寒さが緩んで、家の前の雪が一度全部溶けた日、
Fuがオフで、子ども達全員丸一日家にいた。
今日はみんななにするの?、と朝ごはんの後にみんなに話しかけたら、
「薪がだんだん減ってきてるから、今日は薪割するかな。」とFu。
弟妹は、それにつられて
「そうだね、やるか~(^人^)」
Fuの一言に4兄妹全員がビビっとまとまることは多い。
この辺はやっぱり長男。
最近はもう、私よりFuの方がその効力が高いかも f^_^;。
そして、日がのぼってきて、動き出した子ども達。
言い出しっぺのFuは、
チェーンソーで、切ってあった木を運んで玉切りにしていく。
その間、
「竹のストックも減ってきたから、オレはそっち。」
とJirは竹を笑’と運んで、切り始めた。
切った後、ハンマーでたたき割る。
枯れた竹はよく燃えるので、
焚き付け用か、かまどの火力UPに便利。
「笊の完成が先。」と、朝食後家にこもっていたWacは、
しばらくして完成した笊を手に出てきて、
みんなの作業を見渡したあと、
「薪は手が足りてるから、オレはこっち。」
と、お風呂場に使う材の皮をはぎ始めた。
笑’は、Fuのリクエストに応えて、
パンといっしょに、初めてアップルパイを焼いた。
形はいびつで、周りがちょっと焦げちゃったけど、
美味でした。
暖かくて、身体も気持ちも緩んで、
みんな動きが軽やか。
その数日後には、またすっかり雪で覆われて、
当たり前の冬の寒さに戻ったけれど、
この冬の中休みのような暖かい数日は、
何かのご褒美のようだった。
そしてこの日は、
久しぶりに全身を動かして、
薪のストックが増えて、
美味しいものを作ってもらって、
風のない中、あったかいお風呂にも入り、
幸せ気分をもらって、
満たされた1日になった。