10月半ばすぎて、急に朝晩の冷え込みが強くなり、
畑の周りの山々も、赤や黄色に色づき始めた。
長雨の影響で,今年は稲刈りが遅れ、
その分脱穀も遅れている。
うちの集落でも、うちも含めてまだ稲藁を干している田んぼが多い。
(麦蒔き。今年はカモシカ害を防ぐため、家の前の畑2枚で麦を作る。)
それにしても、今年は夏の高温やら台風直撃やら長雨やらで、
ご近所さんから聞こえてくる地域の田畑の話は、
苦労話ばかりだった。
「このお天気だもの、仕方がない。」
みんな話はそこで終わる。
うちの畑も想像していた通りに
夏から秋の実りは、例年に比べると少ないものが多かった。
今が旬の秋野菜達でいえば、
白菜や大根、菜っ葉達はせっかく順調な生育だったところ、
2回の台風で雨風にあおられ、葉がびりびりになったり、根が折れたり。
白菜は復活するのにしばらくかかり、
やぶれた葉からは病気が出るものもあって、
60株ほど抜いたし、大根は時期遅ながら蒔きなおした。
菜っ葉類も、成長期に陽がささず、
その後冷え込みが強まり、生育が遅れた。
(里芋、これが最終サイズ。かなり小さい。
夏の乾燥具合で考えれば良くここまで育ってくれた。)
思ったように作物達が育たない、
ということはこれまでも経験しているので、
秋の作付けは特に畑も広くとっている。
生野菜は、かぼちゃ以外は自家用分で、
不作といっても食べるに困るほどではないので、
ご近所さんや、ふらりとやってきた友達に分ける分もある程度。
小豆が少ない、ごぼうが細い、カブや芋が小さい、人参が長雨で割れたと、
ついついマイナスな方に意識が傾きがちだけれど、
落花生は良くできたし、荏胡麻や大豆の収量は去年よりもある。
(うらなりの落花生は、柔らかく茹でれば皮ごと食べれることが判明♪)
少ないな、小さいなと思いながらの収穫は
やっぱり残念だが、
収量の多い年には畑に残す小さすぎる芋や、細かい間引き菜などを、
今年は全部採って、全部食べ切る。
小さくてもここまで育ってくれたことはありがたいし、
食べきることで彼らに応えられる感じは、
こちらとしても気持ちがいい。
(笑’の作った3人分の昼ごはん。味付けを変えたり、色どりも考えるようになってきた。)
毎年同じように作付けをしていても、
手間暇は同じだけかけていても、
その年によって、収穫できる量は変わる。
天気に左右され、動物や虫達に食べられ、
ままならないことも多いが、
そういう時、地球上に暮らす生き物で、
人間が一番勝手で迷惑な存在だということを、
少しでも受けとめられることができればと思う。
(ユースケが友達を連れて2年ぶり(?)にやってきた。早速午房を掘ってもらった。)
被害に遭うと、驚いたり、がっくりして、
かなわないなあ、やられたなぁ、困ったなぁ、
とひとしきりぼやきながら
結局は「ま~ しょ~がない」に行きついて、
様々な思いを手放す。
対策はたてて、
できることは精一杯やって、
次のシーズンに新たな気持ちで向かう。
その繰り返しの中にいるのは案外イヤじゃなくて、
自分には合っているなと思う。
(収穫した大豆は、猿に狙われないように家の前で干す。)
うちの白菜、ちゃんと巻いてくれるかなぁ。
大根も、ちゃんと太るのかなぁ。
幸いなことに、
数は少なく、全体小ぶりなさつまいもや里芋達が、
味は甘く濃くしっかりしていて、今年もおいしい。
だからきっと白菜も大根も、
小ぶりな出来になろうとも、おいしく育ってくれるのだと思う。
そしてその「おいしい」を
家族や野菜を分けているご近所さんや友達といっしょに、
今年も味わえている。
収量は多ければ、もちろん嬉しいが、
少ないなら少ないで、
その中で感じられるありがたさや喜び、気づきがある。
豊作もよし、
不作もまたよし・・・・。
さぁ、本日の作業は田んぼの脱穀。
みんなで手刈りした1.7畝。
これが終われば脱穀終了♪
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information
以下のご案内しておりましたが、
10月一杯で完売になりました。
ご利用ありがとうございました。
今年もかぼちゃの販売しています。
甘味が強く、ほっくりした味のおいしいかぼちゃです。
種を継いできたもので、
保存がきき、こちらでは春までおいて食べています。
1kgあたり324円。1個あたり1kgから3kgで、
1箱で最大20kg程度まで送ることができます。
お申込みはこちらのメールで受け付けています。
sawando☆ja3.so-net.ne.jp
(星印をアットマークに変えて、送信してください。)
タイトルは「かぼちゃ」で
郵便番号からの住所、電話番号、お名前、希望する量(kg)を
(個数や大きさのご希望があればお知らせください。)
ご記入ください。
ご連絡お待ちしております。