レターポットを頭で理解しようと思ったら、金(ゴールド)との交換が裏付けになっていた金本位制度の始まりと終わりの歴史を踏まえておかないと、「換金できなかったら意味ないじゃん」という意見になってしまう。

ちなみに僕らは今、『1万円』と書かれた紙切れを換金せずにお金として使っている。
(※1万円札の製造コストは22.2円)

お金はそのコミュニティーに属する人達が作り出した共同幻想であり、「この紙切れには価値がある」と皆が信じたら、その紙切れに価値が発生する。
当然、1万円札をジャングルの奥地の部族に渡しても、何も買えない。
彼らにとって1万円札はただの紙切れだ。

レターポットを利用していない人(文字に価値があると信じられない人)に、レターの価値を説明する苦労は、ジャングルの奥地に住む部族に1万円札の価値を説明する苦労に近い。

「信じれば価値があるんです」という説明は、もはや宗教の勧誘のそれで、「なんか悪いことをしようとしてるんだろ!」「俺たちを騙そうとしてるんだろ!」と槍でツンツンされる。

これは仕方のないことだ。
お金は共同幻想であり、そもそも、宗教でいうところの『神様』と同じ構造で成立しているので、(金本位制度の歴史を知らない人を相手にした時は)その説明から“宗教臭”を消すことはできない。

くわえてレターポットは『贈り物』の要素と、さらには、これまでのお金の原則であった「交換」から、「贈与」の方に大きくシフトチェンジしているのて、その説明は更に複雑さを極めている。

レターポットを作った僕には説明の義務があるので、何百回でも何千回でも同じ説明をするが、ユーザーの皆さんにその説明をさせるのも酷な話だ。


ただ、ここで一つ救いなのが、レターポットは、

やってみればメチャクチャ簡単

ということ。

頭で理解できなくても、言葉で説明できなくても、とりあえず1~2回触ってみれば、身体が理解してくれる。脳ミソの理解が追い付くのは、その後だ。

そんなこんなで、レターポットの説明は最終的には、「とりあえず、やってみて!」となる。

レターポットの世界が、give&takeではなく、give&giveで回っていることも、やってみれば分かる。
最初はレターなんぞ買わなくても、レターポットを始めたことを呟けば(自分のリンクを貼れば)、見知らぬ誰かがレターをプレゼントしてくれる。

先日、僕のオンラインサロンメンバーとおこなったレターポットの開発会議では、「新規ユーザーにレターをプレゼントしたいので、新規ユーザーを見つけやすいようにしてほしい」という声が最も多かった。
そこには、「自分も誰かから贈ってもらったレターでレターポットを始めたので、今度は自分が違う誰かに…」という恩送りがあった。
“先輩が後輩に奢る”という吉本芸人の文化に近い。

新規ユーザーにレターを贈りたいのは僕だけじゃなくて、結構いろんな人が贈りたいということが分かったので、さっそくレターポットのシステムを改善。
これまでホーム画面の『レターを贈る』をクリックしたら出てきていた「最近やりとりしたユーザー」を、最新の新規ユーザーの紹介枠に変更。
(こんな感じ↓)


新規ユーザーの方々にチップ的にレターを贈りやすいようにしてみた。

新規ユーザーからすると、手持ちのレターさえあれば「とりあえず、使ってみよう」となるので、きっと、この方が始めやすい。
新規ユーザーの方にシステムで自動的に50レターを送るすることはできるのだけれど、システムで送らず、こうして『人』から贈られる方がレターポットの世界観に合っている。

たぶん、うまく機能すると思う。

毎日毎日、レターポットの改善と説明を繰り返している。
一筋縄でいかないので面白い。
最近、お受けする仕事も基本的には、レターポットの件か、映画『えんとつ町のプペル』の件。

今日はこれから三重に飛びます。
『えんとつ町のプペル』のトークショー。
かれこれ5日連続講演会をしている。
頑張りまーす!




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