川崎好和さんはわたしにとって川根茶そのもの。

かれこれ4年ほど前にカネロク松本園の松本さんから立ち上げたばかりのベネフィッティの西沢さんをご紹介いただいて訪ねたらたまたま川崎さんがいらして、そこからご縁をいただいています。

川根茶といえば、香り高く端正な苦みと甘い余韻のある高貴なお茶。

お茶の個性がなくなったと言われて久しいですが、この土地でしか育まれないお茶を作り、揺るぎない存在感を示していらっしゃいます。

日本茶がこの先どうあるべきか、わたしは何をすべきかを考える中で、どうしても川崎さんに会いたくなって、新幹線、東海道本線、そして大井川鐵道を乗り継いで駿河徳山へと向かいました。



ン十年ぶりに鋏のはいった切符をみました。
硬券というそうですね。



大井川が干上がってるー!!!

越すに越されぬ大井川、ヨユーで越せるー!!!

というのはわたしの誤解で、今は上流のダムで水は制御されていて、支流の水や湧水が流れこんでいるだけなので常時こんなもんだそうです。

ビックリしました。笑


川の両側には茶畑が広がります。


中でもここ、久野脇集落がナウシカの谷のような、ジブリ感が高く、気になりました。
次回は寄ってみたいと思います。



 駿河徳山の駅舎。
古い建造物好きとしては萌え萌えです♡



お迎えに来てくださった川崎さんと奥さまとまずはお昼をいただきました。



川崎さんオススメのトロロ汁。地元で作った自然薯で作っているそうです。

これ、ほんとにほんとに美味しい!ネギまで美味しい!

そしてこれこれ。


宝瓶に香り高い茶葉がたっぷり。
三軒ほどの在来品種を合したお茶とのこと。


奥さまが淹れてくださいました。

これがまためっぽう美味しい!!

短時間でサッと淹れてしっかり出て、何煎も美味しくいただけました。

茶産地の飲食店でお茶のかげすらないところがけっこうあるのですが、さすが川根です。


金谷駅から大井川鐵道に乗ると投稿したFacebookの記事を見て、熊切商店の原さんが急遽車を走らせて、合流してくださいました!

じつは原さんにリアルにお会いするのは初めて。お茶旅講座でご縁をいただいた柴田桃子さんがすばらしいお茶屋さんがいるからと、Facebookで先日繋いでくださって、新茶が落ち着いた頃にでもお会いしましょうとお話ししていたところでした。
思わずお会いできてほんとにラッキー!


車を2台つらねて松島園へ。



山深い茶畑にもあちこち足を運んできましたが、川根本町には独特の秘境のような雰囲気があります。


事務所でお茶をいただきながらたくさんお話を伺いました。




こちらは備長炭を使用した炭火仕上げの火香の強いお茶。いつもの川崎さんのお茶とは違いますがクセになりそうなお味!


こちらがいつもの川崎さんのお茶。

透明で少し白濁してとろみのある甘さと爽やかさを堪能できるお茶。

農林水産大臣賞をはじめ品評会の上位常連の川崎さんだからこそ話すことのできる品評会のお茶と美味しいお茶のはなし、生産者さんが今後どうあるべきか、などなど、貴重なお話を聞くことができました。
とてもここには書けない(笑)


ここが品評会出品茶園。

山からとってきた笹が風除けのためにぐるりにたてられています。こんなん見たことない!

お茶珍百景に認定!

出品茶の栽培方法も細かくは言えませんが、要は結果にコミットしてるんですよね〜。


栽培しているのはやぶきたのみ。

やぶきたをまだ極めてないのに他の品種なんて、とおっしゃる川崎さん。いやいやいや。。


茶工場も拝見させていただきました。


川崎さんが手作りで改良した蒸し器があったり、機械の使い分けなど、こだわりが詰まっています。
お茶づくりの原理原則・機械の変遷を知っているからできることですね。

仕上げ工程も、見たことのないのは当たり前、おそらくここにしかない和紙の貼ってある埼玉茶業研究所製の機械があったり、親戚がオーダーでつくった世界に一台しかない紅茶製造機があったり、川崎ワールドが広がっていました。



内側が和紙貼り!!






後編へつづく!


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