こんにちは、気温の安定しない北海道ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は伍七屋の今後の活動方針についてお話ししたいと思います。
まずは少し長い前置きをさせて頂きます。

5月の中頃、私は突然羊毛フェルトのニードルを握れなくなりました。
手にしても意欲が沸かない。
私は8年程前からうつと闘病しています。良くなったり悪くなったりを繰り返していてその頃までは調子良くいたのですが、ああまた悪くなったのだなと思いました。

せっかく減らした薬を増やすのもまた悔しかったのですが背に腹は代えられないと主治医と相談して投薬量を増やしました。
ところがそれでも良くならない。
その頃不思議なことに新しく始めたアクセサリー作りには意欲が沸いていました。
次々とアイディアが湧いてきて、羊毛フェルトへの情熱がそのままアクセサリーへと移ってしまったかのようでした。

羊毛が、みかんじんたちが作れない。

Twitterを見ている方はご存知かもしれませんが、そう呟くと仲間にたくさん励ましてもらい、「少し休んで好きなものを作ると良いよ」とアドバイスを貰いました。

そしてアドバイスに従ってしばらく、羊毛フェルトから、みかんじんから離れて考えてみました。
そして私の中でひとつ結論がでました。

私はみかんじんを作りたいわけじゃない。

こう言うと悲しむ方もいるかもしれません。私もみかんじんが嫌いになってしまった訳ではありません。彼らのお陰で、彼らを好きになってくれた人達のおかげで道が開けたことを本当に感謝してるし可愛くて大好きです。

でも、私はもっと違うものが、作りたいおにんぎょうがある。

喜んでくれる人がいるから創作をするというのも大事なことです。でも、それは自分のやりたいことを全部押しやってまでしなくてはいけないことでしょうか。
創作とは、もっと自由にやってもいいものではないでしょうか。

きっとハンドメイドを仕事として続けていくためには私の考えはあまり正しくはないと思います。売れるもの、人気のあるものをたくさん作るのがお仕事だからです。
でも、私の場合それだけだと潰れてしまうことに気がつきました。なのでこれからは、

・作りたいおにんぎょうを作る。
・アクセサリーも楽しいから作る。
・みかんじんシリーズも楽しみにしている方に向けて無理なく作る。

 そういう方向で活動を続けていくことにしました。

この事を言うと、残念に思ったり離れていってしまう方もいると思います。
でも以前仲間にかけてもらった心に残っている言葉があります。
「伍七さんが元気でがんばってるだけでも嬉しい人もいるんだよ」という言葉です。
その言葉を信じて、元気でがんばる為にもこれからは自分の為の創作もしていこうと思います。

とても長々と話してしまいましたが、最後までお読み下さりありがとうございました。
これからもどうぞ、この「カワイクてキミョウなおにんぎょうのお店」をよろしくお願いします。


令和1年6月23日
伍七屋 ツキオユキ