ネタバレ無し映画レビュー☺︎
ずっと気になっていたボリウッド映画『きっと、うまくいく』鑑賞。
めちゃくちゃ面白かった！スピルバーグが「3回も見るほど好きだ」と言うのもよく分かる。観終わった後も笑顔が止まず、幸せな気分のままだ。
『きっと、うまくいく（3Idiots）』は、インドの教育問題や自殺問題などに焦点を当てた、工科大学が舞台の学園ものコメディで、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画である。
3時間という長編にもかかわらず、ダルさを感じるシーンなど一つもなく、むしろ次はどんなことが待ってるんだろうと最後までワクワクしていた。
思えば、先が読めそうな内容なのにちっとも読めなかったので、それほどまでに今この瞬間に観ているシーンに、頭も心も釘付けだったということだろう。自然と、映画の中の人物と同じように笑いと涙が溢れ出ていた。
作中の人物達だけにとどまらず視聴者の心まで引き込んで釘付けにした、主演のアーミル・カーンだが、当時44歳で学生役を演じたというのが驚きだ。これは鑑賞後に知った情報だが、映画の中では全くそれを感じることがなかった。
彼はこの役に自ら名乗りを上げ、隆々とした筋肉を削ぎ落とし、肌をフレッシュにするために毎日4リットルの水を飲んでメンテナンスしていたという。脱帽である。
構成・演出・ストーリー・演技のどれもが良く、ストレスフリーでエキサイティング。
ただのコメディではなく、ちょっとしたミステリー要素もあるのがミソだ。
観る前の情報を遥かに上回る満足度で、見事にハートを掴まれ、隅から隅まで気持ちの良い映画だった。
少し疲れた日々に、もしも何もない休日があったなら、まずは温かいミルクティーを淹れて少しシナモンをトッピングし、ソファーに座ってこの映画を流そう。
きっと3時間後には、幸せな気分で軽やかに玄関のドアを開け、最寄りのインドカレー屋に足を運んでいることだろう。
