【目の前の一歩に全力で】を教訓とする成田緑夢(ぐりむ・24)才。
2018年3月16日(金)、平昌パラリンピック・スノーボード男子バンクドスラロームで悲願の金メダルを獲得した。
バンクドスラロームは3回滑って、最も速いタイムで競いあう。
1回目と2回目でトップの成田の3回目。スタートで飛び出して勢いにのり、途中バランスを崩したものの、立て直して、鋭い滑りの成田。
3回目もタイムを縮めて、圧倒的な強さをみせた。日本勢、今大会2個目となる金メダルを獲得。
成田緑夢「1回目と2回目が例え1位でも表彰台から外れると思っていた。それも踏まえた上で全部挑戦だと。すべてにおいて挑戦し、優勝できたので最高の気分。」
【大ケガが分岐点】
幼い頃から、スキーでオリンピックを目指していた成田。
しかし5年前、練習中に大ケガをして、左膝から下にマヒの障害が残る。
オリンピックを断念、その後、別の競技の大会に出場したとき、障害のある人から「夢や勇気をもらった」と声をかけられ、パラリンピックを目指すように。
様々なスポーツに挑戦し、最終的にスノーボード世界トップレベルに成長した成田。
最後まで挑戦を続け、世界の頂点へ。
成田「もっと大きな舞台でやれたら、たくさんの人に影響を与えることができるんじゃないかと思って。」
【2個目のメダル】
3月12日に行われた『スノーボードクロス(SBLL-2)』で、銅メダルを獲得し、自身2個のメダル獲得となる。
【日本では2個目の金メダル】
今大会の日本では、村岡桃佳に続き、2人目の金メダルとなり、全体ではソチ大会の6個を上回り、8個のメダル獲得❗
明日で平昌パラリンピック最終日となる。
【優勝インタビュー】
成田「いや~もう、最高の気分です。はい❗それしか出てこないです。文句のない最高の大会になりました。常に挑戦することを目標につかみとった栄光です。」
困難や苦悩を乗り越えて金メダルを獲得し、世界のトップに輝いた成田緑夢選手の笑顔が心に強く焼きついた。
そして、家族が泣きながら優勝を喜んでいる姿をみて、もらい泣きしてしまった。応援している人々から元気や勇気をもらっているのだろう。