一昨年前、食料貯蔵庫として作った石むろは、
崖をユンボで掘り、壁に石を積んで、屋根はコンクリで固めた横穴式。
日が当たる場所なので、外気の温度変化は多少受けるが、
さすが土の中、
夏涼しく、冬に暖かい環境。
この石室のおかげで、
冬場マイナス10℃を越える中、
ストックした冬野菜達は凍らず春を迎え、
白菜は菜の花の時期まで、
ごぼうや人参、大根などの根菜類は、今も食べているし、
じゃが芋は、時々芽をかいていけば、7月の収穫まで食べられる。
石室ができた当初は、
石とコンクリでばっちり固めてあるんだから、
食料を狙う動物害も大丈夫でしょ、
と思っていた。
その通り、完成した最初の一冬はなんの害もなかった。
それが2度目の冬、
この年明けくらいから、
ネズミくんの仕業と思われる害が、
ポツポツ出始めた。
取り急ぎ、入り口と疑われた換気扇の出入り口や扉の隙間など、
塞いでみたけれど、被害がおさまらない。
そこに住み着いているなら、なにかしら気配を感じるものだが、
それもないってことは、
どこかに必ず出入り口がある。
ネズミくん達にしてみたら、
なんてイイ場所見つけちゃったんだろう(≧∇≦)♪
天敵の猫達も入ってこないし、
人間だってたまにやってくるだけで、ほぼ一日静かな環境。
あったかくて、安心。
食べ物は豊富にあって、
まさに天国。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚♪
最初、猫達を投入を試みたが、
室温維持のために扉を閉めると
ニャーニャー泣いて、すぐに外に出たがってしまう。
食料だらけの場所で仕掛籠を置いても、
自然界の生き物が
わざわざリスクを背負って人工物の中に入ることはないので、
仕方なく、強力なごきぶりホイホイのようなネズミくん用粘着シートをかける。
数匹続けて犠牲者が出た時点で終わったかと思ったら、
その後も被害は続くどころか、だんだん増えていった。
これはやっぱり壁のどこかに穴がある・・・!(´Д`;)。
と思わざるを得なくなった。
そこで、ある朝行動開始。
野菜の入ったコンテナ、瓶詰めした醤油、発酵していく加工品など、
積んであるものを寄せて、
天井まで続く棚も全部とっぱらったら、
あること、あること w川・o・川w
あっちにもこっちにも、
2㎝から5センチ大の穴がいっぱい ヾ( ̄0 ̄;ノ
コンクリと土の間や、
コンクリの薄めのところや、割れ目を上手く見つけて掘ったらしい。
それにしても、
ここに食料があるって、どうやって気づいて、
どうやって何匹も芋蔓式にやってくるようになったんだろう ?
子ども達曰く、
「本能だよ。」
⇒ 食べ物のにおいを畑でかぎつけるのといっしょ??
「ある日発見した勘のイイやつからのの口コミ。」
⇒ ホントにありそう。
⇒ 昔の人の洞窟発見みたい。
「ネズミの中にも、うちらの行動を観察してるのがいるんだよ。
あ、食料あそこに集めてる、みたいな」
⇒ 猿やカラスやハトもよく見てるもんね。
場所を発見したとなれば、
早速穴埋め作業へ。
セメントに砂利、水を加えてこね、
石むろの中は暗いので、
ヘッドライトをしながら
怪しいところを探して、一か所ずつ埋める。
根気のいる仕事、
こんなところにもあった・・(*_*)
「こんな早くに、またここで作業する日がくるとは思わなかったな。」
「ネズミの歯ってすげーな。」
1人だったらかなり時間が要ったでしょうが、
おかげで、一時間くらいで終了。
そして、
翌日、翌々日と、とりあえず被害なし。
食べ物目指してルンルンで穴をつたってやってきたネズミくん、
入れなくなってて焦っただろうなあ。 ヒヒッ (^~^)。
それでもまた、あきらめずに上手に入り口掘って、
侵入するんだろうなあ (@Д@;。
猫を飼うようになって、こういう害はかなり減ったものの、
ネズミくんとの攻防戦が全くなくなることはおそらくナイ、
ということを改めて知った出来事だった。
とほほ。