加速。カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストによると、「ヘッジファンドなど短期筋によるポジション調整の影響を受けた」と言う。午後から先物主導で株が下がり、後追いして円高が進行、それが一段の株安を招いたとしている。

東京外国為替市場では午後に1ドル=97円台を割り込み、一時96円94銭と今月9日以来の水準まで円高・ドルが進行。前日の米国で予想よりも弱い経済指標が示され、量的金融緩和の縮小開始時期が来年にずれ込むとの見方が広がった。米労働省は24日、先週の新規失業保険申請件数が前週比1万2000件減の35万件と発表。エコノミスト予想の中央値は34万件だった。


大引け後には、各経済紙面で色々と理由付けが成されるが、日々180度違う解説を入れなければならない経済記者も自己矛盾に陥っているようである。
詰まり、投機筋の資金流動だけが動かす相場など誰にも出来ない訳である。

昨今の市場展開を見ると「予想はよそう!」「よそうは嘘よ!」等の駄洒落も満更間違いではない事が窺える。

どちらにしても、年末に掛けてドルの下値リスクは95円までは見ておいた方が良い様である。naniwa335